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差別とは?差別が起こる仕組みやその心理、差別表現で炎上など差別問題を超まとめた

差別とは?差別が起こる仕組みや表象問題や炎上した広告、差別の心理など徹底解説した記事のアイキャッチ画像

差別とは何か?
多くの人に関わる大事な内容にも関わらず、
調べてみるときちんと
解説された情報がありませんでした。

この記事では、

  • 差別とは何か?
  • 差別と区別の違い
  • なぜ差別は起きる?差別が起きるメカニズム
  • 差別する人の心理
  • 過去に差別表現として炎上した広告

などなど、

差別について総合的に理解が
深まる内容になっています。

この記事は他で書いている
フェミニズムの記事の中で、
説明上どうしても必要だった情報です。
この記事の最後にその記事
フェミニストとは?女性問題と共にある
生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説
へのリンクも載せておくので、
興味があれば、
目を通して貰えると嬉しいです。

この記事では差別問題を
分かりやすく説明する為や、
画像における文字数を省く都合上、
黒人差別の歴史についても触れる為、

アフリカ系アメリカ人や
アメリカ人という言葉ではなく、
黒人と白人という従来の表現を
使って説明しています。
ご了承くださいませ。

ビビ

それでは解説スタート!

目次(この記事で分かること)

差別とは?

まず差別とはよく聞くけど一体なんなのか?

「差別」は「区別」と同じ様な
意味合いが含まれている使い方と、
「人種差別」の様に「人に対して不当な扱いをする」
という意味合いの2つの種類があります。

①ある基準に基づいて、差をつけて区別すること。
扱いに違いをつけること。また、その違い。
②偏見や先入観などをもとに、特定の人々に対して
不利益・不平等な扱いをすること。また、その扱い。 「人種-」 「 -待遇」
③ 〘仏〙 「しゃべつ(差別)」に同じ。

weblio辞書「三省堂 大辞林 第三版」より

しかし、どの辞書を引いても
意味が把握しづらいため、
差別の定義について色んな所で
ああでもない、こうでもないと
議論が行われていたりするのですが、
「社会的な差別」という意味合いとして
あらゆる辞書、書籍、論文などに
共通する事として、以下の内容が
▼差別の定義となっています。

差別とは
「特定の属性を持つ人々を
正当な理由なく
不当に扱う事
(不利益を生じさせる事)

が差別と言われています。

ビビ

これについては、次の次の項目
「差別の基本的な概念」のところで、
分りやすい図と共に解説しているよ!

差別と区別の違いとは?

差別は「正当な理由なく特定の属性を持つ人々を
を不当に扱う事」
です。
区別は「双方の違いを認めて分ける事」です。

▼図にするとこんな感じです。


※例として分かりやすくする為、あえて動物を例にしています。人間の例に置き換えて想像してみて下さい。

なんの根拠も正当性もなく、
猫は「恩知らずで気まぐれ」という噂を聞き、
なんか嫌だからという理由で、猫を不当に扱い、
エサを与えないという差別をしています。

区別で示した例は、犬と猫という違いを認め、
正当な理由で分けています。
(※例として動物を出しています。
人間に置き換えて想像してみて下さい。)

もっとシンプルに書けば、

AとBを分けるという行為において、

差別は相手を下げて不当に扱う
区別は平等に扱う

という風に覚えておくといいかもしれません。

もう少し別の角度から説明すると、

差別は対象を正当な理由なく不当に扱う
区別は対象を正当な理由で分ける

と言えます。

差別の基本な概念とは?

差別の基本的な概念の解説図その1

差別はこの様に、社会的に強い側である
多数派が社会的に弱い立場である
少数派の人達を不当に扱う事で発生します。
例えば、白人は黒人を差別してきた歴史があり、
未だに差別が残っています。

その為、今の世界では白人が
社会的多数(強者)であり、
黒人が社会的少数(弱者)の立場です。

差別は「特定の属性を持つ人々」に対しての
不当な扱いを指します。
黒人も特定の属性を持つ人々ですよね。

なので、差別は上の図で示した様に、
基本的に

「強い立場の者→弱い立場の者」
対して行われます。

なので、基本的には
社会的少数派(弱者側)が
社会的多数派を(強者側)を

差別する構造

は成り立ちません。
▼以下の図の様なものは基本的には成り立たないです。

差別に関する説明図

あらゆる専門家や社会学者などによって
この構造がしっかりと定められているのは、
上記画像にあるように、
「社会的少数」→「社会的多数」の差別が
認められてしまうと、いつまでも
差別問題が解決しない。どころか、
それらを利用されて、
さらに差別問題に発展してしまいます。

例えば、白人→黒人への黒人差別が
社会問題となっている状態で、
「黒人による白人差別」が認められてしまうと、
誰か1人の黒人が白人に対して
行った加害により、それらに激怒した白人が
「やっぱり黒人は差別するべき存在だ」
という風に主語を大きくして語り、
そもそもの黒人差別の構造が温存、維持されて
しまい、差別は一向に解消されません。
むしろ、それを黒人差別に利用されてしまいます。

別の角度から言うと、

のび太が学校全体からイジメられているとします。
イジメを指揮しているのはリーダーのジャイアンです。
のび太がそんなジャイアンに対して、
悪口を言ったからと言って、
「ジャイアンがのび太に差別されてる」
という事がもし成立してしまえば、
イジメはさらに過激になり、
のび太は一生イジメられ続けてしまい、
差別からは抜けられません。

黒人による白人差別は存在しなく、
この場合は、「黒人による白人への加害行為」
という形で、加害の種類によって
暴行事件なのか、ハラスメントなのか、
それぞれの種類別に名称が変化していきます。

先程ののび太の場合だと、
のび太がジャイアンに
悪口を言ったからと言って、
ジャイアンは社会的に
不利益を被る訳でもなければ、
それらの加害は継続的に
行われている訳でもないので、
この場合はハラスメントというよりも、
単に「暴言」という具合にとどまります。

この様にケースによって適切に考えていく
必要があり、「黒人による白人差別だ!」
カンタンに言ってしまうと、
差別を温存、維持してしまいます。

この様に「社会的少数→社会的多数」に対しては、
差別と呼ばず、別の名前を使い、
「社会的多数→社会的少数」に対しては、
差別と呼び問題解決を図るという
意味合いがあります。

世界各国で行われている
女性差別の状況を考慮し、
女子差別撤廃条約というものが
国際連合によって定められています。

世界の189ヶ国が参加している
大規模な取り組みで、その条約の内容も
女性差別による不利な現状や不均等を
是正する取り組みや優遇措置は、
「逆差別にはあたらない」としています。

これは、妄想でも何でも無く
世界規模で189ヶ国の国が
調査、協議した結果こうなっています。
黒人差別に関しても同じで、
黒人差別により、黒人に不利を
生じさせた結果のマイナスを是正する
取り組みとして優遇措置が取られています。

ナゾの男

黒人差別でも優遇措置があるのか、
まぁ考えてみりゃそうだよな。

社会的少数側から社会的多数側への
不当行為は差別ではなく、名称が変わる。
という話をしました。

それでは、

社会的少数側から
社会的少数側への

差別は成立するでしょうか?

女性による女性差別を例にあげてみます。

女性は「賃金格差」や「性犯罪の現状」、
「国連連合による女性差別撤廃条約」など、
日本のみならず世界に視野を広げてみても、
社会的に弱い立場に置かれているという事が言えます。

社会的に弱い者同士での差別は
基本的には成り立ちませんが、
実は完全に間違いという訳でもありません。

ここはネット上で大きく議論が
分かれているところです。
▼主に以下の様な意見で対立が起きています。

「女性による女性差別は存在する!」

「差別とはそもそも流動的なものだから
慎重にならねば判断できない」


「差別をすぐに判断できるものではない!」

これらの意見は、実はどれも間違っていません。
なので、あえて「基本的に」
社会的少数→社会的少数の差別は
成立しないと書きました。

▼以下で詳しく解説します。

女性による女性差別の場合

差別の基本的な概念の解説図その2「女性による女性差別の例」

例えば、女性による女性差別を例に出すと
上記の様な構造になります。

一見、女性が単体で
「女性から女性」に差別している様に
見えますが、

構造的には、社会的多数である男性側の
文脈に乗っ取って差別をしています。

なので、

構造上は「社会的多数→社会的少数」
差別となります。

しかし、

女性だけを単体で見ると、

女性が女性に差別している様に見えるので、
「社会的少数→社会的少数」の差別が
成立している様に見えてしまいます。

この様に、

差別構造そのものを見るのか?
加害している側だけを見るのか?
によって、受け手の印象や意味が変わるのです。

被害者からすると、その様な社会的多数か?少数か?
というのも瞬時に理解できるものでもない為、

「社会的少数側」から差別を受けた様に感じます。
この場合は、単に嫌がらせという範囲を超えて、
「社会的多数側の文脈を引用した嫌がらせ」なので、
単純な嫌がらせとして分類できるものでもありません。

なので、この部分はよく
議論に上がるポイントですが、
どれも間違いではありません。

ただ、この複雑な構造に現時点で
名前が付いていません。
シンプルに書くと以下の様な内容です。

社会的多数側の文脈で社会的少数側の人間が、
同じく社会的少数側の人間を差別する事

ややこしい……

この内容に名前が付いてないので、
ネットでは

「少数側が少数側に差別する構造は成り立たない!!」派と、
「いやいや!少数側から少数側への差別は成り立つ!!」派

で争いが起きています。
背景を見るか?加害側を見るか?の違いで
どちらも間違いではないのでそこは
念頭に置いておきましょう。

どちらを見るか?で答えが変わる訳ですから、
もし名前を付けるとしたら、

「差別構造の錯視」

あたりが適当な名前なのではないでしょうか。
だまし絵の様なものなので。

差別問題が流動的でややこしい理由その1

差別の基本的な概念は説明しました。
既にややこしいと感じている人も居ると思います。
先程説明した通り、どの差別行為がどこの文脈に乗るか?
その上で、どこを見るか?でも
受け手の認識は変わりますが、
▼基本的に差別の概念は以下の図の通りです。

差別の基本的な概念の解説図その1

それを踏まえて

この項では、上記の図を使いながら
なぜ差別問題がややこしくなるのか?
差別問題が流動的なのは何故なのか?

改めて迫ります。

実際に起きた事件でこんな事件がありました。

詳細を書くと長いので簡単に説明します。

判別が難しいややこしい差別の事例

実際に起きたややこしい差別事件の内容
  1. 黒人を差別して加害する映画「ミシシッピバーニング」を観た黒人少年達
  2. その1人であるミッチェル君が通りがかりの白人を見て
    「白人むかつくな!あいつをぶちのめせ!」と発言。
  3. 黒人少年達は白人少年を意識不明になるまで暴行
    (ミッチェル君は暴行に加わらず)
  4. 暴行した少年たちは警察へ捕まる
  5. この州では加重暴行罪は最大で2年の禁固刑だが、
    暴行に加わらなかったミッチェル君は
    人種的動機が問題視され禁固4年の判決。

この事件を見た人は、
「やっぱり少数側から多数側への差別は起きる!」
(黒人による白人差別は起きる!)
と主張する人も居るようです。

しかし、

こちらの2番で書いてあるように、
少数側から多数側への差別は構造上起こりません。

差別に関する説明図

社会的な背景として、黒人側から
白人側に対しての差別の実態がないので、

今回の様に個人的な内容の場合は、
ただ単に暴行罪になります。

ただし、通常の罪とは違い、
裁判官の判定としては、
人種的な動機が原因という理由で
ただ暴言を吐いただけの
(実際は暴行を誘導してますが……)
ミッチェル君が最大禁固2年ではなく、
4年の判決が下されています。

実際には、裁判官の判断なので
なんとも言えないのですが、
もし人種的な理由で黒人というだけで
判決結果が変わったのであれば、

裁判官側が、黒人側のミッチェル君に対して
黒人差別をしている事になります。

今は裁判官が白人という前提で書きましたが、
では裁判官が黒人ならどうでしょうか?

この場合は、改めてどちらの文脈に沿って
差別をしているのか考える必要があり、
どちらにせよ黒人だからという理由で
不当に扱っているのであれば、

裁判官が黒人であれ白人であれ、
黒人差別の文脈に沿っている
という事になり、「黒人差別」が成立します。

この様に、差別問題はパッとひと目で
判断できるものではなく、
個々のケースやどこに着目するかによっても
「差別する側」という認識が
変化する側面があるので、

差別問題は流動的
だと言われています。

ただ、上記で説明した様に
差別の基本的な概念を理解していれば、
どのケースであっても、

結局は、社会的に強い立場にある方が、
弱い立場にある方を不当に扱う事で
成り立つのが分かると思います。

大なり小なり、差別の基本的な概念図で示した
大きい円と小さい円の力関係が
コロコロと動いて変化しています。

差別問題がややこしい理由については、
次の次の項目(差別についての大事なポイント)の中
で何が問題なのか?その構造を簡潔にまとめています。

目を通して頂けると幸いです。

差別について間違いやすいポイント

先程説明した差別についてのややこしい視点、
改めて別の角度から説明してみます。

また、差別について間違えやすい
ポイントも紹介します。

差別について間違えやすいポイントの解説図

まず社会的多数とは、
社会的に優位な立場、社会的強者
という意味合いなので
人数の問題ではありません。

この辺も、勘違いして議論を進めている方が多く、
「人数が多ければ多い方が優位」
誤解している状態で議論が起きれば
すれ違いが生じてしまいます。
実際は人数は関係ありません。

例1で示している様に、
「王様」の様な優位な立場にある者の場合、
例え王様1人であっても、1人の人間の
社会的な優位性は変わりません。

なので、

「例1:王様が加害側になって市民を差別をする」
は成立しますが、

「例2:王様が被害側になって市民に差別される」
という図式は
成り立ちません。

これは、先程「差別が流動的でややこしい理由」の項目で
説明した通りです。

差別について大事なポイント

差別について重要なポイントを解説した図

こちらはとても重要なポイントです。
差別問題がややこしい理由のところでも
説明したかったのですが、大事なポイントだったので
改めてこちらで説明させて頂きます。

上の事例で言うと、1コマ目では足のない障害者の方が
車椅子で移動しているシーンです。
これを、第三者が見かけて勝手に
弱者だと認定して、2コマ目では
「道路は真ん中から通行すればスムーズに通れる」
と当たり前の事をわざわざ
旗まで振って誘導しています。

これは、一見優しさや善意でやっている様に
見えますが、旗を振って誘導した人は相手を
「足のない障害者だから考える力もないのだろう」
となんの根拠もない理由で相手を弱者扱いし、
当たり前に考えて分かる様な事すら
できない人だと、不当に扱っています。
本人が助けを求めている訳でもありません。

相手も主体性を持った1人の人間であり、
一方的に弱者だと認定されてアレコレ
求めてない事をされたら、傷つくはずです。

上記の例はあえて極端な例を描きましたが、
実際には細かく検討しないと気づけない事例などが
沢山あります。

例えば、こういった心境を体感しやすい
例で言えば

25歳のまだまだバリバリ働いている人が
電車内で立っている時に、
座席にいる乗客に「席を譲られる」という事が
起きたら「なぜ?」と思うでしょう。
これが繰り返し席を譲られていたら、

「疲れていると思われたのか」
「年寄りに見られたのか」

などなど、色んな事が浮かぶと思います。
善意であっても、どこへ行っても同じ様な
事が起きると自尊心が低下する人も居るはずです。

障害者だからと言って、
善意による過度に扱うケースによる
心の変化を実感しやすい様に例えましたが、

この様なケースは柔軟に対応する必要があり、
通常であれば、ちゃんと思いやりを持って
相手の行動を観察し、意図を汲み取れば、
お互いに齟齬が発生する事は少ないはずです。

なので、

最初で示した通り、この様なケースもある。
という事を念頭に置いた上で、
「もし困っている人が居たら」
積極的に手を差し伸べていくといいと思います。

社会的少数側は、色んな文化、人種があり、
障害者差別の被害に遭う人もいれば、
人それぞれの状況があります。

この様なケースがあるので、
差別問題は一枚岩ではいかないと
言われています。

こちらも先程と同様に
流動的と言われる理由です。

差別問題がややこしい理由その2

差別問題は、この様に

①差別構造の錯視
→加害者だけを見るか?社会背景やどの文脈を見るか?で答えが変化
②差別問題の流動性
→時と場合、状況によって変化する
③当事者の心境
→善意で傷つく人もいる

といった3つの要素が複雑に絡み合って
出来ています。

ただ、注意して頂きたいのが
だからと言って差別問題面倒くさいし、
距離を置こうというスタンスでは何も解決しません。

ここで示す様に、

▼この3つの問題点さえ把握しておけば、

①「差別構造の錯視」
→不要な議論を避けられる。
→どこを見るのか?を意識すれば解決
②「差別問題の流動性」
→人数では考えず、時と場合、どの状況かをしっかりと見極める事
③「当事者の心境」
→当事者は本当に困っているのか?手を差し伸べているか。
→主体性を奪っていないか。確認できる。

あらかじめ見るポイントが分かっているので、
無駄なところに頭を使う事なく、
不毛な議論に発展する事なく、
差別問題の本当の原因にたどり着く事ができます。

差別問題について関わる時は、
上記で挙げた3つのポイントを意識して、
考えてみるといいでしょう。

「不当に扱ってもいい」と広める事は差別煽動にあたる

差別とは何か?の項目で述べたように、
「特定の属性を持つ人に対して、
正当な理由なく不当に扱う」
という事自体が差別にあたる為、
同様に「特定の属性を持つ人々を、
正当な理由なく不当に扱ってもいい」

という様な情報を広める事そのものも、
人権侵害の行為(差別表現、ヘイトスピーチ)にあたります。
※ヘイトスピーチに関しては次の項目で解説しています。

日本では過去にハンセン病(別名「らい」とも呼ぶ)
という感染力の弱い、
主に「皮膚」が変形する病気が確認されました。

1907年に予防法を制定し、

感染者を一般社会から隔離する。

という施策を日本国政府が取りました。
実際には感染力が弱いので、
その様な施策は必要ありませんでしたが、

この施策により、ハンセン病は
感染力が強いという「勘違い(誤解)」
が広まり、1929年には、
各県から患者をなくそう(社会から隔離しよう)
という運動(酷い……)
「無らい県運動」が広まり、
各県が総力をあげてハンセン病患者を
探す運動が行われました。

ハンセン病患者は次々と捕らえられ、
家族とも離され、数十年もの間、
強制的に収容所へ入れられました。

社会とは断絶され、
ほぼ隔離状態でした。

その他、

国や役所職員等によって
ハンセン病患者が歩いた後や
自宅に消毒液が大量に撒かれたり、
ハンセン病患者が結婚する際は
避妊手術を行う事を条件とする法律を制定

ビビ

この内容だけでも、
本当に酷い人権侵害だね……。

その他、電車に乗らせない。
電車に乗る前に怪しい物を
持っていないか?
全裸にさせて確認する。
(実際に日本で起きた出来事だそうです。)

など、広まった誤解は収集がつかず、
多くのハンセン病患者の人権が
侵害されました。

1960年には治療法が確立されたのにも関わらず、
強制収容や差別は続き、
らい予防法は明治に制定されて以後、
89年後の1996年に廃止されました。

ビビ

1996年って平成だよね……。
最近までこんな事があったんだ……。

その後、日本国側はハンセン病患者に訴訟され、
2001年日本国側が敗訴になり
患者、元患者へ謝罪をしています。

この様に差別は
「多くの人による勘違いや誤解」で
強化されていきます。

ビビ

病気って誰でもなる可能性あるよね。
これは、発展途上国で起きた話でもなく、
実際に日本で起きてた事なんだ。
1996年に国が謝罪したとの事なので、
ほんの数十年前まで国ぐるみで
人権侵害していたという事になるよ。

家族とも離され、強制収容所で亡くなった人や、
家族の死に目に会えなかった人、

感染力が弱いのに、強いという誤解を
広めた事で実際に差別が起きて
多くの人が苦しんだ。

普段あまり目にしないけど、
これはとても悲しい日本の実話です。

差別とヘイトスピーチの関係性

先程も少し触れましたが、
ヘイトスピーチとは、
例えばネットでよく見かける
「外国人(特定の国の人)は日本から出ていけ!」

という様な、
差別感情を公に表現する全ての行為を指します。

英語でヘイトは憎むと書く事からも、
日本では「差別的憎悪表現」
「差別の扇動」という風に言われます。
スピーチは言論、演説、発言の意味合いです。

細かく書くと、

差別=特定の属性を持つ人々を正当な理由なく不当に扱う
ヘイトスピーチ=差別的な主張や思想を表現する事。差別扇動。

という事になります。

ヘイトスピーチは「言葉を発する」行為に限らず、
差別的・排斥的な思想を表現する活動全般が含まれる
また、憎悪の対象となる人々に向かって
直接的に働きかける言動に限らず、
第三者の憎悪を煽るような間接的な
言動もヘイトスピーチに含まれる。

引用:実用日本語表現辞典より

差別は正当な理由なく、
特定の属性を持つ相手を不当に扱う。

という事でしたが、
では?ヘイトスピーチはどうなのか?

こちらも同じく差別表現にあたります。
ヘイトスピーチは相手に
実際の被害が出ていない場合でも、
差別につながるもの、
差別表現とされています。

差別の定義からはやや外れるものの、
ヘイトスピーチをした結果、差別に繋がった。
様な事例はいくつもあり、

ナゾの男

ただ憎しみを表現しただけで、
相手を不当に扱ってないから

差別にはあたらない

という様な言い訳も通用しません。
ヘイトスピーチは実際の差別と
重なっている部分があり、
差別ではないと主張するには無理があります。

2014年にはこういったヘイトスピーチが
「差別である」と最高裁で判決が下った例
あります。

なので、ヘイトスピーチは
「たまに差別、時々、間接的差別」
という性質を持ちます。
どちらにせよ差別の枠内に入っているのは
変わりないです。

差別という大きな枠組みの中に
ヘイトスピーチが入っているイメージです。

差別の定義を説明している最中なので、
少し混乱しますが、ヘイトスピーチは
ちょっと特殊な立ち位置という
事を覚えておくといいと思います。

このヘイトスピーチが原因で、
事件や犯罪行為につながった場合は、
ヘイトクライムと呼び名が変わります。

私は◯◯だから優れている!と主張する事は差別的表現になる

自分が優位だと主張する事が差別に繋がる例の解説図

自分と相手が居たら、どちらか
片方を下げて不当に扱う事が差別になるので、

正確に言うと完全に差別になる訳ではないですが、
「差別的な表現」と見なされます。
時と場合により、差別になる場合もあるでしょう。

自分自身に付属する生まれつきの特徴や、
人種、出身国、家系、民族、性的指向、性別など、
その他の先天的な属性に関して

私は◯◯の家系だから他の人より優れた人間だ。
私は日本人だから優れた民族だ。
私は◯◯出身だから優れている。
私は男だから人間的に優れている。

と自分の心の中で思っているだけなら良いのですが、
それらを強く周りに表明する事も
差別的な表現になります。
あくまでも「差別」ではなく、「差別的な表現」です。
ヘイトスピーチは憎しみや悪意から来る
差別的な言動なので、
加害者と被害者がハッキリしている分だけ、
目立ちやすいですが、
こちらの例だと誰かを攻撃している訳ではないので、
あまり目立って取り上げられる事はありません。

一般的には「選民思想」や「エリート意識」
という風に呼ばれる事が多いです。

憎しみや悪意のない無自覚な
差別表現といえるでしょう。

「日本人という人種は優れている」

っと主張する場合、

その主張の裏には、

「日本人以外の人種は劣っている」

という考えがあります。

無意識に相手を劣ったものと見なして
発言している事になります。

ナゾの男

いやいや、相手を劣っていると
見なしている訳ではないよ

そんな事も聞こえてきそうですが、
例え、優劣をつけていないつもりでも、
構造上、どちらか一方を極端に持ち上げる発言は、
どちらか一方を極端に下げる思想の裏で成り立ちます。
意識していても、していなくても、
優劣を付ける事に変わりがありません。

ただ注意して欲しいのが、

「私は日本人という事に誇りを持っている」

「日本人はスゴイ人が多い」

という様な内容は「日本人」という
主語をあえて大きくせずに、個人としての
価値観で語っている内容です。

日本人だからこそ凄い。

 

だと主語が大きく、差別的表現になりますが、


日本人は凄い人が多い。

 

というのはあくまでも個人的な感想の範囲を超えません。

ビビ

分かりづらいけど、違う意味合いの言葉です。

生まれつきの特徴や、人種など
先天的な属性に関係する部分を
優位と主張すると、差別的。

生まれつきの特徴や人種など
先天的な属性に関係のない部分で
優位と主張すると、差別的ではない。

となります。

差別について理解のある人がまだ少ないので、
日本のテレビやメディアではこの様な
一方を強く持ち上げる様
な内容も多々放送されています。

例えば、日本人の魅力を再発見。
という方向性なら問題ないですが、
日本人だからこそ最強で最高!という風に
発信するのであれば、
それは差別的な表現に近いです。
ただそれらの表現で、他者を不当に扱ってもいい。
と勘違いする人達が大勢現れていないので、
差別的な表現ではありますが、
大きな問題にはなっていない現状です。
海外ではその辺も考慮して発信したりします。

こちらの記事ではあえて、
細かく書いていますが、実際に
会話をする際は、ニュアンスや前後の文脈などもあるので、
言葉尻の違い1つで叩かれる事はないでしょう。
あまり細かすぎるのも息苦しいものです。

ただ何かを発信する人、創り手になる人達は
ハンセン病の様な差別問題や黒人差別、
あらゆる差別に無自覚に加担しないように、
同じ悲劇を繰り返さないためにも、
慎重に注意しながら発信する事が必要です。

過去にはこの選民思想、エリート意識を
強化したゆえに、戦争や死者などが出ています。

有名なのが聖書に登場する人種が、
「神に選ばれた人種」として、
他者を不当に扱いはじめるケースです。

ナゾの男

聖書に登場してた私達は神の子だ!

ビビ

誰だよお前……

ナゾの男

うるせぇ!神の子が言うことは絶対だ!!

この様な、なんの根拠もない内容で
「私は神に選ばれた」と主張して戦争がはじまり、
その神の子に選ばれた人種はムカつく。
という嫉妬から、また新たな戦争がはじまり、
実際に世界規模で、多くの人の命が失われています。
上のやり取りは過去の戦争などで、
実際に行われている様なやり取りです。

ナゾの男

くだらん理由で戦争が起きてんだなぁ……。

現在も、このエリート意識や選民思想を
持つ人達は一部存在しており、
そういった人達が「私は選ばれた存在だ」
という事を言って他国の人々に対して、
ヘイトスピーチを繰り返す例は多く見られます。

ナゾの男

日本人の番組の話してる時、
いやいやいや、そんなん細かい事で
問題になる訳ないでしょww
うざwとか思ってたけど、
確かにクリエイターとかなら、
気をつけて発信しないと
いけないかもな。

「選民思想は差別の原因になる」という事は、
頭の片隅に入れておいた方がいいでしょう。

突然ですが、クイズです

ここで突然ですが、
自身の心を深く知る為の
クイズです。

パッと思い浮かんだ内容を
直感で答えて見て下さい。

後々こちらのクイズの内容が
記事の中にも登場します。

【問題】

国内でトップレベルの外科医が、
病院で手術をした後、休憩していたら
看護師からの緊急連絡が入りました。

★看護師★
「ドクター!交通事故で大怪我をした人が
運ばれてきました!オペをお願いします。
事故に遭ったのは、父親と息子の2人。
息子はかろうじて息をしていますが、
父親は死亡しています。」

★外科医ドクター★
「分かった!!今すぐ向かう!」

急いで手術室へ向かったドクター。
そこには、苦しそうに横たわる男の子の
姿がありました。

しかし、その男の子を見たドクターは
ショックのあまり驚きました。

その子は、ドクターの息子だったからです。

父親は確かに死亡しています。

なぜこの様な事が起きたのでしょうか?

ナゾの男

こんなんミステリー現象やん

ナゾの男

えっ??!何??昼ドラ的展開??!

ビビ

▼正解はこちらです

こちら、これまで同じ様な質問に答えた人も
居るかもしれません。

クイズの答えは、

その国内トップレベルの技術を持つ
外科医のドクターは女性で、
運び込まれた男の子の母親でした。

医者は男性の仕事だ。
という考えを固定化している人は
この問題をスムーズに解けません。

なぜ?どうして?

と考えてしまいます。
スムーズに答えられた人はまだ
問題がないですが、

スムーズに答えられなかった人の
頭の中では、

ドクターが女性である可能性について、
疑問を持てなかったのではないでしょうか。

例えば、

女性は家事をするべきだ。
女はこうすべきだ。
男はこうすべきだ。

その様な考え方を固定化してしまうと

日常の中で、

共働き妻も同じぐらい仕事を
頑張っているのに、
実際には家の中で夫が家事をしない。
という出来事に対して、

疑いや疑問を持てず、

妻に家事を無意識に強要したりしてしまいます。
こうした「特定の属性を持つ人に対して、
不当な扱いをする行為」は差別になります。

実際に、

パナソニック株式会社が
30代、40代の既婚男女2,742人(男性1,555人、女性1,187人)
対象に共働き夫婦の家事分担について
朝食の用意、朝食後の後片付け、ゴミ出しなど
各家事別に23種類の項目を用意して
調査したアンケートによると、

共働き妻の場合、家事を8割負担
夫は2割程度しか負担していない状況で、
7割の夫が「家事はもっと分担して引き受けたいと
思っている」(72.4%)と答えています。

無意識に腕のいい外科医のドクターが
男性だと認識してしまっている様に、

先入観により人は物事を判断していきます。
だからこそ、偏見や誤解、勘違いを生む様な
人種差別的な内容を伝えてはいけないのです。
それらの先入観は、今クイズが解けなかった
人が居る様に、問題であると気付けません。

今このクイズに不正解だった人は、
その感覚を実感を持って
想像できるのではないでしょうか?

差別はなぜ起きるのか?その仕組みや心理を考察《重要》

ビビ

この項目はとても重要だよ!

差別について色々と解説してきましたが、
では、そもそも差別はなぜ起きるのでしょうか?
その心理やメカニズムを解説していきます。

差別は特定の属性を持つ相手を
正当な理由なく不当に扱う事で生じます。
基本的に差別は以下の様な
心境から発生します。

自分の価値が相手よりも上だと思いたい。
相手の価値が自分よりも下だと思いたい。
ストレスを発散したい。

基本的に心の中が満たされている人は、
この様な事をしません。

例えば、

温泉に入ってリラックスしている時、
おいしいご飯を食べている時、
マッサージをされている時、

その様な心が満足している状況では、
人は喧嘩しかけたり、誰かを貶めよう
とする気持ちには通常なりません。

基本的には満たされない心
原因となっています。

シンプルに言えば、

心の不足感、不安感、ストレス過多

の状態です。

他にも無知・無関心が差別問題に拍車を
かけていきます。※こちらは後ほど解説します。

さて、では差別が起きる心理や
メカニズムとはどの様なものでしょうか?
結論から言います。

差別は、心の不足感や不安感、ストレス過多、
無知無関心・変化を嫌うといった
4つの心の在りようを元にした差別的な行動が
「多くの人による勘違いや誤解」で
強化、正当化され、ここでさらに
広がった差別に対して誰もが疑問を
持たなくなった時に定着します。

1つ1つ解説していきます。

差別の心理や原因その1:「心の不足感、不安感」

心の不足感は愛情不足の状態や、満たされない心
といった状態すべてを指します。
心の不足感や不安で心理的負荷になり、
自尊心が低くなります。自分で自分の事を認めない。
受け入れない状態を続けていると、
それが心理的負荷になります。
その様に自分自身を否定し続けると
次第に誰かを否定して鬱積した気持ちを発散させ、
心理的負荷を解放しようとします。
マイナスから0に戻そうとする心理状態です。

過去に特定の文化、人種、性質を持つ人達から
何らかの不利益を被った過去があり、
その復讐として差別をする様になった人達も、
ここに該当します。

心の不足感を差別者に対して攻撃する事で
0に戻そうとしています。

ポイント
加害行為で心理的負荷をゼロへ戻す心理

差別の心理や原因その2:「ストレス過多」

ストレス過多な状態が続くと、
心の中は常にいっぱいいっぱいです。
この苦しい状況をなんとかガス抜きしようと、
誰かを不当に扱う事で快楽を得て
ストレス発散しようとします。

自尊心の低下などではなく、
ただストレスを100から0に戻そうとする
心理状態です。

ポイント
加害行為で心理的負荷をゼロへ戻す心理

差別の心理や原因その3:「無知・無関心・変化を嫌う層」

日々の生活で余裕のない状態が続くと、
目の前の事に疑問を持ち、物事に対して
立ち止まって考える事をしなくなります。
問いかける事は大なり小なり脳に
負荷がかかる事と同じなので、疑問を持たずに
みんながそうやってるなら
差別かどうかすらも判断しようとせずに
受け入れてしまいます。

また、こちらの心理状態に当てはまる人達は
基本的に新しい変化を嫌います。
新しい事というのは、それがポジティブな内容で
自分の生活に利益をもたらすものであっても、
これまでの「日常」を変えるという事は、
少なからず脳が新しい処理をします。
脳にとっては新しい変化に慣れるまでの
状況がストレスな訳です。

身の回りにも居ると思います。

例えば、スマホが出た時に
いつまでもガラケーだった人、
格安スマホの仕組みが未だに分からない人、
ふるさと納税というメリットしかない(損しない)
ものを活用しない人。

などなど。

少なからずこれらの人々は、
新しい物事を受け入れるだけの
余裕がありません。

きっと、「自分の事だ……」と
思った人も居ると思います。

そうなんです。
基本的にこの心理に当てはまる人というのは、
タイトルにも書いてる通り、
「無知、無関心」(関心を持つ余裕がない)
という性質も持っている為、

多くの人に当てはまります。
差別は多くの人の無知、無関心によって
大きく加速する性質があります。

一部の人間がその1,その2の
心の問題が原因となって差別の
下地ができます。
そして、ここで説明してるその3の
心理に当てはまる人達が
無自覚に差別に加担してしまう事で、
差別問題は大きく広がる事になります。

ポイント
無自覚に差別に加担して広がる

差別の心理や原因その4:「1〜3まで全てに当てはまるタイプ」

今説明した1〜3の全てに当てはまるタイプは、
心に不足感があり、ストレスがあり、
差別に関して無知であり、
無知であるのにも関わらず、
新しい変化を極端に嫌って
本来は平等に扱われるべき
1人の人間に対して
強烈な差別を行います。

この様なタイプは、

むしろ、差別被害者を
排除する事そのものを
正義だと認識している様な
認知の歪みもあります。

この認知の歪み
正しい知識を持たない事も
その原因になっています。

このタイプは自身が
問題性を把握するしないに関わらず、
差別問題に大きく加担し、
最悪多くの人を自禁止その4に追い込んだりします。
非常に攻撃性が高いです。

実はその攻撃性の高さというのは、
差別した被害者のみならず、
その加害性で自分自身を
精神的に否定したりするので、
自らを攻撃し、
常に追い込まれている精神状態です。

自身を否定するというのは、具体的に
どの様な事かというと、

例えば、

実はもう精神的に限界に来ているのに、
「男はこうあるべき」という考え方を
強く保持しているが故に、

休む事ができず、心を押し殺して
精神を削りながら仕事をしたり、

男はこうあるべき、会社員はこうあるべき、
という考えを保持するが故に、
柔軟な行動ができずに、

「適度に休む事ができない状態」なども
自身を否定するという行為に当てはまります。

現代の「こうあるべき」という呪いに
どっぷり浸かってしまった人達とも言えます。

明らかに加害性があり、その行動によって
人が禁止その3に至った場合でも、既に
この層が出てきている頃には、

「多くの人による勘違いや誤解」

により、差別をする事そのものが
正義であり正しい。

という勘違いが生まれているので、
本人も何を言われても間違いに
気付く事がありません。

また、強い攻撃性を持って差別行為をするので、
その不適切さを指摘されると、
自身が差別行為をしてしまった
行動についてその間違いを
認める事になります。

「間違いを認めて新しい行動をする」

というのは、基本的に心に余裕のある人しか
できないので、この1〜3に当てはまってる時点で、
その間違いを認めてしまうと、

脳に負荷を与える事になり、
大きなストレスになります。

なので、このタイプは
指摘されればされる程、
認知心理学における確証バイアス
(自分に都合のいい情報だけを支持し、
反対意見を精査しようとしない心理)
が働き、それらの状態によって

自身の攻撃性をさらに高める行動を
上塗りしてしまいます。

ポイント
差別に積極的に加担

差別が起きる理由のまとめ

差別が起こる仕組みざっくりまとめたイラスト図

上記内容をざっくりまとめると、
上記の様な流れになります。
左上の1番目のコマでは、
実際に差別する側の心の中で
「加害欲がムクムクと成長する段階」
を描いています。

加害欲がムクムクと成長してきた段階で、
2番目のコマで指すような、
メディアや国の間違った施策で

「勘違いや誤解を生む情報(偏見)」
が皆の頭の中に植え付けられていきます。

④にあたる総合タイプは、かなり攻撃的なので
この時点で積極的に差別行為をしていますが、

徐々に①〜②にあたるタイプも
差別行為に加担します。

その後、③にあたるタイプが知らず知らずのうちに加担し、
広がった差別に対してNOと言う人が誰も居なく、
止められない状況から差別が拡大していきます。

この状態になると、
差別が原因となった暴力事件など
様々な事件性を持った出来事が起こります。

国や規制、法律改正などしないと
なかなか差別の火は消えません。

また、この段階になると法律改正後であっても、
まだ人々の心には差別意識が強く根付いており、
問題が透明化していきます。

▼以下の様な流れです。

差別が発生する理由の図解
画像の出典:Brian Levin, Anti-Defamation League

一番下の項目にある様に、
「先入観や誤解や偏見」が
差別発生の原因となっているのが分かります。

勘違いや誤解を生む情報を広めるのはヘイトスピーチ、差別煽動

ハンセン病の差別問題のところでも、
少し触れましたが、大事なので
改めてこちらでも軽く触れておきます。

この様に差別が起きる性質上、
多くの人による勘違いや誤解
差別を強化する側面がある事から、

多くの人を勘違いさせたり、
誤解を生む様な表現をすると

それらが規制されたりします。

例えば、

①肌の黒い人は普通の人間よりも劣っている。

②日本人は頭が悪い

③女性は好きな仕事をせず、赤ちゃんを生んで家事をさせればいい

④男は弱音を吐いたらダメ、稼がないとダメ

⑤看護師のポスターに女性だけを載せる

という様な、

誤解や勘違いを生む情報を拡散してはいけません。

①のケースだと、黒人が実生活で下に扱われる場合があるし
②のケースも同様に、日本人だからと言ってバカにされます。
③のケースも、その様な情報が強く浸透すると、
女性が活躍するきっかけを会社から
与えられなくなったりします。

実際に、女性が劣ったものと見なした事による
偏見差別の弊害は、賃金格差などで現れています。
▼こちらは以下の記事で解説しています。

フェミニストとは?女性問題と
共にある生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説

④のケースは、男に無理をさせることに繋がり、
精神的苦痛、または自分で自分を追い詰めるなどの
状況に大きく影響を与えます。
自殺率の増加にも繋がるでしょう。

⑤のケースは、看護師というイメージとして
「看護師=女性の仕事」という事を
固定されてしまい、それらの誤認識が多くの人に
発信してしまったら、
男性看護師の増加に繋がりません。

看護師はナースとして女性のイメージが強いものの、
職業そのものは女だけの仕事ではない訳ですから、
女だけの仕事というイメージを与えたら
今まさに医療に携わろうとしている人の
将来にも関係してきます。

上記の様な様々なケースを
色んな場面で当てはめてみると、
どこどこの県に住んでる人は頭が悪いので、
給料を下げよう!と、不当に扱われたり、

働きたいと思っていたのに、
男性ばかりで入りづらい。
女性ばかりで入りづらい。
男性の仕事だと思っていた、
女性の仕事だと思っていた。

という様な誤解から参加する人が減りますし、
女性だけ給料が高くなる。男性だけ給料が高くなる。
というケースにも繫がります。

差別が問題なのは、当たり前ですが
差別を広めるのは、差別被害者を
増やす事に変わりないので、

差別的な表現などは度々炎上案件として
悪い意味で話題になります。

次の項目で過去に炎上した差別表現などを
取り上げます。

どれも、

差別の定義に当てはまる様な

「他者を不当に扱ってもよい」

と多くの人に勘違いや誤解を与える表現
が問題となっている事に気付くはずです。

差別が発生する理由の図解
画像の出典:Brian Levin, Anti-Defamation League

全世界中で何がどのように問題になっているのか、
もしこれを読んでいるあなたが
創り手の立場であれば、
しっかりと理解しておかなければ、
多額の費用をかけて作った広告費が
ムダになったり、不要な怒りを煽って顧客が離れたり、
誰にとってもプラスになる事はないでしょう。

特に創り手や発信する立場の人は、
覚えておいた方が得なはずです。

ビビ

次で解説するよ

差別表現で規制や問題になった広告

世界中で差別を起因とした人権侵害や
禁止その4人が起きています。ナチスによる
ユダヤ人大量禁止その4戮も、差別的な
問題が大きく関係している事は
既にご存知かと思います。

差別であらゆる事件が起きている中、
その差別について理解を深めず、
新たな悲劇を生み出す様な
差別表現のある広告、CMを
夜に送り出す人達がいます。

この項では、過去に差別表現で規制になったり、
問題になった広告をご紹介します。

人種差別で問題になった広告その1:中国「Qiaobi(俏比)」のCM

ビビ

これは酷すぎる……。

誰が見ても明らかに問題だと分かるでしょう。
黒人を無理やり洗濯機の中に押し込み、
洗濯したら、白人になり女性好みの人間に
変化したというCMです。

こういった人権侵害の表現を広告として
多くの人に向けて発信すると、
一部の人は「黒人を迫害しても問題ない」と
思い始めます。

また、

なんとなく「黒人はダサいよね」という
様な印象を受けてしまいます。

「印象」というものは積み重なっていくので、
こういった表現が出てくると、

「黒人は普通の人よりも下の存在」

という勘違いや誤解が生まれます。

その勘違いや誤解が差別に繋がります。

差別的な広告が受け手に与えるメッセージや印象を可視化した図

この様に、1つの表現の裏には、
受け手に与えるメッセージや意図が隠されています。

人種差別で問題になった広告その2:海外CM

ビビ

これも酷いな……。

これも中々酷い広告です。
もはやなんの広告か不明ですが、

ノルウェーの伝統的なお菓子を
おしぼりと勘違いして顔を拭き、
顔にクリームが付着する
日本人サラリーマン。

その後、本物のおしぼりが来たところで、
伝統的なお菓子と間違えてお腹いっぱい
というジェスチャーをしています。

こちらの広告も先程の黒人の広告例と同様に、

「日本人は普通の人よりも下の存在」

という風に思わせる点で大変差別的です。
見ていて不快に思う人の方が多いでしょう。
少なくとも馬鹿にされてる訳ですから、
同じ日本人としてもいい気持ちはしないはずです。

人種差別で問題になった広告その3:バーガーキングのインスタ動画

こちらは海外のバーガーキングが
インスタグラムに掲載した動画です。

新商品の紹介と共になぜか、
箸をうまく使えない欧米人の動画を掲載しています。

冗談のつもりなのか、
ただただ同じ属性を持つ人からすれば、

・欧米人は箸が上手く使えない。
・バーガーを手で持つ知能もない

という様なメッセージを発信しています。

こちらも「欧米人は普通の人よりも下の存在」
と思わせる内容の時点で差別的です。

動画はすぐに取り下げられました。

人種差別で問題になった広告その3:D&Gの広告でお箸を使う女性

こちらの広告も、

・中国人は箸が上手く使えない。
・手で持つ事すらも考えない。

・中国人女性は品がない

・女性は頭が悪い

という様なメッセージを発信しています。

こちらも「中国人+女性は普通の人よりも下の存在」
と思わせる内容の時点で差別的です。

今世界中では女性差別問題が土台としてあるので、
女性軽視の視点と、人種的な差別の
両方を併せ持つ性質が余計にこの広告の酷さを
際立たせています。

こちらの広告も投稿後24時間も経たない内に
取り下げ、多くの中国人の怒りを買い、

D&Gが公式に謝罪。

「中国の文化を低く表現し、中国人女性に対する
固定的なイメージを与え、人種差別的であった(抄訳)」

という様なコメントを残しています。

また上海で行われる予定だったショーは中止、
大規模な不買運動も起きました。

なんのプラスにもなっていません。

人種差別で問題になった広告その4:Mr.Cleanの広告

ビビ

これは……。

こちら何が問題かすぐに分かる人は
日常的に差別問題などに関して
無意識に目を向けてる人でしょう。

こちら何度も炎上し、この広告についての論文が出たり、
広告中止プロジェクトが発足されたりと、
割と毎度問題になっている広告です。

問題点としては以下の部分です。

  • 女性は家で掃除するべきという性役割を押し付け、固定化する。
  • そもそも商品名がミスター・クリーン。とし、
    男性の力で解決に導いた様な印象を与える
こちらは長い間問題になっている広告です。
毎年の様に広告を打っている様ですが、

その度に性役割の押し付けとして問題化しています。

似たような広告で以下の様な広告があります。

こちらも問題になっています。
この広告を見た主婦の方は、
とてもイライラしたのでは無いでしょうか?

問題点としては以下の部分です。

  • 女性は家で掃除するべきという性役割を固定化する。
  • そもそも商品名がミスター・マッスル。とし、
    男性の力で解決に導いた様な印象を与える
  • 男性は力強くあるべきだという性役割を固定する。
  • 家事を普段しないのに、「手伝った」図式で登場するマッスルは、
    お手伝いをした事で価値を認められ、尊重されています。

かなりアンバランスな広告です。

この様に、もともと世の中で女性差別が起きている状態で、
「悪い現状の維持や固定」

に貢献する様な発信内容は、
差別的表現にあたります。

ナゾの男

気にしすぎじゃない?

っと思っている方は、

現状差別の被害や歴史を知らないか、
もしくは、差別に慣れてしまって
分からなくなっている。

という状態です。

以下に、ミスター・クリーンの広告を
逆転させた動画あるので、観てみると
何か発見があるかもしれません。

動画を観てみて、どう思いましたか?

特に男性陣はこの動画を観て、
なんかモヤモヤした人が多いと思います。

「男性は掃除するもの」として
扱われており、

周りもそれを当たり前だと思っています。
手伝うとは正反対の方向ですね。

こういったモヤモヤを女性は
日々社会全体から受けています。

女性が日頃どんな不均等な世界に居るのか?
というデータや根拠は
以下の記事の「日本」の項目で御覧ください。

フェミニストとは?女性問題と
共にある生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説

人種差別で問題になった広告その5:海外ケロッグの広告

人種差別が描かれている広告「ケロッグ」

この絵は朝食に食べるシリアルの
パッケージに描かれたものです。
コーンポップを牛乳に浸して食べます。
こちらは何がおかしいか分かりますか?

人種差別広告でおかしな点

他のコーンポップがなぜか楽しそうに遊んでいる中、
なぜか黒人を連想させるコーンポップは
清掃をしています。

そもそもこの絵の中に清掃のイラストが
入るのも正当性が分かりませんが、

これまでの人種差別の歴史を見ると、
炎上するのは必然だったと言えるでしょう。

この話題は、マーベル作品に関わり、
ヒューゴ賞などにもノミネートされている
小説家の手によって議題に上がりました。

「ねぇ、ケロッグ。シリアルボックス全体の中で
茶色いコーンポップだけが清掃員をしているのは、
どうしてだい?これは子供たちへ人種差別を教えているようなものだよ」(抄訳)

「これは小さな事に思えるようだけれど、あなたの子供が
朝食でこれを見ている。それを、何百万人の子供が
同じように見ていた時、」(抄訳)

「それ」は起きる。(抄訳)

これを受けて、ケロッグ社はその日のうちに
謝罪しました。

ケロッグは多様性を受け入れる事に取り組んでいます。
気分を害するつもりはありませんでした。謝罪いたします。
このアートワークは更新し、近日中に新しいボックスが
店頭に並びます。(抄訳)

一部、「清掃員は下の仕事だというのか?」という様な
批判的なコメントもありましたが、

全体の反響を見てみると5%ぐらいが反対意見という感じで、
他は「小さい事のように思えるけれど、それはとても大事な事よ。」
という様な肯定的な意見でした。

差別が起きる仕組みでも説明しましたが、
多くの人による勘違いや誤解が元になって
差別が強化されていく側面があるので、

差別が起こる仕組みざっくりまとめたイラスト図

これは、大袈裟ではなく正しい判断です。

以下に、過去多くの人の命が
失われた歴史的な事件などの背景に、

差別的な認識、ヘイトスピーチがあると述べた
国連ジェノサイド防止担当特別顧問の
▼お話があります。

小さな事に思われるかもしれませんが、
実はその様な小さい事の積み重ねで、
大きな悲劇が起きていたという訳です。
先程のピラミッド図の通りですね。

今回のケロッグ社の件は、
企業側も、差別表現として誤解を与えるよ?と指摘され、
すぐに対応した事で企業の評価も下がらずに、
柔軟に対応できる企業と思われる事に成功しました。

今回、少し判断が分かりづらい広告ではありましたが、
差別表現にならない様に気を付けるべき
▼ポイントとしては以下になります。

差別表現にならないようにするポイント

1つ1つ解説していきます。

創作物や広告が差別表現にならない様にするポイント解説

創作物が差別表現にならない様にするポイントを解説した図

一応、これまでの資料を調べた結果、
上記の様なポイントに注意すると多くのトラブルを
回避する事ができます。

ビビ

後から、新しいポイントが出てきたら
こちらの画像を差し替えたりするよ。
とりあえず今のところ
大体のポイントはこんな感じ

画像にも書いてはありますが、
一応、改めて文字にして解説します。

上記画像の内容を簡略化したのが、
以下の「背景」〜「制限」
という項目になります。
差別表現にならないようにするポイント

ビビ

この順番に解説していくよ

ナゾの男

えっちょっと待って、説明しすぎじゃない?

ビビ

えっ長いと言いたいの??!これ書くのに、
図書館で40冊ぐらい本借りて
何往復もして自分なりに勉強したけど、
自分で調べる手間をこの記事でおおよそ省けると
思ったら全然良くない???!!
説明し過ぎて喉カラッカラよ!!

ナゾの男

とりあえずお茶飲め

ビビ

余計乾くw

茶番と休憩はこれくらいにして
次いきましょうw

差別表現にならないようにするポイント

「差別問題の背景」

注意して頂きたいのが、
表現として描く対象の過去に
「差別的被害」を受けていた。
などの背景や過去があるかどうか?

という点です。

例えば、黒人差別自体は
もう終わったと表面上は言われていますが、
実は黒人と白人間での賃金格差などが
まだまだ根深く残っており、

黒人差別そのものは透明化された状態で
今も強く残っています。

その様に現在も差別問題が残っている以上、
先程の広告事例で言うと、

「黒人だけを清掃員として扱う」

と言った様な表現は当然避けなければいけません。
もし、今の世界が差別も何もなく、
黒人差別をした過去も歴史も存在しない
そんな平和な世界であれば

黒人を清掃員として使用しても
特に大きな問題にはなりません。

もし世界が平和であれば、
こういった問題について
考える必要がないんです。

だから、誰が悪いでもなく、
先人達が残した負の遺産と呼べるものでしょう。

だからこそ、今の時代の私達が
次の世代に負の遺産を残さないようにも、
今ここでしっかりと差別問題について
考える必要があります。

「対象が普通(自然体)に描かれているかどうか?」

ミンストレル・ショーの画像
画像出典:Strobridge&Co. Lith – http://hdl.loc.gov/loc.pnp/var.1831

とても有名ですが、過去にミンストレル・ショーという
黒人が主役になって歌って躍る様なショーがありました。
その内容には大いに問題があり、
黒人が主役と言っても基本的に出演者は白人。
白人が顔を黒塗りにして、黒人のモノマネをし、
黒人は頭が悪くて、侮辱的で、卑怯でずる賢い人間だ。
という様な内容で、

極端に黒人の人権を侵害する様な内容で
世界中でショーが行われました。

また、「黒人が禁止その5されて捨てられる」という歌や、
「黒人奴隷は幸せだ」という歌、
「黒人男性が間違えて黒人女性の目を飛び出させた」

という様な、黒人を過度に下に見て馬鹿にし、
黒人の生まれ持ったアイデンティティを
根本から否定し、「人種」を笑い者にした劇です。

世界の至る所でショーが行われました。
これらの劇はまず、肌の色という
持って生まれたものを馬鹿にしたり、
道具にしている事も含めて、大変問題です。
世界では人種差別の歴史に残る
恥ずべきショーとして認識されています。

見出しに書いている様に、
対象が自然体として描かれているかどうか?
という点は大変重要なポイントです。

逆に日本人が馬鹿にされたケースもあります。
こちらは有名な映画、「ティファニーで朝食を」
に登場した日本人男性の描写です。

これが日本人として描かれています。
どうでしょう?
あまりいい気持ちはしないのでは無いでしょうか?
この映画では、ゴージャスなイメージの役者や
演出の中にこの様な頭が悪く、
普通にやり取りもできない、
怒鳴り散らしたイメージとして
日本人が描かれています。

ギャグとしても、全然面白くないでしょう。

こういったアジア人に対する差別表現の事例を
▼実際に観た人達のアジア系外国人の反応です。

上記動画に登場するアジア系外国人の
コメントを書いてみます。

「これを見ていると人間性を失います」

「これは本当に人種差別的です……」

「白人はとても素晴らしい演技をしました。
けれども、白人をアジア人に見せる事はできません。
アジア人として表現したいのであれば、
アジア人の俳優を出演させるべきです。」

「胃が消化不良を起こした感覚になっています」

「アジア人はどっちつかずの子供のように描かれている。
もしくは、怖い表現か、エイリアン、冷たい僧の様な
そのようなイメージで通常表現されています」

「本当にその文化を理解して表現されたものなのか?
見た人の興味を混乱させてしまいます。」

ナゾの男

まぁ、当然そうなるわなw

普段、差別表現に慣れすぎている人は、
先程の日本人がバカにされている動画を見ても、
何も思わないかもしれませんが、
上記の反応が世界の反応です。

差別表現にならないようにするポイント

誤解や勘違いを強化する内容ではないか?
(多くの人がイメージと事実のギャップを抱えている)

突然ですが、質問です。
中国人ってどういうイメージがありますか?

ナゾの男

うーん……中国人ねぇ。

なぜか頭の中に「香港」映画の主役が出てきたり、
マナーが悪そうなイメージがあったり、
逆にファッションに優れていると感じる人も居るでしょう。

今頭に思い浮かべたイメージは、
かなり偏っていると感じませんか?

実際中国は、現在世界最大の輸出国へと成長し、
デジタルやインターネットといったハイテク技術が
世界トップレベルで進化し、
平均世帯収入も2002年頃と比べると、
4倍程に成長しています。

個人資産10億円以上を所持している人も
世界で2番目に多く、

今や若者の間では、マナーやモラルを大切にする
様な動画が流行っていて

インフルエンサーといった
人前に出る華やかな仕事で活躍する人達は、
最も多いと言われており、
中国のファッションも人気があります。
事実として今この様な状況です。

きっと、頭に思い浮かべた中国のイメージと
事実の間にギャップを感じた人が多かったと思います。

ちなみに、40代、50代頃の年代の方に、
中国のイメージを訪ねてみると、

「人のものをすぐに盗み、
攻撃的で犯罪思考、
ずる賢くて常に人を陥れようとしている」

という様な噂が飛び交っていました。
※事実とは異なります

これらの噂話は、
中国人に対するどこか偏ったイメージが
元となっており、
一部、実際に起きた犯罪などから
イメージが膨らんだと思われる様な内容も
見受けられますが、毎日起きる訳でもない
一例を取り上げて主語を大きくするのは
差別的な判断だと言わざるを得ないでしょう。

その解釈だと、「日本ではオレオレ詐欺や
訪問詐欺が多いので、日本で在宅していると危ない」、
「日本では銃がない代わりに通り魔が多い」

という様な間違ったイメージを
解釈する事と似ています。

実際は必ずしもその様な事はありません。

もし、中国人に対してその様に
「偏ったイメージで認識している人」の
自宅隣に中国人が引っ越ししてきたとします。

そうなると、中国人に対して
差別的な行動をする人が多くなるのは、
すぐに想像できると思います。

差別は偏見や誤解で強化されていきます。

だからこそ、ミンストレル・ショーの黒人の様に、
「人間性が醜い」という様な内容や
不自然な姿で対象を描く事はいけないのです。

ナゾの男

なるほど……。さっきの
ヘイトのピラミッド図と同じやな。

その表現に正当性(適切さ)はあるのかどうか?

ビビ

こちらの項目は「誤解を与える表現」の項目と
重なる部分があるよ。それでは解説していきます。

例えば、少し前の項目でご紹介した
「ティファニーで朝食を」で
登場するアジア人男性を思い浮かべて頂きたい。

ゴージャスなイメージのある
映画の中にあの差別的表現で描かれた
アジア人が登場する必要性ってなんなのでしょうか?

ちょっとしたアクセント?
画に刺激が欲しい?

どれも、アジア人そのものを
馬鹿にする表現なので、
そもそもアクセントとして
人の生まれながらに持つ特徴を
馬鹿にする表現を利用してはいけません。

よく表現について問題に挙がるのですが、

なぜか女性が社長になると、
女社長という形で「女」が頭に付く場合があります。

これは不適切であり、
正当性がないと言えるでしょう。

また、女子アナという言葉もそうですよね。
女性も男性もアナウンサーとしての
発声練習やプロとしての訓練を受けて
数々の場数をこなしてきた
プロフェッショナルで誇らしいお仕事です。

しかし、肝心の技術的な側面は
一切目を向けられず、
女性に関してはアナウンサーでも
女性アナウンサーでもなく、

女子アナ

と子供の女性にも使える様な冠が付き、
女として性的に魅力的かどうか?
禁止その7いかどうか?を特別視して見られます。

例えば、ここでは男性に絞って
例を出してみます。

男性消防隊が燃え盛る炎の中に飛び込んで、
人名を救助したとしましょう。

とても立派な仕事をしたはずです。
誇らしい仕事をしたはずです。

それなのに、

顔がイケメンかどうか?
体格がガッチリしていて性的に魅力的かどうか?
人名救助の時に筋肉が見えたか?見えていないか?

そんな事で仕事の評価されていたとしたら
どうでしょう。

その人の尊厳を傷つけているとは思いませんか?

美人すぎる議員、
美人すぎる海女、
美人すぎる〇〇

これは、あらゆる場所で起きており、
既に浸透しているので
差別に気付きづらいですが、
明らかな女性差別です。

以下はここ数年の間で発売された
女子アナが取り上げられた雑誌の
見出しに使われていた言葉です。

ここ数年に発売された女子アナについての差別表現一覧

「1人の尊厳のある人間として」ではなく、
禁止その7いかどうかだけが基準になっているのが
分かると思います。

こういった表現に正当性はありません。
また、実際に盗撮として犯罪になる様な
内容も含まれており、大変問題です。

また、美人すぎる◯◯に関してもそうですが、
こういった形で発信すると、

これまでアナウンサーを1人の尊厳のある
人間として見ていた人にとっても、

新たに「美人すぎる」という視点が追加されます。
こういった表現はどのような形であれ、
美人すぎるアナウンサーという言葉なら、
「顔が美人かどうか判断しようね」という
意図や視点を受け手に与えます。

ビビ

発信するメッセージはどの様な形であれ、
受け手に意図を伝え、新たな視点を追加させる
これはとても大事な事だよ。

そうやって、発信者が意図を乗せてメッセージを
発信する事で女子アナという言葉は浸透していきます。
実際に雑誌社やパパラッチなどによる
盗撮被害に遭っているのは、

女性の性を売り物にされた
女性アナウンサーの方なのです。

女子アナ雑誌で検索したら、
女子アナの下着が見えそう、
少し見えただの特集されているのが分かります。

これは通常、犯罪であり
人の尊厳を奪う行為です。
モノの見方を与えて、それを浸透させる事は、
差別の土台を作り、実際に被害を生みます。

だからこそ、

表現を発信する際に、きちんと精査し、
誰かを侵害していないか?
注意して確認する必要があります。
小さい事が積み重なって差別が起こります。

▼以下は実際の女性アナウンサーの声です。

実際にこのアナウンサーの方は、
とても勇気を持って発言したと思われます。

そりゃ不快にも思うでしょう。

アナウンサーとしての仕事ではなく、
仕事と全く関係ないところ、
それも、女性としての性の部分で、
「等身大の女性らしさがあるから良い」

と自分よりも恐らく上の立場である
人に言われて「本来の等身大の自分」を
押さえつけられている状況な訳で、

本人は努力していれば、その様な事を
言われる事もなくなるのかな……。

と謙遜して言っていますが、

毎度ニュースで小川アナウンサーの
鋭い視点や勇気あるコメントが
ネットで話題になっている事は
この記事を読んでいる皆さんも
何度か見た事あると思います。

アナウンサーとしての仕事は
既に充分磨き上げた状態だと思いますが、

未だにそのプロの口から
努力をしたら言われなくなるのかな……。
と言わせてしまう状況が、
もう既に異常なのです。

普通に過ごしているだけで、
性的な目線を浴びせられ
自身が不当な立場に置かれる事は他にもあります。

例えば、スポーツジムで女性が
トレーニングしていると、

・「使い方教えるよ」と粘着される。
・「LINE教えて」と粘着される。
・マシンを移動する度に目の前に移動してきてジッと見られる。
・勤務先まで付いてくる
・出待ちされて声をかけられ、後ろから付いてくる
・教えるよと言われて体を触られる

などなど、女性は普通にトレーニングがしたいのに
そんな普通のトレーニングを邪魔されるので、
女性専用のジムに通う人も珍しく有りません。

女性への不当な扱いと言えるでしょう。
少し話が脱線しましたが、
女子アナや美人すぎる◯◯という表現のように
名前を付ける事は、正当性がありません。

その表現に制限はあるのかどうか?

これまで差別表現について様々な視点から
問題になるポイントを見てきました。

その中で、

「その表現がどの様に公開されているのか?」

というのはとても重要です。
公開の度合いによって多くの人に対して
誤解を拡散するのか?そうでないのか?
影響力に違いが出てきます。

成人向けのコンテンツや
多くの児童に影響を与える様な
作品は通常、

公開自体が制限されます。

18歳以下は禁止。
20歳以下は禁止。

など、

悪影響を及ぼすであろう
青少年少女達への閲覧は許可されていません。
ただし、この場合の閲覧制限は
主に成人向けの性的なコンテンツや
暴力的なコンテンツなどが主で、

「白人が黒人をいじめて喜ぶ」

という様な内容の作品であれば、
制限があっても無くても問題になります。
ただし、それが

「白人が黒人をいじめて喜ぶのはいけません」
と伝える為の啓蒙作品として描くのであれば、
先程書いた「正当性」が考慮され、
問題にはなりません。

しかし、以下の様な
ストーリーの作品があったとします。

「白人が黒人をいじめるが、
黒人はそれらを復讐する為に
ドラ◯もんの様な秘密道具を作って
差別に対抗する。その中で、
白人と結果的に仲良くなり、
ハッピーエンドになる。」

この場合は、ストーリーに正当性があるので
問題にはなりませんが、
黒人をイジメる描写を黒人が見た場合に、
不快に思う人は多くなるでしょう。
わざわざ白人や黒人にする必要がなかった場合や
ケースや時代背景に応じて不適切になる
場合があります。

この項目である、「表現に制限があるかどうか?」
という点からは少し脱線しましたが、
一般的に年齢や場所場所による閲覧制限は
ゾーニングという呼び名で呼ばれています。

ただ現状は、きちんとゾーニングできていないのが
問題になっています。

例えば、2019年に秋葉原で卑猥な広告看板が
設置されました。

子供達の通学路にもなっており、
多くの人が通る場所です。

差別的に問題のある広告看板

イラストにして多少ぼかしています。
胸を強調したイラストと共に、
卑猥な文言が掲示されていました。

こちらは市区町村の窓口へ
表現についての批判が殺到し、

「青少年育成条例などに反している」
との視点から、撤去になりました。

現状は、この様な広告や表現が多く存在しており
問題となっています。

実際は制限があるからと言って、
何をしてもいい訳ではありません。

例えば、

少し前で解説した様に
黒人差別の象徴である、
ミンストレル・ショーと全く同じ
ショーが名前を変えて
2020年に開催されたとします。

それらは差別につながる表現なので、
例えそれがゾーニングされていても、
多くの人から批判されるでしょうし、
文句は言えません。

差別から歴史的に多くの命が失われる事件に
発展してきた過去があるのだから、

そこは「不適切だ」と言われても無理はありません。
世の中を悪くしようとして
表現を批判している訳ではなく、
悲劇をもう二度と起こさない様に
という視点だと言えます。

過去の事例では、「失神ゲーム(気絶遊び)」
というゲームが流行った事があります。

有害情報に位置するので、
具体的には書かないでおきますが、
胸部などを特殊な方法で圧迫する事で
「簡単に失神できる」
という事で、

全世界中で流行したゲームになっていました。
※記憶障害等、脳に後遺症が残ります。絶対にやらないで下さい。

2008年カナダの調査では、少なくとも
7万9千人がこのゲームを行っており、
1995年〜2007年の間でこのゲームを実行した結果、
82人の命が失われました。

日本では、このゲームのやり方が
掲載された動画サイトに対して
警察の削除要請により削除されました。

この様に、

ナゾの男

俺は卑猥なポスターを作って公開したい!!
俺は失神ゲームのやり方を公開したい!!

と主張する「表現の自由側」と、

ナゾの男

差別的な表現だから当然ダメでしょ。
人の命が失われるから当然ダメでしょ。

と主張する「表現の規制派」とで、

よく争いが起きています。

多くは、自由に表現できないなんて人権侵害だ
と主張する側と、
差別というのは、他人の普通に生きる権利を
阻害するので、それを推し進めるのは
人権侵害だ

の様な意見です。

以下に表現の自由に関する法律
条文を書いてみます

日本国憲法第二十一条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

ナゾの男

これを見る限りでは表現の自由を
検閲してはいけないと書いてあるな……。

過去にはチャタレイ事件という事件がありました。
露骨な性的描写があった小説を発行した側に
罰金刑が課せられた事件です。

表現の自由には「検閲は、これをしてはならない」
と書いてあるのに罰金刑が課せられています。

どうしてこの様な事が起きるのでしょうか?

表現は自由にしてもいい。
検閲もしてはいけない。けれども、
差別表現で普通に生活する人の
権利も奪ってはいけない。

実はこういった2つの権利の衝突は、
公共の福祉という概念で
調整する必要があります。

公共の福祉とは?

公共の福祉とは、対立する2つの権利が
衝突する場合に、

「どうにかみんなが上手く
生活できるように調整しようね」

という様な基準を設ける概念です。

表現の自由そのものは、100%自由だよ。
という感じで条文に書いてあるので
過激な表現の創作物を作っても
本来問題ありません。

普通に生きてる人の人権も、
基本的人権で100%守られなければいけないので
差別表現や差別行為などによって、
不当に扱ってはいけません。

こういった100%と100%の権利が
ぶつかる場合に、

公共の福祉で調整しましょう!

という感じです。

ちなみに人権について、
政府発行のパンフレットには
この様に書いてあります。

人権と人権が衝突した時は公共の福祉という概念で調整する事を示した画像

つまり、法律の条文上では本来
100%表現の自由が保障されているが
実質、運用する上では100%ではありませんよ。

という事になっています。

▼ちなみに公共の福祉に関する条文はこちらです。

日本国憲法第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、
これを保持しなければならない。又、国民は、これを
濫用してはならないのであつて、常に
公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

例えば、

これから公園で音楽コンサートを
開催したい人が居るとします。

  • Aさん=公園でコンサートをしたい
  • Bさん=コンサートを楽しみたい
  • Cさん=近所の住民

このメンバー構成で言えば、

Aさん=表現の自由の文脈でコンサートをしたい。
Bさん=表現の自由を享受して楽しみたい。
Cさん=静かに平穏に暮らしたい

この様な感じで各々の求めるものが、
バラけてしまいます。

今ネットで繰り広げられているのは、
AさんとCさんのバトルといった所でしょうか。

自分はコンサートをしたいんだ!!!
表現の自由だから、俺の自由にさせろ!!

こんな事を主張していては、
公共の福祉の概念とは反してしまいます。
公共の福祉には

「国民に保障する自由及び権利は、
国民の不断の努力によつて、
これを保持しなければならない。」

っと書いてある様に、
俺の自由にさせろ!!ではなく、
国民同士できちんと話し合って
ちゃんとみんなが過ごしやすい様に
協力してね。

という感じですね。

話し合おうとしても
「俺はコンサートをしたいから
深夜でも関係なく

コンサートを開く!!」
という耳を貸さない状態が続くと、
多くの規制がそうであるように、

強制規制という流れになり、

公園で演奏するのは禁止

という事になったり、
別の犯罪や条約が適応される様になります。

強制禁止になった場合、
静かに暮らしたいCさんも、
決して誰かの自由を
奪いたかった訳ではないと思います。

なので、Aさんがやる事は
コンサートの時間をズラす。などでも
解決できますよね。

差別問題に当てはめると、
Cさんは日常的に社会から差別の被害に遭っており、
毎日毎日家の前で深夜関係なく、
演奏してる人が居る状態。

だったりします。

差別というものは、
ちゃんと目を向けないと把握できないです。
浸透しきっている差別ならなおさらで、
社会的多数側に居る白人なら、
黒人の賃金格差の現状なんて、
気にも留めないでしょう。
自分が優遇されている側であれば、
差別の現状なんてしっかりと見ないと
中々気付きません。

ですが、差別というものは既に社会問題として
ある程度話題になっている訳で、

コンサートを開きたいAさんの耳には、

「Cさんの家って毎日夜遅くまで
演奏する人が居るよね。」

という噂話は既に出回っている状態です。
差別の被害側でない人は、
「ふーん。まぁ自分には関係ないからいいか」
という認識です。

ここをスルーせずに、差別について
声を上げている人の話に耳を傾けてみると、
「Cさんの家の前って、毎日変な人達が来て
演奏しまくってるんだな……。
話を聞いたら結構ヤバい問題だな」

と気付く事ができます。

そうすると、

コンサートはあの場所でしかできないけど、
多少音が出ても問題なさそうな
昼〜夕方にかけてやってみようかな。
警備員も配置した方がいいかな

など、

色々と調整する事ができます。

ナゾの男

差別問題に当てはめると、Cさん側は
常に加害されている側だからな……。
そこは考慮しないといけないね。

対してCさん側はAさんが最初から
話し合いに応じる姿勢であったり、
対話する態度であれば、

逆にコンサートの成功を応援してくれる
場合もあると思います。

ビビ

調整の方法は色々とあるけど、
どちらか一方が話を聞かない態度で
表現を自由を隠れ蓑にして攻撃的になるのは
あまりよろしくないね……。

政府発行のパンフレットによると、
公共の福祉は、原則として例え国民1人の様な
ごく少数の主張であっても、
「話し合いをしましょう」
というスタンスでお互いの心地いいところを
探していきましょう。という概念なので、

例え少人数でも、
お互いに話し合う必要があります。

ナゾの男

まぁ、確かに国民1人が誰かの自由によって
不当に扱われているのを、
「1人だからいいや」って放置できるのであれば、
それは国がその1人に対して差別してる
事になるね。

言葉で書くと

お互い尊重し合いましょう。
譲り合っていい感じのところを
見つけていきましょう。

という当たり前な考えを形にしたのが、
「公共の福祉」という感じですね。

ビビ

黒人差別が起きている現状、
女性差別が起きている現状。
日本であっても色んな差別が起きてるよ。
その現状を知らない限りは、
話し合う土台ができていないと思うので、
まずは知る事からだろうね……。

実際の差別問題などは、
このAさんCさんの例のように、
特定の人物同士が争っている訳ではなく、

特定の表現者Aに対して、
被害者が不特定多数のケースが多いです。

公園の例で説明すると、
多くの場合は

コンサートを演奏したいAさんが、
好き勝手演奏してCさんの人権を侵害し、
Cさん側の属性を持つ多くの人達が、
「やめろよ」と怒鳴り散らしている様な
事が多いです。

深夜の公園でコンサート開かれたら、
そりゃ近所迷惑だし、怒りますよね。

広告表現が炎上するのは、
この様な構図です。

少し前に記事で書いた様に、

「黒人を洗ったら白人になった」

という様なCMは、

深夜なのに近所迷惑も考えずに、
好き勝手にコンサート開かれた例と同じです。

Cさん側の属性を持つ黒人のみんなは、
そりゃ怒って当然です。

差別というものは、表現している側や
足を踏んでいる側はその重大さに
気付かないものです。

女性差別の現状についてはこちらの
▼記事をご覧ください。

フェミニストとは?女性問題と
共にある生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説

海外の差別事例と
日本の差別事例を
両方まとめています。

足を踏みつけている側は知らない。
分からないのです。

女子アナの例や、
少し前の項目で書いたクイズを
思い出して頂きたいです。

無自覚だからこそ、差別してる!と
主張すると怒られた様に感じるし、

表現の自由だからコンサート
してもいいだろ!

と簡単に言える訳です。

実際は深夜に開かれていたとしてもです。

差別に関する予備知識を入れて、
今は深夜だからコンサートを
開くべきではないな。
と判断できるようになる必要があります。

たまにネットで見かける意見として、

具体的な特定個人の被害者が居ないし、
実際の罪は司法判断に任せるべき。

という主張も一部見かけますが、

コンサートの例で言うと、

深夜に公園でコンサートを開いている人が
騒音を撒き散らしている中、
周りの住人達が苦情を言っている様な構図です。

特定個人が裁判をして戦っていないから、
苦情を言うなんて理屈が通らない。
司法判断が出てないんだから、
罪ではない!だから、
深夜でも人の迷惑を考えずに
コンサートをする!

と言ってる様なものです。

実際は、ヘイトスピーチに関する迷惑行為があり、
そのヘイトスピーチを表現する側へ
「被害者側が集団で訴訟したケース」も存在し、

特定個人でなくとも、筋の通った訴訟はできます。
ただ、問題はそこではないので
話がズレてしまいます。

ビビ

まぁ、シンプルに言えば
誰かの人権を奪わないように、
みんなが過ごしやすい様に
ぶつかったら話し合っていこうね!
って事ですね。

ナゾの男

当たり前だなぁ……。

▼改めてこちらの図を見てみましょう。

差別表現にならないようにするポイント

これまでの解説で、上記5点の内容に触れてきました。
▼まとめると以下の様な形です。

創作物が差別表現にならない様にするポイントを解説した図

差別と表現の自由問題、炎上した広告を実例と共に具体的に知りたい

表現の自由についての概念にも触れて
差別表現について説明して来ましたが、

じゃあ具体的に実際の例を交えると
どういう感じになるのだろう?

と気になる人も居ると思います。

ビビ

海外の事例も交えてだいぶ説明してるんだけどねw

ナゾの男

日本国内の事例で解説して欲しいなー

既に「ティファニーで朝食を」のアジア人表現など
かなり不快感を伴って実感できたと思いますが

理解をさらに深める為に、
今回の項目では改めて別の角度から
掘り下げていきます。
多少この記事で触れた内容と重なる
ポイントもありますが、ご了承ください。

日本国内の事例を交えて解説していきます。

まず解説の前に、表現や発信を受け取る側が
無意識にやっている事を前提知識として
書いておきます。

表現を発信する側と受け手が無意識に受け取っている意図

表現の自由と差別問題について抑えておきたい前提知識

こういった事は当たり前だと思われがちですが、
意外と意識している人がおらず、
表象問題で置いてけぼりにされている部分です。

左上の絵をご覧頂きたい。
人はポスターなど何か表現されたものを見た時に
真ん中に配置されたものを
重要なものとして通常認識します。

真ん中に配置されたものは、
自然と長く目に写る事、
真っ先に目に入る事。
などから、自然と表現を発信する側も、
重要なモノを真ん中に配置します。

アイドルのセンターが重要視されるのも、
ヒーロー戦隊で真ん中の人物がリーダーなのも
全てその様な意図の下にあります。

そして、その様な配置1つとっても、
真ん中に配置したキャラクターは重要なものだよ
という新たな視点を視聴者に伝えています。

なので、ポスターでショッカーが
ど真ん中に配置されていれば、
普段は脇役の雑魚キャラだったショッカーに
スポットライトが当たっている事と同じであり、

このポスターではショッカーが主役だよ。
という新たな視点を観測者に加えて見せています。
それを、観測側は理解してポスターを把握します。

なので、

自然と「このポスターは悪役が主役のポスターだな」
と思わせ、それを相互がやり取りしあって
理解や認識が生まれます。

また、上記画像の下部にある絵では
撮影アングルで被写体の関係性が変化する様子
解説しています。

上から撮影するアングルでは、
被写体は支配される側や、
自分より関係性が下のものとして
表現される事が多いです。

グラビアアイドルなどが上目遣いで
上から撮影されるのは、
撮影者がこの様な演出や
意図を加えているからです。

女性が強そうにしているよりも、
少し気が抜けてて、隙がありそうで、
手が届きそうな予感のする女性の方が
男性に人気が出ます。

なので、あえて弱そうな女性として
演出しています。グラビア雑誌などでは
その様に意図してアングルを上から
撮影しているものが多いです。

通常の女性向けファッション雑誌などで
上からのアングルで撮影されるのは
極稀なケースになります。

真横で撮影すれば、関係性は
対等に演出する事ができます。

下から撮影すれば、被写体の方が
関係性は上になる事が多いです。

この様に、

どこに被写体を配置するのか?
どのアングルから撮影するか?

といったポイントでさえ、
何かが表現される時は何かしらの意図や
どう見せようとしているのか?
創り手の意図や視点が加わる様になっています。

またそれらの意図を受け手はしっかりと
受け取っています。

表現を発信する側は「記号」を組み込んで表現を演出する

表現を発信する側は「記号」を組み込んで表現を演出する事を解説した図

普段わたしたちは、表現されたものを
見る時に無意識にこの様な創り手の意図を
受け取っています。

①番目の牛丼の画像は、やや青みがかった色を
追加しています。青みがかったもの
色を食品に追加するという事は、
「腐ったような」という意図(記号)を
表現にプラスする事になります。

少し画像が小さくて色も
キツめの青にしてないので、
分かりづらいかもしれませんが、

マズそうには見えると思います。

②番目は色を暖色系にして、
「美味しそうな」という意図(記号)を追加。

③番目は一番分りやすいかもしれませんが、
たまごの黄身部分に光を追加する事で、
「新鮮な」「美味しそうな」という意図(記号)
追加しています。

④番目は、湯気を追加する事で
その裏に「提供したばかりの」
「熱々で美味しい」
「新鮮な」
という意味合いの意図(記号)

追加しています。

そして、それらの意図(記号)が加えられて、
最終的に受け手の目には
「一番右の画像がおいしそう」

という風に伝わります。
実際に上の画像を見比べても、
美味しそうに見えるのは右側の画像です。

この様に、料理の画像をおいしく魅せる
という意味合いで記号を追加していく事を、
広告業界では「シズル感を上げる」
という風に言われています。

一番右側の牛丼画像は、
明らかにおいしく見えますよね。

これは「お気持ち」と言った主観ではなく、
共通認識として「新鮮」だと感じる記号を
あえて追加しているので、その様に感じる訳です。
私も元広告に携わっていましたが、
クリエイターや発信者はプロなので、
こういった記号を研究して「らしさ」を追求します。
大型広告だと億単位のお金が動くので、
こういった所は適当に作りません。

細かい部分の記号はどれにしようか?
デザイナー、クリエイティブ・ディレクター、
プロデューサーなどなど、あらゆる人が関わり、
チェックを行います。

その前の項目でキャラクターを中心に配置する意図
についても触れましたが、
基本的に人は情報を受取るときに、
この様なあらゆる意図(記号)も含めて
意味として受け取っています。

人によっては、コードと呼んだり、
シンボル、アイコンと呼んだりしていますが、

基本的に言いたい事は同じです。

例えば、きゃりーぱみゅぱみゅさんの
MVにはよくポップで可愛いとされる記号が
よく使われます。

具体的にはキャンディ、ピンク色、
きらきら、ふわふわなどの表現です。

この様な記号を追加していく事で、
表現はつくられていきます。

これは、料理だけではなく様々な場所で
当たり前の様に行われています。

表現の自由問題、具体的な事例

表現についての前提知識を理解したところで
具体的な事例を紹介していきましょう。

基本的に表現を批判する側というのは、
一見、些細な事で怒っている様に見えますが、
噛み砕いていくとなるほど。
と納得できる部分が多いです。

表現を批判するというのは、
主に「公共の福祉」という考えの元、
差別的な表現を止めて欲しい。

と言った訴えですが、

この訴えや表現批判の内容が
デタラメであるほど、
表現を批判する側の意見が通りづらくなるので、
基本的に筋が通った主張をする事が多いです。

「お前は嫌いだからテレビに出るな!」

とか言っても、ふーん。何それ。
って感じでスルーされますよね。
筋が通っていない主張はスルーされてしまいます。
なので、基本的に筋が通った主張をします。

しかし、

先程示したような前提知識というのは、
普段人が無意識に感じている部分なので、
「創り手の意図」と言われても、
すぐにピンと来る人が少ないです。

また、世の中には過度に記号化された
表現が溢れすぎていて、
問題のある表現に慣れてしまい、
何が問題なのかすらその境界が
分からなくなってるケースも多いです。

何が問題なのか?境界が分からなくなっている
という事は、それはつまり、
差別的な行為に参加し、
無自覚に加害している。

という事に他なりません。

人をハゲだと馬鹿にしたり、
デブだと馬鹿にしたり、
人の容姿を見て貶したり、笑っている人を
見た事ある人は居ると思いますが、

そういった表現は海外では大問題で
そんな表現を使っていたりすれば、
笑い事じゃ済まされません。
何が問題なのか?把握できていないと、
無自覚に加害してしまいます。

こういった前提知識の不足と、
問題のある表現の慣れ
というのは齟齬が生じる原因となっています。
表現の発信者(創り手)の立場で見た場合、
こういった問題をただの
「お気持ちでの批判」と見なして
スルーする事で、

例えば、海外では差別表現に厳しいので、
同じ商品を海外展開した際に、
差別表現だからうちには商品を置けない。
となったり、炎上してしまい、
不買運動が起きてしまったり、
マイナスな結果になる事も考えられます。

莫大な予算をかけて作った表現の
中止が求められる事もあるでしょう。

何が差別表現にあたるか?を知る事は、
自身の商品を守るどころか、
未来、差別で加害される人達も救います。

しっかりと問題点を理解して、

差別が起因とする事件などに
無自覚に加担しないようにする姿勢が大切です。

ちゃんと何が問題なのか?
把握していれば、
事前に表現を確かめる事ができます。

差別と表現の自由問題国内事例その1:宇崎ちゃんの献血ポスター

こちらは不自然に性的誇張されたポスターが
献血キャンペーンに使用されているのを
目撃したアメリカ人の手によって
徐々に拡散され、話題になりました。

何が問題なのか?分からない人も多いと思います。
先程、前提知識の項目で解説した
「表現が与える意図」を普段意識していない事、
日本では差別表現が多く、見慣れている事から
何が普通なのか分からなくなっている
状態という感じです。

さて、上の画像ですが
献血のポスターです!献血しましょう!

という内容ですが、違和感を覚える人も多いのでは
ないでしょうか?

特に女性が違和感に気付きやすく、
男性は違和感に気付きにくいです。

どこがおかしいか分かりましたか?
きっとちょっと変だなと感じた人も、
言語化できないぐらい無意識にそれを
感じていると思います。

解説していきます。

▼まずこちらの画像を見て頂きたい。

差別表現の広告がなぜ問題なのか?解説した図解画像
画像出典:Twitterアカウント@orz404(本人の許可を得て掲載)

先程、解説した牛丼の画像には卵の黄身に
ツヤが掛かっていたり、煙が出たりと、
色んな表現意図がありました。

こちらは真ん中から右の女性3人
のイラストに入っている性的意図を
グラデーション
にした図です。

真ん中から左に位置する3人の女性イラストは
「女性の自然な姿」が描かれたものです。
目や表情は漫画やアニメテイストですが、
女性の身体は自然に近い形になっており、
性的な意図が含まれていません。

性的な意図が入っていないので
ごくごく自然な女性として様々な
ポスターなどの媒体に使用できます。

公共機関のキャンペーンなどに
使用するには最も適したイラスト
と言えるでしょう。

対して一番右に位置するイラストが
主に18禁禁止その7画像なんかに使われる
性的意図がふんだんに取り入れられています。

こちらは自然な女性ではなく、
性的な意図が取り入れられた
不自然に性的強調された女性の姿です。

宇崎ちゃんの献血イラストをここに当てはめると、
一番右とその前の中間、2.5ぐらいの位置に来ると
思います。不自然に性的強調された女性にあたります。

ナゾの男

あぁあ……。こうやって並べてみると、
確かに俺たちが普段見てるイラストって
性的なゾーンのイラストが多いから
宇崎ちゃんもパッと見普通だと思ってたわ……。

ナゾの男

えっ??!性的な事の何が行けないの??

▼ここで、これまでの情報が役に立ちます。

差別表現にならないようにするポイント

対象が普通(自然)に描かれているかどうか?
という項目で説明したように、

改めておさらいすると、

「ティファニーで朝食を」の
アジア人の事例がありましたよね。
アジア人を不自然に描く事での弊害が
はっきりと把握できたと思います。

また、女子アナの例もありました。

女子アナはプロフェッショナルの仕事をしていても、
女子アナという視点を視聴者に共有された事で、
装飾品であると見なされて、
本来の仕事の中身よりも、
女性として胸が大きいか、可愛いか
という点を仕事よりも多く評価されてきました。

そういった女子アナ特集の
雑誌なども発売され、盗撮されて

人権を侵害されてきました。

ナゾの男

人権侵害ではない!名誉ある事だ!

っと思う人はジェンダーギャップ指数(男女不平等ランキング)で
最下位近辺をずっとキープしてる
日本の男尊女卑の思想をしっかりと
受け継いでいると思っていいでしょう。

ナゾの男

金持ちかどうか?出身がどこか?
大きな金玉をしてるかどうか?
とかで仕事の評価が決まったらそりゃ
普通に人権侵害だよな……。

不自然に性的強調した女性を
公共機関から発信するという事は、

ただ1人の人間として生きている女性を
「性的なものとして見る」
という視点を与えるという事です。
それも、公共機関から
それらの視点が共有されている
という事はその視点に
お墨付きを与える事になります。
その視点に晒されるのは女性側な訳で、
男性は被害を受けません。

実際に加害する人の有無というよりも、
そのような「新たな視点を追加させる事」
そのものが差別表現であり、
あってはならない事です。

また、普段私達は
テレビの情報を信頼しやすいですよね。
新聞の情報も、教科書の情報も、
公共機関の発信する情報も、
基本的に「信頼のある情報なはずだ」という
視点で受け取ります。

こういった心理効果を権威の服従効果や
権威の服従原理などと言ったりします。

ただ1人の人間として生きている女性を
「性的なものとして見る」
という視点を与える事、それらが
公共性の高い機関から発信されている事によって、
権威の服従効果も働き、その視点に
お墨付きを与える事になります。

普段性的な視線にさらされるのは
女性が多いんです。だからこそ、
宇崎ちゃんの献血ポスターを見て
真っ先に違和感を覚えるのは女性なんです。

普段、男性と会話していて
胸をジーッと見られたり、

セクハラされたり、接近されたり、

その様な性的な視線を受けたり、
セクハラ、性犯罪の被害を受けているので

それらの嫌悪感を思い出して違和感を覚えます。
そして、そういった「嫌な感じ」というのは
すぐに言語化できません。

だからこそ、女性は比較的早めに気付けるけど、
なんだか言葉にできないから
見た瞬間には違和感を表現する事も難しく、
モヤモヤしたり、後からその気持が何か分かる。
という人が多いです。

ナゾの男

全てを普通で自然体として描かないといけないなんて
そんなバカな事あるか!!それじゃあ全ての創作作品が
普通の女性になるじゃん。

と思う人も居ると思います。

差別表現にならないようにするポイント

それもこちらの「制限」の項目で説明した通り、
例えば、公共性の高いポスターや不特定多数の人の
目に入る作品なのに禁止その7表現が多用に使われていて、
それを幼児や小学生が見れる様な場合は
不適切だと指摘されます。

ナゾの男

まぁ、考えてみれば当たり前っちゃ当たり前だな……。

普段、あまりにも禁止その7イラストが世の中にあり過ぎて、
その境目も薄くなってきているのが現状です。
(既に世に出ているから正解ではなく、
世に出ている事自体が差別表現の肯定なのです。)

近年日本では、幼稚園児の男の子が
幼稚園児の女の子に性的暴行を加えるという
事件が起きました。

幼稚園児の女の子は男の子AとBの2人組に
パンツを脱がされて

被害を受けた女児が

「お股をさわれて痛かった」
「●●君はグーで、●●君はパーでドンドンしてきた」

という証言をしており、

膣が損傷し出血して
病院に行くという内容でした。

幼稚園児がその様な性的行為を自ら発案するとは
到底思えない上、内容的には性的な動画などで
よく見かける表現です。

子供のみならず、大人の女性でも
性的な被害は多いです。
女性の7割はハラスメントを受けています。

日本の女性が何らかのハラスメントを受ける確率をグラフにした図
出典:#we Too によるハラスメント実態調査

上記画像は、東京、千葉、埼玉、神奈川在住の
男女約1万2千人のデータを集計した結果です。
(11,876名が分析対象)

日本女性に関する性暴力被害の実態調査のデータ
出典:男女共同参画白書 令和元年版

こちらは内閣府による記事執筆時の
最新調査になります。

これまで強制性交された経験のある女性は
約13人に1人という恐ろしい結果になっています。

ここで話している事はとてもシンプルで、
公共性の高いポスターや大多数の人の
目に入る作品なのに禁止その7表現が多用に使われていて、
それを幼児や小学生が見れる様な場合は
不適切だと指摘されるという事です。

海外では当たり前に行われている事で、
子供にとっても必要な対応になります。
幼稚園児による強制わいせつ事件に関しては、
恐らく「これぐらい大丈夫でしょ」という
感じでその様な動画を見せた影響によると
考えられます。

小中高の学生時代、スカートめくりや
女性に対して何らかの性的なイタズラを
している人を見かけた事ある人は多いと思います。

何かの真似をしてそうした行動に出る子供も
実際にとても多いです。

私達は表現が与える現実への影響について、
真剣に考えないといけません。
いずれその様な表現による被害者は
自分の子供、自分のパートナー、
好きなアイドル。応援している人、
色々な人に及びます。

そして、それらの性的な被害を受けた男女は
わざわざ自らの被害について
語る様な事をあまりしません。
嫌な体験談なんて自ら言わないですよね。

関東で7割の女性が性被害に遭っているという事は、
当然、あなたの大切な人も被害に遭っていて
それをあなたはまだ知らない場合も多いのです。

見逃しがちなポイント:乳袋表現

性差別表現の含まれた不自然な性的誇張の象徴「乳袋表現」と普通の女性表現との違いを図解

ここで表現において見逃しがちな
重要ポイントがあります。
性的な意図の代表的な表現に
「乳袋」という表現があります。

▼乳袋は、辞書でこの様に表現されています。

漫画やアニメーションなどで女性の胸部を
強調するように不自然に貼り付いている衣服
引用:goo辞書

上の画像は同じ種類のニット生地、
なるべく同じ角度から服装を比較したものです。
見て分かる様に、左の乳袋の画像は
胸の形に沿って不自然に布が貼り付いています。

例えるなら、真空パックされた状態になっています。
右の画像は自然な女性です。
自然な女性表現の場合、
胸の下には布のたるみができます。

乳袋というものは、
性的な強調として用いられる
代表的な表現なので、
こういった表現が広告として使われていたら
不適切と言われてしまいます。

▼実際に乳袋を現実化してみるとこの様な形になります。

女子高生の制服が不自然に描かれている図「乳袋表現」
画像出典:https://dic.nicovideo.jp/a/%E4%B9%B3%E8%A2%8B

この様に布が胸の形にピッタリ強調された
衣服は無理やり作らないとありません。
不自然な性的強調という事になるでしょう。

この様な乳袋表現が広く普及した現在、
若い人やアニメをよく閲覧する層の人は
こういった乳袋表現に慣れすぎてしまい、
言われないと気付かない状態になっています。

▼ここで改めて宇崎ちゃんの絵を見てみましょう。

大人の事情でTwitterのリンクになってしまい
申し訳ないです笑

改めて宇崎ちゃんのイラストを見てみると、
性的な意図がふんだんに使われているのが
分かると思います。

大人の事情を考慮して、宇崎ちゃんの
イラストをトレースして作った
同じ構図の別のイラストを用いて
宇崎ちゃんの献血ポスターの
どこに性的表現が隠れていたのか
解説してみます。

女性差別表現が使われた宇崎ちゃんの献血ポスターの問題点を図で解説した画像

主に問題となった性的表現はAとBの部分になります。
先程、乳袋の解説で書いたように
宇崎ちゃんのイラストは乳袋表現が
用いられています。
不自然な性的強調の意図が用いられた
乳袋表現を献血ポスターに使用していたら、
それは不適切だと指摘されても
しょうがないのかなと思います。

また、上記画像のBで示している通り、
その性的強調された胸がポスターの
真ん中に来ており、長く目に留まる箇所に
配置されています。

乳袋がポスターのど真ん中に配置されている状況です。

ここでよく前提知識の不足から論争が起きます。
多くの論争で見られるのが、

ナゾの男

それじゃあ私の胸に付いているこの大きな胸は、
性的強調だと言うんですか!!??
胸が問題なんですか??!私は普通に生きてるだけで
不適切なセクハラ的な存在なんですか??!

という主張です。

これは、前提知識が入っていればこの様な
無駄な論争はしなくて済みます。

上記画像で示している様に、

このポスターは性的強調だ!女性をエサにして
献血のポスターで人を呼び込まないで下さい!
献血ポスターで使う絵としては不適切です!!

と表現批判をする人々は、

自然な女性に対しては
一切批判していません。

不自然に性的強調された意図が含まれた
女性表現を使わないで下さい!

と言ってるに過ぎません。

性的な意図が入ったイラストに不適切と
言ってるのであって、
性的な意図が含まれていない自然に生きてる女性。
には何も言っていないのにも関わらず、

ここまでの記事で説明した様に、
前提知識の不足と普段性的な
イラストに慣れすぎてしまい、

自然な女性と不自然に性的強調された女性の
違いが分からなくなっています。

ナゾの男

確かに、乳袋に慣れすぎてこれ見るまで、
普通の表現だと思ってたわ……。
例「宇崎ちゃんの献血ポスターを男性バージョンに置き換えた場合」その1

それでは、この乳袋表現の様な
不自然な描写を男性バージョンに
置き換えてみた実例を見てみましょう。

男性と女性では体そのものが違うので、
正直な話、女性の胸にあたる部分は、
男性に備わっていないので、

女性の胸=男性の胸

という感じで置き換えるのは、
例えとしては不適切です。

女性の胸は下着で隠す、
男性の胸は下着で隠さない。

というそもそもの違いがあるからです。
なので、ここでは、

「女性の下着で隠す性的な部分」と
「男性の下着で隠す性的な部分」という
例えとして、男性の場合に股間を適応します。

▼以下が宇崎ちゃんの献血ポスターを男性バージョンにした例です。

性差別表現で非難が集中した広告を男女置き換えた例「宇崎ちゃんの献血ポスターの男性バージョンその1」

ビビ

うぉおおー笑。おぉい!!w 完全アウトです。

ビビ

こうすれば、分りやすいね……

先程の、乳袋の例を見て頂けたら分かる通り、
乳袋は性的な部分が過度に真空パックされた様な、
現実には自然な形では存在しない服です。
色々と調べてみましたが、

「実際には存在する!!」

と主張する人の意見も
色々調べる中で拝見しましたが、
存在する派が出している画像を見てみると、

「乳袋をリアルで作ってみた!」という
数年前にどこかの女性が無理やり作った
乳袋の画像だったり、
(無理やり作らないとできない
不自然な性的強調の表現)

ディアンドルやコルセットという
胸の下を布で圧迫して
無理やり胸を強調する、
海外で主人に仕える為の召使いの服装だったり
(公共機関が胸を強調し、召使いとして
女性を表現するのはいずれにせよ不適切)

と言った感じで、

いずれにしても不自然な状態でした。

上記の再現イラストでは、
なるべく宇崎ちゃんの性的な部分にあたる、
胸に関してもそれと対応する場所が
真ん中に来る様にそのままトレースし、

宇崎ちゃんの場合は、
手が胸に近い場所に向いてますが、
再現イラストの場合は対応する場所が
股間として例を出しているので
手を下にしています。

多少傾いているところも再現してみました。
一部ではこの傾きも女性表象特有のものだと
いう見解があります。

再現イラストでは、
台詞も「センパイ〜」となっていた部分を
後輩に変えたりしています。

ナゾの男

確かに、この性的な部分を強調したイラストが
公共機関である赤十字が発信してたらとなると、
余計に問題だね……。

※赤十字は一見、民間企業の様に思えますが
法律上、災害時には公共機関に変化する側面を持っています。

ナゾの男

いずれにせよ、この股間を強調した表現はダメやろw
例「宇崎ちゃんの献血ポスターを男性バージョンに置き換えた場合」その2

先程は、性的な部分を男女逆にして
反映させた例ですが

男性は性的なサービスを利用する時にお金を支払い、
女性は性的なサービスの対価として体を使う。

というこれまでの歪んだ社会観念と
照らし合わせてみると、

体目当ての男性は女性に嫌われ、
お金目当ての女性は男性に嫌われます。

その様な例で表現すると、
男性の主体性を奪い、性的客体化するには、

男性をお金としてしか見ていない

という態度が、女性における性的客体化と
対照的なものの見方といえるでしょう。

▼以下の例は、男性をお金としてしか見てない客体化の例です。

性差別表現で非難が集中した広告を男女置き換えた例「宇崎ちゃんの献血ポスターの男性バージョンその2」

ナゾの男

「ATM」って……。男は個性でもなく、
ただの金としてしか見てないって事かよ……。
酷い。

例えば、こういった表現を多用したものが
不特定多数の人が目に入る場所に掲示されていたら
どう思うのでしょうか?

女性の場合は、性被害が深刻な社会現象に
なっている事と比べて、
男性の場合は、女性と同じぐらい性被害が
深刻な社会現象になっていません。なので、
きちんとしたミラーリングには
なっていませんが、

このポスターを、男性を金ヅルとしてしか見て無くて、
デートに行っても、女性からお金を盗まれる現象が
毎日ニュースになっていて、

事件化している世界で展開されていると
想像して下さい。

その様な世界でこのポスターがあれば、
やはり問題でしょう。

男性を1人の人間としてではなく、
単なる「ATM」としてしか見てない視点を
多くの人に共有しています。

ナゾの男

献血ポスターでなぜクレームが来るのか、
分かる様な気がしたよ……。

※少し補足です※

既になぜ炎上したのか?が
把握できたとは思いますが、
改めて別の角度でいうと、

今これを書いている時点では、
コロナ真っ最中の時期です。

「外出禁止や人と会わない事」を
みんなで徹底していきましょう!

と声を上げている時に、

「自宅で100名が集まってパーティをしました!」

という内容を影響力のある有名人が
情報として発信していたら、
それは問題視されるでしょう。
献血ポスターで炎上した内容は、
それと同じなんです。

差別表現にならないようにするポイント

コロナで外出禁止しよう、
集まるのは止めましょう。
という【社会背景】があり、
その中でわざわざ100名が集まる
【正当性】もありません。

そうして有名人が発信してしまうと、
影響力もあるので【誤解】を生みます。

それらの投稿がパーティーに
参加した人同士でしか見れない様な【制限】
もなく、多くの人が見えている状態なら、

それは間違いなく炎上します。

この様に上の5つの基準というのは、
炎上する広告に共通するポイントになります。

こうしてコロナの事例で当てはめると、
とても分かりやすいと思います。

女性の性的客体化についての日本におけるガイドライン

この様に「1人の人間を尊重せずに、
性的客体化しないようにしましょう!」
という事を実は、日本政府がガイドラインを作って
一般企業に対しても幅広く
取り入れを推奨しています。

▼少しだけ内容を載せると以下の様な感じです。

日本政府による男女共同参画視点で作られた公的広報ガイドラインその1
出典:https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/012/720/kouhoutebiki.pdf

上の画像ですが、ざっくり言うと
女性で安易に釣るのは止めようね〜
みたいな事が書いてます。

▼また下の画像は不適切な使用例として挙げられていました。

日本政府による男女共同参画の視点で見た公的広報ガイドラインその2

ナゾの男

確かに、火災予防で水着はナゾだわな。
性的客体化の空気を作ってる感じはするね。

以下の内容を国が男女共同参画の視点から
▼ガイドラインとして決めています。

日本政府による男女共同参画の視点で見た公的広報ガイドラインその1

  • ①男女いずれかに偏った表現になっていないか
  • ②性別によってイメージを固定化した表現になっていないか
  • ③男女を対等な関係で描いているか
  • ④男女で異なった表現を使っていないか
  • ⑤女性をむやみにアイキャッチャー※にしていないか
    ※広告に注目させるための視覚的要素のこと

ナゾの男

ちょっと待って、けどこれって
行政機関にのみ適応されるルールじゃないの?
一般企業は関係なくない?

日本政府の男女共同参画局
公式WEBサイトによると、
以下の様に書かれています。

国の行政機関の広報・出版物に関するガイドラインを地方公共団体、
民間のメディア等に広く周知するとともに、
これを自主的に規範として取り入れることを奨励する。

引用:男女共同参画局

ビビ

一応、強制はしてないけど女性差別しないように
取り入れてくれ〜〜って感じやね

また、他には国が定める考え方として
以下の様な文言が基本的な方針として
触れられています。

性の商品化や暴力表現が女性の人権を侵害している現状を改善し、
メディアが自主的に女性の人権を尊重した表現を行うよう
その取組を促すとともに、性・暴力表現を扱ったメディアを
青少年やそれに接することを望まない者から
隔離することを含め、メディアにおける
人権尊重を推進する実効的な方策について検討する。

引用:男女共同参画局

ナゾの男

まぁーものすごく面倒くさい感じだけど、
これまで女性差別が100年以上も前から
強く現在まで行われている現状を考えて
それを繰り返さない様に国が方針として
打ち出した感じか。

ビビ

人の命かかってるんだから、
面倒くさいではなく、
みんなで解決しないといけない課題だよ……。
性犯罪などの被害が無い世界なら、
こういう表現でも、
何も問題にならなかっただろうね。

ナゾの男

性的客体化について他の例も使って教えてくれや

ビビ

次で解説します。
「宇崎ちゃんの献血ポスターを男性バージョンに置き換えた場合」その3

これは、少し特殊な例で、
宇崎ちゃんを男性に置き換えたバージョンではないのですが、
分りやすいと思うので書いておきます。

例えば、薄毛の男性がポスターで表現される時に
▼毎回以下の様に表現されていたらどう思うでしょうか?

性差別表現で非難が集中した広告を男女置き換えた例「宇崎ちゃんの献血ポスターの男性バージョンその3」

上記の表現ですが、ただの薄毛の男性に対して、
ポスターを発行する側の企業が、
男性のおでこに「HAGE」と書いています。

これ、1人の人間として尊重していませんよね。

ただの薄毛の男性であり、そこに優劣はありません。
しかし、ポスターに登場する男性が自分の意思で
「HAGE」と書いてるのではなく、

第三者による「薄毛=ハゲ」という視点を
無理やり表現されて多くの人に共有しているのです。

これが、客体化です。

ただの薄毛に対して、わざわざ光ってる様な
表現までしています。
明らかに自然な人間描写ではありません。

このポスターが街中に貼られたらどう思うでしょうか。
きっと、表現に関しての批判が来るはずです。

ただこれも、まだ適切な例ではありません。
なぜならハゲている事によって
暴行のターゲットになったり、
強制性交のターゲットになったり、
人の命が失われたり、事件化する様な
背景が成立していないからです。

女性の性被害という背景で
性的客体化の話は出てるので、
適切に反映するとすれば、

ハゲている事によって、
オヤジ狩り(オヤジを狙った暴力事件)や、
ハゲてる人はどれだけ仕事しても給料少なくする。
などの現象が社会的に広がり
深刻化している状況。

その様な社会背景の中、
このポスターが貼られてこそ、
適切な例えになります。

女性の例でも同じで、

「ただの胸」に対して、「乳袋表現」を用いる事で
「女性を性的に見る」という
本人以外の視点を混ぜています。
乳袋表現そのものが女性を性的に消費する
という記号だからですね。

上記の薄毛男性のポスターの例や、
その他、男性の股間が大きくなっているポスター、
男性をお金としてしか見てない例と同じです。

ナゾの男

普通に考えて股間モリモリも、
ハゲの例も問題でしょw

ーーーー

この流れをさらに理解を深める為に、
別の表現で例えてみます。

例「ブラック企業ドラマ、残業する奴は仕事ができるやつ!」

問題のある広告事例「残業を正当化した広告」

例えば、こんなドラマが
もし世の中に存在したら?
という事を想像してみてください。

ブラック企業で働く25歳の会社員Aさん。
Aさんはパワハラ社長から毎日

「残業するやつは賢い!気合いが入ってる!
仕事ができるやつ!」

と残業を肯定される台詞を言われます。
その台詞を真に受けて毎日終電ギリギリまで
仕事をして、

「今日もちゃんと残業ができた!俺って最高〜!」

この様な形でどのストーリーも
残業を肯定する様な表現が含まれています。

このドラマは人気芸能人を起用した事から、
内容と関係なく大好評で駅の中や街中、至る所に
「残業は最高」「出勤前には上司の机を掃除しよう!」
「寝不足は仕事ができる人の証!」

という様な内容が書かれています。
こんなポスターが街中に貼られていたら
どう思いますか?

これは、これまでの基準と照らし合わせても

差別表現にならないようにするポイント

大変問題のある作品です。
上記の基準と照らし合わせてみましょう。

5つの基準と照らし合わせる
  1. ブラック企業やパワハラが問題視されている社会背景
  2. 働く人達は不自然に描かれています。
  3. 大きな誤解を世の中に広げてしまいます。
  4. 寝不足は仕事ができる人の証!本当ですか?正当性はありません。
  5. 馬車馬の様に働く人の姿に興奮する!という人達だけで、
    見れる様にすればいいですが、制限なく、
    不特定多数の人の目に触れる場所にポスターが掲示され、
    話題になっています。

さて、この様な作品が世の中に広がっていたら、
あなたならどうしますか?

表現の自由と言ってそのままにしますか?

恐らく、多くの人が

「パワハラ問題知らないのか??!」
「ブラック企業肯定しまくってて草」
「残業がかっこいい訳ねぇだろ」

などなど色んな声を出して不適切な事を
主張すると思います。これは、撤去を迫るものではなく、
あくまで個人による批判です。

ここで、パワハラ問題もブラック企業問題も、
残業問題も、働き方改革が行われている事も、

全く知らない人達がこう言います。

いやいやそんなの考えすぎw
残業すればいいじゃん!最高〜!
いいぞもっとやれ!

これ、先程の基準と照らし合わせたら
何が問題なのか分かりますよね。

こうして主張している人達は、
パワハラ問題も、ブラック企業問題も、
禁止その4する人が多い事も、
働き方改革が行われている事も、

全く知らないのです。

宇崎ちゃんの献血ポスターが炎上した
背景にはまず大前提として、

女性差別問題があります。

女性差別問題があり、
女性の性犯罪被害の実態があり、

その上で

不自然に性的強調されたイラストがあります。
先程示したこの画像。

差別表現にならないようにするポイント

こちら1番目の「背景」の部分を知らない。
「自然体」かどうか性的表現に慣れすぎて分からない。
「誤解」が生まれた結果、差別の歴史は
どうなったのか知らない。

この5つの基準のうち3つという大変大きな
ポイントが見えてない状態でなら、

それは話が噛み合いませんし、
何が問題かもわからなくなります。

例えば、別の例をもう1つだけ
簡単に挙げるとすれば、
「福島の原発が最高な理由!
ゆれるゆれる学園物語」
という内容の
マンガアニメ作品が出来たとします。

それらを街中にポスターとして貼り出し、
アニメを放送していたらどうでしょうか?

確実に不適切だと言われるでしょう。
こちらは「背景」と「誤解」、「正当性の有無」、
「制限」などの項目に当てはまりアウトです。

ナゾの男

確かにそりゃアウトだわ。

炎上した広告:少年ジャンプヒーローアカデミアのキャラクター

日本で非難が集中して炎上した週刊少年ジャンプのヒーローアカデミアのキャラクターその1
日本で非難が集中して炎上した週刊少年ジャンプのヒーローアカデミアのキャラクターその2

ビビ

人体実験をしている画像の部分はモザイクしました。

週刊少年ジャンプの僕のヒーローアカデミアという
マンガの中に登場したキャラクターが炎上しました。

この記事では、この内容がデマかどうか?
という点ではなく、
実際に炎上した事例として
なぜ炎上したのか?
という「差別や表象問題」
そのものの構造を
分かりやすくする為に、
炎上後にジャンプ側が謝罪した事を考慮し、
ジャンプ側の見解に合わせて解説します。

過去に実際に存在した日本軍の
「生物兵器研究機関」という731部隊が、
朝鮮や中国人、ロシア人などに対して
極悪非道の人体実験を行っていた歴史があり、

その人体実験の被害者は、日本軍の手によって
モノの様に扱われ、生きたまま解剖されたり、
生きたまま細菌兵器で攻撃されたり、
手足を……。詳しくはあまりに残忍過ぎて
書けませんが……。

実験の趣旨が、人体を極限まで破壊すると
どの程度まで持ちこたえられるか?

という様な内容もあったり、
人体に毒物はどれぐらい有効なのか?
といった内容もあるので、
それはとても酷い内容です。

ビビ

加害行為について調べてみると、
とても憂鬱な気分になったので
これ以上の詳細は無理です。

その残忍な加害行為による被害者を、
実験材料として「マルタ」と呼んでいた過去があるのです。
その被害者は約1000名程と言われています。

という感じで、その加害国である
日本から出たマンガの、
しかも、人体実験をする悪の科学者である
キャラクターの名前が人体実験被害者への蔑称である
「志賀丸太」という名前、また、
「志賀」という名前自体も、
被害国にあたる国の言葉で
細菌(赤痢など)を意味する言葉なので

その言葉選びもあって、主に被害国の人々から
キャラクター名変更や
謝罪を要求するクレームがありました。

こちらをこれまでの内容に当てはめると、
以下になります。

差別表現にならないようにするポイント

これで言うと、
【背景】、【正当性】、【制限】
という3つに当てはまっています。

海外に向けてビジネスをしている以上、
そういった社会背景についても
しっかりと考えないといけないという事ですね。
(この事件自体がデマという噂もありますが、
それについては後ほど言及します)

また、今回の問題でこの日本軍731部隊による
加害行為について全く知らない人が多い事も
問題になりました。

1997年に日本福祉大学福祉が
中国の中学生と日本の高校生に対して行った
日中関係の近現代史をどのように理解しているのか?
という共通アンケート調査の結果によると、
▼以下の様な結果が出ています。

満州事変 (9・18 事変) について,
中国の生徒は 98%がよく知っているのに,
日本の生徒は 24%だけがよく知っていると答えた.
日華事変 (日中戦争) について, 中国の生徒
は 97%がよく知っているのに,
日本の生徒はわずか 2%がよく知っていると答えたに過ぎない.
731 部隊について, 中国の生徒は 100%がよく知っているのに,
日本の生徒はわずか 12%がよく知っていると答えた

 

出典:「日本福祉大学研究紀要ー現代と文化」第105号 2001年12月

ジャンプの発表に合わせて、
事実だと仮定すると、

状況としては日本が加害した事に関して、
日本自ら反省し、また繰り返さないように
戦争やモラルについて教育し、
受け継いでいかないといけないよね。

という様な状態です。

過去のヒトラーによるユダヤ人
大量●●とかもそうでしょう。

あれだけ酷い事をしたナチス・ドイツ国は、
全世界から非難を浴びましたが、

そのナチスドイツ国がユダヤ人を
迫害するマンガ作品を描き、
被害側のキャラクターに対して
実際にユダヤ人に対して使っていた蔑称である
「ユダ公」という名前を付けた
キャラを登場させていたら、

そりゃあ単に国内だけの問題ではなく、
各国から

「どんな教育してるんだ!もうそんな歴史は
繰り返さない様にするのも加害国の勤めではないか」

っと言われても、そりゃ真っ当な意見でしょう。

この731部隊の非人道的な人体実験という話が
デマという噂も色々と見られますが、

個人的に色々調べた所、
人体実験の被害女性の画像では、
足袋を履いているから日本人が逆に
被害者だ!という声があったり、
色々と諸説分かれますが、
1997年の家永教科書裁判最高判決の内容、
フェルレポート、ヒルレポート、
加害をしていた存命日本人複数人による
当時の証言。

などを加味すると、
事実っぽい情報色々出てきてるなぁ。
と個人的には思うものの、
この項目ではあくまでも過去に炎上した広告
について「なぜ炎上したのか?」を
掘り下げる項目なので、
デマか本当か?という所に焦点を
当てたい訳ではありません。なので、
とりあえず、この記事では炎上している内容や
ジャンプが謝罪して認めた通り、
それが事実だと仮定して書いています。

ナゾの男

嘘かもしれないじゃないか!
嘘ならどうしてくれる!

ビビ

仮定して書かないと話が進まんじゃろw

色んな意見が飛ぶのも分かりますが、
一つ大きな問題があるんです。

それは、日本の教育がそれらを
詳しく伝えて来なかった事。
現時点で、731部隊?何それ?初めて聞いた

という人達がアンケート調査からも9割ぐらい
という事を考えると、

それはこの内容がデマか?デマでないか?
に関わらず大きな問題です。

デマかどうかに関わらず、
日本ではなく海外や各被害国の
認識ではそれらの歴史が真実だと
認識されています。

ナゾの男

なるほど……

そうです。となると、
まずデマであるならデマであるで、
デマだった事を日本の教育が伝えていない事。

それが事実なら事実としても、
事実の内容を、日本の教育が伝えていない事。

というのが、まず大きな問題です。
デマかどうか?で争うのは不毛です。

実際に日本側がいずれにせよ、
教育的に敗北してる訳ですから、
そこで素人が専門家の意見を聞かずに
素人調査でデマかどうか言い合っても仕方有りません。

まず被害国の9割が事実だったと
認識してるのであれば、それが、
「社会背景」になってる訳なので
謝罪は必要だな。と恐らく
週間少年ジャンプ側もそう認識した筈です。
そうでないと、謝罪もしない筈なので、

例えば、

ヒトラーがユダヤ人を大量に●●したのは、
実は事実ではなく嘘だった!

みたいな事を一部の人が言ったとしても、
ヒトラーのやった加害行為は、
世界中の人が事実と見なしていて、
みんながそう認識してる訳なので、

被害国とされている方の遺族に対しても
謝罪があるのは一般的な流れなのかなと思います。

たまたま記事を書いているタイミングで
この件が発生したので取り上げましたが、
言いたい事としては繰り返しになりますが、

以下の項目に当てはまっていれば、
▼炎上してしまう。という事です。

差別表現にならないようにするポイント

これで言うと、
【背景】、【正当性】、【制限】
という3つに当てはまっています。

上記の項目に当てはまるかどうか?
気をつける事で事前に炎上が防げそうです。

ビビ

被害国の人が違法アップロードされた
作品を見てクレームを入れた!
という声も一部ありましたが、

日本に居る日本語を読める被害国の人が
入れたクレームかもしれないので、
今回の本件とはあまり関係ありません……。

ナゾの男

でも、なんか文句を言いたくてさ……。

ビビ

何文句言ってやがるんだ!って
気持ちは分からなくもないけど、
今回は色々と分が悪過ぎるよ……。
公式が謝罪してるからまぁ、争うのは
止めにしようぜ……。

差別疑問に関するケース別の疑問まとめ

こちらの項目では、実際にこれまで解説してきた
差別問題に関して各ケース別に当てはめて
回答していきます。

差別疑問に関する疑問その1「名探偵コ●ンはどうなるの?」

ナゾの男

ちょっと待ったぁああーー!!

ナゾの男

ここまで読んで色々分かってきたけど、
それじゃあ名探偵コ●ンはどうなるんだよ!
あれは禁止その4人事件だろ?そういう人の命に関わる作品も
全部ダメって事じゃん!!

ビビ

ちゃんと説明読んでぇええええええええ

って事で、勘違いしやすいポイントを解説します。

名探偵コ●ンはどうして表現規制されないの?

それではなぜ
かの有名な探偵物の作品は、
表現規制されないのでしょうか?

それこそ、多くの人が同じ様な事件を起こしたら
ダメですよね。表現規制する理由として
これまで話した内容が
全て当てはまると勘違いしてしまいます。

では、なぜ探偵物の作品や人の命が
関わる作品はOKで、性的表現に関しては
ダメなのでしょうか。

これまでの文章に正解が書いてあるので、
ちょっと思い出して頂きたいです。

ナゾの男

うーん……。なんやろ

▼こちらの項目です。

差別表現にならないようにするポイント

まずこれで見ると、人の命が関わる事件って
毎日起きてますよね。

社会問題の背景としては妥当だと
思われますが、

一番分りやすいポイントで言うと、
3番目の「誤解」のポイントです。

例えば、先ほどの例で出した
「ブラック企業や残業を
肯定するドラマポスター」
の例では、

「残業は正しい!」という価値観を
街中にポスターを貼ったりして
お知らせしていました。

これ、誤解が生まれる可能性がありますよね。
例え生まれなくともそのような
新しい視点を追加する事になるので不適切です。

けど、例えば禁止その4人事件の場合はどうでしょう。
禁止その4人に関して多くの集団が誤解するケース
ってあるのでしょうか?

実はこの様に極端過ぎる内容に関しては、
既に小学生から大人まで
「それはやっちゃダメだよね」
という考えが根付いており、

滅多な事では、誤解が生まれる事がありません。
なので、禁止その4人系の作品に関しては
過度な描写のある作品に関して
ゾーニングはあるものの、
表現規制が入りづらいのです。
ただここでも抑えておきたいポイントがあります。
全ての禁止その4人系作品に規制が入らないか?
と言われたら、

そうではありません。

性的表現よりも規制が入りづらいというだけで、
適応される基準は同じです。

例えば、アメリカでは
「学校に忍び込んで銃を乱射するゲーム」
が発売寸前で銃乱射事件などの
社会問題を背景に発売中止に
なった事があります。

このゲームは、犯人側の視点で生徒を禁止その1していく
という犯人の視点も組み込まれており、

「背景」+「誤解」+「正当性」などの
要素が絡み合って中止になっています。

人の命に関する問題は規制が入りづらいが、
基準と照らし合わせて規制になる場合もある。

という事です。

差別表現に関する疑問その2「コロナウィルスで中国人を差別したらダメなのは何故?」

これは多くの人が気になっていると思います。
日本のラーメン屋が
中国人お断りの張り紙
を掲示した事で「差別するな!」
っと炎上しました。

コロナウィルスという人の命に関わる
大きな問題が目の前にあるのにも関わらず、
ナゼ中国人お断りと書いたらいけないのでしょうか?

ビビ

差別の基本的な概念のところに、
しっかりその考え方が書いてあるよ……。

ナゾの男

この部分だけ分かりやすくオネシャス!

一応、書いてはあるのですが、
中国とコロナウィルスに絞って
30秒ぐらいで分かりやすく説明します。

最初に説明した様に、差別は

特定の属性を持つ人々を
不当に扱う事

で発生すると説明しました。

なので、単純に

中国人お断り

と書いてしまうと、
特定の属性に対して不当に扱う
=「差別」を行っている事になります。

例えば、
中国人お断りの論理で行くと

各国から

「日本人は飛行機お断り」、
「日本人は電車の利用お断り」、
「日本人はスーパーへの来店お断り」、

などなど、属性による排除の例を
広げてみるとそれがとても最低な
人権侵害を行っている事が
イメージできると思います。

そうやって排除していった先に、
その属性を持つ人々は、
普通に暮らせなくなり、
食料を準備できなくなり、
餓死してしまうかもしれません。

極端な例ですが、そうなる可能性も
無きにしもあらずです。

属性による差別で、嫌悪感情が高まると
病気の特効薬が開発された後も
差別は続きます。

実際に各地でコロナ関連の差別が起きています。

途中で説明した様に、ハンセン病のような
悲劇に繋がりかねません。

ナゾの男

けど、特効薬も開発されていない現状、
脅威でしかないし、やっぱり来店されたら困るじゃん。

コロナウィルスに対する恐怖や不安を
感じる人も居るし、そう思うのはごもっともです。
なので、せめて企業側やサービス提供側は
属性ではなく、

以下の方向性で文言を変更すべきです。

「中国からの渡航者は来店禁止」

「中国への往来者は来店禁止」

「マスク未着用の方は来店禁止」

この伝え方であれば、
中国人に限定しておらず、
日本人も対象にしており、
属性が理由ではなく、
コロナウィルスの対策
という合理的な理由になります。

この記事で散々話している正当性という
部分で見てもセーフです。

ナゾの男

なるほど……。属性ではなく、
中国に足を運んだ人はNGって事ね。

ほんの少しの違いだと感じますが、
大きな違いです。

ナゾの男

けど、中国に足を運んだかどうか?なんて
どうやって判断するんだ?
毎回パスポート確認するのか?

そこが大きな問題なのですが、
この場合は差別主義者にならない為に
このような確認はしょうがないです。

とは言え、みんなに確認するのは
現実的ではないので工夫が必要でしょう。

例えば、マスク未着用の方や
アルコール消毒せずに入店する方は
中国へ過去3ヶ月の間に渡航したかどうか
確認をしています。

とだけ書いて、渡航歴が分かった時点で
退店頂くという感じでもいいかもしれません。

こちらはジャストアイデアなので、
実際には属性で不当な扱いをしていなければ、
問題ありません。

また良い方法は見つかっていないです。
様々な方向から失礼にならないように
サービスの方法を考える必要があります。

※この記事はあらゆる資料を調べながら
書いているので、書いている途中で、
調べ物をする為に一旦放置し、
1ヶ月2ヶ月程経過して改めて
書き始めているのですが、時間が経過した
現時点では日本でも感染者が増えてきているので、
正直、日本でも感染者が増えている以上は
その様なポスターの張り紙がある時点で、
差別的な表現になります。

中国や各国が渡航禁止を出し、
これだけ外出禁止と騒がれている状況なら、
日本に居る中国人は元々日本に居た可能性も高く、
日本でも感染者が増えているのであれば、
日本人も感染の危険性としては同じなはずで、
わざわざ特定の属性を持つ人を
排除する正当性がありません。

▼この様に、以下の5つの項目と

差別表現にならないようにするポイント

現在の状況を照らし合わせて柔軟に
差別表現のチェックをする必要があります。
面倒だなと思う人も居るかもしれませんが、
ナチスによる悲劇や黒人差別のような
悲しい事件を二度と起こさない様にするための、
工夫で、とても重要な事です。

差別表現に関する疑問その3「黒人が白塗りしたら差別?」

ビビ

これも全部書いてあるんじゃぁああ

ナゾの男

落ち着け……

こちらも個別のケースとして一応書いておきます。
よく話として出てくるのが、

ミンストレル・ショーと同じ様に
顔を黒塗りにして笑いものにする
黒人差別表現がテレビで行われていた。

という内容で炎上しているケースです。
そうやって炎上しているのを観た人が、

ナゾの男

じゃあ黒人が白塗りしたら差別なのか!!
違うだろ!!バカバカしい!!

と言っているのを一定数拝見しました。
こちらは、最初で説明した通り

「社会的少数側→多数側」への行為は
差別の基本的な構造として成立しません。

差別に関する説明図

なので、差別にはなりません。
何か文句言いたくなる気持ちは分かりますが、

ナゾの男

差別の基本的な概念が私は分かりません!

と自己紹介している感じになるので、
よくよく注意する必要があります。

また、白塗りにした事で相手を
馬鹿にしたりするなら問題ですし、
ここで解説した以下の5つの要素と照らし合わせて
▼当てはまらない場合は問題ないです。

差別表現にならないようにするポイント

また、同じ様な流れで、

ナゾの男

日本人がガングロにしたら差別なのか!!!

と言う人も一部居ますが、
こちらもどのような関係性でガングロが
行われたか?黒人を馬鹿にする要素がなかったか?

上記の5つの要素でも説明した、
正当性や自然体かどうかも考慮して
総合的に判断するものです。

特定の属性を不当に扱う事が問題なので、

ギャルメイクが好きな日本人が
ガングロになって
自己表現したからといって
黒人を笑いものにしたりせず、
誰かを不当に扱ってる訳ではないです。

なので、

差別には当たらず、問題ありません。

例えば、ガキの使いやあらへんで
という番組で

浜田が顔を黒塗りにして最後のオチとして
みんなに笑われるという場面がありました。

こちらは、一見日本ならではの予定調和を崩した
定番の笑いで別に黒人を蔑視してる訳ではないのですが、
世界の認識として、黒人差別の歴史の中で、
黒人を笑い者にするミンストレル・ショー
などが大きな社会問題になった事もあり、

世界的な視点から見ると
▼やはり差別となります。

差別表現にならないようにするポイント

ここで言うと、
【黒人差別の社会問題としての背景】が
該当しています。【自然体】こちらは
一見自然な姿に見えますが、
人体の特徴的な部分をその特徴を持っていない
人物が真似すると一般的に失礼にはあたります。

出っ歯な人のマネをして、
そうでない人が口に出っ歯のオモチャを付けて
真似をする。

みたいなのもあったりしますが、
失礼でしょう。

自然体かどうか?は判断が分かれます。
なので、断定はできないですが
あまりいい気持ちにはならない
黒人は多いでしょう。
黒寄りのグレーといった感じですね。

【誤解】の部分もこちらは意見が分かれる所ですね。
黒人を馬鹿にする表現ではなく、
あくまでも、それぞれが順番に着替えて
最後にこれまでの予定調和を崩す日本のお笑い
のオチとして黒塗りをしているだけなので、

特に黒人は蔑視していません。

しかし、その文脈を読めない黒人からすると
見た瞬間に黒人を笑い者にしている。
感じてしまいます。

ナゾの男

それはさすがに言いがかりでしょう。

そこが判断の難しいところです。
黒人蔑視してないし、そんな気持ちがなくても、
これまでの社会の歴史自体が
黒人を笑いものにして排除した歴史があるだけに、

そのように誤解されても仕方のない
表現だとは思います。

なので、世界的にはブラックフェイスを
笑いものにする表現はダメだよね

という雰囲気になっているので、
その様な世界の常識や背景を知らないのは
エンターテインメントの場に立つ者としては
勉強不足としか言いようがないです。

これが、大袈裟でない事は
黒人差別の歴史を調べてみると分かります。

黒人はこれまで笑いものにされてきて、
道を歩いてるだけでボコボコに殴られ、
生きたまま焼かれたり、刺されたり、
黒人用の水飲み場が作られ、
生活を分けられたり、
多くの白人から人権を奪われてきました。

以下の画像はアーカンソー州のリトルロック
セントラル高校の様子です。

黒人の人形を殴っている白人男性を
笑いながら見ている群衆です。
この様な、黒人を笑い者にして馬鹿にする事が
ほんの数十年前まで日常風景でした。

白人が黒人を差別する画像その0
AP photo

この様な状態が日常的に繰り広げられていて、
毎日の様に大勢の人が
黒人は排除しろ!
と大きな声を上げていました。

白人が黒人を差別する画像その1
AP photo

↑こちらは6歳の黒人生徒の入学が認められた後に
壁と4つの教室がダイナマイトによって破壊されました。
一歩間違えば吹き飛んでいますし、
かなり悪質というか犯罪ですね。身の危険を感じる脅迫です。

白人が黒人を差別する画像その2
Getty Images

こちらは元警察官の男性が黒人学生に
暴行を加える画像です。
黒人への理不尽な暴行は頻繁に行われていました。
誰も止めようとしません。

白人が黒人を差別する画像その3
Hank Walker / Getty Images

1956年のサウスカロライナ州の法律では、
黒人はバスの後ろに、白人は前にと決められていました。

白人が黒人を差別する画像その4
Bettmann Archive

↑1941年のジョージア州奥地にある学校です。
黒人は一般的な教室から隔離されていました。

白人が黒人を差別する画像その5
Getty Images

公営住宅のある場所に「黒人が立ち入る事を反対」
した白人が建てた看板です。
1942年のミシガン州デトロイト

白人が黒人を差別する画像その6
AP photo

オクラホマ州オクラホマシティのサンタフェ駅にて、
黒人を馬鹿にする様な蔑称の書いてある
看板を見上げる州議会議員の家族。1955年11月25日
駅という公共機関でも
この扱いをされていたのは驚きです。

白人が黒人を差別する画像その7
CBS

↑アラバマ州で黒人用の水飲み場で水を飲む家族。
当時は黒人用と白人用で水飲み場も
分けられていました。

白人が黒人を差別する画像その7-1
Bettmann Archive

テネシー州クリントンにて、人種融合反対派の群衆が
たまたま目の前を通りがかった黒人の車を
襲撃する様子。1956年8月31日。
黒人というだけで普通に生きる事を
許されない状況がありました。

白人が黒人を差別する画像その8
Getty Images

劣悪な状況改善を求める抗議活動をする黒人と
銃剣を振り回して邪魔しようとする国家警備隊員。
1968年テネシー州メンフィスのビール通りにて。
首から「私は人間です」と書かれたプレートを下げている。

ナゾの男

肌が黒いだけで、何も悪い事してないやんけ。
同じ人間でしょ。全く意味分からんし、酷いな……。

ビビ

しかも、これたった50年程前なんです……。

ナゾの男

たった50年前まで国ぐるみで
黒人を人間扱いしていなかった
ってのはちょっと衝撃だな。

この様な歴史があり、同じ過ちを
絶対に繰り返さないようにという
強い気持ちも込めて

全世界的にはブラックフェイスを
笑いものにするのはダメだよね

という事になっているんです。
これは、若い人は知らないかもしれないし、
たったそれだけの事で……。

っと思うかもしれませんが、
実際にたったそれだけの事が広がって、
多くの黒人が何もしてないのに、
黒人というだけで差別され、
命を落としました。

ナゾの男

まさかこれだけ酷いとは思わなかったから、
甘くみてたな……。

これはほんの一部で、調べてみると
生きたまま焼かれたり切られたりして
亡くなった黒人の遺体を、
お土産品として販売してたり……。

ナゾの男

………。

という事もありました。

それが、ほんの数十年前で
そういった黒人差別による被害に遭っている
人達が現在も存命であり、

現在も賃金格差や劣悪な労働などの形で
実は根深く黒人差別は残っているので
黒人を馬鹿にする表現があれば、
指摘されるのは当然といえるでしょう。

これは、過去の負の遺産ですね。
最初から平和な世界であれば
こんな事、問題にもなりません。

ビビ

戦争とかもそうだけど、
過去の過ちはずっと長い間影響を与えるね。
戦争止めよう。差別も止めよう。

差別表現に関する疑問その4「そもそも創作だから全て関係ないし何やってもOKじゃん?」

こちらもよく問題に上がります。

ビビ

本記事でそれに対するアンサーめっちゃ答えてる!!!

ナゾの男

落ち着け……

本記事をここまで読んだ方なら、
もう既に何が問題なのか?
受け手にどんな視点を与えるのか?
という考えでもそれらが問題である事が
分かると思いますが、

一応、飛ばし読みでここまで来た人の
為にその根拠も書いておきます……。

ナゾの男

けどアレじゃん。人禁止その4しする作品とかは
極端過ぎて誤解が生まれづらいって
言ってたけど、実際に人をいじめたり、
万引きしたりって、それ見た人全員が
影響受けて万引きする訳じゃないじゃん。
確かに、視点を与える部分はあるけど
実行に移すかどうかは別じゃない?

ズバリ君

ズバリ!!!

ビビ

うぉおーびっくりした。
なんだてめぇ

ズバリ君

ズバリ!説明しましょう。
やっぱり止めましょう。

ビビ

なんだよ説明しないのかよ。誰だよ。
あっちいけよw

という訳で、実際にどうなのか?
調べてみました。

創作が与える影響その1:「広告で表現された潜在的な性差別は性的暴行の受け入れを増加させる」

2018年にカナダのクワントレン工科大学で
心理学研究をしているアーリー・J・ライヒルや、
ビクトリア大学の臨床神経心理学の研究員らによる
面白い実験がありました。

合計339人の18歳〜51歳の男女を対象に行った
調査になります。(中央値:20歳)

実験の内容としては、

①10個の明確な性差別広告、
②10個の普通の広告、
③10個の潜在的な性差別広告。(性的客体化された広告)

といった3つの広告群を調査の目的が悟られない様に、
広告評価テストと称して採点してもらう。

その後、「性的な出会い」に関する調査だ
と称して先程の広告調査とは全く無関係の調査だ
という事を対面で丁寧に1人1人と話して
納得して貰ったあとに、

①、②、③それぞれのグループに対して
実際の性被害(禁止その5)などの事件に対して
いくつか事件の状況を詳しく10例ほど訪ねます。

それら10の性暴力事件に対して
加害者が悪いのか?被害者が悪いのか?
どちらに責任があるのか?深刻さは?

など10の質問を訪ねて点数を付けてもらうものです。

すると、以下の結果が出ました。

①10個の明確な性差別広告を見た人、
→性暴力をやや容認傾向
②10個の普通の広告を見た人、
→性暴力の容認傾向が低くなる
③10個の潜在的な性差別広告を見た人(性的客体化された広告)

→性暴力を強く容認傾向

論文引用:印刷広告の潜在性差別は性的暴行の受け入れを増加させる

※めちゃめちゃややこしく書かれてる論文ですが、
簡潔にまとめると上記の様な内容です。
一応、抄訳なので細かい事が知りたい人は
上記リンクをご覧ください。

潜在的な広告の方が
より強く影響を与える

というのは、とても面白い結果だなと思います。
これまで書いてきた様に、
誤解を与える表現で差別は広がると
書きましたが、それとも通づるデータです。

創作が与える影響その2:「女性の性的客体化は男女共に身体の不満へ悪影響を与える」

ニューヨーク州立大学や
北イリノイ大学らによる調査です。

女性を性的対象として描写したテレビ広告への露出が、
女性と男性の身体不満を増加させるかどうかを調査。

その結果、性差別的広告に触れた女性は
自分の体のサイズが大きいと判断し、
性差別広告のない普通の広告に
触れた女性よりも、実際の体型と理想とする体型
のサイズに大きな不一致が生じる事が分かりました。
(よりスリムな体を好む)

また、性差別的広告に触れた男性は逆に
自分の体のサイズが実際よりも薄いと判断し、
実際の体型と理想とする体型のサイズに
大きな不一致が生じる事が分かりました。
(より体格のよい大きな体を好む)

論文引用:テレビ広告で女性を性的対象として描写する:身体の不満に対する影響

簡潔にまとめると上記の様な内容です。
一応、抄訳なので細かい事が知りたい人は
上記リンクをご覧ください。

また、別の調査ではこの様な
性的客体化広告により摂食障害が増加する
という結果も出ています。

摂食障害についての参考論文:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2533817/

ナゾの男

そんな小さい事でギャーギャー言うなよ
って言う人も居るけど、
割と大きな結果がデータとして出てるんだな……。

創作が与える影響その3:「暴力的な作品と身体攻撃性のメタ分析」

こちらも一応載せておきます。

ゲーム大好きっ子な故、
ゲームに関してあまり悪く言いたくないので、
声を大にして言いたくないのですが
これまで学会では何千もの論文で
創作が現実に与える影響について議論が
巻き起こってきました。

これから紹介する論文は、
かなり大規模な調査をやっており、
なんと130を超える研究レポートを、
総勢13万人以上の参加者に基づいて
総合的にメタ分析(複数の研究結果を統合してより高い見地から
あらゆる角度で再分析する手法で最も質の高い根拠とされる分析)
して、さらに3ヶ月〜4年ほど参加者を追いかけて調査。
国や人種もランダムに抽出し、
出版バイアス(実験で否定的な結果が出たら公表されづらくなる偏り)
なども検証済みな論文。

ナゾの男

気合入れすぎやろw

こちらの論文です。

実験の結論として、

暴力的なビデオゲームのプレイは
時間の経過と共に身体的攻撃性のレベルが
高くなると結論付けられ、
現実世界の意味のある行動に及ぶことを示唆され、
その関連性が強く認められています。

ナゾの男

俺、ゲーム好きなんだよ!止めてくれ!うざい!

ビビ

分かる!!分かるよ笑。
俺も好きだし、ゲームで育った様なもんだから、
書きたくねぇよこんな事……。
けど、根拠としてどうか?ってのは
大事だろ……。
もちろん、どこかの県みたいに
ゲームを規制する条約を作るところに
関してはガチで反対してる。
あくまでも、
表現が与える影響として
真実はどうかって事ね。

という事で、根拠あるデータと照らし合わせても
実際に影響ありとの内容です。
一応、反対側の角度からの論文も見てみましたが、
「影響ないよ!」と言ってる論文は全体の
15%〜20%程で日付が割と古いです。
こちらの論文では2018年に
そういった反対意見の論文なども
総合的に分析されたものなので、
ある程度の信頼性はあります。
事件性のある行動など、
具体的に実行に移す人は一部だったとしても、
多くの人の日々の行動に影響を与えているのは
間違いないですね……。

例えば、普段バスケマンガなどを読んで

勇気をもらった……。
明日から仕事がんばろう!

など感動とか勇気を貰えて日常を
がんばろうと思える人って沢山居ると思いますが、
そんな中で実際にバスケを始めてみて、
バスケット部に入部する人、ボールを買う人、
土日だけ社会人のみんなとバスケしに行く人
などなど、

実際にバスケと絡めた行動に移す人って
一部ですよね。

データと照らし合わせてみると、
恐らくそんな感じだと思います。
けど、その一部が起こす犯罪が
とても問題なんです。

差別の定義に当てはまる様な

「他者を不当に扱ってもよい」

と多くの人に勘違いや誤解を与える表現
が非刑事的事象を引き起こし、
それらが事件化していくので、
事件として表れてない被害がその裏に沢山ある
という事になります。

差別が発生する理由の図解
画像の出典:Brian Levin, Anti-Defamation League

なので、最初にこの方が言ってた

ナゾの男

見た人全員が影響受けて
万引きする訳じゃないじゃん。
確かに、視点を与える部分はあるけど
実行に移すかどうかは別じゃない?

って話は、実際には

多くの人に潜在的な影響を与え、
日々の行動に何かしらの変化をもたらすが、
実際に万引きする人はその内の一部。

という感じですな。

その1やその2の実験結果で見ても、
それがデータで表れてますよね。

性的客体化で摂食障害になる人は
一部だけど、身体に不満を感じる人は多い。
それらの不満や現状と理想体重がかけ離れて
もっとスリムになりたいと思っていたら、

ダイエットもするだろうし、
お菓子を気をつけようと思う人も
そりゃ出てきますし、何かしらの
行動に結びついてはいます。

ナゾの男

まぁ言いたい事は分かる。
それらが要因となって、
多くの人が不幸になってる
具体的なデータがある以上、
表現なんて他に色々ある訳だから
わざわざ性的客体化や黒人差別の表現を
どうしても使いたい!!って
こだわる必要もないよな……。

ビビ

そうなの。
具体的に悪影響が出てる以上、
それらをわざわざ使う必要もないの。
例えば、
公共広告としてポスターにするなら、
黒人が召使いになってて、
白人にコキ使われている様な表現を
使わない様にする。とか、

公共広告としてポスターにするなら、
乳袋表現ではなく自然な胸を描いてみる。
とかだけでもいいし、
胸の下に少し布を付け足すだけで、
解決できるので、
その修正によってキャラクターの個性が
失われる訳ではないよね。

間違って使った時は、
素直に勉強足りなかったなって
差別の歴史なり調べてみると
もっとうまくいきそうだね。

ちなみに、英国では性差別表現は
実際に悪影響があるという事で、
国の決まりで禁止になっています。

創作が与える影響その4:「性暴力加害者に実際に聞いてみた結果」

書いてる内に興味深い情報が
出てきたので追加しておきます。

abemaTVにて、
実際に10人もの人間に性加害をしてきた、
性犯罪者の加害者が出てきて

自分の過去を深く反省し、
犯罪防止を未然に防ぐ目的で、
どうすれば犯罪は防げるのか?
加害者心理を話す事を目的に
収録された放送がありました。

「どのような経緯で
加害をしてしまったのか?」


「同じ犯罪を起こさない為には
どうすればいいのか?」

など当事者しか語れない
内容を話しています。

表現物が現実に与える悪影響についての解説画像
画像出典:abema.tv 2019年12月16日放送分より(左は精神保健福祉士の斉藤さん)

その動画の中で、
犯罪をするに至った動機について、
加害者の加藤さんは
こう答えています。

加藤「はい。あの、決定的だったのは、
大学時代に男児を性虐待する
ポルノコミックを見た時です。
あっ、これが自分の世界だという風に思いました。
リアルタイムではそういう意識は
なかったんですが、
中学生時代に半裸の男の子が
出ている映画を見て、
興奮したのを覚えている。
遡ってみるとその時からそういう感情とかが
あったんだと思います。それが、
そのポルノで強化されていって……。」

これに対して、司会者が
罪悪感はなかったのか?聞いた後に、

加藤「はいありました。あったけれども、
きちんと、被害者の人がどれだけ深く傷つくか?
というのを理解していなかった」

という事を語っています。

また、出演者の1人が

「日本では性的な表現に関して
特別ゆるい現状があり、それで性犯罪が
煽られるのではないか?」

という話をした後に、

実際の加害者にそれは事実なのかどうか?
尋ねてみると、加藤さんは
こう答えています。

加藤「そう思います。一当事者ですから、
一般化はできないですけど、
自分がそれによってすごい刺激を受けて
アイデンティファイして、
(※アイデンティファイ=同一のものと確認する事)
間違いなく妄想を強化して
自己正当化して来てしまったと思います。
今法律の中で規制が行き届いていないというのは、
不十分だと思います。例えフィクションであっても、
子供に性被害を与えるような表現というのは、
被害者を出さない為に、必要だと思います。

また、この発言に対して、
小児性加害や依存症について研究し、
アジア最大規模と言われる依存症施設で
ソーシャルワーカーとしてあらゆる
依存症の治療に携わる

精神保健福祉士、社会福祉士の
斉藤章佳さんはこう語ります。

斉藤「私も、当事者の方からの
ヒアリングでは、確かに児童ポルノが
性加害に直接つながるかどうか?
という議論は世間でも
あるんですけれども、
ヒアリングした形では9割五分の方、
つまり95%の方が加害行為のトリガーになる。
という風に当事者が言っている訳ですね。
これはやっぱり無視できない現実で、
確かに2次元と実写版を観るだけで
止まっている人もいるだろうとは思います。
思うんですが、この問題って1人でも被害者が出れば、
何か対策をしないといけないと思います。
ですからこの事実はしっかりと目を逸らさないで
見ないといけないと思っています。」

ナゾの男

なるほど……。
実際にカウンセリングに来た
性加害者達の95%が加害行為の
トリガーになると説明してるのか。

こういった現状があります。

動画もとても興味深い内容で
無料公開されているので
時間がある時にでも観てみて下さい。

※以下のボタンをクリックすると飛ぶので
記事読みわった後に
観てみて下さい。
※性犯罪の加害行為について具体的な内容が語られています。
被害者の方にとっては、記憶がフラッシュバックする可能性もあるので、
被害者の方はご注意ください。番組内でも同様の注意文があります。

「AbemaTV 当事者に聞く小児性愛衝動はなぜ?」

なので、これまでの書いてきた内容や
データを踏まえると、

▼以下の視点から差別表現は問題になります。

  • 表象をどの様に扱うのか?といった
    新しいモノの見方を受け手へ与える事
  • 権威効果が発生し、差別的な表現についても
    正当なものであると勘違いさせてしまう事
    (お墨付きを与えてしまう事)
  • ナチスによるユダヤ人大量◯◯や、その他
    過去の歴史で起きた悲劇的な事件は、
    誤解や偏見を与える差別表現の様な、
    小さなものから拡大してきた事
  • 実際の差別に発展する事(ピラミッド図を参照)
  • 実際のデータにて男女共に悪影響が確認されている事
  • 犯罪のトリガーになる人が一部居る事
  • 依存的犯罪を治療中の人々の加害行為のトリガー
    (きっかけ)になる事

被害を受けてない人にとっては、
「なんだそのぐらい気にするな」
となってしまいがちですが、

もし自分にとって大切な人、
(応援しているアーティスト、アイドル、
恋人、友人、母親、父親、その他)
が被害に遭っていたら?

もし自分の身に被害が起きたら?

特に性犯罪に至っては、信頼ある人にでも、
わざわざ自分から言わない内容です。
既に被害に遭っている可能性も充分にあります。

これは過去の悲劇を繰り返さないためにも、
みんなで協力して配慮していかないと
いけません。

ナゾの男

表現が与える影響で犯罪を起こすのかどうか?
という点にとらわれがちだけど、
再犯防止をしようと治療している人達の
トリガーになるという側面もあるのか……。

差別表現に関する疑問その5「なぜ女性ばかり優遇されるの?男性差別では?」

こちらも本記事でも既に説明済み
ではあるのですが、
男性はこの世の中では
社会的多数(強者)の立場です。
なので、社会的少数(弱者)の立場から、
強者に対しての差別は成立しません。

レディースデーなども、
女性というだけで賃金格差が発生する現状が
ある事で発生する差別コストです。

こちらの記事も読んで見るとより
理解が深まると思います。

フェミニストとは?女性問題と
共にある生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説

この様な劣悪な現状をどうにか
改善しようと2019年現在、
「女子差別撤廃条約」というものが
制定され、全世界中で女性差別を無くしましょう!
という事で現在189カ国が
この条約を取り入れています。

現状ではレディースデイや
「男性がデートで奢るのが良し」
とされている現状や
男性専用車両が無い事など、

あらゆる点で男性が不当に扱われている
様な気持ちになるかもしれません。

実際には、

女性というだけで賃金格差があり、
男性と同じだけ働いても給料が
不当に設定されている。
という現状があるからこそ、

レディースデイという日を
企業の経営戦略として設定するし、
その賃金格差によって、
男性が少し多めに奢るのが良し
とされている訳です。

男性専用車両は、
女性の性犯罪の現状があり、
痴漢を咎めた人が逆恨みで強制性交された
事件がきっかけで設置されているので、

女性の安全を守る
保護シェルターの様なものです。
なので、

色々と見ていくと

女性差別の現状をどうにか
穴埋めようとした結果、

男性が不満を持っている
現実になっている。

という事が明らかになってきます。

これらを分かりやすく解説した動画があります。
専門家はこれらの状況を、
女性差別による「差別コスト」と呼んでいます。
以下の動画に字幕も付いてるので
▼見てみると色んな発見があると思います。

ナゾの男

わざわざ国が女性差別NO!と言わないと
いけないぐらい、各国で差別の現状が
酷いって事だよな……。
男性差別反対!って声が全世界に広がるって
考えられないもんな。。

ビビ

そうなんです。これ、一部地域とかいう話ではなく、
全世界中で行われている取り組みなんです。

差別問題に関する注意点

念の為、補足の意味を込めて書いておきます。
本記事は、差別の定義や基本的な概念の
理解を促す意図もある為、

きちんとした差別の定義を図にしてますが、
基本的に説明した通り、

社会的少数の立ち位置に居ても、
その場の環境や状況によっても、
どちらが優位か劣位か?は
コロコロ変わりますし

どんな理由であれ、
差別はしてはいけないものです。
なぜここまで定義をしっかりと書こうとするか?

というと、

差別する側の人達が、被害者のデモや悲痛の叫び、
訴えをあえて強引に口を塞ごうとする目的で、

例えば

「黒人だって白人を差別をしてる!!」

という風に、基本的に割合的にも極一部の人達の
例を手に取り、概念的にも実態のない話を持ち出し、

黒人側(社会的少数の人達)の権利を
さらに剥奪し、尊厳を奪おうとして

攻撃をする事がある為です。

差別の概念というのは、学校でも中々
説明されない内容ですし、

しっかりと立ち止まって考えないと
通常は理解してる人は少ないものです。

そういった状況を逆手に取り、

「黒人による白人差別は存在するから、
白人ももっと社会的に認められるべき!!」

という様な主張をする人が一定層います。
これは、あらゆる差別問題で見られる傾向です。

この様に差別の基本的概念とは
ズレた解釈で物事を持ってくると、
差別問題に対して理解しようと
していた人達を混乱させ、
差別被害者達にとっても精神的苦痛が大きく、
余計に問題解決が遅れる傾向があります。

なので、あえて細かくしっかりと
差別の基本的な概念や定義を説明しています。

本来差別は、人数が多いとか少ないとかで
論じるものでもないですが、
少し前の項目でも書いたように、

この基本的な概念を理解していないと、
人数の多い少ないで議論をしたり、
色々と差別問題そのものがゴチャゴチャしてきます。

その様な思いもあり、
差別をより少なくしたいという気持ちで
あえてしっかりと書いている事をご理解ください。

あとがき

ビビ

疲れた

いやー疲れたの一言で終わらせたいけど、
この記事を書いた趣旨として、

差別問題に触れる事があり、
僕自身もハーフという事で
差別されてきた過去、
吃音症だったので、それでも
バカにされてきた過去があるので

迫害される人達の気持ちはとても
理解できるんです。
この世の中から差別で苦しむ人が
1人で減ったらいいな。

という気持ちで書きました。
もうただその気持ち1つしかありません。
テーマ的に広告が貼れる訳でもなければ、
自分にとって何のメリットもないですが、
この記事ともう1つのフェミニズムの記事を
書き上げる為だけに、

図書館に何度も足を運んで
4ヶ月に渡って貯金を切り崩しながら
無収入のままで書き続けてようやく
完成しました。

2つの記事をあわせたら
約20万文字ぐらいあります。

ビビ

何やってんねんワイは。

2つの記事はどちらにも共通する内容が
書いてあるので、

2つ読んでみて下さい。
男の苦しさの原因やら、
これまでの様々な性犯罪のデータやらも
書いています。

この記事が1人でも多くの人にとって、
なんらかのきっかけになり、
差別や苦しい想いの人が少なくなりますように。

一人ひとりがイジメられている人を見て、
見てみぬフリをするのではなく、
手を差し伸べられますように。

以上です。他で書いている記事も
▼ご紹介します。

フェミニストとは?女性問題と
共にある生き辛い”男らしさの呪い”を完全解説

ビビ

読んで頂きありがとうございました。

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