よく色々な場所で話題になる
フェミニストとは?
一体なんなのでしょうか?
この記事では、
フェミニストとは?
という基本的な意味合いから、
女性解放運動をする人達の歴史、
また、女性差別に関しての内容や、
男性問題について深く掘り下げています。
「フェミニスト」や「生き辛い男性」
それぞれの真実を明らかにしていく
内容になっています。
この記事を読めば、
双方に対して誤解が解かれ、
視野が広がり、理解が深まるでしょう。
- ①女性が苦しい問題
女性差別に関して - ②男性が苦しい問題
- ③男性の生き辛さの正体は?
という形で、
どちらか一方に偏る事の内容に、
女性問題について先に書いた後に、
男性問題について書いていきます。
女性が抱えるあらゆる問題、
男性が抱えるあらゆる問題
を網羅しているので、
時々何かを感じる事があっても、
最後までお付き合い頂けたら幸いです。
女性の事を書いた後は、同じぐらい、
男性の事も書いています。
なにかの参考になれば嬉しいです。
ガチで書いたので、
休憩を挟みながら読むといいです。
一旦この記事から離れる時は、
- ①読みかけの項目の「見出しのタイトル」を確認する
- ②ブックマークをする
- ③このすぐ下にある目次のところから、
読みかけ途中だった項目の
「見出しタイトル」をタップ。
という感じでいくと、
すぐに読みかけの場所まで
ひとっ飛びするよ。
男性が女性より寿命が短いのはなぜ??
狩りの時代に男が戦っていたのは本当?
などなど、基本的にフェミニズム問題や
男性問題で出てくるあらゆる疑問などは
大体全て書いています。
ビビ
目次(この記事で分かること)
- フェミニストとは
- フェミニズムの歴史
- フェミニズムの語源
- フェミニズムの種類について
- 第1波のフェミズムが生まれる前に活動した 「最も古いフェミニスト」の皆様
- 女性差別や女性蔑視の歴史
- 日本における女性差別や女性蔑視の歴史
- 今現在、日本で起きている女性差別
- 日本で起きている性犯罪やハラスメントの実態
- 「差別被害者は怒ってばかり」という差別について
- 性的同意が成立しているのはどれか?アンケート調査
- 男性差別はどうするべき
- 女性はなぜ精神的に不安定で共感型と言われるのか
- フェミニズムに関するよくある誤解
- 女性と男性の性差
- 男が強く持ち続ける「男らしさの呪縛」とは?解説してみる
- 男性が感情を表現しない事で起きる弊害
- ホモソーシャルの共通言語とは?
- ミソジニーな男性はなぜ女性を攻撃するのか?
- 私達はもっと怒っていい
- 後編について
- あとがき
フェミニストとは
フェミニストと言えば、
ひたすら怒っているイメージがあり、
「過激な活動家」、「男性嫌悪を抱く女性達」
というイメージを持つ人が多いと思いますが、
どれも間違いで、
本来の意味は、
男女同権を願う活動やその信念を持つ人達、
また女性解放運動のこと
を指します。
もっとシンプルに言えば、
女はやりたい仕事するな!家で家事をやっとけ!
女なんだから男より偉そうにするな!
という様な、昭和の世代に
色濃く残っていた「男らしさや女らしさ」を
強要して生きづらくなる世の中や、
機会が平等にならない事を
無くしたいよね。もっと自由に生きようよ!
という思想を持つ人達の事ですね。
もっと違う角度で言うと
「差別はやめましょう!」
という事を考えている人達です。
日本の辞書で引いてみると以下の様に書いてあります。
1 男女同権論者。女性解放論者。女権拡張論者。
2 女性を大切に扱う男性。
引用:goo辞書
上記2番目の「女性を大切に扱う男性」
というのは間違いで、本来はその様に
「誰が誰を大切に扱う」という様な
限定的な意味は持ちません。
こういった辞書という言葉の意味を決める
重要な部分にですら、男女意識の欠片が現れている様に思えます。
海外の辞書では以下の様に書いてあります。
1.男女平等に基づく女性の権利の擁護
2.男女の政治的、経済的、社会的平等の理論
3.男性と女性は平等な権利と機会を
持つべきだという信念
4.女性の社会的、政治的、および他のすべての権利は
男性と同等であることを主張する主義
以上がフェミニストの意味です。
この様な考え方の総称を主に
「フェミニズム」と言います。
男女同権というと、男性と女性は
身体の作りが違うのだから、
そもそも同じになれるはずはない。
と言う人も居ますが、
主に機会の平等を指します。
例えば、2006年〜2018年に
医学部不正入試問題がありました。
東京医科大学、順天堂大学、昭和大学、
などその他、日本の複数大学で
女性や一部浪人生に対して不利な点数調整が発覚。
女性差別として批判の声が上がりました。
この様に、女性だからと言って
合格させないようにしたりする事は
止めようね。
という事を言ってる訳です。
これは機会の不平等です。
ビビ
なので、フェミニストは「男性なんか嫌いだ!」と
怒るだけの活動家でもなんでもなく、
(男性嫌い!!と強く主張する人も極一部の人間ですし、
男性嫌い=フェミニストではありません)
基本的に男性も女性も自由になろうよ!
という価値観の元、
現状、世の中が女性差別で溢れているので
まず先に「女性を人として扱ってくれ!」
っと怒っている感じですね。そこがまず先だと。
まず「機会の平等」を達成してからじゃないと、
それぞれの自由も語れないでしょう。と。
元々女性は政治に参加する権利がありませんでした。
1848年頃に「女性も政治に参加する権利がある!」
「女性も1人の人間として男性と同じ権利を持ってる!」
と主張した事から女性の権利を訴える
フェミニズムがはじまりました。
現在はその様な運動が功を奏して、
女性も政治に参加できるようになりました。
少しずつ女性の権利が広がってきたからと言って、
それは亀の歩みであって、
現在も、女性差別は活きたままなので、
男性の普通の状態がゼロだとすると、
女性の普通の状態はマイナスの状況です。
なので、せめてゼロに戻してくれ!という事を
主張している訳です。
女性だからと言って
差別される。見下される。
人として扱われない。
その様な事があまりにも多いので、
男女同権の思想があり、
みんな自由になろうぜ!とは言いたいけども、
まずは先に女性から自由にしてくれ!
っと叫ぶのです。
女性差別が強い世界においては、
まずマイナスの立場に居る人を
男性と同じゼロの状態に戻してからじゃないと、
女性差別が強い世界なので、
女性がさらに放置されてしまう
現状があります。
この絵の様な状態ですね。
男性側は生まれた時から優遇されているので、
その差に気付きません。
なので、男性から見ると
もう既に自由な世の中じゃないか!
自分達だけ何やってやがる!
っとなって、
怒り出すケースがあまりにも多いです。
正直、現状実際の世の中が
どうなっているのか?
差別についての情報を
あまり把握していない人は、
上のイラストを見ただけでムッと
イライラしてしまいます。
怒った男性達が女性に
攻撃するケースも多々あり、
言ってるだけじゃないの!酷い!」
っという感じで、怒りが爆発し、
女性側も激しい口調になってきます。
そこから大戦争がはじまるので、
傍から見た人達は
「なんか知らないけど、
すげぇ喧嘩してる。。
フェミニストってコワイ」
というネガティブな印象を持つ状態です。
フェミニストが言っている事は
上の絵でいうと「足をどけて欲しい」
=女性差別をしないで欲しい。
選択肢を増やして欲しい。
というごもっともな話なのですが。
一部のフェミニスト側が
誤解を与える様な過激発言をする事も多いし、
男性嫌悪が極まって主語を大きくして
暴言を吐く事も多々あります。
その逆でフェミニスト女性に対して
侮辱したり、意地悪したり、
脅迫したりする男性が多いのも事実です。
どちらにも問題ありなケースも多いですが、
よくよく考えてみると、
足を踏みつけられている状態で、
「やめて頂けないでしょうか?」
と下からお願いするのも変ですよね。
それこそ、女性差別の文脈です。
知らない人から足を何回も
ガンガンに踏まれたら、
「痛い!!やめろ!!!
なんだお前!!!」
って叫ぶのは当然ですよね。
女性が怒っているのは、
踏みつけられている現状が
今そこにずっとあるからで、
それに対して大きな声でNOというのは
一般的な価値観かなと思います。
女性を踏んでいる側の男性は、
踏んでいる事に気付かないので、
女性「痛い!!やめろ!!!
なんだお前!!!」
っと女性側に言われると、
一方的に攻撃された様に感じてしまい
男性「なんだ??!
俺が何したって言うんだ??!
やんのかコラ」
という感じで争いがはじまってしまいます。
実際には女性は権利を訴えているだけなので、
争いではなく、ただただ訴えているだけなのです。
冒頭でも少し触れましたが、
現代の少子高齢化社会で女性も男性も
1人1人が貴重な人材です。
潰れかけている船に乗っているのに、
「船乗りは男の勲章だから、
男だけが船を操縦できる!
女は操縦するな!あっち行け!」
なんて言ってたらそれこそ
トラブルがあった時に生き残れません。
潰れかけた船の上で、のんきに
権利を主張している同じ人間に、
嫌がらせをしている場合じゃないのです。
という事でまず「現状を知る事」
が大事だなと思いました。
フェミニストに拒否反応を示している人にとっても、
フェミニストはどうしていつも怒っているのか?
知る事は大事な視点だと思います。
現代の女性差別を振り返る前に、
フェミニズムはどこからはじまったのか?
その歴史も合わせて見る事で理解が深まります。
次の項ではフェミニズムの歴史について
すべてを網羅するのは難しいので
ほんのちょっと!!
軽くその歴史を触れていきます。
ラディカル・フェミニズムや
リベラル・フェミニズムなどの
種類についての解説は
3つ後の項目に書いています。
歴史とか知るよりざっくり
女性差別の現状について知りたい
って方は以下のリンクを押すと
▼このページ内の項目に飛べるよ
フェミニズムの歴史
ここでは簡単にフェミニズムの
歴史を振り返ってみます。
紀元前500年頃からフェミニズム的な動きはあり、
個々の女性達が「人として当たり前の権利」を
得る為に様々な活動が行われてきました。
その歴史の中で、多くの女性を巻き込み
社会運動が拡大した流れが4つあります。
この大きな社会運動の波を、
「フェミニズム4つの波」という
感じで言われたりします。
2020年現在は世界の歴史を振り返ると
第4つ目の波にあたる時期です。
これまで社会でフェミニズムの運動として、
どの様な波があったのか
ざっくり振り返ってみます。
第1波(1830年代〜1900年代初期)
主に「女性の参政権獲得」を目指す運動
フェミニズム第1波の動きの中には
細かい2つの波があります。
フェミニズム第1波の動きその1:女性を人間だと認めろ運動
1789年に「フランス人権宣言」が採決されたが、
その人権宣言の中で人権が保障されているのは
「市民権を持つ白人男性」のみと宣言され、
女性や奴隷、有色人種を人間とみなさないと発表。
それに対し、女性が
「私達を人間だと認めろ!」とその権利を
主張した運動になります。
奴隷や有色人種なども人間とみなされなかった為、
当然ながら奴隷解放運動や、黒人差別反対運動も
同時期に行われています。
フェミニズム第1波の動きその2:女性を政治に参加させろ運動
女性の参政権を訴える運動が主。
「処刑台に立つ権利があるのなら、
私達にも政治の場に立つ権利がある」
っと叫ぶ女性活動家が居たのが印象的でした。
1848年には300名の男女が集まり、
女性と男性についての「法律上の平等」や
女性参政権を訴える大規模な
運動が起きています。
女性があの手この手を尽くして
訴えかけても女性に人権は認められず、
参政権さえも与えられない状況が
何年も続いた為、
1905年から意を決して強行手段に
出る女性が出てきます。
過激派と呼ばれる人達です。
過激派のサフラジェット
サフラジェットとは、
参政権を獲得しようと奮闘する女性を
男性が揶揄する為に使っていた蔑称の
「suffrage」(参政権)という言葉を
もじった呼び名。
女性達はその名称を逆に積極的に使用し、
参政権をゲットする。という
強い意味合いを込めて
「suffrage(参政権)」に
「get(取得=掴み取る)」を付け足し、
自らを「サフラジェット」と呼び活動しました。
政治の集会に大声を出して
妨害行為に出た女性が逮捕された事をきっかけに、
サフラジェット達は政府機関に対して
集団で石を投げたり、
参政権を訴えただけで逮捕された女性達が
刑務所内で食事の拒否をして非暴力に反抗を示す
ハンガー(断食)ストライキをしたり、
郵便ポストに自家製爆弾を投下したり、
放火したり、
参政権取得をアピールする為に、
自ら国王の馬が出馬したダービー会場にて
レース場内に身を投げだして
命を絶った人や、
画像はダービー会場のコース内に身を投げたエミリーデービソン1913年
器物破損行為を次々と行ったりしました。
と安易には言えません。
人の命が失われてまでも、
無理して行動しないと
女性には参政権さえも人権さえも
認めようとしなかった
そんな悲しい現実がそこにはあります。
彼女達の勇気ある行動があるからこそ、
今、女性はどうにかこうにか生活できています。
サフラジェットが居なければ、
今私達が普通に目にしているアイドルや
女性アーティストなんてものも、
今の形では存在しなかったかもしれません。
その他:女性の衣服に関する反対の声
当時はまだコルセットを着用する時代でした。
コルセットは非効率で
「召使いが居ないと1人で
着る事もできない」
という理由から、
貴族が金持ち度をアピールする為に、
女性を道具にして利用していた
という背景があります。また、
それと同時に女性を着飾り、
性的なボディラインや
胸などを強調させる事も
男性のステータスとされてきました。
女性は当時、学校教育を受ける権利、
財産を管理する権利、働く権利などが
自由に存在しなかった為、
男性の言いなりになる事で、
生活をしのいでいた様な状況もありました。
1800年代後半から1900年代初期にかけて
ブルマの普及者やシャネル、
ポール・ポワレなどの手により、
新しい衣服の提案が行われた事、
コルセットの深刻な健康被害などで
流産する女性などが多数居る現状を踏まえて、
女性の衣服に対する運動が起こりました。
また、1800年代後半には男性が女性に対して
頻繁に暴力を振るうのは、飲酒が原因だとして
禁酒運動をはじめる女性運動家も生まれています。
フランスでは参政権の訴えから20年程経った
1871年に短期間だけ実現された。
イギリスでは1928年。
第2波(1960年代〜1989年)
主に「女性差別の解放」を目指す運動
第1波では主に女性の参政権に
焦点を当てていましたが、
第2波では妊娠中絶する権利、
男性優位の社会への批判、
専業主婦の無賃金労働、
女性の性を売り物にする
メディアなどへの反発、
ビアン(女性同士の同性愛者)の権利など、
主に幅広い女性の差別問題について
焦点を当てて世界各国で
数十万人規模の女性解放運動が起きた。
この頃の運動は
「ウィメンズ・リブ=ウーマン・リブ(女性解放運動)」
という名称で呼ばれていました。
既にこの時期には性暴力事件などが多発しており、
女性が安心して夜外に出歩けない事から
「夜を取り戻せ運動」という
大規模なデモも行われていました。
この第2波の大きな動きは、
シモーヌ・ド・ボーヴォワールという
フランスの女性哲学者、作家、批評家の
手によって書かれた「第二の性」という
女性の性について書かれた本が
大きな影響を与えたと言われている。
第二の性に影響を受けたケイト・ミレットは
性の政治学という本を書き、
第二の性に影響を受けたベティ・フリーダンは
27人の女性と共に女性の差別撤廃を目指す
全米女性機構(NOW)を設立。
1973年には約600もの支部、
24の対策委員会が設置され、
数万人規模の大規模デモ運動なども行っている。
当時、「女性は専業主婦であるべき」という役割を
押し付けられ、高学歴で夢もある女性達が
家庭の中だけを居場所にされて息苦しさを感じたり、
不安な気持ちを抱えている事が多く
(2020年現在でも同じ様な問題はまだある……)
その様な状態をベティ・フリーダンが
「名前のない問題」と名付けた。
(この時まだ1960年代)
「女性も外に出て働く事のできる選択肢」
を広げようとデモ活動なども行われたが、
一部、専業主婦に慣れきっていた女性達や
テレビ、メディアなどが
「専業主婦は素晴らしいぞ!」という
イメージを過度に宣伝していた影響もあり、
専業主婦に憧れを抱いていた女性達の反発もあり、
フェミニズムにも批判の声や反発の声
(バックラッシュと呼ばれる)が多数上がった。
また、この時期にミス・アメリカコンテストへ
「女性が装飾して異性の気を惹く」
事に対する反発のデモ活動などもあり、
化粧品やガードル、ブラジャーなど
大勢の女性から集めた装飾品をかき集めて、
街の目立つ場所に設置された大きなゴミ箱に
みんなで投げ捨てるという
デモ運動なども行われた。
第3波(1990年代半ば〜2000年代初期)
主に「引き続き女性差別の解放と女性の保護」を目指す運動
第2波に引き続き女性差別問題に対する言及と、
法律的な準備が徐々に整って来た事から、
性暴力シェルターなどの設置や
セクハラ被害者のケア団体、
女性を性犯罪から守る様な団体などが
少しずつ出てきたのがこの時期である。
また、女らしさ、男らしさという
ジェンダーステレオタイプなイメージが
与える悪影響などが懸念され、
ジェンダーステレオタイプな
イメージの押し付けをする
メディアなどにも強く疑問を抱く様になり、
女性差別の維持、強化につながるとして、
抗議の声も多数上がった。
また、多数の性別、民族、階級などを
持つ人達が女性解放運動に参加したので
第1波と比べると発信する内容や、
主張に統一感がないと攻撃されたり、
フェミニズムについて書かれた本などが
アンチフェミニストの嫌がらせによって
排除される様な動きもあった。
フェミニストはグローバルで
多文化的であり、単純に1つの答えに
導けないとするフェミニストの多様化は
この時期から強く見られる様になった。
第4波(2006年頃〜現在)
主に「SNSを通して女性差別や性暴力根絶」を目指し自分らしく生きる運動
第4の波が私達の今
生きている現代になります。
スマホやネット環境の
進化によって各国の運動がさらに
大規模なものになりました。
インターネットやSNSを使い、
第2波と3波に関するこれまで同様の
「女性差別撤廃」に加えて、
「女性は無理に痩せたり、
装飾したりしなくても、美しい。」
という様な自分らしく生きる事の大切さを
改めて思い出す時期でもあります。
ふくよかな女性がモデルになったり、
脇毛を生やしたままのモデルが出てきたり、
ルッキズム(外見的な美醜を重視して人を評価する考え方)に
洗脳されて自分と他人を比べ、
整形の恐怖に襲われたり、
過度なダイエットも必要ない、
ありのままの自分でいい。
というスタンスを実践する人が
増えてきています。
また、第1波〜第3波の時代を
知らない新しい世代によって
ピルなどが手に入りやすい様にする手段はないか?
生理についてや、性教育について、
男女の正しい性知識への
理解が深まる手立てはないのか。
あらゆる方向から男女差別撤廃や
性の解放、自分らしさを取り戻す為の
「こうするべき」という固定観念を
無くそうという運動が行われています。
また、性暴力被害について
個々の被害体験や性犯罪の告発など
個人の体験を赤裸々に綴った内容を
SNSで拡散する際に、
多くの人に
「女性が抱える様々な問題」が
届くように
#MeToo ハッシュタグという
ハッシュタグも開発されました。
(「私もこんな酷い事があった」と告白する前の
前書き部分に当たるme too)
2006年にアメリカから広がったと言われています。
そのハッシュタグがメディアに取り上げられたり、
世界中で性犯罪に対する反対の声をあげる
大規模デモが行われていたりします。
エマワトソン、ビヨンセ、
など大物スターをはじめ、
全世界中の数百万人の人たちが
フェミニズムを通して
女性の現状や問題改善を訴えています。
第4波のフェミニズムは
身体の性と心の性が一致しないが、
手術は望まないトランスジェンダーや
手術を望む人達も内包していると
言われています。
第3波でもトランスジェンダーが
含まれている状態ではありましたが、
「自分らしく生きる」というテーマも
併せ持つのでトランスジェンダーの
人達によるデモ活動なども
積極的に行われています。
一部では女装した男性が女子トイレなどに入り、
性犯罪を起こしている状況があります。
その一方でその様な現状の
性犯罪問題などが解決されていない事に
不安や恐怖を感じ、
トランスジェンダー男性(心は女性、体は男性)
の方などを排除する人達もいます。
(ほんの一部の人達です)
トランスジェンダーの方達の、
本来の性別が男で、
性転換まではしておらず、普段は女性として
「女装しながら生活している」場合、
トイレはどの様に使用すればいいのか?
現状の男性達による性犯罪対策は?など
あらゆる問題が残っており、
トランスジェンダーの方に関する最適解は
現在も見つかっていません。
女性差別の撤廃を目指す中で、
トランスジェンダーへの差別や偏見なども
絡み合っている状況ですが、
少しずつトランスジェンダーの方は、
トランスジェンダーの方で
自ら運動を立ち上げて行動するなどの
動きも見られます。
この様に第4波ではこれまで以上に、
人類の多様化が進み、
人種や文化の違い、宗教の違い、
身分の違い、トランスジェンダー、
その他様々な違いの中で
フェミニズムが論じられており
例えば、
女性差別も受けている。
という様な
異文化や多様性の中で
縦横に積み重なる
「差別の複雑化」が起きています。
性転換手術は受けていないが、
黒人差別を受けつつも、
体の性別として「女性差別」も
受けている。
という様な場合だと、
さらに複雑化していきます。
現代の多様化した生き方や
社会の在り方に合わせて
問題もまだ少しずつ変わってきています。
この交差する新たな差別問題を総称して
インターセクショナル・フェミニズムと
言ったりします。
キンバレ・ウィリアムズ・クレンショー
という弁護士でもあり、人種問題と
ジェンダー問題に関する専門家が
この言葉を作りました。
今後、フェミニズムはどうなるのか?
問題は山積みです。
第4波フェミニズムは、
そういった様々な問題がありつつも、
SNSを活用し、ネット上の活動が
そのままリアルでのデモ活動と同じ様な
効果を与える場となっている点も、
これまでと違う点です。
フェミニズムの語源
フェミニズムという単語は
1772年〜1837年に活動したフランス哲学者、
シャルル・フーリエの書いた
「愛の新世界」という著書の中で
初めて使われた言葉と言われています。
その後、別の著者による作品で
軽蔑するような意味合いで
使われていましたが、
フランスの女性参政権運動家であり、
ジャーナリスト、作家でもある
ユベルティーヌ・オークレールの
手によって
「女性運動、女性の権利、女性の参政権」
などの意味合いに再定義され、
女性解放運動の一環として
創刊した新聞「女性市民」などに
使われた事がきっかけに、
マスコミの手によって広げられました。
ちなみに、「女性市民」という新聞名は、
当時「人間」と「市民」という言葉の意味が、
男性市民のみを表すことを
意味してた事に対して
違和感を覚えていた新聞支援男性
ヴィクトル・ユーゴーの
「女性市民が存在しないとは、なんて野蛮な国だ。
このような国家は廃止されなければならない」
と発言した言葉を元にしています。
フェミニズムの種類について
フェミニズムにはいくつかの
種類があります。ザックリ言えば、
女性差別を無くす為に
①どんな考え方を持って
②主に何をターゲットに批判しているのか?
といった考え方の違いみたいなものです。
その考え方の違いとして
話題に上がるのは大きく3つ程です。
- ①リベラル・フェミニズム
- ②ラディカル・フェミニズム
- ③マルクス主義フェミニズム
この3点です。
きちんと分類しようとしたら、
他にも10ぐらいは種類がありますが
実際には分類自体が
そもそもあまり重要ではありません。
「分類しない事の重要性」については
後ほど解説するとして、
この項目では内容を分かりやすくする為に、
あえてザックリとシンプルに
フェミニズムの種類について解説します。
フェミニズムの種類その1:リベラル・フェミニズム
リベラルフェミニズムは、
主に男女平等を訴えつつ、
「女性の社会進出の重要性」
を訴える考え方です。
他にも
①集団で男性と闘う必要ってないよね!
②女性蔑視はダメだよね
③女性の低賃金問題ってあるよね
④妊娠中絶を自由にできる権利って必要だよね
という主張をしています。
「リベラル」という単語には
一般的な意味合いとして、
新しい価値観に関して
寛容である(自由主義)
という意味合いが付いているので、
ネットではポスター等を批判しない
層の人達をリベラルと呼んでたりします。
もっとも本来リベラルフェミニズムが
持つ意味合いとしては違う文脈で
リベラル・フェミニズム=
「新しい価値観に寛容か?
そうでないか?」という感じで
ザックリ語られているので、
厳密に言えば定義としては違いますが、
リベラルという一般的な言葉の意味から
単純に新しい価値観に寛容なのが
リベラルフェミだよね。と、
上記の①〜④の考えを省いた上で、
自由主義の点のみで語られて
しまっているのが現在です。
①〜④の考えを省いた上で
語るのが不正解かと言えば、
そうでもありません。
こちらに関しては、
後ほど「フェミニズムでは
なぜ分類しない事が重要なのか?」
という項目にて解説します。
ナゾの男
フェミニズムの種類その2:ラディカル・フェミニズム
ラディカル・フェミニズムは、
主に女性の権利向上を訴えつつ、
「男性中心社会の解体が重要」
だと考えるタイプです。
他にも
①ポルノって男性中心社会の象徴だし、
そのポルノを真似して女性へ性犯罪とか
の助長になってるよね。論文とかも出てるし、
根拠もある。女性が不当に扱われるポルノが
自由に見れる状況ってヤバいよ。
②男性中心の社会で女性の職業も
多くの制限があるよね。
これまで家父長制によって
女性は銀行からお金を下ろす事さえも、
旦那の許可を必要としてたり、
明らかにおかしい法律もあったよね?
他にも、家父長制によって女性が
不当に扱われてきたのって
ずっと続いてるじゃん?
そういうの解体すべきじゃね?
という主張をしたりします。
先程のリベラルと違って
保守派と言われたりします。
基本的にリベラルの問題を
ちゃんと考えて解決しようとすると、
例えばリベラルが訴えていた
「妊娠中絶は自由にできる
権利が必要だよね」
という問題。
これについて、
アレ?待って?
妊娠中絶を自由にしちゃダメ
って言ってるのは
男性中心社会で権力握ってる
男性側じゃん。
自分の体なのに、
性暴力されて子供が出来ても
中絶したらダメっておかしいじゃん。
そんなおかしな仕組みを維持してるのは
誰?男性中心の社会だから、
問題解決しないんだよね。
だとすれば、
男性中心社会の解体に目を向けるのは、
他のあらゆる女性差別問題の
解決に繋がるじゃん!
という主張です。
リベラル・フェミニズムの補足的な
立ち位置にあたるので、
本来、
リベラル・フェミニズム、
ラディカル・フェミニズム
という感じで分けられる概念
ではないんです。
男性中心社会の解体を一応の
ゴールとしているので、
これまで知らず知らずの内に
優遇されていた男性側は
自分達の自由が無くなる!
と感じて反発が起きます。
一部でポルノ撲滅運動などが
海外で行われたり、多少過激な運動になる
側面があるので
過激派と言われたりします。
フェミニズムの種類その3:マルクス主義フェミニズム
マルクス主義フェミニズムは、
主に女性の権利向上を訴えつつ、
家事、育児、看護、介護などの
無報酬労働の多くは女性に
委ねられてきたのにも関わらず、
それらが社会に組み込まれた状態で
社会が成り立っている。(無報酬ありきで成り立っている)
資本家と労働者の間に
搾取構造があるのなら、
労働者のそのまた下には
「無報酬労働者」である女性達への
搾取構造が存在してるよね?
そこちゃんと考えないと
女性の無報酬労働が組み込まれた
社会システムが継続しちゃうじゃん。
そこ苦しいんじゃなかったの?
みんなで解決していかね?
と主張する考え方です。
マルクスは
一般庶民を搾取する構造で
成り立ってるよね。
それの繰り返しじゃん。
マズイよね。どうにかしよ?
っと言って社会の問題に目を
向けさせた人なので、
そこになぞらえて、
フェミニズムの問題点を
社会全体の構造に目を
向けさせたという事で、
マルクス主義フェミニズムと
言います。
フェミニズムはなぜ分類しない事が重要なのか?
ナゾの男
どれも切り離せないんじゃね?
そうなんです。どの主張も、
1つ1つの考え方は違うよね。
という形で切り離しができないし、
みんなそれぞれゴールは
同じ様な所にあります。
みんな重要な考え方であり、
そもそもリベラルとラディカルな
フェミニストは違うよね。
という考え方自体も大昔のもので、
現代のフェミニズムは、
全てが含まれたミックス状態です。
なので、リベラルの人が
ラディカルな主張をしていたり、
一部分だけはラディカルだけど、
リベラルの考えを取り入れて
発信してる人もいます。
2020年の多様化した社会では
もう既に分けられる段階ではないです。
AとBとCという問題があって、
Aだけ見ている人は
リベラルと言います。
AとBを見た人は、
ラディカルと言います。
AとBとCを見た人は、
混合タイプだ。
等と言ったりします。
現状はこの様なものです。
先程、書いたリベラル派が
部分的にラディカル派の主張を
取り入れて発信すると、
リベラルな人の
ラディカルに発信した
「部分」だけを見て
あの人は
「リベラルだと思ったら
ラディカルだ!だから過激だ!」
と言ったります。
ゴールはどこなの?と改めて
根本に立ち返った時に、
①なぜそんな主張をするのか?
②それらはゴールにつながるのか?
③本当に一部分だけを見て何派だ!
なんて決めつけていいのか?
④それぞれの主張の中で
取り入れられる点はないのか?
など本来であれば、社会問題って
多くの人が犠牲になっている
重要な問題な訳で、
みんな適当に言っている訳ではないんです。
色々な視点で相手の言っている内容が
なんなのか?噛み砕いて社会をより
よくしていく方向で話し合わなければならない。
のにも関わらず、
リベラルだ!ラディカルだ!
私はラディカルじゃないんでw
私はリベラルじゃないんでw
と言った様な相手をバカにしたりする
発言がセットになっていたりします。
説明した様に、どの段階に焦点を
当てているかの違いでしかないのです。
例えば、
社会になっていた。障害者が住みづらかった。
エレベーターの無い階段で、
どうやって車椅子で上がればいいの?
もっと普通に生きられる、
より住みやすい未来にしたい!
と主張した場合に、
フェミニズムに当てはめると、
エレベーター設置しよう!と
言ったりすると、
リベラル!とか言われる訳です。
そして、障害者というだけで
道行く多くの人に殴られたり、
蹴られたりする世の中だったとします。
そして、その世界では
障害者が作品に出てくる時は
いつも殴られたり、蹴られたり、
バカにされたりする役でした。
車椅子の人
蹴られたりして苦しいので、
せめてそういう表現は止めんか?
そういった情報が影響を与えるという
根拠もある。
と言うと、
過激思想だ!ラディカルだ!!
となったりする訳です。
別の例えで言えば、
モラハラ男が居たとします。
お前はブサイクだ。だの、
魅力がない!だの
自分の恋人に対してとても酷い発言を
連発します。
モラハラ男をどう解決するのか?
と言った視点だけを見るのが、
リベラルです。
モラハラ男って女性を下げる発言するよね。
これって、男尊女卑の考えが根本にあるのでは?
と言って男尊女卑の根本的な部分に
目を向けると、ラディカルになります。
これって、保守というより
根本的な解決策ですよね。
じゃあそれらの男尊女卑は
どこから生まれているのか?を見て
その社会構造に目を向けようとすると、
マルクス主義とか言われたりします。
上の例はザックリとした例ですが、
概ね現在のフェミニズムにまつわる
分類に対してはほぼ近しい事例です。
正直、リベラルだラディカルだと言う事
自体がナンセンスでしかありません。
どれもその問題のどこに目を向けるか?
視野の広さや段階の違いでしか無く、
どれも地続きな問題なので切り離せません。
先程言った、あらゆる角度から
物事を見てみんなが住みやすい
社会を目指すという場合、
リベラルだ!
ラディカルだ!
とレッテル貼りをする行為自体が、
問題から目を背ける事になります。
現代はリベラルもラディカルも、
色んなものがミックスされている時代です。
各々が「何がゴールなのか?」
何を守りたくて、何を尊重したいのか。
問題の多くは地続きで繋がっているので、
その問題を分類して担当分野を決める
のではなく、しっかりと根っこの部分を
見つめ直す必要があります。
第1波のフェミズムが生まれる前に活動した
「最も古いフェミニスト」の皆様
ここで第1波のフェミニズムが生まれる前に
フェミニズム活動をしていた
最古に活動したフェミニストなどを紹介します。
全ての人は紹介できないので、
ざっくり紹介していますが、
本記事の本題とは少しズレるので、
興味ある人だけ読んで見て下さい。
紀元前500年頃:サッポー(詩人)
フェミニズムの最も古い歴史は、
諸説ありますが、紀元前700年頃の
古代ギリシャ詩人である
サッポーにあると言われています。
女性向けの恋愛詩を綴り、
若い女性しか入れない学校を作った。
当時サッポーは同性愛者だと思われていた。
その事から、サッポー風のという意味で
「Sapphic」という単語が女性同性愛者を
指す単語として使われるようになる。
女性同性愛者の一般的な呼称である
「レスビアン」はサッポー自身が
レスボス島出身である事と、
レスボス島出身の人をレスボス人(”lesbian”)と
英語で呼んでいた事から、
それが現代のレズビアンと同じスペルという
事もあり、女性同性愛者はレズビアン(”lesbian”)
と呼ばれる事になった。
現代では、レズと呼んで馬鹿にする人が
多い事なども考慮して、
レズビアンではなく、ビアンと呼ぶのが一般的。
レズは現在では蔑称になっているので
ご注意頂きたい。
1429年頃:クリスティーヌ・ドゥ・ピザン(詩人、文芸批評家)
その後、1365年〜1429年に
詩人でもあり文芸批評家の
クリスティーヌ・ドゥ・ピザンが
女性蔑視が当たり前になっている現状や、
どのような作品でも
描かれていて、男性を誘惑する罪あるものとして
描かれている」
「侮辱的に表現するのはなぜなのか」
といった疑問を示し、女性蔑視表現のある
作品を非難し、女性が人として
当たり前に尊敬される世界を描いた
「婦女の都」という作品を執筆して
フランス文学史上における激しい論争に
女性援護の立場で参加した。
魔女狩りが行われていた時期に、
この様な主張をした事は命の危険と
隣り合わせだったと言える。
1793年頃:オランプ・ド・グージュ(劇作家・女優)
ビビ
長くなりそうなので、コンパクトに省略するよ!
女性の権利を主張しただけで、過激派だと
見なされていたフランスで
女権運動を開始、女性新聞も創刊し、
女性のための国営劇場の建設なども計画する。
また、抗議運動も行い、当時の法律では
白人男性しか人権を保障されていなかったが、
自ら女性の権利を追加した新しい法律案を作成して発表。
演説活動、記事執筆、劇なども書く。
ナゾの男
権利を主張しただけで、過激派?なんで?
ナゾの男
めちゃ活動してるし、スゴすぎるな……
オランプさん。反革命的とされて処刑されています。
ビビ
結局書いてしまった……
1797年頃:メアリ・ウルストンクラフト(作家)
複数の著作で男女の同権、教育の機会均等などを訴え、
女性の存在について考察した。
フランス哲学者のルソーが書いた小説風教育論「エミール」
で少女への教育は従属的で従順な者に育てる方が望ましい
とした内容に反論する「女性の権利の擁護」という作品を
書いている。
1857~1933年頃:クララ・ツェトキン(政治家)
男女平等や女性が政治に参加できる権利などを
訴え、女性解放運動に積極的に取り組む。
女性向け機関誌「平等」の編集者となり、
女性労働者が参政権を求めてデモをした日を
「国際女性デー」とするように提唱した。
1793〜1882:その他、複数名の有志
本当はもっと色々書きたいけど、
記事が長くなりすぎてしまうので、
この辺で省略します。
他には、ジェーン・オースティン(1775~1817)
ヴァージニア・ウルフ(1882~1941)、
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908〜1986)
ヘレン・ケラー(1900年代初期〜)
など様々な有志の存在によって、
女性の性の尊厳、基本的な人間として
尊重される事などを訴えてきました。
それ以後は、1921〜2006年にかけて
ベティフリーダンなどが居ます。
この記事を読み終わった後に
読んで見てもいいのかなと思います。
個人的には次の項目の方が重要なので
次の項目から読んで見ると面白いです。
ナゾの男
「それ以前のフェミニズム」
はどうして書いたん?
ビビ
書かないといけない気がしたけど、
全員まとめきれなくて途中で諦めたw
女性差別や女性蔑視の歴史
では、世界中の女性達がここまで
怒る様な現状は
本当に現在も存在しているのかどうか?
女性がどの様な状況になっているのか?
実際の世の中を見てみたいと思います。
「世界の状況と歴史→
現在の状況と歴史→
日本の状況」
という感じで解説していきます。
海外の現状だけでなく、
最後あたりに、
日本の女性差別の現状も
書いています。
以下の流れで書いていきます。
- 世界全体の女性差別の現状をざっくりまとめ
- 発展途上国で起きている女性差別の現状と歴史
- 途上国で起きている女性差別の現状と歴史
- 日本の女性差別について
世界全体の女性差別の現状よりも、
日本の女性差別の現状を先にざっくり知りたい!
って人は以下のリンクを押すと
▼このページ内の該当箇所に飛べるよ。
▼フェミニズムの歴史に戻りたい方はこちら
世界全体の女性差別の現状をざっくりまとめ
世界全体に目を向けるとかなり深刻な状況が
浮かび上がってきます。
●世界193ヶ国中、155ヶ国では
女性の経済的な機会損失につながる
法律が存在します。そのうち18ヶ国では
夫が妻に対して
「家の外で働くことを禁止する権利」を
与えています。(※1)
●世界の104ヶ国では女性という理由で
仕事が制限される状況に
直面しています。(※2)
●世界の29ヶ国では、女性が働くことの
できる時間を制限しています。(※2)
●世界の17ヶ国では、女性が外出する時期や
時間帯を制限しています。(※2)
●毎年約120万人以上の女性が人身売買され、
性的搾取されています。(男性は24万人)(※3)
●世界中の10人のうち6人の女性が
人生で何らかの性暴力に巻き込まれています。
(加害者の殆どが恋人やパートナー男性)(※4)
●世界の49ヶ国では女性を家庭内暴力から
守る法律がありません。(※5)
●世界の6ヶ国ではどのような理由であれ
中絶を許可していません。(※6)
●世界の妊産婦死亡の8%〜18%は
安全ではない中絶によるものです。(※7)
●女性による無給家事労働を価値に換算すると、
世界GDPの13%に上ると言われています。
また、男女平等が実現すると世界のGDPが
26%増えると言われています。(※8)
●女性の無給労働を男性と平等に分けると
女性の自由時間は週に5時間増えると
言われています。(※7)
●女性向けのあらゆる製品やオモチャなどは、
男性に比べて平均7%高値で販売されている事が
わかっています。(ピンク税と呼ばれたりする)(※9)
●National Pain Reportによる2014年のオンライン調査では、
医師が女性を診断する際に65%の確率で
申告した痛みを軽視するという事が分かりました。
また、脳卒中や心臓発作などの緊急治療室を必要とする
深刻な患者の場合、男性と比較すると33%の確率で
誤診するというデータが出ています。
●男性に比べて女性はホルモンバランスが崩れやすく、
薬の副作用が男性の1.5倍大きい事が分かっているが、
科学の世界では1990年頃まで新薬の研究から女性は
完全に排除されており、女性に関するデータが集まらなかった。
この様な性的偏向(バイアス)は多くの研究で見られ、
男女の性別上、確実に異なると分かっている
生殖器の進化に関する研究論文を300以上調査した結果、
そのうちの半分以上がオスだけを研究しており、
メスのみを扱ったものはわずか8%だった。
この様な問題は実害が出ており、
1950年代にはつわり治療に適した薬が処方されず、
何千人もの子供が障害を持って生まれた。
このつわり治療における問題が起きた後に、
臨床試験における安全性や信頼性を確保するための
基準が制定された。
参考:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
development-professionals-network/2015/
dec/03/women-legal-discrimination-worldwide-consequences)
(※2)https://www.panmacmillan.com/blogs/lifestyle-wellbeing/
shocking-gender-inequality-facts-melinda-gates
(※3)https://www.unicef.org/sowc05/english/
povertyissue3.html
(※4)http://www.rainbo.org/vaw—violence-
against-women/
(※5)https://pathwaystopeace.org/
sustainabledevelopment/gender-equality/
(※6)https://www.businessinsider.com/
pew-research-countries-abortion-save-life-2015-10
(※7)https://en.wikipedia.org/wiki/Unsafe_abortion
(※7)https://www.who.int/news-room/
fact-sheets/detail/preventing-unsafe-abortion
(※7)https://www.weforum.org/agenda/2017/08/
charts-gender-inequality-women-deliver
(※8)https://www.mckinsey.com/featured-insights/
employment-and-growth/
how-advancing-womens-equality-can-add-12-trillion-to-global-growth
(※9)https://www.insider.com/
inequalities-women-face-around-the-world-2018-8#
a-little-something-called-the-pink-tax-3
ビビ
わざと多く見える様にしてるのでは?
っと思う人も一部いるとは思うけど、
男性にこの様な多くの問題は出てこない。
あっても10%〜20%程度で、
客観的なデータとして「現実」を見ると
女性80%〜90%で男性10%〜20%ぐらい
の割合で女性が圧倒的に不利益を被ってるんだよなぁ。
とても悲しいけれど……。
妄想でも創作でもなく
事実というのがどんな
ドラマよりも怖い。
ナゾの男
男尊女卑が表れてるのは
とても怖いな……。
世界の女性差別ざっくり:賃金格差
マッキンゼーグローバルインスティテュートの
2015年の調査によると、
男性と女性の賃金が平等になれば
世界のGDPは2025年までに
26%上昇するされています。
そのように示唆するデータが
存在するのにも関わらず、
世界全体で見ると男性と女性が同じ仕事をしていても
男性が1ドルを稼ぐ時に女性は50セントしか稼げません。
(日本円にすると男性が108.58円稼ぐ時に女性は54.275円※2019年12月時点)
米国国勢調査局による約300万人世帯を調査したデータによると、
アメリカのような先進国であっても、
男性が1ドルを稼ぐ時に女性は78セントしか稼げない状況です。
(日本円にすると男性が108.58円稼ぐ時に女性は84.669円※2019年12月時点)
パートタイム労働などの労働時間の違いを
細かく修正し直したデータでも賃金格差が認められました。
米国では小中学校の教師の80%が女性ですが、
男性と同じ仕事をしていても男性が1ドル稼ぐ間に
女性は91セントしか稼げないというデータがあります。
発展途上国で起きている女性差別の現状と歴史
すべて書き連ねると6万年ぐらいかかりそうなので、
目立つものを抽出していきます。
主に女性差別に関する歴史を紹介していますが、
現在でも行われているものも多いです。
とりあえず、以前と比べて消えつつある
女性差別として「歴史」という項目にしました。
ビビ
この項目には、
女性に関する痛々しい事も書いてあるので、
苦手な人は次のトピックの
「先進国で起きている女性差別の現状や歴史」
まで飛んでね……。
途上国の女性差別その1:サティ(紀元前400年〜1900年)
夫の後に独り身になった女性を
夫の埋葬と共に、「炎の中に身を投じさせて」
命を奪うインドの悪い風習。
サティによって命を失った女性は
その名誉を讃えられる。
この深刻な人権侵害は、
紀元前400年頃から確認され、
1830年にやっと法律で禁止されはじめたが、
現在になってもその風習は
完全になくなっていない。
ビビ
2020年の現在も一部でまだ続いてるのかよ……。
この他にも、インドでは深刻な
人権侵害の風習が絶えない。
▼その他に以下のような風習がある。
花嫁が結婚する時に旦那に財産を持参する風習
持参する財産が少ない場合は、
夫による虐待やされるなどの
事件が多々起きている。
1961年に禁止されたが
現在も一部で続いている
女児に関する不幸
女性は生まれた時から女性というだけで、
差別され、人間以下に見られて経済的に
不利益を被る場合が多いので、
女性が生まれたら経済的な負担を理由に
されるケースが多い。
生まれてすぐにされる。
こうして女性だけが不当に命を落としてきた事で、
女性の数が700万人以上足りないという
現状が深刻な社会問題となっている。
詳しくは以下に記述しています。
▼この事実が書かれた書物から一部引用
これはインドや中国、南アジアのその他の地域にある
何百万もの家庭で繰り返されてきたものだ。
これらの地域では文化が臆面もなく娘よりも息子を大切にする。
ミトゥがその当時学んだように、ときには女の子が生まれるのを
阻止するために恐ろしい手段に訴えもする文化だ。男の子が生まれるまで、子供を産みつづける女性もいる。
胎児が女の子とわかると、拷問にいたるほどの
中絶の圧力をかけられる人もいる。たとえ出産時まで生き延びたとしても、女の赤ちゃんや幼児は、
男児よりも決まって粗末な扱いを受けた。
なかでも悲惨な事例ではされる。
二〇〇七年にはインド東部のオリッサ州で警察が、
使用されなくなった井戸のなかから、
三十数人分の女の子の胎児や乳児と思われる
頭骨と体の一部を発見した。二〇一三年のあるニュースは、
インド中部のマディヤ・プラデーシュ州の森で、
一人の赤ん坊が生き埋めにされたと報じた。
二〇一四年の別の報道では、
ボーパール〔同州の州都〕で新生児がごみ箱に投げ捨てられたという。
その年、国連の報告は、この問題が
緊急レベルにまで達したとしている。二〇一一年のインドの国勢調査ではすでに、
六歳以下の子供では女児のほうが男児よりも
七〇〇万人以上少ないことが明らかになっている。
全体的な男女比は、一〇年前よりもさらに男児が
多い方向に偏っていた。その原因の一つは、出産前のスキャン画像が
ますます容易に見られるようになったことだ。
それによって親は初めて赤ん坊の性別を、
選択的中絶が充分に可能な早期に手軽に
知ることができるようになったのだ。一九九四年にインド政府は、
男女産み分け検査を違法としたが、
たちの悪い開業医はまだ
お金さえ払えばこっそりと水面下で診断をしている。
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
アシッド・アタック
男性の思い通りに行動しない
女性に対して、硫酸を顔などにかけて
心身ともに大きなダメージを与える
深刻な暴力。人といってもいい。
そんな事件なんて一部だろう。と思う人も
いるかもしれないが、中東や南アジアでは
大きな問題になっており、
1999年以降は3,000件以上の
同様の事件が起きている。
地域特性として「硫酸」などが
入手しやすい事もあり、
酸の売買に規制がかけられる事になったが、
現在でも中東、南アジア、英国、ロンドン
などでも数千件の報告がある。
男性による被害報告は女性と比べて
極端に少ない。
途上国の女性差別その2:纏足(てんそく)(900年〜1900年初期)
諸説あるが、中国の歴史資料を見ると
おおむねこの時期に起きたとされている。
一部、台湾でも行われていた。
女性は足が小さい方が魅力的だとされ、
女性の足の親指以外のすべての指を
布できつく縛り、指が変形しても
無理やり折りたたんで
足を変形させる悪習慣。
足の親指以外の全ての指を変形させるので、
イメージとしては
手を握って人差し指だけ出し、
数字の「1」を表現した時の様な状態を、
無理やり足に施す。とイメージしたら
わかりやすいだろう。
・足が小さい方が性的魅力がある
・纏足の女性しか嫁にいけない
・女性を家から出さないための支配の象徴
という様な側面があり、
深刻な健康被害が出て
足が腐っても強引に続けられた。
纏足を施していない女性は、
大足と呼ばれいじめられたり、
迫害されたりする事も多く、
纏足をして生きる事が勤勉の証。
という形で纏足する事で人間性を
称賛されたりしたので、
纏足の”悪習”を疑わず正しいものだと
信じ込む女性も多かった。
スコットランドの旅行家が
纏足の事実を知り、
変形した足を撮影したものを
本にして出版したことで、
纏足に付随するプラスの面よりも、
健康被害などのマイナス面に焦点が当てられた事、
女性の仕事環境の改善、
纏足禁止令などが重なり、急速に下火になった。
労働階級者という認識があり、
小さな足が好まれるようになった。
バレエシューズで足を縛るのもそこから
来ているとされている。
足を冷水に入れて無理やり
ワンサイズ小さめの靴を履こうとする女性たちもいた。
途上国の女性差別その3:魔女狩り(1400年〜1800年)
大飢饉や黒死病という大規模な感染症で
ローマの人口が大幅に減り、国民が絶望に陥っていた時、
国民が国にその不満を訴えると、
国側がそのすべての原因を
「魔女がいるせいだ」としました。
当時の裁判官にあたる男性は、
魔女をする方法などの
デタラメを書いたHow to本なども執筆し、
大きなストレスを抱えた国民は
その鬱積を解消するかのように、
根拠のない「魔女」をでっち上げて
4万人〜6万人ほどの無実な女性を
残忍な方法でしました。
生きたまま柱に括り付け、火で焼いたり
溺死されたり、生きたまま切断されたりしました。
貧乏な人や身なりが整っていない人、
更年期障害を抱えている人、
医療従事者の女性などがその対象にされました。
1000人に1人ほどの割合で
男性も含まれていたとされています。
この割合については、10%ほど、15%ほど
など細かい数字は諸説ありバラバラですが、
いずれにせよ男性は全体の一部分だと言われています。
現在も魔女狩りが行われています。
病死した人が出てきたらその原因を魔女のせいにして、
無実の女性をしたりしています。
統計によると、1年間に100人以上の人が
2020年現在も魔女狩りによって命を落としています
ビビ
マサチューセッツ州の法律では
女性がかかとの高い靴を履いて男性を結婚に誘った場合、
魔女と同じ扱いを受ける事になっていたそう。
(Feet and Footwear: A Cultural Encyclopedia
著者: Margo DeMelloより)
途上国の女性差別その4:女性器切除
主にアフリカの28ヶ国で2000年以上にも
渡って行われきた悪習慣。
女性が処女を保つためだけに
女性器の一部を切除する、
もしくは、女性器のすべてを切除する、
または、女性器を縫って封鎖する。
などがあります。
生後5日後〜15歳未満の女性に行われる事が多い。
被害に遭った女性の数は、
1億4000万人にも上ると言われています。
不衛生な環境でナイフや鋭利な石などを
使用して行われるため、尿路感染や
膀胱炎など様々な病気に苦しみ、
自尊心を傷つけ、精神的にも
大きな悪影響があります。
後遺症として失禁を繰り返すようになり、
日常生活を送れないなどもあります。
世界保険機関などで強く問題視され、
「女性器切除」という
「大人になる為の儀式」の代わりに
女性を傷つけない代替儀式を取り入れたり、
禁止法を制定したりした事、その他、
あらゆる対策が練られており
東アフリカでは70%以上の場所で行われていた
本悪習は8%まで減少。北アフリカでも70%以上の
数値から20%台まで減少しましたが、
現在でも完全に消えた風習ではありません。
途上国の女性差別その5:その他
その他も、女性差別が見られる悪習慣は
山ほどあるが、簡単に列挙すると以下の様なものがある。
コルセット
女性を性的に鑑賞するためや、
「召使いを雇わないと着られない衣服」
という側面から貴族のステータスを
アピールする材料に使われていた。
ブレストアイロニング
カメルーンや西アフリカのいくつかの地域では、
八歳から十二歳の少女たちが、胸の「アイロンがけ」として
知られる処置を、しばしば自分の母親の手で施されている。
すり石、箒、ベルトなどの物を熱し、膨らみ始めた少女の胸を
押しつぶすために使うのだ。その目的は、できる限り
長期にわたって子供らしく見せつづけることで、
少女がまだ思春期を迎えていないと
ほかの人に思い込ませることだった。
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)邦訳あり
この様な風習は、性犯罪を防ぐために親心で
行われているものと言われている。
現在も完全にはなくなっていない。
また、大人の男性が少女と結婚するのが
一般的になっている社会で、
女性差別によって男性の地位が高く、
より子供らしい女性が好まれ、
嫁入りしやすいという事もあり、
男尊女卑社会の結果、子供が
被害に遭っています。
ナゾの男
そんな野蛮な事止めろという
男性が居ないのか……。
生理小屋
ヒマラヤ地方や、ニューギニア、
ネパール、アフリカ、
日本の一部の地域では生理を不潔、または、
生理そのものが有毒なものだと思われていて、
生理になった女性や出産間近の女性は
「隔離小屋」のようなところに入れられて
そこで就寝する事を求められた。
特にネパールではその風習が強く、
チャウパディという名で呼ばれて
2005年に禁止されたが
隔離小屋にいる最中に、放火されたり
ヒマラヤでは冬の寒い中閉じ込められたり、
蛇などに襲われるケースもあり、
多くの人がされている。
日本では一部で「忌み小屋」などとも
呼ばれていた。
※日本では70年頃まで一部地域で存在したと言われている。
首長族
女性の成長に伴い、首に金色のコイルをハメて
鎖骨を沈下させて身体を変形させる事で、
女性の首を長くする習慣を持つ民族。
首長族に関しては資料が少ないので、
諸説があるが、首を長くした方が
女性的に美しいとされる説や、
また、逆に女性を醜くさせるために
(箱入り状態にする為に)
首長にする説などがある。
どちらにしても、男性は首を長くしない事や
女性としての魅力を基準にして
女性に負荷をかけるという点では
女性差別や女性蔑視の考え方に近いと思われる。
女性が主体的に自ら
首長族になっているように
報じられる事も多いが、
ポジティブな気持ちでやっているのは
数十年首長族としてやってきた
一部年長の女性だけで、
近年若い女性はその習慣を「時代遅れ」
「私たちは見世物じゃない。動物園じゃない」
として習慣を拒否する女性も増えている。
観光収益を得る為に首長を維持する説もあるが、
身体改造をしないと収入を得られないという
そもそもの社会問題が置き去りにされている。
首長族に関しては、いろんな事情がまじり、
一概に断言はできないが、
この「首長族」の項目に関しては
一つの事例として参考にして
頂けたらと思います。
サウジアラビア
女性は外出時に「目」以外の
すべての部位を黒い布で
覆わなければなりません。
女性は男性の許可がないと
銀行口座の開設ができません。
①女性は車の運転を許可されていませんでした。
②女性はパスポートを取得できません。
③女性は男性の許可がないと海外旅行できません。
※①〜③は2018年にようやく解禁されています。
男性は女性の保護者とされ、
親族以外の男性と会話してもいけません。
その為、学校の授業は先生の講義動画を観て、
質問があれば帰宅後に手紙を書いて尋ねるスタイル。
夫は妻に対して「離婚する」と3回唱えると
一方的に離婚が成立する。
(近年女性も離婚届けを提出できるようになった)
女性は一人暮らしをする際に
男性の許可が必要になる。
以上、他にも男性は一夫多妻制や
自転車に乗る際は伝統衣装を身に着けて
男性の同伴が必要など
様々な女性差別がある。
ネパール
女性はや暴行されても加害者は
処罰されず逮捕もされません。
先進国で起きている女性差別の現状や歴史
先程は主に発展途上国の現状や
歴史を紹介しましたが、
先進国であっても女性差別は根強いです。
先進国の女性差別の現状と歴史を
少し振り返った後に
日本の女性差別の現状と歴史を
見てみたいと思います。
ほんの数十年前まで先進国の女性ができなかった事
先程は、主に発展途上国の
女性差別を取り上げていました。
先進国では女性差別なんて無いだろうと
思う人も多いと思いますが、
実は先進国の女性差別というのは、
発展途上国と比べて
少しマシになった程度で
未だに差別は多いです。
先進国における
女性差別の歴史と現状を
改めてご紹介します。
お金に関して(アメリカ)
ほんの数十年前まで米国の女性は
自分の名前で銀行口座を
開設する事ができませんでした。
女性が自分の名前で銀行口座を
開設できるようになったのは、
1975年になってからです。
独身女性は高い収入があったとしても、
父親の著名がなければ
自分の名前でローンも組めず、
クレジットカードすら
申請できませんでした。
住宅ローンなども拒否されていました。
2011年の公共政策研究所による
レポートによると、過去でも昔話でもなく、
調査当時2011年の状況でも
銀行には女性に対する差別の数々の証拠が
見つかっている事が分かりました。
ローンを組む際にも、
女性が公正にローンを組めないなどで
拒否された事例を多数確認しています。
アメリカの賃金格差などについては、
この箇所より少し前にある
「女性差別ざっくりまとめ」の所に
少しだけ載せています。
教育に関して(アメリカ)
アメリカ最古の高等教育機関である
ハーバード大学は1636年に創立されましたが、
女性がハーバード大学への入学が
正式に許可されたのは1977年の事でした。
1879年にハーバード大学と提携関係にある
ラドクリフ・カレッジ女子大学
(サイドキャンパスという扱い)が
設立されはしましたが当時の女学生達は
ラドクリフ大学でハーバードへの入学を
夢見る事なく幸せに暮らしていた訳ではなく、
ハーバードへの入学を夢見ていたのに、
踏み入れる事さえできないという屈辱だったと
ジャーナリストのキャンディス・デンプシーは語ります。
(引用:https://www.quora.com/When-did-each-of-the-Ivy-League-colleges-start-admitting-women)
その他、アメリカ合衆国北東部にある
名門私立大学グループの1つである
イェール大学、プリンストン大学は
1969年まで女子学生を正式に受け入れませんでした。
ペンシルバニア大学の場合は、
状況に応じてというもの。
女性は満足な教育を受けられない環境にいました。
(引用:https://edition.cnn.com/2014/08/07/living/sixties-women-5-things/index.html)
お金に関して(イギリス)
1922年、財産に関する法律ができるまで
イギリスの女性は結婚すると
「自身が持つすべての財産権」を
放棄しなければいけませんでした。
また、財産の放棄だけではなく、
法的に犯罪者と同等の地位を持つと
されていました。
結婚後の財産に関して
「財産を所有し、処分する」などの
男性と同じ権利を獲得できるようになったのは、
1926年になってからの事です。
また、イギリスでもアメリカ同様に
クレジットカードやローンを申請する時に
男性の著名が必須でした。
イギリスで女性がクレジットカードや
ローンを自由に申請できるようになったのは
1980年になってからの事です。
また1968年には187人の女性労働者が
男性と同じ仕事をしているのに
給料が15%低い事に対して
大規模なストライキを行っています。
性犯罪に関して(イギリス)
1991年の法律が制定されるまで、
イギリスでは夫婦間で
夫が妻をする事が
法律で認められていました。
1993年まで女性に対する暴力は人権侵害として
正式に認められていませんでした。
お酒に関して(イギリス)
イギリスでは1982年まで
パブやバーなどのお酒を提供する飲食店で
女性の立ち入りやサービス提供を
合法的に拒否する事ができました。
古い価値観が未だに残っており、
パブやバーなどの場所は
「戦士の場所」だと
思う人が多い状況でした。
男性の同僚とバーで立っていたら
女性だという理由で追い払われた事をきっかけに
裁判を起こした女性が勝訴し、
その後、バーやパブで男性と等しい
サービスを受ける事が認められました。
服装に関して(フランス)
フランスのパリでは、
「女性は公の場でズボン着用禁止。
どうしても着用したいなら警察の許可が必要」
という法律が1800年から施行されていました。
現在は形骸化しており、違反しても
誰も何も言わない状態が続いており、
1909年には一部自転車や乗馬する時はOK
という風に改正されましたが、
2013年までは法律上女性は
ズボン禁止の状態が続いていました。
公の場に出て活動する女性有名人などは、
あらかじめ国の許可を取って
仕事をしていました。
タバコに関して(アメリカ)
1908年代のアメリカでは
女性は(バー、ホテル、レストラン)などの
公の場で喫煙する事を禁止されていました。
この法律を知らなかった女性が喫煙した所、
警察に捕まったところから平等を訴え、
一時的に一部の市で条約は廃止されましたが、
法律そのものが廃止されたのは
1927年になっての事です。
以後は、女性にも同等の権利が
与えられる様になりました。
日本における女性差別や女性蔑視の歴史
先進国や発展途上国の女性差別の現状は
把握できたかと思います。
では、日本はどうなのか?
▼以下の様な記事の順番で書いていきます。
- ①日本における女性差別の歴史
- ②日本における女性差別の近代事情
っと思いきや、日本の女性差別の歴史を
書いてたら長くなってしまい、
記事の本題から逸れる部分も出てくるので、
「日本の女性差別の歴史」の部分に関しては
以下のボックスに収納しました。
「日本の女性差別の近代事情」から
読み進めて頂けたらOKです。
ビビ
の部分は、この記事を全て読んだ後に
時間があれば読んでみてね
日本で起きていた女性差別の歴史:古代
そもそも古代では卑弥呼のような
女性でありながらも権力を持っている人が居たのに、
なぜ日本の歴史の中で、
どのようなタイミングで女性達は蔑視され、
軽視されてきたのでしょうか?
全てに触れると記事的に足りなくなるので、
かいつまんでザックリ書いていきます。
一夫多妻制度と女性に求められたイメージ
日本史の研究をしていた明治大学名誉教授、
遠藤元男さんが戦前に書いた著書
「日本女性の生活と文化」によると、
狩りや漁業がこれまでの
生活の基盤になってきたが、
農業が新しく現れてきて、石器から徐々に
青銅器、鉄器が使用されるようになり、
貴族と一般庶民の2つが成立し、奴隷が誕生した。
というような感じで書いています。
(※正確に引用しようとしましたが、旧漢字を使用している為、
旧漢字、旧表現を省いた形で引用しています)
「日本女性の生活と文化」には引き続きこの様に
書かれています。
またこの頃から、貴族の間で一夫多妻制度が用いられ、
支那の本に書かれた日本の結婚事情について見てみると
「貴族は45人の妻を持ち、庶民は23人の妻を持っている。
それらの女は淫ではなく、やきもちを焼かず盗みもせず、訴訟も少ない。
もし夫が罪を犯してその罪が軽い場合は、妻子を没収し、
罪が重い時は家全部を取りあげる。というふうに書かれている。
貴族と一般庶民という形が出来た頃から、
女性の権利は徐々に衰退に追い込まれたようです。
またこの本では、この頃の女性は社会的権力が
完全に衰退した訳ではなく農業が生活の基盤になった頃に、
女性は生産上大きな役割果たしたがその労働力も
徐々に男性の手に移ったとされています。
また女性は地域の住民が共同で祀る
地域ならではの小さな神社や石像(氏神)に
奉仕するものとして、神聖さや清らかで
汚れのないイメージを求められていました。
そこから神を祀るのは女性の仕事とされ、
精神的結合の中心は女性、
男性は物理的な分野の中心とされていた。
という風に書かれています。
奴隷としての日本女性の仕事
この頃は、神を祀るのは女性の仕事とされていて
まだ完全に女性の社会的権力の衰退化には
つながっていなかったとされていますが、
古代社会で戦に敗北すると、
女性は奴隷として売買され、
悲惨な生活を送ったと書かれている所から
ほぼほぼ女性の社会的権力は男性側に
抑圧されていたものと考えられます。
ただ、奴隷とされる女性は
労働力として重宝されていたようで
食事を作る女性、織物や染色、服飾業に従事する女性、
土器を作る女性、歴史などを人々に話す仕事をする女性、
産科や外科、鍼灸などの仕事をする女性、など
医学に関しては15歳〜25歳の頭のいい女性を選んで
従事させてた事から一方的に下に見ていた訳ではない
という風に書かれています。
しかし、あくまでも奴隷として重宝されている事から、
女性を1人の主体性ある人間として見なすのではなく、
奴隷という風に見ていたのは間違いないでしょう。
飛鳥、奈良、平安時代の女性たち
この頃は権力が組織から土地に移行し、
男尊女卑も目立ってきたと書かれています。
具体的には
国民1人1人に田を分ける際、
男には2段、女にはその3分の2という風に分けられ、
奴隷の値段も女は男の3分の2の価値でしか
売買されなかった。
また離婚制度に関しても、
女性にとって不利なものになっている。
七去と言って
①40歳で子どもが居ない場合
②淫逸である場合(なまけて遊んだり、男女関係に淫らである場合)
③姑によく従わない場合
④お喋りしすぎる場合
⑤盗みをした場合
⑥やきもちを焼いた場合
⑦悪い病気を持っている場合
この7つの条件の1つでも該当する場合は
女性は離婚されても文句が言えない事になっていたと
「日本女性の生活と文化」に書かれています。
飛鳥、奈良、平安時代の後半期
この頃は貴族の間で精神生活の支柱となっていた
儒教が中国の孔子の教えとしてやってきて
成仏というものが重要な人生問題になっていたが、
女性は成仏が不可能とされていたと
「日本女性の生活と文化」に書かれています。
(儒教については後ほど改めて触れます)
この時期は、社会的に女性の権力が
弱くなって来てはいるが、
まだその女性軽視の視点は浸透しきっていなく、
以前として農業生産に従事していたと言われています。
「今昔物語」のなかには、女性が生活に対して
どんなに積極的であり、夫に対して常によき協力者であり
激励者であったかが、随所に書かれてゐる。しかし、
生活の窮迫化によって子を売った母親もあり、
遊女(うかれめ)となって自ら身を売って生活を維持しなければ
ならない女性も、かなり多かったのである。
引用:遠藤元男著「日本女性の生活と文化」より
経済的な不安定さから、安定を図る為に、
一芸一能に長けた女性は文化的に活躍するようになったとも
書かれています。
この時期に居た説教僧などは、
「女こそ萬物の中心なり」と盛んに女性に対しての
権力を強く主張したとも書いてありますが、
既に女性が社会的な権力を持っていたのなら、
わざわざそのような事を
伝えて回らないので、
男尊女卑が完全に浸透しきっていなくとも、
男性が女性を下に見る様子に
危機感や問題意識を持った人達が出てきたと
考えられます。
鎌倉、室町時代を通じた中世(儒教によって男尊女卑が強化される)
この頃は、封建制度が段々と確率されてきて
武士が社会の中心となり推進力となってきた。
また、土地を通じての主従関係が社会の秩序であったので、
それに伴って、女性の地位も著しく制限されてきた。
という様に「日本女性の生活と文化」に書かれています。
女性が土地を持っている場合は、女性が強くもなったが
土地を守る為に男性の力を求められ、
徐々に女性の居場所がなくなっていったとされています。
儒教が日本化されていき、
男尊女卑の傾向が強化されていきました。
▼「日本女性の生活と文化」ではこのように書かれています。
この頃儒教はようやく日本化され、
女性は生来罪深きものであるとし、五障あるものとして、
男性に封する奴隷的関係を強調した。しかし、
武士の進出は、その助成にも成仏を拒否し続ける
ことはできなくなり、ここに女性は
次の三条件が果たされた時においてのみ、
成仏できるとされたのである。すなわち、
①喜怒哀楽を顔に出さないこと、
②独身で一生を通すこと
③再婚しないことなのである。
「女は例へば藤のやうなもの、男は待つのやうなものであり、
一寸でも松から離れても一本立はできない」といつた
日蓮の言葉は、女性の地位を具体的に示したものといへよう。かくして、武士の女性も五障、三従といふ苦脳を持たねばならなかつた。
引用:遠藤元男著「日本女性の生活と文化」より
五障とは、女性が持つ5つの障害という意味合いで、
女性は以下のような者にはなれないと言われています。
1.インド宗教で最も崇拝された「梵天王」になることができない
2.インド神のトップに君臨する「帝釈天」になることができない
3.人の命を奪い、悪い行いをする「魔王」になることができない
4.偉大なる統治者である「天輪王」になることができない
5.真理を悟り人々を導く「仏」になることができない
ビビ
安土、桃山、江戸時代の秩序形成の途中に「歌舞伎」が生まれた
前述したようにこの頃にはもう
ほぼほぼ男尊女卑化していましたが、
都市が発展し、町が出来てから
街全体のルールのような物がしっかりと
決められていなく、
一部の女性は自由な行動をしていたと言います。
この頃に「出雲お国」という女性が
自由に踊り続けた事で歌舞伎というものが誕生しました。
新秩序がまだ形成されない時であつたから、
女性にも自由な行動がみられたのである。
歌舞伎の元祖といはれる出雲のお国といふ女性は、
ややこ踊りの旅芸人であつたのであるが、新しい演技として自ら男装して
歌舞伎を演じたものである。富時の社会的雰囲気が、
いかに自由なものであつたかが伺えるのであり、
彼女は狂言師の男と結婚して、歌舞伎踊といはれる演劇を創始したのである。
引用:遠藤元男著「日本女性の生活と文化」より
上の著書にはお国に関してこれぐらいしか
書かれていなかったのですが、
後で調べてみると、お国の手により、
かわいらしい少女が歌ったり踊ったりする
「ややこ踊り」から、傾き者(かぶきもの)が
茶屋の女と戯れる場面を含むような
踊りに変化していき、男装したお国と、
茶屋の娘役として女装したお国の夫である
三十郎が濃密に戯れながらセクシーに踊る芸に
観客は熱狂し、観客も交えて踊るスタイルで
かなりの盛り上がりを見せたとか。
派手な衣装や一風変わった女装スタイルを好んだり、
常識を逸脱した行動に走る者たちを
「(傾き者)かぶき者」と呼んだりもしたそう。
お国のかぶきスタイルは主に女性が踊るという事で、
「歌舞する女」→「歌舞する姫」→「歌舞する妃」という
形で呼び名が変化していき、
最終的に「歌舞伎」で落ち着いたとか。
ビビ
歌舞伎につながるとは思わなかったけど、
調べてみるとめちゃめちゃ面白いね……。
ビビ
ビビ
1人の女性の手によって歌舞伎は生まれた訳だから
男尊女卑なんてくだらないもの止めて、
世の中に男尊女卑文化がなければ、
きっともっと面白いものが世の中に
多く生まれていただろうね……。
儒教による「三従」を求められる女性
儒教が日本化され、女性には学問も不要とされ、
「三従の徳」というものが女性の女性たる所以として
尊重された。
②嫁の時は夫に
③老いては子に従う
という地獄の様な教えだが、
女性の幸福は二の次で、第一に家の事が
最優先とされた。
今も日本の田舎でよく見られる
「長男絶対権力」の風習は、
この儒教から来ている。
また、この時期から男性から女性への
「三行半(みくだりはん)」という
一方的な離婚が盛んに行われるようになった。
例え武士の女性であっても、
酷い扱いを受けていたそう。
坂本龍馬が姉に送った手紙で垣間見る「女性への意識」
坂本龍馬が姉に送ったとされる手紙が、
遠藤元男著「日本女性の生活と文化」に
書いてあり、当時の日本男児が
女性をどのように捉えているのかが
垣間見えて興味深かったので、
引用して載せてみます。
「私は、常日頃、妻に對してかう云ひきかせてゐる。
自分は日夜國家のために盡力して、身心を疲らしてゐのだから、
おまへは、私をいたはり慰めるのが、唯一の役目であり、
また、さうするのが女の本分でもある。
女は家事に全力を注ぐのが第一で、書物などは暇のある時に
讀めばいいのだ。女が勤王とか何とかと、政治を問題とするのは
過分なことだ。」
引用:遠藤元男著「日本女性の生活と文化」より
極めて進歩的な思想の持ち主でさえも、
保守的な考えだったと本書は述べています。
▼フェミニズム全体の歴史に戻りたい方はこちら
生贄にされる女性達「人柱」
日本には大昔から人柱伝説
(ひとばしら伝説)があります。
例えば、橋を建設する際に、
水害が多くなかなか建てられない時や、
お城を建設する時に、
石垣が崩れて工事が難航し、
なかなか建てられない場合、
建物のカベに誰か1人を生贄として
生き埋めにする行為です。
人柱となった人間の魂の作用で
建物が崩れにくくなる。水害がなくなる。
などの効果があるとされていて、
不思議な事に人柱をした後は
実際に水害などが無くなると言われています。
人柱伝説は私が確認できたところでは、
約20件ぐらいの伝説があり、
確実に証拠が出てきたのは数件ですが、
確実に証拠が出てない人柱伝説でも、
実際、各地の土地に「慰霊碑」が
建てられたりしています。
9割方女性が生き埋めの対象にされ、
女性を生き埋めにしたけど、
工事の難航度合いが変わらなかった等、
失敗した場合、ケースに応じて
男性が埋められたりしています。
人の命をムダにするのはいかん。
と言って、「百万一心」という文字を
書いた石を埋めた場合でも
同様の効果は得られているので、
人間を埋める埋めないは関係ないです。
多くの場合は、埋めた後に
女性のすすり泣く声が聞こえる。
など女性の霊が出る話がその後
伝えられる事が多い。
盆踊りの時に連れ去って
生き埋めにした女性については、
城で盆踊りをしたら城が揺れる。
という話などが言い伝えられています。
各地で実際に石碑などが建てられています。
こういった、女性を生き埋めにする内容や
日本の幽霊として有名な
「うらめしや」として出てくる
お岩さんの怪談、お菊さんの怪談など、
どれも女性差別がベースになった話で、
なぜ日本の幽霊と言えば、女性なのか?
と言ったところの答えだと考えても
いいでしょう。
各地で人柱伝説があった事、
実際に石碑や地蔵、それに代わるものが
建てられている所が、日本全国あらゆる
地域で見られる事、
地域も特性も違う所で話が共通する事。
などを考えてもそう考えるのが自然です。
また、「恨みのある様な感じで化けて出る」
という怪談が多いのは、仮説ではありますが
「女性差別」をしてくる男性に対して、
女性の幽霊を怖がらせるという手法で、
抑止力にしようとしたとも考えられます。
生き埋めされる様な事があるのだから、
そうでもして助けたかったと動いた人達の
力なのかもしれません。
いずれにせよ、実際にその様な事が
行われていたと言われています。
ナゾの男
エクソシストも、
トイレの花子さんも、
口裂け女も全部女だな……。
日本で起きていた女性差別の歴史:近代
そんなこんなで割と大昔から男尊女卑の流れ、
女性差別の流れはありました。
悲しいですが……。
近代に入ると流石に人権意識が高まる……
かと思いきや恐ろしい法律が存在した事は
あまり知られていないです。
この項目では、日本における
女性差別の近代に関する情報を
ピックアップしていきます。
主に明治時代〜昭和に実際にあった内容です。
明治に施行された「結婚したら妻が無能力になる」法律
明治29年(1896年)と言えば、
ちょうど外国ではフェミニズム運動が
盛んに行われていた時期ですが、
ちょうどその時期に
「妻の無能力者制度」という
法律が施行されました。
※29年以外にも明治31年(1898年)に新しい明治民法が追加
妻の無能力者制度(明治民法14条〜18条)
結婚すると女性は法律上「心神耗弱者」
(精神が衰弱して、識別能力が乏しく、判断能力が劣っている状態の人)
とされ、無能力と見なして一部重要な
法律行為をする際は夫の許可を
得なければならなかった。
「お金について」の女性差別
明治民法(801条、799条)では、
妻が持つ財産のすべては夫によって管理され、
妻の財産から生じる収益なども
夫に帰属するとされました。
妻の経済的行為のすべては
夫の許可を必要とし、
妻が財産を管理する事は
認められていませんでした。
「政治について」の女性差別
国へ税金を15円以上納める
25歳以上の男子には
選挙権(選ぶ権利)があり、
国へ税金を15円以上納める
30歳以上の男子には
被選挙権(選ばれる権利)が
ありましたが、
女性はその権利が無いばかりか、
1890年(明治23年)に施行された
「集会及び政社法」によって、
女性は「政治演説」の場に
参加することを禁止され、
集会の参加だけでも
「2円以上20円以下の罰金」が
課せられました。
「夫婦間や結婚」における女性差別
基本的に一家の主は男性とされていた。
15歳〜25歳未満の女子が結婚するには、
戸主(家の責任者、主)の同意や、
父母の同意が必要だったり、
25歳以上の女子が結婚するには、
戸主の同意が必要。
だったりした。
現在もたまに見かける
「結婚した時に親の挨拶へ行き、
父親の許可を頂く」のような風習は、
この時期にあった法律の
名残のようなもの。
また、一家の主人(通常は旦那にあたる)が
家族の居所指定権(居場所を指定する権利)や、
離籍権(家族を除籍することができる権利)を
所有していた為、
妻や家族は戸主(旦那)の意に反して
住居を定めた時に
家族の籍から除名する事ができ、
あらゆる場合の財産相続などの際に
妻に財産を与えないように
この権利を使って家族から除名したりも出来た。
遺産相続の場合も、直系卑属がいるかぎり、
配偶者は遺産相続ができなかった。
外国人よりも権利の低い日本女性
1899年(明治32年)の国籍法では
父親が日本人の場合、
生まれた子は日本人となったが、
父親が外国人で母が日本人の場合、
生まれた子は日本人になる事ができなかった。
父親不明の場合、または国籍不明の場合のみ
生まれた子は日本人となった。
ビビ
人権侵害じゃね?
女性だけ不倫したら処罰「姦通罪」
妻が不倫や浮気などをした場合
夫は離婚する権利を与えられた。
しかし、
夫が不倫や浮気などをした場合
妻は離婚する権利を与えられなかった。
そればかりか、
現行犯の場合、妻の不倫相手の男性と
妻を同時にしても
罪に問われる事はなかった。
1947年に廃止された。
ビビ
この現実がそう遠くない過去に行われてたのは
ちょっと衝撃すぎる。
が正当化されていたと言っても、
さすがに昭和の時代に入ってまでそんな野蛮な事が
行われていたのか?と思って
気になって調べてみたけど、
廃止直前に姦通罪でされたケースは
見当たらなかったよ……。
「教育」における女性差別
基本的に女性には「良妻賢母」という
思想の元、良き母親になる事を求められた。
小中学校では現在の家庭科のような
授業が行われており、
女性は1つ、2つの一部大学を除き、
大学への入学を許可されていなかった。
この時期の女性は、家庭に入る事を
世間一般的に求められていた事もあり、
女性の就職先というのは極めて絶望的であった。
当時の学校が月謝制という事もあり、
就職先が見えない女性に進学を求めるよりも、
就職先のある男性に一家の少ないお金を使った方がよい。
という家庭もあり、
その世間的な空気に押され、女性自ら学校へ行かない
道を選んだ人も多い。
一部の大学ではなく、多くの大学で
女性が男性同等の大学教育を
受けられる様になったのは、
1945年(昭和20年)教育に関する
法律が改定されてからの事。
戦後間もない頃は、まだ男女平等について
新しい方針も進んでいなく、
「おんなたちの運動史」という
書籍には戦後間もない頃の教育について
当時の様子が以下の様に描かれている。
焼け跡の広がる東京で、
戦時中の教科書の中にある軍国主義的な箇所や
女性差別的な箇所を墨で消すことから、
わたくしの戦後民主主義教育はスタートしたのである。
それはまさに、胸躍る日々の連続だった。男のあり方、女のあり方をアレコレ規範したくだりを、
それを正しいものとして、厳しく指導してきた教師が、「ごめんなさい。そこも消してください」
「あそこも消してください」と、くぐもった声音でうたびごとに、
限りなく視界、視野が明るくなり、
広がっていくのが感じ取れたからである。「人間がつくり出したものに絶対的などというものが
本来あるはずがありません。それなのにわたくしは、
なんら疑うこともなければ批判することもなく、
“絶対”を受け入れ、若い人たちに、
そうあるように強制しつづけてきた。そのために、
生きたいと願う若い人たちの生命を
奪うことに手を貸すことになってしまった。
どうか、みなさん、わたくしの
轍を踏まないでください。懐疑精神こそ、
民主主義の始まりだということ、
これだけは忘れないでください」
引用:吉武輝子著「おんなたちの運動史」より
この地道な教育意識改革の流れは、
朝鮮戦争の勃発によって
終わってしまったとの事です。
ビビ
今現在、日本で起きている女性差別
過去の女性差別について書いてきましたが、
現在も日本は女性差別が根強く、
世界の男女格差を比較した
世界経済フォーラム(WEF)が
出してる「ジェンダーギャップ指数」の
2019年の調査結果では、
調査対象の153ヶ国のうち、
日本は121位と、2018年に比べて
11位ほど順位が低下し、
世界でも最低ランクの
男女格差指数となっています。
また、他にも以下の様な男女差別がまだ
残っています。
日本全体で起きている女性差別よりも、
ざっくり性犯罪に焦点を絞ったデータが知りたい!
って人は以下のリンクを押すとこのページの
▼該当箇所に飛びます
日本における男女の賃金格差
現在でも日本における
男女の賃金格差は大きく、
女性は男性と同じ働きをしても
賃金が低い傾向にあります。
男女の賃金格差について分りやすい
資料があったのでご紹介いたします。
画像出典:『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)より
フルタイム労働者の所得を中央値で算出したデータです。
このデータによると、男女間の賃金格差は
男女で25.7%の差がある事を示しています。
別のデータによると以下の様な内容になります。
画像出典:男女賃金格差解消のためのガイドライン(厚生労働省)
上記データは男性の給与額を100とした場合の、
女性の給与額を数値で示したものです。
赤と青はどれも女性です。
昭和の時代と比べると大分改善されたものの、
勤務の形態に関わらず、
女性は男性の約74%程しか
給料を貰えていません。
パートタイム労働者や勤続年数、年齢など、
労働時間や条件は男性と比べて
違いがある場合があります。
その労働条件の違いを男女で調整した数値は以下です。
画像出典:男女賃金格差解消のためのガイドライン(厚生労働省)
女性が男性と全く同じ条件で、
同じ時間働いた場合でも、
女性は約75%程しか給与を
貰えていない事になります。
もし、男女差別がこの世に存在しなければ、
女性の給料は今よりも約25%以上は
アップしていた計算になります。
約25万円の給与を頂いてる女性の場合であれば、
約6万2500円アップした31万2500円が
本来貰えているはずの給与かもしれません。
この賃金格差が上記の
1枚目の表で分かる様に、
昭和の時代になると今よりさらに
10%程数値が低い状況でした。
この様な状況がレディースデーを
生んだ要因だと言われています。
男女の賃金格差について、
一部本当にそうかな?
と思う人も居るかもしれません。
あるいは、
多くの人は賃金格差なんて感じていないよ!
と思ってしまうかもしれませんが、
賃金格差があると思うか?といった
認識調査によるデータが以下になります。
画像出典:独立行政法人 労働対策研究研修機構「男女間の賃金格差に関する意識調査結果概要」より
上記図の今回調査というのは、
平成20年10月に実施された調査で
前回調査というのは、
平成14年に実施された調査の事です。
男女間の賃金格差を認識している人は
データで見ると80%を超えています。
また、男女間の賃金格差問題に
関する研究会では大学法学部教授、
経済学部助教授、など合計8名の専門家や
教授による分析で
男女間の賃金格差には
統計的差別だけでなく、
女性に対する差別意識も影響していること。
という風に客観的な事実として
その見解が述べられています。
この様な女性に対する差別的な偏見は
以下の実験でも見られる様に、
▼世界規模で見られる現象です。
二◯十二年に発表した研究の中で、イェール大学の
心理学者コリンヌ・モス=ラスキュジンの研究チームが
科学における先入観の問題を探った。
一◯◯人以上の科学者が、空席となった主席研究員の
ポストに応募した人達の履歴書を評価する仕事を依頼された。
どの履歴書も内容はそっくりだったが、半数は女性名で、
残りの半数は男性名だった。これらの仮想の職員候補について意見を求められると、
科学者たちは女性名の候補者の能力と雇用可能性を
いちじるしく低く評価した。彼らは女性名の人物の指導には乗り気ではなく、
初任給もはるかに低い額を提示した。興味深いことに、『全米科学アカデミー紀要』誌に
掲載された論文のなかで、著者らは「〔調査に〕参加した教員の性別は
回答に影響がなく、教授陣は女性も男性も、女子学生にたいする
先入観を示す傾向があった」と付け加えた。
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
日本におけるデータでも上記の研究結果同様、
▼入社時点で差がある事が分かります。
2017 年における女性の賃金は、入社時点で既
に男性の 85%程度の水準にとどまり、勤続5~9年から
15 ~ 19 年にかけて賃金格差はさらに拡大している。
画像と文章の引用元:『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)より
ビビ
事実なんだよな……。
日本における女性の参画率の差
これまで書いてきた様に、
様々な女性差別によって
女性は教育面でも大きく遅れを取り、
労働面でも大きな苦悩の中にいます。
現在、国会議員に占める
女性の割合は、平成30年時点で
衆議院10.1%、衆議院20.7%、
国家公務員採用試験からの
採用者に占める女性の割合は、
全体で33.9%、
地方議会の議員における女性の割合は
特別区議会で27.1%、
政令指定都市の市議会では17.2%、
市議会全体では14.4%、
司法分野における女性の割合は
増加しつつあるものの、
裁判官は21.3%、
検察官(検事)23.5%、弁護士18.4%、
っと、概ね全体的に
約30%未満といった数字です。
数字は「平成30年版男女共同参画白書」を
参考にしています。
日本における男性の家事育児問題
総務省統計局による
平成28年社会生活基本調査によると、
夫が家事にかける時間は約19分、
妻が家事にかける時間は2時間24分
という調査結果が出ています。
また、介護、看護、育児、買い物など
家事に関連する時間で見ると
男性は44分、女性は3時間28分となっています。
また、パナソニック株式会社が
30代、40代の既婚男女2,742人
(男性1,555人、女性1,187人)を対象に
共働き夫婦の家事分担について
朝食の用意、朝食後の後片付け、ゴミ出しなど
各家事別に23種類の項目を用意して
調査したアンケートによると、
共働き妻の場合、家事を8割負担。
夫は2割程度しか負担していない状況で、
7割の夫が
「家事はもっと分担して引き受けたいと
思っている」(72.4%)と
答えています。
▼以下画像参照
画像出典:パナソニック株式会社「30代・40代夫婦のライフスタイル調査」
(https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101428/201710186969/_prw_OR1fl_lHgz0qcF.pdf)より
またこの調査では、以下の様な
面白いデータも出ています。
夫は「自分は多く疲れている」と回答し、
妻は「そんなに疲れていない」と
▼捉える傾向にあるようです。
妻の仕事や家事の疲れに気づかない夫 妻はまだ大丈夫そうだから、家事も任せようと甘える夫。
次に妻の仕事の疲労について聞くと、「自分は仕事に疲れている」
と答えた共働き妻は69.7%ですが[グラフ8-1]、
「妻は仕事で疲れている」と思う夫は55.1%と少なく[グラフ8-2]、
夫は共働き妻のことを妻本人が思うほど
疲れているとは感じていません。
家事に関しても同様で、夫は共働き妻の家事の疲れ(44.6%)を、
妻が思う(61.3%)ほど疲れていると感じていません[グラフ9-1][グラフ9-2]。夫は「妻はまだ大丈夫そう」と都合よく捉え、
だから「家事も任せよう」と甘えているようです。
引用元:パナソニック株式会社「30代・40代夫婦のライフスタイル調査」
(https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101428/201710186969/_prw_OR1fl_lHgz0qcF.pdf)より
夫に対して仕事の疲労度を聞くと
「自分は仕事に疲れている」と
思う夫は63.4%ですが、
共働き妻が「夫が仕事で疲れている」と
思う割合は78.8%だそうです。
この調査では、妻の気遣いが
データから見て取れるとの
概要を書いています。
他、様々なアンケートや
調査結果を見てみましたが、
大体同じ様な結果が出てきます。
大和ハウス工業株式会社が
20代〜40代の男性それぞれ100人、
20代〜40代の女性それぞれ100人、
の合計600人に調査した共働き夫婦の
「家事」における意識調査によると、
30項目ある家事について、
妻が9割の家事を負担している
という結果が出ました。
夫が妻よりも多くなっているのは、わずか4項目と、
全体の1割程度。「脱ぎっぱなしの服をクローゼットやタンスにしまう」、
「玄関の靴をそろえる」など、
自分のことすらできない夫がある一定の割合で存在することもわかりました。
引用元:大和ハウス工業株式会社「共働き夫婦の「家事」に関する意識調査(2017年)」
(https://www.daiwahouse.co.jp/column/pdf/kajishare.pdf)より
上記は「共働きの妻」が家事を9割負担している
というデータなので、かなり問題ですね……。
カップルや夫婦間での相談を
よく受ける側なのですが、こういった
「夫の家事に協力しない姿勢」に対して、
ストレスを溜めている女性がとても多く、
この様な姿勢が原因で
レスになっている
夫婦がとても多く見られます。
どんなに疲れてても、
家に帰って料理を作って
「夫は手伝わない」というのが続けば
そりゃ不快な気持ちになるのも
無理ない気がします。
なぜこれほどまでに
差が生まれるのか?総務省の
「6歳未満の子どもを持つ
夫の育児・家事関連時間」に
ついての調査結果によると、
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」
という在り方に対して
夫が強く
その考えを持つ家庭ほど、
夫が家事に関わる時間が短い
事が確認されました。
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」
▼という考え方に対して
「そう思う」夫の家事関連時間「98.4分」
「ややそう思う」夫の家事関連時間「103.1分」
「あまりそう思わない」夫の家事関連時間「109.2分」
「そう思わない」夫の家事関連時間「138.2分」
結婚を希望している女性が居たら、まず
だと思う?
っと聞いてみると、
何かしら家事をする人かどうか?
分かるかもしれません笑。
ステレオタイプなジェンダー観を持つ人ほど、
家事は手伝わなさそうです。
上記データを踏まえると、
こういった行動の差も、
男はこうあるべし、女はこうあるべしの
考えから来ており、
それらの考えを強化するメディアは
慎重に発信して欲しいなと思います。
日本における男女格差に影響を与える「第3号被保険者制度」
基本的に代表的な国民年金制度として、
▼以下の3つの種類があります。
②第2号被保険者=会社や役所などに勤める厚生年金加入者が対象
③第3号被保険者=第2号被保険者に扶養される配偶者が対象
→③の条件として、年収130万円未満である事と、
扶養者の年収の半分未満の収入という条件がある。
この③の条件に当てはまる人を
第3号被保険者といいます。
シンプルに言うと
厚生年金加入者に扶養される
主婦や主夫やパートタイマーで
年収130万円未満の人
を言います。
この第3号被保険者のメリットとして、
条件に当てはまると毎月1万6千円程の
健康保険料と年金積立てにかかる費用が
実質無料になります。
めちゃめちゃ良い制度じゃん。
と思われがちですが、
この制度は表面上は弱者保護という形で
認識されていますが、
パートで働く主夫や主婦の給料を
企業側から不当に低く設定される口実
になったり、自主的に収入を
年収130万円以内の枠に抑えようとする人を
意識せずとも増やしてしまう
制度になっています。
企業側から「あなたは第3号被保険者の条件に
当てはまる人だから給料は低く設定します!」
と言われて
仕事内容や責任は
正社員と同じ内容であっても、
給料が低く設定される事なども
多いです。
名前の無いが割と深刻で
表面化しづらい問題になっています。
ナゾの男
女性でパートや派遣の人は、
「年収130万以内にしないといけない!」
と言ってる人多いもんな。
本当に働けない人だけを社会保障として支えて
他は別にセットにする必要ないよな。
ビビ
130万を超えてしまう!
だから給料を低く設定しよう!
と実際に実行する企業が多い点もさらに問題だね。
それじゃあ正社員と同じ働きをしても、
給料が低くなっちゃうし、
130万の壁を超えてバリバリ働こうとしても、
結局は給料が低く設定されたままに
なってしまう。
日本における女性の機会損失の差その1:「医学部入試問題」
記事冒頭でも少し触れました。
既にご存知の方も多いとは思いますが、
ニュースにもなった医学部入試問題があります。
女性だからという理由で、不利な合格基準を設け、
一部浪人生と主に女性をメインに
合格出来ないように調整した事件です。
ニュースになったのは2018年ですが、
2006年頃からの不正も明らかになり、
被害者は少なくとも
2万人以上と言われています。
▼以下Wikipediaより引用
2018年7月、息子を東京医科大学に裏口入学させ、
局長が逮捕された文部科学省汚職事件をきっかけに
不正入試が明らかとなった[1]。
2018年8月、東京医科大学が女子に対して
一律減点をしていたことを内部調査の結果として公表[2]。
その後厚生労働省が全国81大学を調査したところ
複数の大学が不適切な得点調整をしている疑いが生じた[3]。その後、2018年10月15日に昭和大学[4]、
11月22日に神戸大学[5]、12月8日に岩手医科大学、
金沢医科大学、福岡大学[6]、
12月10日に順天堂大学、北里大学[7][8]、
12月12日に日本大学[9]、聖マリアンナ医科大学[10]が
相次いで得点調整を公表し、計10大学の医学部が募集要項には
記載のない不適切な得点調整を
行っていたことが明らかとなった
医学部に合格する為に、青春を捨て、
毎日徹夜で2年間浪人生活をして
勉強続けても医学部入試問題の
差別によって合格できなかった
知人の医学部志望女性がいました。
このニュースの後に悔しくて悔しくて
泣き喚き、しばらく
寝込む日々が続いていました。
そりゃあショックでしょう。
女性だからという理由で不当に扱われる。
そんな事本当にあってもいいのでしょうか。
非常に悲しいニュースでした。
ではなぜ医学部で
女性を不当に扱うのでしょう。
株式エムステージによる
「東京医科大学の女子一律減点に関するアンケート調査」
によると、
驚く事に、「ある程度は理解できる」とした医師は
65%である事が分かりました。
【エムステージ「joy.net」調べ】
主な理由としては、妊娠、出産、育児で
職場を離れる女性が居る事が原因という理由です。
女性は悪くないものの、育児をしながら働けない
環境の悪さがその問題の根っこだそうです。
現場の声を2、3程ピックアップしてみます。
“医療システムの問題として、激務は事実です。また、
妊娠出産での欠員を埋めるようなバックアップシステムが
不十分であることも事実です。
不合格となられた女子学生の皆様は
悔しい思いをされていると思いますし、
できれば見えないところでの
一律減点などはしてほしくありませんが。”(小児科)エムステージ「joy.net」より引用
“東京医大だけの問題ではなく、そもそも女性医師が
働きやすい現場でないのが問題。
患者の意識も医療現場もそういう社会背景が、
試験での選別で明らかになっただけ。”(心臓血管外科)“同じ受験料を取り、合格の傾斜配点を
先に示しているのならばありだが、
そうでないなら詐欺だと思う。”(産婦人科)“医師を志す受験生の心を折るような
ひどい扱いだと思います。この不合格のせいで、
医師になることを諦めた女子受験生が
いたとすると本当に許せない。”(外科)エムステージ「joy.net」より引用
もし、男性が家事育児を協力するのが
当たり前の世の中なら、
こうなっていたのでしょうか。
もし、議員や世の中を動かす立場に居る人の
割合が男中心ではなく、男女同率であれば
医師が育児をしながら働ける労働環境の改善も
進んだでしょう。
無駄な税金を、こういった所に
回せたかもしれません。
本来なら受からなかった
力不足の一部男性も、
今回の女性差別な調整で合格になりました。
点数差は毎年18点引かれていたそうですが、
2018年頃になると180点の配点中、
最大80点ほどの点数が引かれていたといいます。
本来受かるはずのなかった男性が受かり、
逆に、実力のあった女性が
女性差別によって不合格になったので、
平等に採点される世の中であれば、
医療はもっと発展したかもしれません。
医療現場で女性の働きやすい環境を
整えるのが重要。
という件も含めて、
全ては地続きだと認識させられます。
ナゾの男
構造そのものの問題に気付くよね。
だいぶ前で言ってたリベラルやらラディカルやら
マルクス主義フェミニズムと分類する意味が
本当に無い事が分かる。
日本における女性の機会損失の差その2:「女性はメガネ禁止」
こちらも有名なニュースですが、
商業施設などの受付女性に
女性だからという理由で「メガネ禁止」を
命じられている会社が多数存在する事が発覚。
「女性はメガネをすると見栄えが悪い」
などがその理由となっており、
仕事の能力ではなく、
容姿を仕事の評価とされる姿勢で
女性差別だと話題になりました。
ドライアイなどの病気の人は、
コンタクトを着用できないので
女性にとっては「女だから」という
理由で働けなくなる要因になります。
日本における女性の機会損失の差その3:「ハイヒール着用強制」
この他にも同様の動きとして、
女性だからキレイに見える様に
ハイヒール着用を義務付けられる
という事もありました。
ルール化している企業は少なくない数あり、
ハイヒールを履くことで
健康被害が出ている人が多数居る現状でも
「強制を促す企業」が問題になっています。
「ハイヒールの強制を止めようぜ」という
kutoo運動によって大幅に是正されました。
日本における女性の機会損失の差その4:「学校における不当な校則」
日本ではなぜか女性に関する
意味不明な校則が多く、
不当に人権侵害をされている例が多いです。
それらはブラック校則と呼ばれたりしていて、
度々ニュースになります。
今現在の日本で実際に行われている
女性に不利な校則とその理由を
簡単に並べてみました。
ブラック校則その1:体育では肌着やブラジャーの着用禁止
問題点
汗をかいたら体育着が身体に密着し、
透けて見える。運動会など含めて
部外者の目にも晒される事から
性的虐待と同じである。
また、衣服がびしょ濡れになるため、
風邪を引くなどの健康被害もある
理由
特になし。抗議するも受け入れてもらず
規模感
複数の学校で行われている事を確認
ブラック校則その2:下着の色は「白」のみ。確認の為先生がチェックする
問題点
普通にセクハラ案件、人権侵害、
プライベートをチェックをされる必要なし
理由
不明
規模感
複数の学校で行われている事を確認
ブラック校則その3:女性はポニーテール禁止
問題点
は?問題しかねぇ。
理由
ざっくり言うと
セクシーだし、
男性の欲望を煽るので。
規模感
複数の学校で行われている事を確認
その他
色々書こうと思いましたが、
内容がアホアホ過ぎて
列挙するのを止めました……。
まぁこんな感じで謎な校則が山程あります。
ポニーテールは欲望を煽るという、
なぜか普通の髪型をしてるだけなのに、
女性側があたかも男性の気を引いてる
といった「女性が悪い」という
ニュアンスまで与えており、問題です。
その程度で欲望が抑えられなくなり、
セクハラ等が行われるとすれば、
それは男性側の問題であり、
好きな髪型をする自由を奪われてまで
「女性が悪い」という事にするのは差別的です。
男性で同じ様な校則は見つかりません。
「生理の日数を報告させる学校」も
ありました。
また、女性はスカートを長年強制されており、
男性側の視点から見ると、
雪の降る寒い日に
「よくスカート履けるなー
寒くないのかよ〜〜」
っと思う人も多いと思いますが、
よく考えてみて下さい。
「めちゃくちゃ寒い!!!」
に決まってます笑。けど、
その様な校則のせいで
無理やり履かされているんです。
女性は男性と比べて体温が低いにも関わらず、
なぜか、体温を温める部位は
ことごとくその格好によって
寒さと隣合わせの環境下にあります。
今も「スカートじゃないとダメ!!」
という校則は多々あるらしく、
抗議してもスカートの下から
ジャージの着用すら
受け入れてもらえない学校も多いです。
大事な試験の日に、
これが原因で風邪でも引いたら大変です。
全く合理的ではありません。
ナゾの男
どうにかならんかな。
日本における女性の機会損失の差その5:「感染症に関する支援金」
実はこれ2020年の事です。
書いてて驚きました……。
何かというと、コロナウィルス感染症によって、
小学校が休校になりました。
それに伴い、子供の世話を行うために、
子育て世代を支援する方法として
「小学校休業等対応支援金」
というものが子育てをしている
親に対して支給されるというものですが、
なんと……。
夜の職業の方々は
支給されません。
……。
どうしてでしょうか?
支給されませんよ〜〜!
と書いてあるところを読んでみると、
▼こう書いてあります。
画像出典:小学校休業等対応支援金(委託を受けて個人で仕事をする方向け)支給要領
ガッツリ一番目に書いてますね。
詳細としては長いので省きますが、
ザックリ言うと、キャバクラなども該当します。
他には(2)〜(5)番まであるのですが、
▼以下の様に書いてあります。
(3)破壊活動防止法の
暴力主義的破壊活動を行った又は、
行う恐れがある団体等に属している者
(4)ざっくり言うと不正受給が発覚した等の人
(5)本支給要領に承諾していない者
夜の業界で働いているママさんなんて、
かなり沢山います。
賃金格差のある現状だからこそ、
夜の業界で働いて差を埋めようとします。
にも関わらず、そういった方々は、
暴力団や破壊活動を行うもの、
不正受給をする者などの
反社会的な要素のある人々と
同列の扱いにされています。
ナゾの男
さすがに2020年にもなって、
こんな差別が行われているのは
とても悲しいです。
政治家の皆さんは夜のお店、
めちゃめちゃ使う側だったのでは……。
ビビ
マジで悲しいです。
ビビ
海外の発展途上国の事例を出したけど……
日本も負けてない
状況なのが辛い……。
日本で起きている性犯罪やハラスメントの実態
男性はあまりピンと来ないと思いますが、
女性の多くは一人暮らしなのに、
わざと男性用の下着を干しておいたり、
郵便物を受け取る時に
1人では無いと思わせる様に
彼氏がそばに居る演技をしたり、
マンションやアパートを借りる時は
なるべく1階を避け、
オートロックのある建物を選んだりします。
この中のどれか一つぐらいは、
男性でも耳にした事があると思いますが、
女性がこれだけ自衛をするのは、
それだけ性犯罪の被害に遭う女性が
多いからです。
以下に現在の日本における様々な
性犯罪のデータを調査してきました。
興味深いデータを見付けたので
ご紹介します。
女性の約70%が何らかのハラスメント被害に遭っている
割と衝撃の結果が出ています。
こちらは50万円程の金額をかけて
専門家に調査を依頼し、
東京、千葉、埼玉、神奈川在住の
男女約1万2千人のデータを集計した結果です。
(11,876名が分析対象)
ちなみに12項目のうちいくつかを
▼男性と比較すると以下の様なデータになります。
ビビ
70%って……。
ちなみに身の回りの女友達複数人に
痴漢の話になったタイミングで
失礼のない様に聞いたら
ほぼ全員が痴漢や
ハラスメントの経験ありだったよ。
ナゾの男
なかなか言わないよね。みんなのパートナーにも
被害に遭った事のある人、沢山いるかもしれないな
これが事実である以上、
見過ごす訳にはいかないですね……。
どうにかならんかな……。
▼ちなみに12項目は以下の内容になります。
ナゾの男
大袈裟に書いてそうな感じするけど、
データ見ると男性はそもそも
経験ない人が67.8%なんだな……。
ビビ
女性の約13人に1人が強制性交の被害あり
こちらは内閣府による記事執筆時の
最新調査になります。
これまで強制性交された経験のある女性は
約13人に1人という恐ろしい結果になっています。
1クラスに3人程は居る計算でしょうか。
対して男性は1.5%となっています。
男女でのアンバランスな実態が
浮かび上がってきます。
女性の安心できる場所はどこなのでしょうか?
次の項目で性犯罪が発生した場所や状況を
図にしたデータを紹介します。
都内における女性性犯罪被害が発生した場所や状況
上記画像に関しては、小さいと見づらいので
大きめの高画質にして置いておきます。
都内における女性が性犯罪被害に
遭った場所や状況をデータ化したものです。
警視庁の資料がとても見づらかったので、
見やすく整えました。
上のバーがどこで発生しているのか?
下のバーが被害女性の年齢と割合です。
中高層住宅とは4階建て以上のものを言います。
こうやってデータを見ると、
4階建ての建物、住宅、路上、ホテルなど、
どこに行っても女性にとっては安全とは
言えない状況です。
もし男性がこの記事が見ていたら、
自宅まで少しの距離だったとしても、
女性が1人で帰る時は絶対に
送っていった方がいいでしょう。
ナゾの男
女性は夜道を警戒するし、
アパート借りても
2階以上の家にするし、
オートロックが
重要だったりするんだな。
ビビ
「それぐらい大丈夫でしょ〜」
って冗談でも言ったらダメだね。。
仕事上でセクハラ被害経験のある女性は約3割
上記は、労働政策研究、研修機構による
就業経験のある25歳〜44歳の女性、
約1万人を対象にしたアンケート調査です。
仕事上でセクハラ被害を
受けた女性の割合は、
正社員で34.7%と
なっています。
ナゾの男
受けている事になるって、
ものすごい数だよな……。
セクハラを拒否したら降格、
性的な関係を迫られたなどの
深刻な内容に関しては
10人居たら必ず1人は
被害に遭ってる計算になります。
これ、他人事じゃないですよね。
異性愛者の男性でも自分の恋人や
女友達、はたまた自分の娘などが
そういった被害に遭う可能性は
とても高いです。例え、
信頼できる人やパートナーであっても、
基本的に忘れたい内容なはずなので、
誰にも相談できない事は
とても多いと思われます。
もし自分のパートナーが訳も分からずに
落ち込んでたり、ショックを受けてたりしたら
こういった被害を受けている可能性もあります。
生理で不安定な状態になるというのは
割と話としては有名ですが、
そういう事以前に、こういった
性被害の現状が目の前に在るわけです。
男性としてもこれは他人事にはできないです。
「容姿や年齢」、「身体的特徴」という
部分に関しても、もし周りでその様な内容で
女性をバカにする様な事があれば、
例え冗談であっても受け流さずに
話題に乗らない事も重要でしょう。
ナゾの男
知らない人多いんじゃないかな……。
女性が強制性交の被害を受けた後に相談しなかったケース
性被害はその被害の性質上、
相談しづらいと言われています。
なので「暗数」という
実際にデータとして表れていない
数字が多いと言われています。
上記は強制性交された後、
女性だと58.9%の人が相談できなかった
というデータが出ています。約半数以上ですね。
その下にある黄色い枠で示したデータは、
また別のデータになりますが、
そこでは
「恥ずかしくてだれにも言えなかった…38%」
という結果になっています。
データによりバラけますが、
最低でも38%〜58.9%の人が
相談できていない状況です。
性犯罪という被害の特性だと
言えるでしょう。
また、性犯罪の被害を受けて
警察に相談したものの、
性被害の内容を事細かく聞かれて、
「気持ちよかった?」など聞かれたり、
警察にさらに性被害や
セクハラを受けたりして
警察では相談できない。
という人や二次被害の報告も多いです。
また、性被害を受けた後は
パニック状態になったり、
「絶望的な状況を認めたくない」
という心理や、女性の場合だと
男性には力で勝てないので、
「命の危険を回避しようとその場では
好意的な態度を見せる」、
など軽いPTSD的な状態になり
記憶が曖昧になる。
などなど、通常とは違う行動や
反応が被害者に見られるというのは
犯罪心理の世界では常識になっています。
犯罪の80%〜90%以上は男性によるもの
女性がなぜ男性を警戒するのか?
これを見ている男性の中では、
女性に過度に警戒されたりして
不快な思いをした事がある人は
少なくないと思います。
先程、書いたように
女性の性被害の実態やそれらの
事件に巻き込まれる場所などを見ても、
仕事場、路上、自宅付近、電車、
どこ行っても女性は性被害のリスクと
隣り合わせです。
その様な現状が女性を
過度に警戒させていると言えますが、
もう一つのデータがあります。
法務省が出している
「犯罪白書」のデータによると、
入所する受刑者の約90%以上が男性
になります。犯罪検挙人員の割合も
男性が約80%という結果。
この様な事実が女性をさらに
警戒させていると思われます。
考えて見ればニュースで
加害者が捕まっている映像を観ても、
そのほとんどが男性ですよね。
ナゾの男
っと怒りたくなる気持ちも分かりますよ。
分かりますが、ここは現実をしっかりと
見つめなければ何も解決はできません。
怒るのであれば、そんな男性の品位を
落としている加害男性に対して
怒るべきです。
残業代も支払わず、
サービス残業を強制させ、
パワハラばかり繰り返している会社の
社長が問題を指摘された時に、
問題ない!バカにするな!
とか言ってても、
何も解決しないのと同じです。
現実をしっかりと見つめて
男性に問題があるのであれば、
男性同士が手を取り合う必要があります。
女性に対して性的な
からかいをしている人や
性的な冗談を言ってるのを見た時に、
からかうのって全然おもしろくないよ。
っと伝えたりする必要もありますね。
セクハラってダサいよという雰囲気作りも
性犯罪防止の一歩になります。
▼下の動画を見ると雰囲気が伝わりやすいかもしれません。
(短い動画です)
日本でもそろそろ、見て見ぬふり文化や、へらへらやり過ごし文化を断ち切らない? 女性に対する嫌がらせや暴力を働く男性を見かけたら、みんなで介入する社会をつくらない? 豪ビクトリア州のキャンペーン動画に日本語字幕を付けたので、ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/kzSpm6ddmg
— Chihiro (@chivillain) August 21, 2019
「差別被害者は怒ってばかり」という差別について
この怒るについて
色々と誤解が起きがちなので、
書いておきます。
これはフェミニストに限らず、
あらゆる差別で行われていますが、
差別されている側に対して、
「差別されたくないなら、
説明責任を果たせ!」
というものです。
それとよく言われるのが、
フェミニストは怒ってばかりで
ちゃんと伝えようとしない!!
というものですね。
正直、一部のフェミニストは
ただ悪意を持って突っかかっている様に
見えてしまう時があり、
私自身もこの記事を書くにあたって、
色々と調べている時に、
やはり、フェミニストと
アンチフェミニストの意見を
ちゃんと双方しっかりと調べる訳です。
ここに関してモヤモヤが
残る部分はありました。
けど調べていくにあたり、
そういう人は極一部の人である
場合が分かりました。
どんなグループにも過激になる人、
問題行動する人は居ます。
たまたまその人が過激である場合と、
アンチフェミニストによるなりすましで、
フェミニストのフリをして
過激な発言をしている人、
などが多々見られました。
1人が問題ならその1人が問題であるだけで、
主語を大きくしたら本当の差別が
不透明になってしまいます。
また、普通に怒っている人の場合でも、
女性差別の現状について
深く把握していない時は、
モヤモヤしている時期は私にもありましたが、
こうやって記事をまとめている内に、
あまりにも女性差別の現状が酷く、
そりゃあ怒るわ……。
という感じの心境に変化しました。
やはり正しい情報を知るのは
とても大事だと感じます。
ここまで女性差別の現状について
まとめてきましたが、
医学部入試問題とかで
当事者の気持ちになってみてください。
何年もかけて深夜遅くまで
猛勉強して青春を捨てて挑んだ
テストで女性は180点の配点中、
最大80点もの点数が引かれ、
女性差別によって夢を諦めて
就職活動をはじめる人だって居る訳です。
そりゃあ怒ります。
毎日通勤途中に痴漢される人の
気持ちなってみて下さい。
毎日吐きそうになりながら、
出勤します。酷い痴漢になると、
液体をかけてくるので、
洋服はクリーニング行きです。
朝から最悪な気分が続き、
痴漢はターゲットを決めると
ストーキング行為もしてくる場合があります。
そりゃあ怒ります。
男性と同じ仕事をしていても、
25%程給料が低く設定されています。
会社では「どうして給料上げないんだ!」
「会社のムダな備品購入する金あるなら、
給料あげろよ!」と
みんな給料についてはよく怒りますよね。
けど、同じ仕事をして給料が不当に
低く設定されている人はそれらが
当たり前化しているので、
なんだか給料低いよなぁ。と
自分が悪いのかな。と
自分を責めてしまう事にもなります。
そりゃあ怒りますよ。
そうして、それらに対して
声を大きくして怒ると、
「不当に扱われている事を
ちゃんと説明しろ!!!」
と言う訳です。
これって、女性は女性差別による
不当な扱いによるマイナスを、
ゼロの位置まで戻そうと声をあげた時ですら、
説明責任を負わされて、
ちゃんと説明できなかったら、
「ちゃんと説明できないなら、
差別されてもしょうがないな」
と言う人が一部で居る訳です。
ものすごい差別ですよねこれ……。
ナゾの男
最初にこの画像を見た人は、
イラっとした人も居ると思います。
「俺はそんな事をしていない」
と思った人も居ると思います。
ですが、現状を見てみると、
女性差別に対して声を上げていない時点で、
無自覚にそれらを認めている状態に
なっています。
イジメられている人が目の前に居て、
僕には関係ないからと
スルーしている状況と似ています。
「医学部入試問題」や
「女性専用車両」に至るまで、
既に多くの男性の耳に
女性の現状というものは
入っている筈なんです。
女性専用車両の存在を知らない人
ってそうそう居ないですよね。
女性への加害を守るために
作られた車両です。
そういった取り組みを
しないといけない程の状態だ
という事をハッキリと考える人が
少ないのです。
後はそこに目を向けるだけなんです。
目を向ければ大体の事は
丁寧に説明されています。
中には怒る人もいますが、
足を踏みつけられているのだから、
そりゃあ怒って当然ですよ。
怒り叫ばないといけないぐらいに、
状況が深刻なんです。
社会学者の平山亮さんは、
その様な男性優位である構造的な問題を
ウェジーというWEBマガジンで
▼行われた対談にてこう語っています。
平山「知ってもらうためにはどうすればいいか?」
という時点で、男性は「勝って」います。
「知ってもらう」ために言葉を尽くして
伝えなければいけない立場に置かれるのは、
女性だということになるからです。
そして、男性は「言ってくれないからわからなかった」
「言われてもわからない」「言い方が悪い」
ということで、自分が「わからない」責任を
女性に転嫁することができますから。
男性の「わからない」は、
自分が優位に立つための権力になっているんです。
男性がそれを自覚しない限り、
女性の不利な立場は変わらない。
にもかかわらず、男性に自覚させる役割まで
女性に求めるのは理不尽です。
平山 本当の意味での交渉は、
対等な立場になければそもそも
不可能ではないでしょうか。
「わからない」の切り札を
もっている男性の「勝ち」は、
最初から決まっているんですから。
男性が「わかる」ように論理立てて
伝える義務が女性にある一方で、
それが論理的かどうかを判定する権利も
男性が握っているのが今の男女関係です。
初めから圧倒的不利な立場にあるのに、
女性に男性と「もっと話し合って」
というのは酷に思えます。
対談では介護しない問題についてでしたが、
男性優位な構造を明らかにする意味では、
全ての問題に共通する内容です。
ナゾの男
いいのになぁと思う事はあったけど、
よく考えてみりゃその負担を
背負わせているのも差別だな……。
じゃあどうすりゃいいのさ……。
ビビ
男性が気付いて「それやめろよ」
っと言っていく必要があるね……。
性的同意が成立しているのはどれか?アンケート調査
これまで様々な性犯罪事情や
データなどを見てきましたが、
じゃあどこからが性的同意なんだよ!
っと思う人も居ると思います。
一時期、お互いが性的な関係を築くにあたって、
「同意書を書いて渡さないと
いけないのか!??」
と言う男性の意見も多々目にしました。
そういった方々にとっても
かなり参考になるデータかもしれません。
約1万2千人が答えた調査結果ですが、
性的同意はどこから成立しているのか?
というデータになります。
性犯罪者の多くは、
認知の歪みが原因だと言われています。
例えば、
痴漢をする人は、
「女性は痴漢をされたがっている!」だから
「女性専用車両ではなく、普通車両に乗っている人は
誰でも痴漢してもいい」
と本気で思い込んでいるらしいです。
入れている男性は
財布を盗まれたがっている!
だから、泥棒してもいい!!
という話と同じ理論ですよね……。
ナゾの男
改札近いから乗る人、
普通に乗る人、まぁ色々居るよね。
人類全ての女性が女性専用車両に
乗る訳じゃないし……。
頭の中にサンドウ●ッチマンが出てきて
「ちょっと何言ってるかわからない」
と言いそうになりますが、
こういったデータはそのような
認知の歪みを見つめる上でとても
重要になります。
過去に「痴漢をしたい!」と
ツイートしていた人の投稿を観察していると、
性的同意が成立している
それは当たり前だろう!!!
っと言っているのを見て、
ちょっと何言っ……
あっ危ない。
また脳内ウィッチさんを
召喚しそうになった。
そうです。本気で性犯罪者の方は、
認知が歪んでいるのです。
一般的な価値観としては、
デートを何回か重ねてそれから
お互いがいい感じになってから
性的同意を得てから
性的関係にいきますよね。
その様な現実をデータは示してくれます。
上にスクロールするの面倒だと思うので、
もう一度下にさっきと同じ
データ貼っておきます。
以下のデータが約1万2千人に調査した結果の
▼一般的な価値観です。
このデータとズレている価値観を
持っているなら注意が必要です。
2人きりで食事をしても性的同意と
みなしている女性は5%以下です。
手をつないでも男女共に性的同意だと
感じている人は17%程度で
手をつないだだけでも性的同意とは
言えないのです。
キスをするという状況でも、
男女共に約70%ほど。
ちなみに僕の場合は、
キスをする状況なら性的同意が
成立しているものなのかと
思っていました……。
(大反省です。勉強しなきゃですね……。)
性的同意というのは、人それぞれで
ちゃんと言葉で性的同意を得た方が
いいって人も居るし、色んな人が居ます。
お互いに確かめあって
良好な性的な関係を結ぶべきですね。
ナゾの男
どうすりゃいいんだよ!!
ナゾの男
クソすぎる!性教育の敗北!
ビビ
とりあえず、その人の人間性を
しっかりと知って信頼関係を築けてる状態って、
「会ったその日に性的な関係〜!」
みたいなのでは絶対に無いし、
何回か会って話して、意気投合して、
お互いを知るって時間はどちらにせよ
必要でしょ。
そうして相手の事をしっかりと知った上で
同意を得てから性的関係を結べば
そもそも問題ないんだよね。
ナゾの男
ナゾの男
関係になる人も居るだろ!
何言ってんだバーカ!
ビビ
結ぶケースの方が特殊で、
一般的でないし、どちらにしてもその日で結ぶのであれば、
その日で信頼を得るスキルは必要でしょ……。
お互い同意をきちんと得られればOKなんだから、
その日で狙おうとしてるんなら、
その日でお互いの人間性を打ち明けて、
一瞬で仲良くなるみたいな。
そういうのも必要そうだよね。
けど、そもそも
その日で同意を得られないスキルなら、
性的関係を結ぶ資格はないでしょ……。
ズバリ君
ビビ
※注意※
キスをしたら70%の人が性的同意の成立だからと
言って無理やりキスをして、
「70%の人はキスしたら成立だから大体は成立!!!」
って勝手に思っちゃうのは
あらゆる観点から見て
性犯罪に近しく危険なので止めましょう。
男性差別はどうするべき
これまで書いた様に、
女性の歴史や現状を見ると
明らかに女性差別がハッキリと
存在しており、
女性が命に関わるレベルで
不当に扱われている事が分かります。
ここでよく話題に上がるのが、
男性差別もある。という話です。
しかし、差別というものは
本来社会的に強い立場の人が
社会的に弱い立場の人を
不当に扱う事で発生するので、
「弱い立場の人→強い立場の人」
という風には発生しません。
差別の定義上や、その構造上
発生しないのです。
差別というよりこの場合は、
個別の事案に照らし合わせた
嫌がらせという感じですね。
あらゆる専門家や社会学者などによって
この構造がしっかりと定められているのは、
上記画像にあるように、
「社会的少数」→「社会的多数」の差別が
認められてしまうと、いつまでも
差別問題が解決しない。どころか、
それらを悪用されて、さらに
差別問題に発展してしまいます。
例えば、「白人→黒人」への
黒人差別が社会問題となっている状態で、
「黒人による白人差別」が
認められてしまうと、誰か1人の黒人が
白人に対して行った加害により、
それらに激怒した白人が
「やっぱり黒人は差別するべき存在だ」
という風に主語を大きくして語り、
そもそもの黒人差別の構造が
温存、維持されてしまい、
差別は一向に解消されません。
むしろ、それを黒人差別として
新たに利用されてしまいます。
世界各国で女性差別の状況を考慮し、
女子差別撤廃条約というものが
国際連合によって定められています。
世界の189ヶ国が参加している
大規模な取り組みで、その条約の内容にも
女性差別による不利な現状や不均等を
是正する取り組みや優遇措置は、
「逆差別にはあたらない」としています。
これは、妄想でも何でも無く
世界規模で189ヶ国の国が調査、
協議した結果こうなっています。
黒人差別に関しても同じで、
黒人差別により、黒人に不利を
生じさせた結果のマイナスを是正する
取り組みとして優遇措置が取られています。
男性差別というのは、
これまで書いてきた
女性差別の現状の様に
ほぼ同じ割合ある訳でもありません。
実態として女性差別と同等の
問題が世界規模である訳でもなく、
未だにアンバランスな状況です。
世界で女性差別撤廃条約が
作られているように、
世界の常識では
「社会的強者側は現時点で男性」
という共通認識があります。
しかし、
現状ではレディースデイや
「男性がデートで奢るのが良し」
とされている現状や
男性専用車両が無い事など、
あらゆる点で男性が不当に扱われている
様な気持ちになるかもしれません。
実際には、先程書いたように
女性というだけで賃金格差があり、
男性と同じだけ働いても給料が
不当に設定されている。
という現状があるからこそ、
レディースデイという日を
企業の経営戦略として設定するし、
その賃金格差によって、
男性が少し多めに奢るのが良し
とされている訳です。
男性専用車両は、
女性の性犯罪の現状があり、
痴漢を咎めた人が逆恨みで強制性交された
事件がきっかけで設置されているので、
女性の安全を守る
保護シェルターの様なものです。
なので、
色々と見ていくと
女性差別の現状をどうにか
穴埋めようとした結果、
男性が不満を持っている
現実になっている。
という事が明らかになってきます。
これらを分かりやすく解説した動画があります。
専門家はこれらの状況を、
女性差別による「差別コスト」と呼んでいます。
以下の動画に字幕も付いてるので
▼見てみると色んな発見があると思います。
デート代を男が多く負担する、男が家族を養う、これらの慣習はどのようにして出来上がったのか。「文化は平均的に形成されるものなのです」 pic.twitter.com/U3u526pluv
— 煩悩ちゃん (@piggyme__) August 29, 2018
ナゾの男
なーに言ってんだ」と思ってたけど、
確かにこれは知ろうとしないと
誤解が生まれるな……。
ネットではこういった
男性の不遇な状況をより強調した表現や
目立つポイントなどが
大きく取り上げられて話題になるので
その目立つ部分だけを見て
不満に感じる男性も多いです。
社会は男性だけで成り立っている訳でも、
女性だけで成り立っている訳でも、
一部の人だけを優遇していい訳でもないので、
まずシェルターができるぐらいに
女性は住みづらい現状があるという事を、
データでもしっかりと理解しておかないと
よりよい社会になる為の話し合いをする以前に、
争いが生まれてしまいます。
この記事では、そういったあらゆる誤解で
無駄に争う事がないように、
根拠を示しつつ冷静に、平和的に
相互理解が深まるきっかけになれば
と切に願っております。
ビビ
以下の記事にも差別の基本的な概念や、
差別とはなんぞや?という内容を図解で
解説しています。
また、献血ポスター含めて、
海外で炎上した差別広告の事例なども
解説しているので読んでみると
▼より理解が深まると思います。
差別とは?差別が起こる仕組みやその心理、
差別表現で炎上など差別問題を超まとめた
女性はなぜ精神的に不安定で共感型と言われるのか
女性はよくメンヘラなどと呼ばれて
バカにされる事が多いですが、
ここまで書いてきた女性差別の実態を
見ればそれは明らかです。
生理によって体調が左右されやすい
という事以外に、
女性差別が酷すぎるのです。
メンヘラと呼ばれる女性の多くが、
- 彼氏にブスと言われた。
- 容姿をバカにされた。
- 1人の人間として見られない事が多かった。
- 共働きなのに自分は家事をせず、
召使いの様にコキ使われた - 性被害に遭って自尊心が傷ついた
- 男性と同じ仕事をして残業しても、
男性と同じ給料にならない。 - 医学部入試問題における差別問題
などなど理由は様々ですが、
多くの人が女性差別や
女性蔑視に関する出来事で
心を痛めており、
あまりにも社会全体に
その様な事が多いので、
明らかにおかしな事でも
被害側の自分が悪いのかな?
と考えてしまいがちなんです。
何年も勉強して浪人した人が
「自分が女性というだけ」で
医学部に合格できず、
青春を捨ててまで勉強した
これまでの数年間を
無駄にしたりすれば、
そのショックは大きなものです。
そりゃあ生きる希望も失うでしょう。
そういった様々な出来事で
眠れなくなったりして、
メンタルに関する薬を飲むと
その副作用でまた不安定に
なってしまいます。
共感型と呼ばれるのは、
そういった出来事で心を痛めた事を
友人同士で慰め合って
感情を共有しているからです。
また、そもそも過去の
女性運動などを見ても
女性同士が連携したり、
グループを作って
声高々に不遇を訴えないと、
「政治に参加する権利」でさえ
獲得できない事情だったのは
前述した通りです。
これらの文章をサラサラと
読んでしまい、何も感じないのであれば、
今一度、この記事で書いた
「日本で起きている女性差別の現状」
に関する項目を改めて読む事をおすすめします。
どの情報も、さらっと書いてはいますが、
その1つ1つが人の人生に
大きな影響を及ぼすものです。
どれか1つでも本来あっては
ならないんです。
この様な事情があるため、
自己卑下した人生を送る女性も多く、
全員ではありませんが、一部の女性は
そういった心のケアを占いや
スピリチュアルに求める人が多いです。
占いというのは、一見非科学的で
現実を見ていない様に思えますが
占い師の元には多くの人が
人生相談に来ている以上、
占い師というのは、
何百人もの「人生の迷い」を聞いており、
当たるか外れるかの真意は
置いておいて、
心のモヤモヤを人に話したり、
言語化したりする事で
自分を客観視する為の相談として利用したり、
心理カウンセリング代わりに
利用している人が少なくないです。
男性は「武士の呪い」
(※武士の呪いについては後ほど解説しています。)
があるので、そういった
女性の利用者が多い様な
サービスにはあまり近寄れない
という人が多いです。
過去の週刊誌を調べてみると、
占いについて男性が女性に持つ
イメージとして、
男性の意見が
▼以下の様に書いてあります。
占いにみる女性は、
どこかしっかりささえる自分の
知恵がたりない 、
そこでちょっとの暗示で押されると、
そっちへ傾く
出典:週刊女性1958年3月2日より
女ってのは、男みたいに
運命を自分で決められない、
親や亭主で決まるんだな、だから、
占いで運命を作ってもらいたいんだよ
女は男より告白癖が強いし、
暗示にかかりやすい
出典:週刊サンケイ1966年2月7日より
まさに女性が占いに行く理由が
ここに書いてある様なものです。
女性にふりかかる様々な
女性差別の実態を知らずに、
女性差別が原因で起きた色んな苦悩を
誰かに相談したい。
という事で占いに行く人も多いのです。
そういう事を一切考えずに、
差別する側の性別を持つ男性は、
女性を下に見た発言でバカにしています。
まさにその様な発言が日頃女性に対して
投げかけられているからこそ、
女性が精神的に疲れてしまうのです。
埼玉県議会がお茶出しだけを
担当する臨時職員を未だに雇っていて、
やっと2020年2月に廃止するという
ニュースが流れましたが、
未だに女性はサブ的なものとして、
配置する習慣が残っていたのです。
1982年に発売された婦人公倫には、
アナウンサーとしてテレビ局へ入社した
女性の苦しい声が赤裸々に語られています。
合計16年間学校へ通い、
アナウンサーになる為の修行を積み、
3ヶ月にわたる厳しい研修を経て、
ようやく受かった
アナウンサーという仕事。
いざ合格して仕事をしてみると、
週2回朝の天気予報で2分30秒の
ニュースを読み上げる、
「この番組はご覧のスポンサーでお送りしています」
という様な録音を数本収録するだけで、
一週間のうち実働時間は4時間。
※8時間勤務中
残りの時間は全て
「何もせずに座っているだけ」
という状態を求められていたと言います。
“お茶くみと茶碗洗い”が
唯一のお仕事だった。
「お茶いれてくれよ」
「コーヒーもらえるかな」
ひと声かかるたびに女四人がとび上がる。
「あ、私が……」
「いいわよ、私がいれる」
ついこの間まで、
「国際問題についてレポートしたい」
「”徹子の部屋”のようなインタビューを」
などと言っていた人間が、いつの間にやら
お茶くみ競争をしていた。
崇高な理想はともかく、
お茶くみしか仕事がないんだったら
“日本一のお茶くみアナウンサー”をめざすのも
面白いと思った。
出典:婦人公倫1982年5月号より
大きな志を持って
専門的な勉強をした上で
この扱われ方では、
それは気持ちも沈むというもの。
「お茶汲みだけでお金貰えるならラッキー」
という心境ではないんです。
例えるなら甲子園を目指して
何年も練習をしてきたが、
肝心の試合となると、いつも
メンバーに入れてもらえない。
という様なものでしょう。
これは、厚生労働省の雇用環境、
均等局が発表している
パワハラの定義で
「業務上の合理性なく、
能力や経験とかけ離れた程度の低い
仕事を命じることや仕事を与えないこと」
という「過小な要求」という
ケースに該当します。
他には同じ雑誌に
「結婚10年目の妻と喧嘩をした」
という夫の愚痴なども赤裸々に
▼載っていたので一部抜粋してみます。
ぼくは、君のだらしなさもイヤだ。
ぼくのおふくろは、食事のあとは
いつもすぐに食器を片付けていた。
台所は、いつのぞいてもきれいだった。
それが当たり前だと思っていた。
しかし、君は食事をしたあとも
食器をすぐには洗わない。
ひどいときには朝までそのまま。
初めのうち、ぼくはそれをなんども
注意した。君もそれを守っていたが、
いつのまにか君のペースになった。
ぼくはひたすら我慢している。
何度言っても直そうとしないことに、
ぼくはもう怒りすらない。
「どうぞご勝手に……」だ。
出典:婦人公倫1982年5月号より
ナゾの男
食器を片付けていた!!
なぜあんたはママみたいに
食器を片付けないんだ!!
(高い声)
ナゾの男
自分で食べたものぐらい
自分で片付けるだろ??おん??
こういう認識自体が最初に画像で示した
男性が優遇されており、
それを男性側は知らずに
「無自覚に女性を踏みつけている」
と言われる原因ですよね。
現代では共働きの人が多い時代です。
さすがに、この記事を読んでいる
読者の男性はそんな事をしないと
信じていますが……。
その他、当時の雑誌には
男が好む、女の喋り方
→女はお喋りではいけない!
家事育児のしない女は豚女!!
という内容があったりと、
精神衛生上大変よろしくない
トピックがつらつらと並んでいます。
現代でも女性を下に見て、
可愛いか、可愛くないか?
点数を付けたり、
タピオカを飲んでいるだけで、
バカと言われたり、
(男性は次郎系ラーメンに行列を作っても、
そんな事は言われない)
普通に生きているだけで、
自己肯定感をガンガンに削られる
状態がそこにはあります。
心理学者マーティン・セリグマンの実験によって、
長期に渡りハラスメント被害に遭った人は、
ストレスから抜け出そうとしなくなったり、
「何をしても意味がない」と
学習する様になると言われています。
サーカスのゾウが小さい頃、
足に鎖を繋がれ、逃げようとしても
逃げられなかった経験から
大人になって簡単に鎖をちぎれるぐらいの
サイズに成長した後でも、
「鎖を破壊できる力がない」と思い込み、
逃げようとしなくなる。
という話は有名ですが、
その様な状況と似てると言えます。
学習性無気力という状態ですね。
全ての女性がこうだとは思いませんが、
長い間理不尽な女性差別被害に
遭っている状態が続けば、
こうなる人も多いと言えるでしょう。
これまで気軽にメンヘラと
相手に投げかけてた人は
今一度何がその原因になっているのか
女性差別の実態含めてきちんと
知る必要があります。
フェミニズムに関するよくある誤解
フェミニズムや女性差別に関して
大きな誤解として上がるのが、
以下3点です。
- 戦争が行われていた頃は男性が戦場に行っていた
- 狩猟時代は男性が活躍していた
- 男性は早死にするから女性が優遇されている
こういった話題をよく
男女が言い争っている場面で
見かけるのですが、
この記事を書くにあたって
色々と調べていたら面白い情報が
あったので書いておきます。
その1:戦争が行われていた頃は男性が戦場に行っていた
こういう話題が出る時は、いつも
言い争いのときですね……。
ナゾの男
よく見かける内容としては、
女は男より劣っている。
男に文句を言うべきではない。
という内容ですね。
とても差別的な結論ですが、
女性をバカにする時に
使われる話題として時々見かけます。
お腹を痛ませて子供を産み、
育ててきたのはいつの時代も女性です。
子育ても女性が大半で、
アメリカの第一次世界大戦で
軍務に付いた女性は、
戦傷者を看護する役割として
重宝されていました。
その様な状態で女性が守りに徹して
家庭や子供、戦傷者をしっかりと
バックアップしていたからこそ
成り立っていた訳です。
なので、そもそも
そこを言ってもしょうがないのでは?
地球が何回周った?みたいな話で、
喧嘩になるだけでは……。
っと思うのですが、
一応、私は妄想ではなく、
事実が知りたい人間なので……。
その真相を調べてみると
事実はさらに面白いものでした。
事実:フェミニストが戦争に参加させろと強く訴えていた
見出しでネタバレに
なってしまいますが、事実は
フェミニストが
戦争に参加させろ!!
私達も戦いたい!
と強く訴えていたそうです。
この動きは、世界規模であり
アメリカに至っては
「女性兵士の戦闘」を
認めさせようと裁判まで起こして
男性と同等の権利を勝ち取ろうとしています。
ナゾの男
ナゾの男
女性は戦闘したくないと思っていたけど、
全然真逆だったな……。
以下にその内容が書いてある
書籍から引用して書いておきます。
とても興味深い事実でした。
まずはその前に、
当時の日本において、
徴兵令はどのようなもの
だったのかを紹介します。
フェミニストが
「戦争に参加させろ!」と
言っている様な内容は次の項目にあります。
以下の徴兵令の部分には
含まれていないので
タップしたら開く所に収納しておきます。
気になる人は読んで見てください。
一八八九年に公布された
大日本帝国憲法第二◯条は
「日本臣民は法律の定むる所に従ひ兵役の義務を有す」
と規定しており、憲法上は女性にも兵役の義務があった。
しかし、一八八九年の改正徴兵令はこの義務を
「日本帝国臣民にして満十七歳より満四◯歳迄の男子」
に限定し、一九二七年の兵役法においても兵役義務は
男子に限定された。これについて議会では憲法違反ではない
かと質問が出されているが、政府の答弁は、国民皆兵に
「若干の除外例」を認めることは違憲ではないというものだった
(大江 一九八二)。
出典:ジェンダーで学ぶ社会学〔全訂新版〕著伊藤公雄/牟田和恵
この頃は各国で女性部隊が作られたそうですが、
(主に看護部隊)
日本では未婚女性に限定していたそうです。
ビビ
重要そうな部分は太文字とマーカーを
付けています。
日本では「家」制度が重んじられ、
労働動員であってもその対象を未婚女性に限定した。
また、戦局の悪化にともない
軍務への女性活用を検討するも、
ジェンダー秩序の変革につながる女性兵士の創出に
ふみきろうとはしなかった。
「当時の女性運動家たちはこうした当局の及び腰を、
ときに叱咤した。
一九四三年七月、大政翼賛会中央協力会議において、
大日本婦人会理事の山高しげりは、
「政府は躊躇するところなく
未婚女子徴用を断行されたし」
と要望している(加納 一九九五)。
だが、東条英機首相がラジオで
女性たちに家庭を通じた国家への奉仕を
呼びかけたように、当時の日本社会には
女子の徴用が家族制度の破壊につながる
という強い懸念があった。
市川房枝ら当時の婦人参政権運動家は
「女子徴用は家族制度と何ら
抵触するものにあらず、否、
むしろ家族制度を護持するためにこそ、
女性はハンマーを振るい、銃を取って
立ちあがらねばならない」
とこれに反発した(加納 一九九五)。
彼女たちには、女性が総力戦のもとで
力を示せば参政権獲得をはじめとした
地位向上のチャンスになるとの認識があり、
これが戦争協力へと突き進んでいく
姿勢をつくりだしていたのである。
戦局も終盤となると、
ナショナリズムの力学がジェンダーの力学を
凌駕しはじめる。
一九四四年八月に公布された
女子挺身勤労令は、
一二歳から四〇歳までの女性に
一年の就労を義務づけた。
「家庭の根軸たる者」を除くという
例外規定はあったが、
女性運動家たちは
女子徴用の実現だとこれを歓迎した。
そして、本土決戦が予想されるようになった
四五年六月、ついに一七歳から四○歳までの
女性を国民義勇戦闘隊へ編入させる
義勇兵役法が成立する。
結局、本土決戦なく敗戦を迎えることで
実現はしなかったものの、
日本にも女性兵士創出の
機運はあったのである。
出典:ジェンダーで学ぶ社会学
〔全訂新版〕著伊藤公雄/牟田和恵
ナゾの男
ビビ
当時のフェミニストに位置する人たちです。
その大日本婦人会の理事をしている人
自ら戦争に参加させろ!と訴えています。
確かに考えてみれば、
これまでフェミニズム的観点から
「女性の参政権」を訴えている中で
戦争が起きたら、
参加するって言うだろうね。
その2:狩猟時代は男性が活躍していた
こういう話題が出る時って、
いつも言い争いのときですね……。
ナゾの男
ビビ
よく見かける内容としては、
マンモスを狩っていたし、
男性が活躍していたから
女性は男性の下に
位置する存在として
現代も生活しろ。
という内容ですね。
いやちょっと意味が
分からないですが……。
ナゾの男
男性は女性から産まれたから
女性の下に位置する存在として
生活しろ。も成立するのかな……。
ナゾの男
いや何が言いたいかと言うと、
そんな事を言い争ってても
しょうがないんですよ。
人間として男女はほぼほぼ
半々居る訳で、
男性が居ないと成立しないし、
女性が居ないと成立しない。
みんな同じ仲間同士なんですし、
争っててもしょうがない。
けど、一応このような情報を見かけたので
調べてたらまた面白い内容事実を
発見したのでご紹介します。
事実:植物や小型動物を女性が安定して確保しており、
その自給率は大型動物を上回っていた。
こちらも見出しでネタバレですがw
事実というものは調べると面白いものです。
リチャード・リーという学者が
実地調査によって明らかにしています。
アフリカ南部クン族の実地調査
食糧を調達するうえで女性がはたした
重要性の絶大さを立証したリチャード・リーが、
組織委員の一人だったのだ。
彼の実地調査からは、
大型動物の狩猟こそしなかったものの、
女性は根菜などの食べられる植物や、小動物、
魚など、その他あらゆる種類の食糧を
手に入れる役割をはたしていたことを明らかにした。
男は狩猟者だったが、女は採集者だったのだ。
採集はまず間違いなく、狩猟よりも重要な
カロリーの供給源であった。
一九七九年にリーは、アフリカ南部のクン族の
狩猟採集民のあいだでは、
女性の採集者がこの集団の
食生活における食糧の三分の二もの量を
調達していたと書いた。
家族を養うだけでなく、女性はたいがい
料理と住居の設営、狩りの手助けにも携わっていた。
しかもこうしたことすべてを
妊娠と育児と同時にやっていたのだ。
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
言われてみれば確かに!
という感じですが、
マンモスとかキリンとかの
大型動物って毎日同じ場所に
居る訳でもなければ、
毎日大型動物を
捕獲できる訳でもないですよね。
なので、上の調査からも
よくよく考えてみると毎日
マンモスを狩って食べていたみたいな。
コンビニやスーパーに行くみたいに
食糧調達できるものではないんですよね。
ナゾの男
色々な研究があって面白いのですが、
学者による実地調査の結果も
同じ本に書いてありました。
狩猟採集においてどちらがより多くのカロリーを
家族の元に持ち帰るかの調査
狩猟採集民がどれだけ多くの
カロリーを家族のもとにもち帰るか、
その内訳が男女でどう違うかを計算した科学者もいる。
その研究結果は、女性によって
家庭にもち帰られる食べ物が、
すべての家族を生かしつづけるのに
欠かせないという以前の観察結果を裏付ける。
狩りから得られるカロリーへの男性の貢献度は
格差が激しく、社会とそれを取り巻く環境の双方に
左右されると、リチャード・プリビエスカスは言う。
彼は東アフリカではクン族と、
パラグアイ東部ではアチェの狩猟採集民と実地調査を行なった。
「たとえば、何年も前に私が研究した集団のアチェ族では、
女性はカロリーの六◯パーセントをもち帰っていました。
クン族などの集団では、男性がもち帰るのは
カロリーの三◯パーセントです。彼らが追う獲物の
タイプにおいても差はでて、たとえばクン族は、
キリンのような非常に大型でリスクの高い獲物を
追い求めていました。一か八かの賭けというわけです。
一方、パラグアイのアチェ族が狩猟する最大のものは、
小型のブタほどの大きさのアメリカバクです。
彼らは大量の小動物を捕まえるのであって、
こうした獲物ははるかに安定して供給される。
したがって、環境によって本当に異なるんです。」
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
上記の調査結果は先ほど
書いていたような内容と近しいですね。
よくよく考えたら分かりそうな事を
わざわざ現地に足を運び、調査をして
研究して論文にして発表するという苦労……。
学者の皆さんには頭が上がりません。。。
狩猟採集においての真相調査
こちらも興味深い調査です。
2000日に及ぶ調査で明らかになりました。
マーカーで示した部分だけ読めば、
概要が理解できると思います。
二〇〇二年に
「ジャーナル・オヴ・ヒューマン・イヴォルーション』に
発表された論文で、ユタ大学の教授である
ジェームズ・オコーネルとクリステン・ホークスは、
狩猟はめったに安定した食糧供給源とは
ならないことを裏付けた。
二〇〇〇日以上におよぶ狩猟と
死肉あさりを観察したあげくに、
たとえばタンザニア北部のハッツァ族は、
三〇日間の狩猟で大型動物の死骸を
家にもち帰ることに成功したのは
わずか 一日だけであると二人は推計した。
調査対象となった部族社会のうち、
男性がすべての食糧を
家にもち帰るところは皆無だった。
最悪の事例では、半分をはるかに下回っていた。
このことは、多くの土地では、
男による狩猟に頼れば、
一家は飢えることを意味する。
「一家の食い扶持を稼ぐこと以上のものが、
男の仕事を説明するうえで必要だった」と、
ホークスと共同研究者らは書いた。
狩猟採集民の男性が、
女性がえてしてやるように
小さい獲物を追ったり採集したりする代わりに、
大型動物を狩りつづけた理由は、
それによって他者に見せびらかす
機会が得られ、自分の地位を上げて、
伴侶を惹き付けることができたからだろうと
ホークスらは主張した。
出典:INFERIOR「科学の女性差別とたたかう」(アンジェラ・サイニー著)
先ほどの内容では、
大型動物を狩猟する場合に
格差が激しい社会や
それを取り巻く環境に左右される。
と書いてある事なども考慮すると、
これは個人的な見解ですが
男性間のホモソーシャル※
(※ホモソーシャル=同性同士の連帯や結束を意味する言葉。
体育会系男子の縦社会の厳しい関係や、
男子校特有の悪ノリなどもこれに当てはまる)
のようなものが
強く表れている社会で、
そのホモソ社会での
地位や権力によって
獲物を獲得する時の成果に差がでる
(不当な圧力がある)事から、
誰もがビックリする大きな獲物を
捕まえる事で
同性間に自身の力を誇示しようとする事で
身を守ろうとしているのでは?
と考えられます。
色々と調べてみると
とても面白い内容ですね。。。
こちらの本は他にも
具体的な根拠が沢山あります。
後、数件ほどは根拠がありました。
なぜここまで科学者達が身を張って
実地調査をしてまで確かめたかったか?
って気になりませんか?
尋常じゃないぐらいの気合いですよね。
実は、
「男性が狩りをしてきたおかげで
人間は進化してきた。
だから男は女よりも偉い。
だから女は俺らの下だ。」
という感じの事を
大真面目に発言する男性科学者が多く、
科学や研究の世界では女性立入禁止
になっていた過去があります。
勉強もさせて貰えない。
参加の資格がない。
という状況で、
どうにか参加できても、
様々なハラスメントで
締め出されて来たという現状があり、
女性の科学者が真実を知りたい。
という事で調査研究したデータ結果が
徐々に集まってきた
という事なんですよね。
ナゾの男
かなり酷いな……。
少し前にある
「世界全体の女性差別の現状をざっくりまとめ」
の項目でもチラッと書きましたが、
新薬の研究から女性が
外されていたという点も
そうですが、
それ以前に科学の世界に
女性はまず入れてもらえない。
というずっと前段階から
女性差別は存在しています。
「狩猟する男性が偉い!
女は黙れ!」
という感じの論調も大昔の
「科学の世界」から
ずっと言われています。
強い差別的な内容ですが、
なんてったって9割ほどが
男性研究者な訳ですから
女性が反論しても聞く耳持たせて
もらえなかったんですね。
なんと理不尽な……。
っと思いますが、
そんなこんなの背景があり、
女性に科学の道が開かれた時、
女性がその様な差別的な現状に絶望し、
本当かどうかの真実を確かめようと
身を張って行動した方々のおかげで
今があります。
差別という「人が生まれ持つ
簡単に変えられない属性」などで
いじめやハラスメントが起きる現状を
名もなき科学者の方々が
一生懸命変えようとした
結果のデータなんです。
ビビ
ナゾの男
その3:男性は早死するから女性が優遇されているし、
男性が不当に扱われている。
こちらもよく見かける内容です。
2014年厚生労働省の調査で
女性は男性に比べて約6歳ほど
寿命が長いとの結果が出ています。
また、いつの時代も
男性の自殺率が高いです。
こちらについて解説していきます。
男性が早死するのはなぜ?
世界的にみて女性の方が長生きです。
先天的な要素としては染色体とホルモンの違いで
男性では内臓脂肪が多くなり、
女性では皮下脂肪が多くなる傾向にあり、
臓器に近いところに脂肪が付く事で
心臓血管疾患が男性の方が多いと
されていますが、
年代や時代により
寿命の差が大きく変化する事や
世界的に見て男女の寿命差が
「日本で約6歳、ロシアで約10歳」
など国によっては半年差がある
というデータもあります。
あまりにもデータとして
バラバラ過ぎるので、
これらの理由も含めて
科学者達は女性の寿命における
先天的な要素は実はデータで見ると
微々たる部分しか影響しておらず、
そのほとんどが
社会的背景にあると
言われています。
ナゾの男
半年〜10歳までの大きな差は
生まれないはずだよね。
事実その1:男性が自らリスクある行動を取り、命を落とす
面白い実験がありました。
男性差別を訴える多くの男性は、
男性が早死するのは
男性が不当に扱われているから。
という方向で話をしますが、
事実は誰にも強制されていないのに、
男性が自らリスクのある行動を取って
命を落としてしまう。
というものでした。
男性は常にリスクを過小評価し、
女性は常にリスクを過大評価する。
と言われており、
それが原因で、道路横断から、
犯罪に関する防衛の認識、
自動車の違反運転などに至る
あらゆるジャンルで規則を破るのは
男性が多いという結果が出ています。
自動車事故に至っては
都市部や田舎地域での場所に関係なく
女性は男性に比べて
自動車事故で命を落とす確率が
男性の半分以下
というデータがあります。
(出典:https://www.cdc.gov/mmwr/
preview/mmwrhtml/mm6111a7.htm?s_cid=mm6111a7_w
https://www.businessinsider.com/
why-do-women-live-longer-than-men-2017-3)
男性が自らリスクを
取りに行ってしまう。というのは、
以下の様な興味深い実験でも
▼証明されています。
輪投げの実験
とある研究のボランティアと称して
男性と女性で輪投げをしてもらう実験。
床に30センチ程の棒が立っている部屋に
1人ずつ入ってもらい、
その棒から30cm、60cm、1.5m、
3m、4.5m、6mの距離を示す文字が
床の上に記されている。
あなたはゴム製の輪を6つ手渡され、
それぞれ1つずつ投げる様に指示される。
「どれぐらいの確率で
輪を投げ入れないといけないのか?」
「どこからの距離でもいいのか?」
など全ての質問に対して教授は
「自由です」と答えた後に、
部屋から出て被験者1人にさせる。
ほとんどの女性は
的から30cm、60cmの
近い場所から輪を投げ入れる。
対して
ほとんどの男性は的から
1.5mか3mという遠い場所から
輪を投げ入れる。
失敗のリスクが高まるのにも関わらず。
輪を投げ終わったら
次の実験に移行する。
被験者が移動し
別室のドアを開けると、
そこには同性のクラスメイト2人が
壁際の椅子に座っている。
被験者が男性の場合は、
男性2人(クラスメイト)
被験者が女性の場合は、
女性2人(クラスメイト)
が部屋で待機している。
被験者はクラスメイトへ
「やあ」と声をかけ、
同性2人が見ている状況で、
再度同じ輪投げの実験を開始する。
すると、
女性の場合は最初の実験と同じく
30cm、60cmの場所から
輪を投げ入れるが、
男性の場合は2倍の距離
離れたところから輪を投げ入れる。
さらに失敗のリスクが高まる
のにも関わらず。
クラスメイト2人を
まったく知らない人に
変えてみても結果は同じだった。
参考資料:男の子の脳、女の子の脳
レナードサックス著 谷川漣訳
他にも学者の見解として
▼以下の様なものがあります。
ボストン大学の心理学者グループは、
ある単純な疑問を発している。
溺れて死ぬのは、なぜほとんど男性なのか?
彼らの結論によれば、男性が自分の泳ぐ力を
つねに過大評価することが大きな要因である。
「ぼくはあの流れを泳ぎきるだけの力がある」と
一○代の少年は思うかもしれない。
だがその誤りに気づいたときは、もう遅すぎる。
同じように、ピッツバーグ大学の医生態学者
グループの研究では、激しい雷雨で命を落とす人は、
女性より男性のほうがはるかに多いことがわかった。
そうした死亡事故が多く起こるのは、鉄砲水が道路に
あふれだしたときだ。
多くの女性ドライバーは、冠水した道路にぶつかると、
ごく当然の行動をとる。向きを変え、
別の道を見つけるのだ。ところが男性ドライバーは、
女性ドライバーとくらべて、
そのまま水につっこんでいき、
命を落とすことが多い。
出典:男の子の脳、女の子の脳
レナードサックス著 谷川漣訳
※この項目の最後に本の情報をいれています。
他にも様々な実験がありますが、
男性は男性同士で居る時に
リスクのある行動を取る事が
分かっています。
なので、男性が誰かに不当な扱いを受けている
訳ではなく、男性自らリスクを好む行動をする。
それらで命を落とすという事ですね。
考えてみれば、
台風の日に海の近くに行く、
道頓堀に飛び込む、
過激な火遊びをする。
などなど日常私達が目にする
危険な出来事をする人の多くは
男性というのが体感で分かります。
実際にこの記事を書いている最中も、
アメリカの男性が「コロナチャレンジ」
と称してドアノブを舐めて、
感染しているニュースが流れていました……。
命を落としたあとに、
俺らが命を落とすのは女性のせいだ!
と言ったり、
ドアノブを舐め、
感染したあとに、
俺らが命を落とすのは女性のせいだ!
っと言うのは事実と照らし合わせても
違いますよね……。
調査データと照らし合わせても
異なるし、自身の問題を
無理やり女性が悪い!
という方向性へすり替える論法で
差別的な意見になります。
ビビ
そんな事してたら
早死にしますよ……そりゃあ。
先ほどの本や、
あらゆる実験結果にも
男性は自身を
過大評価する傾向にあり、
女性は自身を
過小評価する傾向にあると
書いてあります。
おそらく男性なら、
実感として分かるのでは
ないでしょうか。
事実その2:生活習慣の悪い男性が多い
こちらも日頃の体感値と
一致するような内容でした。
男性の寿命が女性よりも短い件について、
以下の様な内容を見かけたので
念のため調べてみました。
科学者達のたちが実施した調査によると、
その理由は、伝統的に男性の方がリスクに陥る傾向、
肥満、アルコール依存、喫煙、麻薬の使用傾向が
より強いことにあるとされる。
出典:TRT(https://www.trt.net.tr/japanese/jian-kang-sheng-huo/2018/12/19/nu-xing-ganan-xing-yorimochang-sheng-kisuruli-you-1110143)
日本の調査結果を見ても、
大体同じ様な内容でした。
平成30年に行われた厚生労働省の
「国民健康・栄養調査」の結果を見ると
以下の様な内容になっています。
★習慣的に喫煙している人の割合(平均値)
→男性:27.3%
→女性:6.5%
★生活習慣病のリスクを高める量を
飲酒している人の割合(平均値)
→男性:19.2%
→女性:8.7%
★肥満者の割合(平均値)
→男性:32%
→女性:27%
※記事執筆以後に厚生労働省のリンクデータが多少変わり、
上記画像の「表3 所得と食品〜」のタイトルがリンク先と上記画像で
多少変更になってますが、データの中身は同じものです。
食べ物を選択する時に、
栄養価を重視する人の割合です。
左から右にかけて高所得になっていきますが、
高所得になっても、確かに男性が
栄養価を気にする傾向は
ほぼ変わらずです。
- 生活習慣に悪影響を与える
行動をしている事 - 自らリスクを犯す傾向にある事
というこれだけの事2つが
組み合わさったら、
そりゃあ早死しますよね……。
データとして事実を示しているので、
素直に自分を客観視して
行動を変えていくしか無さそうです。
米国の医療研究・品質庁では
過去1年間に医療機関を訪れた人の割合は
男性の場合女性と比べて25%低く、
内臓脂肪などのコレステロール審査を
受けなかった男性はその中で
40%という結果が出ています。
日本の場合だとサラリーマンなどは
健康診断が義務付けられているのもあり、
「男性は検診に頻繁に行っている」
というデータが出ていたので、
日本の場合だとこちらの結果のみ
当てはまらないですが、
これまで紹介してきた様に、
男性は自分自身を過大評価して
リスクのある選択をしたり、
予防をないがしろにする。
という様々なデータから
専門家や学者などが
社会的に男は男らしくあるべき。
という価値観や、男は泣いたらダメ。
の様な価値観を男性同士が強く保持したり、
そういった状態にNOと言わない
男性たちが多く、
「弱音を吐く=
弱い自分を認める事になる」
という事に引け目を感じて
健康診断をパスしてしまう人が
多いのでは?
という見解が出ています。
輪投げの実験含めて、
色んな情報を見てみると、
それらは男性特有の強がりというか、
男性同士で強く見せようといった
姿勢が強く影響していると思いますが、
男性自ら「もうそんな事止めようぜ」
っと声を上げていく必要があると思います。
氷川きよしさんや
キングコングの西野亮廣さん
などは勇気を持って
「自分を偽ることを止めよう」
という姿勢を発信して、
しっかりとNOと言っていますが、
そういった男性による男性の
ありのままに生きようぜ!
という声が広がっていくと、
ラクに生きられる男性が
増えるのではないか?と思います。
男性でもぬいぐるみを可愛いと言っていいし、
弱音を吐いてもいいし、
泣いてもいいし、キラキラしたものが
好きでもいいと思います。
多くの女性の反応を見てみると、
氷川きよしさんはじめ、
りゅうちぇるさんもそうですが、
これまでの男性らしさの価値観と
真逆をいく男性像に対して
強い好感を抱いている女性が多いので、
やはり男性が男性に対して
「お前男らしくないぞ」など圧をかける事。
男性が男性に対して多様性を認めずに
圧力をかける行動を止めることが
男性の生きやすい社会の一歩になると
考えています。
まずそうするには、
自身の不遇を誰かのせいにして
現実から目をそらしていては
一向に改善しないので、
まず事実と照らし合わせて
しっかりと何が起きているのか認識し、
「男性らしさ」の
ナチュラルな脱却に進めば
平和になるなぁと思いました。
例えば、
お笑い芸人などがよくやる
笑わせたら勝ちゲームみたいなものも
リスクを犯して過激な事をやれば、
男性同士認められる。
という価値観が強く出ていると思います。
まさに輪投げの実験そのものですよね。
そのような流れの延長線上に
人の容姿を貶したり、バカにしたりして
笑いを取ったりする人も居ます。
トラウマになるぐらいの
人権侵害なドッキリを仕掛けて
無理やり笑いに変える人も居ます。
もし、自分がその場に居たとして、
本気で嫌だなと思ったのなら
「私はこんな事やりたくないです」
「私はそれは嫌です」
「体を張ってこんな事したくない」
「人をバカにして笑いを取りたくない」
など
周りのホモソーシャルな
同調圧力に負けずに勇気を出して
発信していく必要があると思います。
それらを、
氷川きよしさんはじめ、
西野あきひろさんなど、
一部の人が少しずつ声を出して
「本音で生きようぜ」
と言っているのが
2020年現在の状況だと思います。
とても勇気の要る事ですが、
男性の生きづらさは女性のせいでも無ければ、
それらを強く維持している
男性同士の問題です。
誰がリスクのある行動を取れるのか?
という場面でみんなが男性ノリを
楽しんでいる中、1人だけ前に出て
声を上げると考えたら怖いと思いますが、
やる意義は大きいです。
もちろん本当に楽しんでいるなら別ですよ。
ただ男性社会ではそれらのリスクある
ノリというのがあまりにも多いのは事実です。
肩パンという遊びもそうですよね。
学生の頃に1度はやった事ある人も
多いのではないでしょうか?
肩をお互いに本気で殴りあって
負けたら罰ゲームみたいな感じの
ゲームです。
実際に友人で
完治するまで数ヶ月かかる怪我をする人、
これまで何人も見てきた事があります。
バイクを2人乗りしたまま
180km以上の速度を出し、
前後の運転者を入れ替える。
という事に成功したと喜んでいた
友人もいました。(実話です)
輪投げ実験の延長だと思うし、
普通に考えて命の危険です。
参加しなかったらノリが悪い。
という感じで無理やりそういった
ホモソーシャルなノリに
参加させられた人も
見たことがあります。
それが苦痛と感じていたら
声を出した方がいいですし、
嫌がっているのに参加させられそうになったら、
それは男性同士で止めるべきです。
他人の愚痴や悪口ばかりを
言い合ってる飲み会で
それが嫌ならしっかりとNOと言うか、
自ら立ち去る選択を選び、
自分の気持ちに嘘つかずに
行動する必要があります。
ちなみに、私は前職でしっかりと
声を出してパワハラされましたがw
全然後悔していませんし、
その時声をあげなかったら
ストレスで病院行きだったと思います。
そうして声を上げて変わらない場所なら
本来自分が居るべき場所ではないし、
つるむべき仲間ではないと思っています。
しかし、仕事や友人関係など
自分が行動して環境を変えられる場所なら
自分で自由に行動して状況を
変えればいいと思いますが、
それらが日本全体で起きていたら、
声を上げ続けないといけません。
日本を出て行く事は困難ですし、
簡単に自分が持つアイデンティティを
捨てろというのは、
それは別の意味で差別的な発言に
なってしまいます。
多くの日本人は日本で
安全に暮らしたい人が多い筈です。
声を上げている人が居たら、
笑いものにするのではなく
耳を傾けない限りその苦しみは
いずれ自分に周ってきます。
ナゾの男
まぁ我慢せずに、もっと自分の心に素直に
正直に生きる選択をしないと、
みんなが圧力で押しつぶされて
共倒れするって話かな。
ビビ
男性の自殺率が高いのはなぜ?
自殺率は世界的に見て
女性よりも男性の方が高いです。
警視庁「自殺統計」のデータで
H30年の自殺者数を見ると
男性が約14,000人。
女性が6,550人
というデータになっており、
男性は女性の約2.2倍ほど多いです。
米国では男性の自殺率が
女性の約4倍になっています。
これは世界的にどの国を見ても
男性の方が高い傾向にあります。
しかし、興味深いのが
ヨーロッパやアメリカ諸国で判明したデータでは
男性よりも女性の方が
精神的になんらかの問題が生じる確率が
20〜40%高いことが分かっています。
また、女性の19%が
自ら命を絶ちたいと思ったことがあり、
男性の場合は14%になっています。
そのまま命を絶つ行動を選び、
未遂になった割合は
女性で7%、男性で4%となっています。
日本においても男性より女性の方が
うつ病になる割合が2倍多いです。
ナゾの男
あの世に行っとるの?
こちらも研究で明らかになったのは、
女性が非暴力な方法で
自殺を試みるのに対して
男性は暴力的な方法で自殺を試みるので
希死念慮を持つ人の数が少ないにもかからず、
成功率が高い。
という結果と、
アルコールを飲んだ後に
自殺を試みる男性が多く、成功率が高くなる。
という事、
また自殺の原因を調べたところ、
そのほとんどが「健康問題」
という結果が出ています。
ちょっと見えづらいですが、
各画像の左から2番目の
棒グラフの束を見て下さい。
こちらが「健康問題」の項目です。
下の3つ並んだ画像のうち、
左の画像は20代、
真ん中の画像は30代、
右の画像は40歳以上の方の
自殺した原因と動機のデータです。
画像出典:令和元年版「自殺対策白書」厚生労働省
男性が自殺する原因や動機は、
データで見てみると
2009年〜2020年現在まで
一貫してほぼ変わっていません。
20代〜40代以上で「健康問題」が
半数以上を占めており、
40歳以上の人を対象としたデータでは
70%以上の人が健康問題が理由に
なっています。
また、男性は殺傷能力のある道具を
使ったりするのに対して
女性は薬などの中毒になる場合が多い。
また、男性は女性よりも衝動的な行動に出やすい。
という様な結果がありました。
これまでの男性の特性として
説明した通りの結果です。
「リスクのある行動を好んで実行する」
+「生活習慣が悪い(アルコール等)」
というこれまで書いてきた内容が
組み合わさった結果という事です。
(参考サイト:https://www.theguardian.com/science/2015/
jan/21/suicide-gender-men-women-mental-health-nick-clegg
https://www.bbc.com/future/article/2019
0313-why-more-men-kill-themselves-than-women)
またカナダの精神衛生協会(CMHA)の
国家最高経営責任者の
Fardous Hosseiny氏によると、
「男性はストレスについて話したり、うつ病の
助けを求めようとする代わりに、しばしば
ストレスを隠し、有害な結果に結びつく
行動を通してうつ病に対処します」
と話しています。
Hosseiny氏の見解では、
女性は同性同士で問題を共有するが、
男性はボトルネックになる傾向があり、
(問題を共有しない傾向にある)
社会的に男性が「強い」事を押し進めて、
自らの苦労を認めないことは事実です。
と述べています。
また、
調査機関イプソスの研究者は、
18歳から75歳のカナダ人男性1,000人を調査し、
同様の結果を見つけました。
カナダ人男性の28%が、職場で自身の
メンタルヘルス問題について話し合うと
自分の仕事が危険にさらされる可能性があると考え、
男性の33%以上が問題を話した後に
昇進できなくなるのではないか?と心配し、
男性の42%は同僚に否定的に見られるのでは?
と心配していると結果が出ています。
こちらも輪投げの実験と
似たような結果ですね。
男性は「男らしさ」から
遠いイメージにある「弱音を吐く」
という行動ができないし、
男性同士の間ではより強い行動をしないと
男性同士認められないという
価値観がある為、
自身のメンタルと向き合う機会を
逃してしまうのです。
要するに男性の自殺率の問題に関しても、
結局は「男らしさの呪縛」が
大きな原因になっています。
男は泣いたらダメ。
男が精神的な不調を訴えたらダメ。
1人1人がそのような男性的価値観を
強く握りしめている事で
男性自身が動きづらくなっています。
過去の戦争時代を見ても、
訓練に付いてこれなかった男性に対して、
男性が男性に向かって
「男らしくない」と言ってバカにしていた。
という例はいくらでも出てくるので、
その様な「男性は泣いちゃダメである」
という価値観をまず男性が手放さないと
自らの手で首を絞めている状態から
いつまでも逃れられません。
例えば、仕事でも同じ状況が言えます。
定時になっても帰れない雰囲気
ってありますよね。
先程は、お笑い芸人の男性ノリ
という形で例えましたが、
別の例で言うと、
残業をせずにきちんと帰ります!!
と言う勇気が必要だという事です。
サービス残業で早く帰りたいけど、
中々帰りづらい雰囲気ってあると思います。
けどそれらの価値観って、
とても古い価値観なんです。
米国ではさっさと定時で帰る人が
本当に仕事ができる人です。
もう仕事が終わっているのに、
早く帰ったら何か言われそう。
残業してるフリをして
残らないといけない。
という雰囲気って、男同士の
ホモソーシャルなノリな、
同調圧力を強く感じる状態の中で、
男性らしさを脱却しようとする時の
空気感に似てます。
そういったホモソーシャルの雰囲気では、
みんなが残業を正しいものだと信じ込んでいて、
薄々と「けどおかしいよなぁ」っと
気付いているにも関わらず、
勇気を持って
「やっぱりサービス残業はおかしい!」
と叫ぶとこれまで
「サービス残業って本当はおかしいよね」
と話していた仲間たちが
急に手を取り合って
バカにしはじめる雰囲気があります。
こういった雰囲気を感じても、
アカンもんはアカン!!
っとしっかり自分の心に素直になって
発言する勇気が必要です。
それらを実行してきたのが
氷川きよしさんやキングコングの
西野あきひろさんや
りゅうちぇるさんです。
もっともそういった、
「男は男らしく」
という価値観もその多くは
メディアが世の中に浸透させているので、
一番の悪は女性でもなく、
そのような価値観を強化させる
テレビやマスコミ。
そのテレビやマスコミの情報を
すぐに信じる人々や、
声を上げた人をバカにする人々でしょう。
無自覚であれ、私は残業せずに帰ります!
と言ったときに「あいつは空気読めねぇな」
みたいに言って乗っかる人たちも
言葉をキツく言えば共犯者のようなものです。
無自覚であれ、その様な空気を作っているか、
過去には自分も嫌だなと思っていたのに、
慣れてしまい何がおかしいのかも
思い出せなくなっている状況です。
おかしいと思ったタイミングで
おかしいと言わなければ、
おかしい事に慣れてしまい、
それが普通になってしまい、
自分に嘘ついて頑張ってきたからこそ、
お前も残業を頑張れ。がんばらないやつは
ダメなやつだ。
という毒親みたいな心理状態に
なってしまいます。
なので、
風が吹いたら桶屋が儲かるとも言いますが、
「男らしさ」という根強い価値観が、
男性の苦しみを増加させているのは
間違いないので、
自分自身の中にある「男らしく行動しよう!」
という価値観を見つけたら、
本当にそれは必要なものなのか?
と1つ1つ精査していく事で
男性全体がラクになっていくと思います。
ナゾの男
男らしさを維持する感覚……。
こわいんだよね。残業はダメ!
みたいに声をあげるのって。
ビビ
男性は攻撃性も高いし、犯罪の8割以上は
男性の加害だからね……。
攻撃が自分に及ばないか?
って考えたら、カナダ人の研究結果のような、
不安や恐怖はみんな感じると思うよ。
けど、これは男性が声を上げるしかないのよ。
ナゾの男
男性問題については声を上げないのさ!!最悪!!!
ビビ
声を上げるべきでしょw
ビビ
普通に生きる事すら権利を奪われているから、
正直、男性の息苦しさとは
比べ物にならないレベルで苦しいと思うよ。
少なくとも医学部入試問題、
ブラック校則、性犯罪、痴漢など
これまで上げてきた様な
大規模に不当な扱いを受けるなんて事は
男性とは比べ物にならない訳で。
女性は女性差別に対して
しっかり声も上げてるよね。
女性はまず普通に生活できる水準の
ゼロ地点じゃなく、
現時点でマイナスの状態だから、
女性は「私達を普通に安全に生活させろ!」って
声を上げてるじゃん?
その声ってせめてマイナスから
ゼロにしてくれよ!って意見なのよ。
嘘だと思うなら、これまで書いてたデータを見てな……。
男性は今現状息苦しくても、
女性と比べると明らかにゼロ地点に居る。
普通に生活できる状態ではあるのよ。
夜に歩いてても襲われたり、
家の前で強制性交されたり
誘拐されたりとかもないでしょ。
夜歩いてて後ろを警戒しながら
歩くなんて、女性では当たり前なのに
考えたこともない男性は多いと思う。
ビビ
しっかり声を上げて主張してるのに、
男性が男性問題について
一切声を上げずに、
女性に対して
「俺らの分まで解決しろよ!」って
言うのは筋が通らないよね。
データと共にしっかりと
問題を把握できたら、俺らは俺らで
生きやすいように声をあげていこうぜ。
こういう男性解放運動の事を、
メンズリブと言います。
フェミニズムの対義語ですね。
※マスキュリズムはフェミニズムの
対義語ではありません。
ナゾの男
ちょっとムカつく感じはするけど、
ただ今まで性犯罪やら
女性の現状を知らなかったから
男の方が権利を奪われてるって
思ってたし、今ムカムカするのはたぶん
感情的になってるだけだと思うw
しっかし毎日の生活で声を上げていくって
結構きびしいけど、やらないと変わらんよな。
ビビ
1人1人が集まってできているから、
地道にでも日々の生活の中でさ、
残業の件もそうだけど、
それは違うと思う!!!
ってしっかり声を上げていく事で、
同じように声を上げる人が増えて
生きやすい状態になっていくよ。
前の会社ではパワハラ社長が酷すぎて
みんな諦めていたし、声を上げた
自分自身がパワハラ受けたけどさ。
会社辞めてフリーランスになって
結果良かったよ。
会社なら色々行動してダメなら、
転職すればいいけど、
日本人として日本に居る限り、
色々と行動してダメなら、
日本人辞めて外国人になりまーす!
ってみんなが出来る訳じゃないでしょ。
相当キツイ選択な訳だから、
これからも日本に居るのなら、
遅かれ早かれ声を上げるタイミングは出てくる。
気づいたなら早い方がいいから、
少しでもやっていこうぜ……。
けど、日々仕事で忙しくて
疲れてて辛い人は行動するよりも、
休む事の方が先だから、
そういう人は行動しよう!ってよりも、
休む方がいいと思う。
休息を取って心に余裕が出てきたら
きっとおかしい事におかしいって
言えるようになると思うから。
ナゾの男
今オレはそんな余裕ないから、
まず休もうかな。
言わなきゃいけないのかな?
面倒くせー!
って思う人は
「まず休む」ね。オッケ。
女性と男性の性差
ナゾの男
フェミニズムって男女同権主義でしょ。
じゃあ重い荷物があっても、
女性が持ってくれよな
ビビ
ジェンダーを見て判断するのは、
不平等だよ……。
ナゾの男
ズバリ君
その前に女性と男性の性差はあるのか?
という部分を解説していきます。
一昔前までは検査技術も発達していなかった為、
雑な検査で男性脳、女性脳が存在する!
と言われてきましたが
現在では男性脳、女性脳に
性差はないという事が、
英国のロザリンド・フランクリン医科学大学の
約6,000件を超える検査結果の
メタ分析データをはじめ、
様々な実験で差がない事が確認されています。
(脳梁、海馬など含めて細かく調べても
性差がないことが分かっている)
またこういった性差による誤解の
きっかけとなった論文について
▼日本の脳科学者のコメントがありました。
例えば、男女の脳の違いとして、
男性の方が左右の脳の連携がよくないとか。
これには、元になった論文がありまして、
1982年に『サイエンス』誌で発表されています(※)。
男女それぞれ、脳梁の太さを測ったら、
女性のほうが太かったと。でも、
この論文のデータは男性9人、
女性5人からしかとってないんです。
それだけで、女性のほうが
左右の脳の連絡がよくできてるっていう
結果にしている。そもそも信頼性がないし、
その後、いろいろな研究者が
再現しようとしたんだけど、結局できてません。
今さすがにこれを信じている
脳科学者はあんまりいないんですよ」
出典:NATIONAL GEOGRAPHICより
(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/020800002/021400005/?P=2)
以前は、男性と女性の脳では
その大きさが違う!という事を根拠に
脳が大きいから男性が賢い!という雑な判定で
男性は全てにおいて優れている。
という意見が唱えられていましたが、
単に身長や骨格の違いにより
比率が違うだけのもので、
同じ身長に当てはめると脳に違いはない。
という結果が現在では明らかになっています。
また「男性が得意とされていた数学テスト」も
男女で点数の差が無い事が分かっており、
能力差について違いはないと言われています。
しかし、
脳の性差は無くとも、
身体部分の差やホルモンの差はあります。
例えば「レナードサックス著 男の子の脳、女の子の脳」
という本によると
目の網膜には光を神経シグナルに変換する
組織がありますが、
男性は動きと方向の情報を
集めるM細胞が厚く、
女性は質感と色の分析の情報を
集めるP細胞で占められている。
とされています。
なので、男児がトラックなどの
動くオモチャが好きな理由や
女児が人形などを魅力的に感じるのは
そのようなことが関係していると
言われています。
—参考資料「レナードサックス著 男の子の脳、女の子の脳」
男性が狩りをしていたから、
「移動するもの重視して見るようになった」
説もありますが、狩りの歴史を見ても分かる通り、
女性も積極的に狩りをしていたので、
根拠が薄く、どちらかというと
犯罪の80%〜90%以上は男性の加害によるもの
という事実を当てはめると、
「男性の加害を男性が防ごうとして、
動くものに関する目の部分が発達した」、
もしくは、
「男性にスゴさをアピールする為リスクを犯す事が多く、
危険な状況にも耐えられる様になった」
とかかなと個人的には思っていますが、
これについては真相不明です。
女性は地図が読めないの様な話も、
現在では完全に否定されています。
色々な情報を見てみると、
脳に性差は無いが個人差はそれぞれにあり、
身体差やホルモンの影響は
少なからず違いがあるので、
それらの差異により、
男女で脳の使い方に違いが出やすい。
というものでした。
また、
実験そのものも不十分でないものが多いです。
なぜなら、これまで書いてきた様に、
女性差別は数百年も前から行われてきた事であり、
それらがあまりにも酷すぎるが故に、
女性は仲間を集めて徒党を組み、
声を上げていかなければいけませんでした。
また「男性がタバコを加えたらすぐに火を点ける」
だったり、「家制度における
家庭内の上下関係」など
女性は男性の感情を読み解きながら
機嫌を取るシーンがこれまでの
歴史でも多かったです。
要するにコミュニケーション能力を
鍛えないとやっていけない現状がありました。
対して、男性は差別に立ち向かって仲間を集めて
声を上げよう!みたいな事はないですし、
女性が機嫌を伺ってくれていたので、
コミュニケーションを基本的に適当にしていても、
どうにかなってきたと言えます。
なので、広告の世界でもよく
「女性による口コミ効果は大きい」
という話が出ますが、
単に女性差別によって女性が口コミや
連携を取らないといけない現状があり、
それがずっと続いてきたから。
また、女性は化粧をしないといけない為に、
色彩に関してより細かく見る必要があった。
とも言えます。
赤ちゃんの顔色を伺う為という説もありますが、
それと同時に化粧説も個人的にあると思います。
もしこれらが事実だとすれば、
社会的な背景によって
脳をどのように使うか?発達する領域が異なり、
それらが発達しきった状態で
脳の分析をすれば、
女性特有の傾向はでますし、
男性特有の傾向も分かれる事になります。
ホルモンの違いによって男性的、
女性的になるという説もありますが、
不思議な事にそうした実験は
子供がある程度の年齢に成長した時点で
開始されます。
なのでなおさら環境的な要因は拭えません。
ヒンバ族という民族の女性は
結婚していても自ら積極的に
男性を選び性交渉をします。
現代にある一般的な価値観とは
全く逆の性質を持っています。
他にも女性が集落を管理する様な
民族は居ます。
こういった事例を見ると
身体的な差はあれど、
やはり社会的な背景の要因が
大きいと言えるでしょう。
ナゾの男
重い荷物があっても、
女性が持ってくれよな
例えば、
人はそれぞれに身体的な差や
得意や不得意があります。
ガリガリに痩せていて
貧弱な人が居たとして、
その人に重い荷物をもたせて
行動させるのは
不平等といえるでしょうし、
身長が低い人に高い所にある荷物を
持たせるのは普通の人よりも
大きな負担になります。
逆に、
その意見が通るのであれば、
その人の苦手な分野、
苦手な行動を無理やり強いてもOK
という話になってしまいますし、
身体的な不自由を抱える人が居ても、
その人に対して無理を強いる
社会になってしまいます。
みんな同じ行動を強制することが
平等ではありませんし、
男性だから強い訳でもなく、
女性で強い人もいれば、
男性で弱い人もいます。
男だから、女だからで
判断するのでは無く、
その時々で男女どちらかで
負担にならない方を
選べばいいと思います。
なので、
場合によっては、
女性の方が力持ちの可能性だって
普通にあります。
男性だから◯◯、
女性だから◯◯、
ではなく、
その人の得意不得意を
しっかりと見つめて
決めると良いと思います。
1つ前の内容もそうですが、
男性が男性に向けて努力を強いる、
男性社会のホモソーシャルなノリや
その同調圧力に日々ストレスを
感じている男性は、
同性から掛けられた多大な圧力を、
女性による加害とみなす場合がありますが、
前述した通り、
事実と照らし合わせてみると
男性が男性にかけている圧力が
大きい結果、被害を被っているので
繰り返しになりますが、
男性が男性に対してしっかりと
声をあげていくことが必要です。
男が強く持ち続ける「男らしさの呪縛」とは?解説してみる
先ほどは、男性が男性に対して
「男がこうあるべし」という
価値観を強く握りしめている事で
男性全体が様々な不利益を被っている
という話をしました。
※ここから読み始めた方は2つ前の項目を読んでみてください
▼それらを裏付ける様なデータがあります。
東京都在住の男性を対象に
一九九七年に実施された調査データによれば、
「男は弱みを見せてはならない」という
規範を支持する団塊世代の割合は、
団塊以降の世代(三三%)や
団塊以前の世代(四七%)よりも多い
五八%となっている。
また、「会社の同僚から認められないのはつらい」
「特に男には決断力と指導力がなければならない」
についても、団塊以降の世代や
団塊以前の世代よりも
団塊世代で支持者が多くなっている
出典:女性と社会 山田昇 江刺正吾 著
データ:天野正子 編著 「団塊世代・新論ー〈関係的自立〉を開く」有信堂高文社
男性はメンタルに関して職場に相談したら
昇進できなくなるのでは?
と心配になるというデータも出てましたが、
それらとも重なる様な内容です。
男は弱みを見せてはならない。
というまさに「男はこうあるべき」
という価値観を男性自身が
強く握りしめる事によって
潰し合いが起きている状態です。
実はこの「男らしさの呪縛」によって
男性は女性よりもコミュニケーション力が
劣る故に多くのすれ違いが起きています。
ここはとても重要な点で、
なぜ女性と男性は分かり合えないのか?
多くの問題を紐解く内容があります。
1つ1つ解説していきます。
前述した通り、男性は
「男はこうあるべし」の価値観を
強く維持してきた過去があります。
そのような時代背景や空気感というものは、
昭和の歌謡曲における内容にも強く表れています。
昭和の名曲とされる曲を見てみると、
その多くに「男性らしさ」を強く
維持させる表現が見られます。
「酒と泪と男と女」という曲では
当時の男性像や男性が持つ
息苦しさのようなものが
うまく表れていると思います。
忘れてしまいたい事や
どうしようもない 寂しさに
包まれた時に男は
酒を飲むのでしょう
飲んで飲んで飲まれて飲んで
飲んで飲みつぶれて
寝むるまで飲んで
やがて男は
静かに寝むるのでしょう
〜中略〜
俺は男
泣きとおすなんて出来ないよ
今夜も酒を煽って
寝むってしまうのさ
俺は男なみだはみせられないもの
出典:酒と泪と男と女「河島 英五」
ナゾの男
またこちらも名曲とされている曲ですが、
▼こちらでも酒が出てきます。
バーボンのボトルを抱いて
夜ふけの窓に立つ
お前がふらふら行くのが見える
さよならというのもなぜか
しらけた感じだし
あばよとサラリと送ってみるか
別にふざけて困らせたわけじゃない
愛というのに照れてただけだよ
出典:勝手にしやがれ 「歌:沢田研二」
別れという重要な局面でさえも、
「さよなら」さえも言わずに
感情を無理やり押し込める
男性像が見えます。
棧橋に止めた 車にもたれて
泣いたらあかん 泣いたら
せつなくなるだけ
出典:悲しい色やね 「歌:上田正樹」
全ての曲がそうだとは言えませんが、
現代の曲では中々見られない程
多くの曲が「男とはこうあるべき」
を歌ってきています。
また、同時に男は前を向いて歩け
という方向の歌も多く見られます。
爆風スランプのRunnnerという曲は、
走る走る俺たち。というフレーズで
男性は弱音を見せずに頑張れ
という雰囲気が社会全体に溢れていた
時代だったと言えます。
平成に向かうにつれて、
德永英明さんのレイニーブルーに見えるような
「ゆれる心、ぬらす涙」の様な
少しずつ男性観が崩れていくような
表現が増えていきます。
平成になってからはさらに増え、
Mr.Childrenやスピッツの様なアーティスト
を中心に男が弱音を見せる描写が
多く見られるようになってきます。
Mr.Childrenに至ってはかなり具体的に
その当時の男性たちへのメッセージと
なるような強い言葉を並べています。
男性は弱みを見せるべきではない。
強がるべき。
という価値観を覆すような、
以下の様なメッセージを投げかけています。
「僕はノータリン」
「たまに情緒不安定になるだろう?」
「あるがままの心で
生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしてる
知らぬ間に築いてた
自分らしさの檻の中で
もがいているなら
僕だってそうなんだ」
出典:Mr.Children「名もなき詩」より一部抜粋
自身を脳が足りないし、
情緒不安定になると言い切る
ってこの時代ではかなり
スゴイことだと思います。
スピッツは涙の表現を
以下の様にさらっと
表現しています。
どんなに歩いてもたどりつけない
心の雪でぬれた頬
出典:スピッツ「チェリー」より一部抜粋
ナゾの男
思いつかねぇよ。天才かよ……。
ぼくの心はひび割れた
ビー玉さ
出典:KinKi Kids「硝子の少年」より一部抜粋
少しずつ男の価値観を崩す、
もしくは、男としての在り方を
見つめ直す、自身の弱みと向き合う。
そんな価値観が増えてきましたが、
平成は全体で見ると
まだまだ男らしさの価値観が
強く残る時代といえるでしょう。
また少し面白いのが、
昭和の歌でも一部の曲には
「弱みを見せる歌」というのがありますが、
そういった曲は、(海援隊の歌う「贈る言葉」など)
全体と比較して歌い手を変えて
平成でも歌い継がれている曲が多いです。
時代背景を考えると、
どの曲もヒットする要因があった
曲といえるでしょう。
男性は女性と比べて
感情を表現して来なかったので、
自分の感情と向き合うことが苦手である
ということが分かります。
では、こういった私たち
男性をここまで息苦しくする
「男らしさの呪縛」というものは、
一体どこから来たのでしょうか?
調べてみたら面白い事が
見えてきました。
武士道の呪い
実は調べてみると日本人が持つ、
「男らしさ」
というのは元をたどると
「武士道」から来ている事が分かります。
武士道というのは、
昔からあった訳ではありません。
新渡戸稲造(旧5千円札の肖像の人)が
ベルギーの法学者ラブレイと
宗教にまつわる会話をしている中で
、
ラブレイが新渡戸に言いました。
「あなたがたの学校では
宗教教育というものがない、
とおっしゃるのですか!?」
新渡戸稲造は答えます。
宗教がないとは。
いったいあなたがたはどのようにして
子孫に道徳教育を授けるのですか??!
新渡戸さん
やっべぇ
となった新渡戸稲造の手によって、
これまで日本にあった様々な価値観を
アレコレとまとめて
明治時代に「BUSHIDO」という
一冊の本に仕上げて海外出版した事が
きっかけで後に日本にも広がりました。
その本の中には、
「義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義」
という今の「日本人らしさ」と
通づる部分がとても多く書かれています。
「武士道」や「日本人らしさ」そのものの根源は、
実際には易経、儒教、朱子学、孔子、孟子、
王陽明、仏教、神学、聖徳太子、古事記、
日本書紀などと密接に関わりがあり、
それらが組み合わさって「日本人らしさ」が
形成されたと言われていますが、
一概にどの部分がどう繋がっている
というのは専門家でもハッキリと言えず、
複雑に絡み合っているので、
新渡戸稲造の武士道以前の
「武士道の根源」については
ここでは割愛します。
どちらにせよ、
戦国時代が終わり、
武士が持つ「男とはこうあるべき」の様な
価値観や従来の「日本人らしさ」が
廃れてきた後に、
日本はこれじゃいかん!!と思った事と、
ラブレイに聞かれて日本人の宗教観を
答えられなかった事から、
無理やり旧来の日本人的価値観を
拾い集めて形にしたのが
新渡戸稲造で、それらを多くの人に
広げた事は間違いないです。
この「BUSHIDO」という本。
海外でも売れ、日本でも売れて
大ヒットのベストセラーを飛ばしました。
その中から現代の価値観にも繋がっている
部分を抜粋してみます。
親の教育方法について、
▼以下の様に述べています。
親は、時には
残酷とみまがう苛烈な手段で
子弟たちの胆力を錬磨した。
彼らは「熊はその児を千似の谷に突き落とす」といった。
武士の子息は危険きわまる谷間へ突き落とされ、
シジフォスのような苦役に駆り立てられた。
時には食物を与えられなかったり、
寒気に肉体をさらさせたりすることは
忍耐に慣れるための大変効果的な試練と考えられた。
年端のいかぬ少年がまったく面識のない人のところへ
ことづてを託されて行かされたり、
日の出前に起こされて、
朝食前に冬の寒気の中を素足で師匠のもとへ通い、
素読の稽古を受けさせられることもあった。
また少年たちはしばしば月に一、二度
学問の神の祭日などに少人数で集まり、
徹夜で声高く輪読する。
処刑場、墓場、幽霊屋敷など、
あらゆる種類の薄気味悪い場所をめぐることも
彼らにとってはたのしみなひとときであった。
斬首が公衆の面前で行われていた時代には、
幼い少年たちはその恐ろしい光景を見に行かされた。
またあるいは暗闇の中を一人でそこへ行き、
その証拠にさらし首に自分の印をつけてく
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
ナゾの男
こういった教育方法を
絶賛する様に書いてたのが
新渡戸稲造です。
この様な価値観が当時一般的だったか?
と言われたら、
実はそうではありませんでした。
意外にもこの時代は「これはおかしい」と
しっかり把握できる様な雰囲気だった事が
新渡戸稲造の次の発言からも分かります。
この超スパルタ式の「胆を練る」方式は、
現代の教育者には恐怖と懐疑心をいだかせるかもしれない。
すなわち、心優しい感情を若芽のうちにつんでしまい、
心を残忍にしてしまわないか、
という疑問を起こさせるかもしれない。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
世間一般的な価値観はこの様な
パワハラDV虐待行為に対して、
きちんと恐怖と懐疑心を抱いていました。
その世間の空気や反応は新渡戸稲造自身が
「残忍にしてしまわないか、」と語る通りです。
しかし、新渡戸稲造は以下の様に続けます。
勇気の精神的側面は落ち着きである。つまり、
勇気は心のおだやかな平静さによってあらわされる。
平静さとは、静止の状態における勇気である。
果敢な行為が勇気の動的表現であることに対して、
これはその静的表現である。
まことに勇気ある人は、常に落ち着いていて、
けっして驚かされたりせず、
何事によっても心の平静さをかき乱されることはない。
彼らは戦場の昂揚の中でも冷静である。
破滅的な事態のさなかでも心の平静さを保っている。
地震にもあわてることなく、嵐に立ち向って笑う。
私たちは危険や死を眼前にするとき、
なお平静さを保つ人、たとえば、
迫りくる危難を前にして詩歌を作ったり、
死に直面して詩を吟ずる人こそ立派な人として尊敬する。
文づかいや声音に何の乱れもみせない
このような心のひろさ
―私たちはそれを「余裕」とよんでいる―
はその人の大きさの何よりの証拠である。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
かなり肯定的です。むしろ誇りにさえ
思っている様な書き方です。
当時の戦国武士はこの様な
「心の器の広さ」や「武士としての名誉」
を何よりも大事にしていました。
危機的状況で冷静で居られる事が
ステータスになった時代があった
という事ですね。
なので、自分が敵にられた直後、
血がドバドバと出ている時でも、
冷静になって筆と紙をサッと取り出し、
辞世の句(遺書代わりの短歌の様なもの)
として死に際に詩を書いたのが
当時の武士だったのです。
なので、当時の戦国武士の多くは
辞世の句が存在します。
この辞世の句という当時の流行は、
感情を表現する事がいけない事だ
という価値観から来ています。
感情を抑える事について
▼以下の様に書かれています。
サムライにとっては感情を顔にあらわすことは
男らしくないと考えられた。
立派な人物を表するとき、
「喜怒を色に現わさず」ということばが
よく用いられた。そこではもっとも
自然な感情が抑制されていた。
父親はその威厳を犠牲にして、
子を抱くことはできなかった。
夫はその妻に口づけを
することはできなかった。
私室ではともかく、人前ではなしえなかったのである。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
子を抱け!愛情表現しろ!!
あなたの職場にも居ませんか。
武士みが強い上司。
絶対感情表現、というか、
誰が声かけても挨拶すらしないんですよ……。
困ったものです。
ナゾの男
武士みが強いのに「武士の礼儀」
出来てねぇじゃねぇかw
武士リーマンじゃねぇかw
そして、新渡戸稲造はこの様に
書いています。
感情を抑えることが常に強いられるために、
感情の安全弁は詩歌に求められた。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
感情は溜めるな!出せ!!
誰が強いたルールなんだよそれ
WHY JAPANESE PEOPLE!!!!
実は、当時から
WHY JAPANESE PEOPLEという言葉の通り、
なぜなんだ!日本人!??とは
言われていたようで、
例えば、日本人が
自分の妻を「愚妻」と呼び、
自分の子供を「豚児」、
自分の父を「愚父」、
自分自身を「拙者」
と卑下して言う事について、
外国人がなぜ?と聞いてる様子が伺えます。
私は日本人について生半可な
知識しかもたない外国人の間において、
次のような非常に皮相な考えを
もっている人がいるのに気付いた。
日本語のごくあたりまえの表現として、
自分の妻のことを「愚妻」とか、
それに似た言葉が用いられるのは、
女性が軽蔑され、
高く評価されていないからではないか、
というのである。 しかし、
同時に「愚父」、「豚児」、「拙者」など
という言葉もごく普通に
用いられていることを示せば、
このような誤解を解くには
十分な答えであると思う。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
悪く言う……。
あれ、これどこかで見覚えが……。
ビビ
社内の人には敬称をつけない。
というルールだね。
ナゾの男
マナーって武士になれって事?
ビビ
まぁ半分正解な様なもんだな……。
ズバリ君
ビビ
鋭利なアゴがお茶目だね
外国人のツッコミから見るに
外国人は当時から割と現代的な
価値観を持っていたのでは?と
予想できます。そういった懸念が
積み重なった後の新渡戸の視点も
以下にあります。
日本人の習俗や風習のあるものは、
外国人の目から見ると
冷酷と映っているかもしれない
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
例えば、切腹という奇妙な文化や、
贈り物をする時につまらぬものとするのは何故か?
などなど、新渡戸稲造がそれぞれの
「日本人らしさ」の解説に入る前に、
日本独特のルールに対して
外国人が「それおかしくない?」と
突っ込む所からこの本は成り立っており、
その日本人おかしいよね?の
ツッコミに対して
なぜなら切腹は名誉ある死に方だからね!
みたいな形で
説明する様な構図で
成り立っています。
そもそもこの本を書くきっかけ自体が、
外国人から
「えっ?日本に宗教とか無いの?
じゃあ道徳教育とかどうやって伝えるの?」
っと言われた事が1つと、
この本に収められている
それって必要?!と思う様な
日本独自のルールについては、
▼序文に以下の内容で書いている様に、
この小著の直接の発端は、
私の妻がどうしてこれこれの考え方や習慣が
日本でいきわたっているのか、
という質問をひんぱんにあびせたからである。
ラブレー氏と妻に満足のいく答えをしようと
考えているうちに、私は封建制度と武士道が
わからなくては、現代の日本の道徳観念は封をしたまま
の書物同然であることがわかった。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
新渡戸の妻は外国人だったので、
そういった日本のおかしい所に
いち早く気付いた点はあるかもしれません。
その度に新渡戸に対して
「そのルールって本当に必要?なぜ?」
と聞いていた訳です。
なので、本当は答えられない内容も、
無理やり答えている感があります。
様々な不要なルールのおかしさに
気付いた時点で、
「そうだよね。やっぱりおかしいよね。」
となっていれば武士道の呪いは防げただろうし、
サラリーマンとは残業して命を捧げるべし
という謎の武士道精神に満ちた
武士道リーマンは誕生しなかっただろうし、
多くの男性はもっと感情を表明できただろうと思う。
悲しい事に、この武士道が大ベストセラーに
なったが故に多くの日本人が
武士道の呪いにかけられてしまった。
また、この本には妻への質問の回答と、
ラブレイへの回答、その他、もう1つの狙いと
とても面白いホモソーシャルの性質など、
いくつかの矛盾点が残っています。
「武士道」出版のもう1つの狙い。海外向けのアピール
この本にはもう1つの狙いがありました。
それは、日本という国が素晴らしい国だと
他国にアピールする事。
この本の構成を見ていくと、
海外ウケを狙っているのが分かります。
1つのテーマに対して
- ①海外の誰々さんはこう言ってた!
- ②海外の偉人はやっぱり日本人の考えと同じだ!
- ③どこそれの何々さんはこう言ってた!
- ④やっぱり日本人は気高い性質を持っていたのだ
おおよそ、この様な形で
アレコレ海外の偉人や
海外の名だたる有名人を並べて
日本を説明しようとしているのが分かります。
例えば、今の現代人なら
分かる感覚だと思いますが、
誰が見ても奇妙な日本の風習として
「切腹」があります。
その切腹の尊さについて、
新渡戸稲造は以下の様に説明しています。
長くなるので、自分なりの現代訳で
文章の意味を変えずに
▼構造だけを抽出してみました。
- 「切腹」はじめて聞く人はバカな事って思うよね。
異国の人は特に奇妙に聞こえるでしょ - だがシェイクスピア読んだ人はそう思わないよね
- イギリスの詩人は「アジアの光」って作品で
女王の腹に突き刺さったナイフについて
語ってたよ。それ聴いてみよ?この時誰も
品が悪いとか言ってないよね - ジェノアのパラッツォ・ロッサにある
ゲルチーノが描いた「カトーの死」を見てみよ!
カトーの辞世の詩を読む人は
腹に刺さってるナイフについて
笑ったりしないでしょ - この死の様式は日本人にとってもっとも
尊い行為や、もっとも心を打つ悲しみである事を
連想させるよね。
そう考えると、日本人の「切腹」って
嫌悪とかの対象にはならないでしょ。そう信じる。 - 死とか嫌悪の感覚って多様に変化していくよね。
死って新しい生命の象徴にもなるのでは?
そうじゃなかったら、コンスタンチヌス大帝が見た
「十字架」が世界征服する事なかっただろ。 - いやいやただ外国にも例があるって、
ただ列挙してるだけじゃないよ
解剖学に基づいて体の霊魂や
愛情の宿る部分を切ってるんだよ - モーゼが弟のために腸を炙るがごとくって書いてたし、
- ダビデはその腸(あわれみ)を
忘れないようにって祈ったじゃん。 - イザヤ、エレミアとかの預言者も
腸がいたむとか腸が鳴動する!
とか言ってたじゃん
ナゾの男
無理やり過ぎる回答だし
どれだけ外国人の例を出すのよ……。
説明としてはちょっと苦しいのでは
その他、切腹という奇妙なルールについての
根拠のありそうで無さそうな独自の説明が
あと数ページ続きます……。
ナゾの男
こういった姿勢からも来てるんじゃね?
新渡戸稲造は、この章の締めの方に、
「一応、誤解してほしくないけど、
切腹の道義的正当性を主張してる訳ではないよ。
名誉を何よりも重んじたからこそ
それらが十分な理由になったのでは?」
という感じで書いています。
つまり本人も
「真実は分からんけど、一応、
無理やり書いてみた」
ということを自ら
暴露してしまってる訳です。
体にとって大事な箇所である事は
間違いないとしても、書いている本人も、
切腹って奇妙だし、なんじゃ切腹って?
って感じである事は伺えます。
海外の事例をアレコレ引っ張ってこないと
説明できない事自体が奇妙であることは
確かですから。
ここで
それなりに名誉を重んじて生きていたし、
それは武士として立派な生き様だったかもしれないが、
現代ではその様な価値観はなく、
自分を大切にする事が重視されている」
という感じで、
「犠牲こそ美しい」という価値観を美化し、
肯定していくのではなく、
きちんとおかしいよね。
昔と今は違うよね。って言えたら、
きっとまた何か違ってたのでは?
と思いますが、
「海外に日本の良さをアピールする為に
奇妙なルールを無理やりでも
全肯定する必要があると思った」
という事が伺えます。
海外出版されて、後に日本版が発売された事からも、
海外ウケをまず狙っていたのは間違いないでしょう。
その様な狙いがありました。
また、海外には既に
「騎士道」という本が
存在していたので、
その事を知った新渡戸稲造が
無理やり合わせる形で
「武士道」を書いた。
とも見れます。
騎士道も武士道と同じように
勇気、高潔さ、忠誠心など
共通の意識が組み込まれています。
ビビ
後ほど解説しているよ
ホモソーシャルの生き苦しさ
男性は前述した通り
武士道の流れから
「泣いたらダメ」という様な
「感情を抑制する」
価値観を持っていたのが分かります。
また、男性間のホモソーシャル※
(※ホモソーシャル=同性同士の連帯や結束を意味する言葉。
体育会系男子の縦社会の厳しい関係や、
男子校特有の悪ノリなどもこれに当てはまる)
に見られる男性同士の圧力も
武士道から来ています。
その事が分かる内容が
「葉隠」という本にありました。
実は新渡戸稲造が執筆した
「BISHIDO(武士道)」という
本がベストセラーになった事によって
武士道精神が復活してしまいましたが、
「BUSHIDO(武士道)」
(以下「武士道」)が出版される
180年程前の江戸時代中期に
「武士道とはこうあるべし」
という内容に近い事を書いた
全11冊の本があまりに過激過ぎて
出版禁止になった事がありました。
そこには、当時の戦国武士の
普段の会話からその実態までが
細かく描かれており、
武士が名誉を守る為に、
すぐに人を斬りつけたり、
暴力的で非人道的である様な事が
分かる様子が多く書かれた内容でした。
その中には一応、生き方指南という様な
自己啓発的なニュアンスで書かれた
内容もある本で、一部の人には根強く
読まれており、新渡戸稲造もまた
その読者の一人でした。
その本の中から、男性同士の同調圧力が
垣間見える様子を抽出してみます。
武士は
「名誉をもっとも大事にしていた」
事と名誉を穢された事があれば、
すぐに「腹を切る」というのが
流行になっていた事もあり、
現代の価値観からすると、
そんな事で??!という内容で
バタバタ人の命が消えていきます。
以下は「葉隠」に収録されていた
武士が45人で夜に集まり、
囲碁をやっていた時の
会話の記録です。
葉隠の内容自体は変えずに、
▼現代訳で書き直しました。
江戸で旗本(大名直下の称号を持つ武士)
45人が集まって夜に囲碁を打っていた時、
囲碁を打っていた1人がトイレに立った。
その間に、口論が起きて1人が斬られて、
燈火(当時のライト代わり)は消えて
大騒動になった。
その時、トイレに行っていた
旗本が駆け出してきて
「皆々静まれい!!、何の事もないのだ、
拙者が引き受けた、燈火を出しなされ」
と大声で言ったので、燈火を差し出し
人々が静まった。すると、トイレに
行った旗本は直ちに今喧嘩相手を斬り倒した
男の首を、「えいっ!」と切り落として、
呆れる一同へ言った。
「拙者は武運悪く、トイレなどへ行き、
喧嘩の座に居合わせなかった。
本来ならば臆病者と言われて
切腹しないといけない状況だ。
そうでなくとも、
喧嘩があるのに、トイレへ逃げた
などと言われては武士が命を賭けてでも
守らないといけない名誉が立たない、
言い訳もできず、腹を切らねばならぬ。
だから恥をかいて死ぬよりは、
相手を切り殺してでも死にたいと
考えて、行動に出たのである。」
そうして旗本は血が付いた刀を
鞘におさめた。
このことが、将軍の耳に入ったが、
罰せられるどころか、
武士の心得はこう在りたい。と、
かえって褒美を貰ったと言う事である。
参考:「葉隠武士道」
ナゾの男
どうでしょうか?笑
わざわざ夜に集まって
囲碁をする仲間たちです。
まぁ友達同士だと思いますし、
でなくとも、そうやって
囲碁をする仲ではある訳です。
そんな仲の人と口論になったぐらいで、
相手の首をはねる。
そして、
たまたま口論の時にトイレに行ってた
という理由で名誉が穢れると思った
武士がまた人の命をカンタンに奪う。
そして、それらの行為が将軍に
喜ばれて褒美までもらう。
この内容に当時のホモソーシャルの
多くが隠れています。
現代も男性同士は、
よりリスクのある事をしなければ、
男ではない。恥ずかしい。
メンツを立てろ!名誉が大事。
という価値観が根強いですが、
元をたどれば戦国武士の時代の
名誉を守れ!という謎のルールと
同じなんです。これは呪いです。
当時はそれらの「名誉」が
命にかかわる事だったので
みんな必死でそのルールを守っており、
「名誉ある男らしさを守ろう」と、
少し前の項で書いたように、
子供にご飯を与えない、
勇気を付ける為にパワハラDVをする。
などが当たり前に行われていました。
その価値観にNOと言おうものなら、
命を奪われていた訳です。
男が泣いたらダメというのも
それらの「名誉ある姿を守る事」。
から来ています。
多くの女性は男が泣く姿に対して
ネガティブなイメージを持っていません。
2010年に113人の女性に対して実施された
ゼクシィユーザーアンケート
「男っぽい女性や人前で泣く男性について」という
調査によると、
男が目の前で泣くのはアリですか?
の質問に対して82%の女性が「アリ」と
回答しています。
2010年の調査なので時代が進んだ
現在だともっと多いでしょう。
「名誉を守る」とか「男らしさ」
というのは女性がその様に強制した訳でもなく、
男性が勝手に男性同士で争い、
名誉を競い合ったのです。
これは歴史を見ても明らかです。
現代にもこれらの呪いは多く残っています。
本項ではホモソーシャルの歴史を
主に書いたので、次の項目では、
現代に残る「私が実際に体験した」
ホモソーシャルの呪いを
書いておきます。
私が体験した現代のホモソーシャル
筆者はXジェンダーではありますが、
性別的には男性です。
私は地方に住んでいました。
私が住んでいた地域では、
先輩、後輩などの上下関係が厳しく、
イジメも多かったです。
例えば、
「男らしさ」というものに
関連する価値観は絶対に守る。
というルールが強く課せられていました。
具体的に言うと、
- ①女性のクラスメイトと話をしたら
「女好き」や「女に媚びうってる」と
悪口を言われ、仲間から外されてイジメられる - ②根暗な雰囲気のある人は、「凡人」と呼ばれ
普通に歩いていても何をしても全てにおいてバカにされる - ③部活の練習中は水を飲んだらダメと言われる
- ④文化祭などの出し物では
伝統の出し物(ギャグみたいなの)があり、
野球部はそれらの伝統を守り、
笑いを取らないといけない - ⑤大通りを1年生は歩いてはいけない
→歩いてるのがバレたらボコボコに殴られる - ⑥先輩の独断と偏見で調子に乗っている新入生が居たら
部室でボコボコに殴られる
他にも細かいルールが沢山ありました。
調べてみると他の地域でも
この様な謎ルールは沢山見られます。
1.新入部員はみんな坊主にしないといけない
2.先輩を見かけたら走って駆け寄り、
挨拶をしないといけない。
などなど。
知人で実際に被害に遭った人の話を聞くと、
先輩たちとバーベキューをする際に、
クーラーボックスに入れる氷の順番を
①ジュース缶②氷
という順番にした為、
先輩がジュースを取りづらかった。
という理由で集団リンチされた。
という話を聞いた事があります。
知人は「腕の骨を折る」
などの重傷を負っていました。
(実話です)
全く意味が分かりません……。
ナゾの男
私自身も殴られた事がありますし、
集団リンチで顔がボコボコに腫れる
みたいな事になった友人も多々いました。
なぜかニュースにすらなりません。
これらの人権侵害的な謎ルールは、
どれも女性がそのようなルールを
課せているのではなく、
男性同士によって維持、強化され、
受け継がれてきました。
正直、こんな事放置してていいのですか?
と私は思います。
だからこそ、私は部活をしたくなかったし、
なるべく避けてきましたが、
部活ではない筈のスケボーをやってた頃、
スケボーの練習にあまり参加していない。
→やる気がない。
という理由でイジメられました。
こういった男性同士の圧力は、
大人になったらパワハラという形になって
その性質が強化されていきます。
正直、そんな無駄な人権侵害、
これ以上続けたいのでしょうか?
そういった事で誰かが幸せになりますか。
私はいつか誰かがNOとハッキリ
言わないといけないと思っています。
そういう想いもあってこの記事を
書いているというのもあります。
そして、今これを見ている男性陣も
それらのルールに対して
薄々と「それはアカンよな」というのは
気付いているはずです。
男性を苦しめているのは、
男性自身がそれらの圧力を無視して
「NOと言わずに逃げ続けている」から
とあえてハッキリと言います。
そういった圧力に負けて
前日まで友達だった人の
集団リンチに参加した友人も知っています。
誰かを支配する人の顔ってあんなに
嬉しそうなんだなと人の醜さを
知りました。きっと現実で上手くいっていない
ストレスをぶつけているのでしょう。
満たされている人間は人を
攻撃しようとしたりしませんから。
※この事件の話については
いつかどこかで話すかもです。
会社でもどの場所でも、
自分以外に声を上げてNOと言った人は
一人も見たことがありませんでした。
そのせいで嫌がらせをされた事は
ありますが、
みんなが不幸になる価値観を
維持、強化しようとする人に対して
ハッキリとNOと発言した。
その「勇気を出してNO」と
言った人に対して、
言い訳をしたり見てみぬフリをしたりして、
嫌がらせをする方が陰湿だと思うのです。
ここで男らしさという言葉は
使いたくないですが、あえて言います。
「ハッキリと主張する」というのが、
これまでの古い男らしいの価値観の1つ
では無かったのでしょうか。
なぜ男らしいイメージをしっかりと
守っている武士道な人達こそ、
おかしな事に声を上げないのでしょうか?
何が武士なのか。
必死で守っているとするものと、
やっている行動の矛盾。
現代に残る様々な謎のルール。
いつもとてもとても疑問に思います。
男が生き辛いのであれば
男が率先してNOと言いましょう。
先輩が誰かをイジメていたら、
それに対してNOと言いましょう。
力関係で負けそうなら
仲間を作ってNOと言いましょう。
そういった同調圧力が多いので、
男はつらいよ。
という苦しさも真実ですが、
つらい現実は変えられます。
イジメをするのってダサいよね。
名誉の為に自分を犠牲にして
倒れるまで頑張るってダサいよね。
という雰囲気を作るのも重要です。
人をバカにした笑いを取る人が
どれだけ地位のある人でも、
乗っかったり、笑ったりしない。
それだけでも、
NOという表明だと思います。
最初からNOと言う事を
強制している訳ではないです。
自分のできる範囲で、
小さなところからでも
無理せずにNOと言える。
のではないでしょうか。
とても大事な事だと思います。
ホモソーシャルに染まった新渡戸稲造
先程、ホモソーシャルの事を書きましたが、
新渡戸稲造はNOと言えるタイミングを
逃してしまいました。
新渡戸稲造の書いた「武士道」は、
当時の日本にあった謎ルールや価値観に対して
みんな「それって必要なの?」と疑問を
持ちながらも運用していたタイミングで
その意味不明な価値観や
モヤモヤした疑問に対する解答として
大きな役割を果たしたとも考えられます。
新渡戸稲造自身も、
その日本独自の謎ルールや奇妙な価値観を
うっかりと「病的」だと
自ら零してしまった内容もありました。
名誉の繊細な掟がおちいりがちな、
病的な行き過ぎは、寛容と忍耐を
説くことではっきりと相殺される。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
私は、ヨーロッパの人びとが私たちの
念入りな礼儀作法の躾(しつけ)について、
軽蔑的な言葉をはいたのをきいたことがある。
彼らの批判は、そのような躾が私たちの
思考力を奪ってしまい、その限りにおいて、
礼儀作法を厳格に守り通すことが
実に馬鹿げてみえる、というものである。
儀礼的な礼儀作法には確かに不必要な
くどくどしさがあることは私も認める。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
かなり現代人の感覚に近いな……。
不必要だと気付いてるし、
自分でも認めてるならNOと言うべきよな……。
みんなでNOと言っていれば、
日本の会社からパワハラや
サービス残業は無かったかもしれない。
新渡戸稲造自身も、日本の謎ルールは
不要であり、病的であると自ら
漏らしてしまっている状態で
それでもNOと言えないのは、
それこそまさにホモソーシャルの
圧力を感じていたのでは?と言えます。
なぜなら、騎士道という本が
出てたからと言って
そこで張り合う必要も
本来であれば無い訳です。
無理に虚勢をはって
海外にアピールする行為も
自然体ではないでしょう。
本人が著者の中で「信仰」という言葉を
使っているシーンもありましたが、
まさに武士道という価値観や、
「日本的な形だけの礼儀作法」というのは
宗教的なモノといえるでしょう。
そういう形だけのルールに囚われて
身動きが取れなくなっている
多くの人がそれぞれNOとも言えない。
そんな息苦しい状態だからこそ、
その様な事にNOと言い始める
広告も出てくるのです。
こちらはサイボウズという会社が
コロナウィルスに言及しているポスターです。
内容はざっくり言うと、
緊急対応にあたってる方々の
努力を無駄にしない為にも
出社や出張を頑張らせる方向ではなく、
テレワークで新しい技術を使って
自宅勤務でリスクを減らしましょう!
という広告です。
全うな意見ですが、
「武士道の呪い」に
囚われた人たちは、命を捨てて
頑張る事こそ武士である。
と本気で思っているので、
社員にあらゆるリスクを
押し付けようとします。
この武士道の本は、
現代につながるあらゆる価値観に
結びついているとも話しましたが、
例えば、サービス残業のような
無報酬の仕事に関してもやはり
▼強く書かれている箇所があります。
どんな仕事に対しても
その報酬を支払う現代のやりかたは、
武士道の信奉者の間ではひろまらなかった。
武士道は無償、無報酬で行われる
実践のみを信じた。
精神的な価値にかかわる仕事は、
僧侶、神官であろうと、教師であろうと、
その報酬は金銀で支払われるべきものではない。
それは無価値であるからではなく、
価値がはかれないほど
貴いものであるからだ。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
現代まで完全に残りまくってる
価値観やないかーい!!!
この武士道の内容通りに
無報酬で働いてる人現代も
めちゃめちゃ多いんじゃww
ナゾの男
原因になってるよね。
ナゾの男
NOと言えるようになっていけたらいいね。
「武士道」の矛盾点
また、興味深い事に「武士道」には
矛盾点が多々見られます。
新渡戸稲造自身が、
「名誉」についての項目で
「自分で自分を褒めるのは恥だ」
という今の現代に
▼繋がる価値観を語っています。
自分自身のことを「聡明な私」とか、
「私のすばらしい気質」などと表現するのは、
果たして良い趣味といえるだろうか。
私たち日本人は、自分の妻をほめることは、
自分の一部をほめることだと考える。
そして自画自賛は、日本人にとっては少なくとも
悪趣味以上のなにものでもない、
とされている。そして私はキリスト教を信奉する国民に
おいてもそうあってほしいと思う。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
この価値観も根強く残ってるやんけww
自分の事を褒めまくるのは
日本人としては「悪趣味」
という事を言っていますが、
前項で書いた「無報酬で働く事の素晴らしさ」
を語った内容の次に
▼以下の様に文章が続きます。
※彼らというのは武士の事
弟子たちが彼らの師になにがしかの
金銭や品物を持参する慣習は認められていた。
だがこの慣例は支払いではなく、
感謝の意を表わす献上の金品であった。
そして、実のところは、
それらの金品は贈られた側にも大いに喜ばれた。
というのは、 彼らは通常、
厳格さと誇りある貧乏で知られており、
さりとて、みずからの手を用いて
働くには余りにも威厳がありすぎ、
みずから人に物を乞うには
自尊心が強すぎる人びとであったからだ。
彼らは逆境に屈することのない、
高貴な精神の威厳ある権化であった。
彼らはまた学問が目指すところの
ものの体現者であり、
鍛錬に鍛錬を重ねる自制心の
生きた手本であった。
そしてその自制心は
サムライにあまねく
必要とされるものであった。
出典:武士道 新渡戸稲造著 訳 解説:奈良本辰也
ナゾの男
無報酬の代わりにみんなのお気持ちで
「お金頂戴」ってどういう事や!!
「あまりにも威厳がありすぎるから」って
自画自賛の斜め上の「私は神」みたいな
発想だぞ笑。めっちゃ自分の事褒めてる!!
他にも自らの属性を
ベタ褒めしてる所が多々あり、
▼省略した形で一部抽出して書くと、
だけど、ヨーロッパ人のバラが好きって
感覚はちょっと分からんなw
だってバラにはサクラみたいな
純真さに欠けてるじゃん。
バラの花って散り果てるってよりも、
朽ち果てる事を好むような感じがするよね。
生への執着は死を恐れてる気がするよ。
あと、サクラの花は美しい上にトゲや
毒を隠し持ってはないよ。
バラの濃厚な香りより、淡い香りだから
飽きる事もないかな〜〜
※現代風に変えましたが、内容はそのまんまです。
みたいな感じでかなり
日本の特性をベタ褒めしておきつつ、
謎のマウントを繰り出しており、
なかなかトリッキーな角度で
ブーメランが放たれています。
ビビ
こんな調子で後15行以上、
このマウントを中心にサクラって
やっぱ最高だよね〜〜
日本がやっぱ最強だな〜
みたいなのを書き連ねてるよ。
ナゾの男
サクラでマウントですか……。
うーん。。。
こういった部分や、
本を執筆した動機からも
新渡戸稲造がどうにかマウントを
取りたくて無理やり体裁を整え、
その過程で謎ルールを
温存、維持、強化する役割になってしまった。
と言えます。
また、大きな矛盾点として
ここまで「武士とはなんぞや?」の心を書いて
「武士として生きる事は日本の誇り!」
と大きな声で大肯定する文章を書いている
その新渡戸稲造本人は一体どの様な
生涯を送ったのだろう?
っと思って調べてみたのですが、
- ①外国人と結婚して、
- ②子供の名前をトーマス・エジソンから
「遠益」と名付け、 - ③カナダのビクトリアで出血性膵臓炎で
倒れてそのまま帰らぬ人に。
ナゾの男
日本最強〜!!!日本の武士!!
とか言っておいて子供の名前エジソンやんw
ビビ
縁遠いじゃん……。
決して新渡戸稲造を
否定したい訳ではありません。
武士についても否定するつもりは
ありません。
武士自体は強くて
カッコイイとも思いますし、
過去には必要なルールも
勿論あったでしょう。
武士の生き様はどれだけ全力で
命を燃やして生きられるか。
という点でもあり、
ただダラダラと毎日を消費して
生きている現代人にとって、
生きる上で参考になる部分は
もちろんあります。
しかし、武士道の本自体が
謎のルールに対する
強引な回答(解釈)で
まとめられており、
矛盾の含まれた内容が多いです。
その本が絶対ではありませんし、
それらの価値観は決して
現代の価値観で
肯定できるものではありません。
昔は昔で今は今です。
550年以上前の価値観を
今現代まで持ち越して
社会常識として運用されてる事
自体がおかしいのです。
武士の戦う姿はカッコイイ。
志も凄い。けれど、
ダメな部分があるなら
しっかりNOと言わないと
不幸な人を多く生み出してしまいます。
この武士道の本みたいに、
ベストセラーになり、
現代に続くまで何度も解説本が出され、
その古い価値観は維持、
強化されてしまい、
実際にそれらの価値観を私達は
そのまま維持しており、
その価値観によって息苦しさを感じています。
「男はこうあるべし」が広がるまでの流れ
少し前の項目で言及しましたが、
新渡戸稲造の書いた「武士道」の本が
出版される前に、発行禁止になった
「葉隠」という本がありました。
新渡戸稲造はその葉隠も読んでおり、
順番的には以下の順番で
「男らしさ」のステレオタイプな
価値観が広がったと思われます。
- 「葉隠」全11冊を出す
- 「葉隠」が過激な内容である事、
当時全11冊もある人生教本が
発行禁止されたとあってバズる - 新渡戸稲造の「武士道」が出版される
- 多くの人の手によって最初に
武士道が語られた本として、
「葉隠」の解説本が
数十人以上の人の手によって
それぞれ出版される。
関連本が数十冊増える。
それぞれ部分的に話題になる。
(明治、大正、昭和) - 既に多くの人に影響を与えてしまう
- 多くの映画、マンガ、小説、時代劇などの
作品を通して武士道が語られる時の
教科書として「葉隠」と「武士道」に
関連する本が読まれたり、
実際に作品の元になったりして、
武士道精神がスポーツ根性モノ、
主人公のヒーローモノ、戦隊モノなどに派生していく。
(明治、大正、昭和) - 新渡戸稲造の「武士道」に関して
解説本が出版されはじめる
(昭和) - 渋沢栄一(2024年に新札になる人)が
武士道っぽい事を著者で書きまくる。
シンプルにまとめると以下の様な事
「青年は不平を言わない様に気をつけろ。
不平は人の心を怠惰にさせ、愚痴に溺れてしまう。
世の中自分の思い通りにいかないから「あきらめ」も必要。
不平には耐えろ」的な内容。 - 三島由紀夫が「葉隠」を著書の中で取り上げる
- 戦争で出陣する際に、日本軍の多くが
「葉隠」の中にあったセリフを引用して
「武士いふは死ぬ事と見付けたり!」
というセリフが一部で流行する。
有名なのでどこかで聞いた事ある人も居るはず。 - 五千円札の肖像画に新渡戸稲造が抜擢され、
再度バズる - 多くの人の手によって武士にまつわる作品に、
武士道が織り交ぜられて受け継がれていく
実は、「失敗は成功の母である」という様な
セリフは「葉隠」の中にあるセリフで、
海外の偉人も同じ様な名言を残していますが、
葉隠の方が70年以上先にこの言葉を
残しています。時期的には「葉隠」が先で
この言葉もずっと名言として
受け継がれて話題になっています。
ちなみに、マンガではよく敵を攻撃する前に、
「必殺技の名前を叫ぶ!」という
謎ルールがあります。
ごっこ遊びがしやすいやら、
印象に残るから、
自分で実況させたら面白いから採用した。
みたいな諸説は色々ありますが、
葉隠を読むと、
とある武士が自分の息子と
同じぐらいの子供と戦う事になり、
「お前は斬りたくないから逃げろ」と
言ったのですが結局、戦う事になり、
本当は斬りたくなかった相手を
斬らないといけない無念さで
相手を斬る前に「無念さ」と、
「斬った後に供養する」という事を
つらつらと伝えた後に
「一念阿弥陀仏、即滅無量罪!!」
と叫んだ後に白刃が宙に舞い、
振り下ろされた時にはその刃が
若武者の血で染まっていたーー
という話があるのですが、
恐らくそこから来ていると考えられます。
他にもあらゆる武士に関する作品の
参考になってきており、
「武士の世界観」が現代まで
与えてきた影響は大きいです。
上の流れはザックリとした流れです。
武士道の考えが広がる順番に前後はあります。
葉隠が出版される前の、神道、儒教、仏教などの
教えについては省いた上でまとめてます。
ビビ
「葉隠」は分かりやすく
出版と書いてるけど、
山本常朝という人の近くに住んだ
田代陣基(たしろつらもと)という人が、
山本さんの家に遊びに行った時に、
山本さんが「葉隠」に書いてある様な
「武士いふは死ぬ事と見付けたり!」
的な内容をものすごく語りまくるので、
これは書き留めないといけない!
と思って近所に住んでた田代陣基さんが
書いたので、
葉隠の語り手「山本常朝」
書き手「田代陣基」
という感じ。
ナゾの男
まぁ「葉隠」の内容を
語りまくるぐらいだから、
元々はさぞかしご立派な
武士だったんだろうな……。
武士の戦場のシーンも沢山出てくるし、
強そうだな……。
ビビ
徳川家康が江戸幕府を開いて、
まぁまぁ平和な時期に生まれたから、
戦経験がある訳ではないし、
幼い頃はひ弱で20歳までに死ぬんじゃね。
と言われてるぐらいだったし、
武士をクビになって
頭丸坊主にして
当時の和尚さん的な人に
仏道学びに行ってる。
ナゾの男
上のリストには
書いてなかったのですが、
「葉隠」の内容そのものも
山本常朝の完全オリジナルではありません。
町で有名な学者さんで
「石田一鼎(いしだいってい)」
という人が何やら哲学的な事を
言いまくって面白いぞ。
と有名だったので、
葉隠の語り手の山本さんが、
学者石田さんの家に何度も足を運んで
石田さんの考え方をどうにか
吸収しようとして勉強しました。
石田さんは、
「葉隠」が出版される前に、
「葉隠」のモトとなる
「武士道要鑑抄」という本を書いています。
ちなみに、石田一鼎さんの書いた本は
あまりに古くて資料そのものが
中々見つからないのですが、
石田一鼎さんの本を考察してる
大昔の本を見付けたので、
そこから石田さんが書いた
内容を少しだけ抜粋します。
善とは苦痛をこらふることであり
悪とは苦痛をこらへぬことである
口柄(くちがら)は云わぬが口柄、
手柄は誇らぬが手柄。
迷ひは悟りに迷ひ、
悟りは迷いに悟る。
人ごとに悟りたくは思へども、
悟りを求むるが迷なることを知らず。
迷をばいやに思へども、
迷を知るより他に悟なきことを知らず。
上記4つの内容の出典:
葉隠の哲人石田一鼎 川上清吉 著
ビビ
コピーライター的な
言葉のセンスがある。
最後の好き……真理だと思う。
他にもビジネスマナー的な
内容も書いてあり、
現代的に書き直すと以下の様な
感じの事が書いてありました。
「仕事で頭わるい人が居て、
埒が明かないとしても、
横からその人の仕事を奪うと
必ず失敗するよ〜
人が失敗するか成功するか?
なんて計画通りにコントロール
できる訳ないじゃん。
これ、仕事で陥りやすいから
気をつけてね〜!
石田一鼎より」
みたいな内容も多く入っており、
500年以上前の人物とは
思えない程、現代的な
感覚を持っていた人です。
そんな石田一鼎さんから
学んで作った「葉隠」には
ビジネスマナー的な内容や
上司へ接する時の対応。
みたいな事も書いてあり、
一応、過激な内容を省いては
現代に通づる部分も一応は多く、
人気になるのも分かりますが、
その多くは明らかに
石田一鼎さんからのエッセンスだな
という感じです。
ナゾの男
そんなに現代的な感覚を持っていた人が、
武士の過激過ぎる内容(※)を
語りまくるのは不自然ですな……。
(※葉隠には、旦那が留守中に
「トイレ貸して」と言った
見知らぬ武士にトイレを貸した妻がいて、
トイレを貸している最中に帰宅した
旦那が妻に「浮気しただろ!!」と言って、
裁判で死罪になった話を、
「女子の心得」として紹介してる話や、
歩いているときに、武士に間違って
ぶつかった人に対して、
武士が斬りつけようとした話など、
残酷な話も沢山ある。
当時の戦国武士の中には、
通行人が気遣いで武士に
「背中にしらみ付いてますよ!」と言ったら
「武士を侮辱するのか!」と怒って
斬りつけ、した話などもあり、
人の命を「気分で」奪う事が
日常茶飯事だった。
)
ビビ
葉隠の語り手である
山本常朝フィルターが機能したと
考えられる……。
そもそも石田一鼎さん自体は、
一応、武士ではあったけど
34歳の時に藩主の光茂って人に
忌み嫌われて7年間部屋に
閉じ込められた後に、
武士辞めます……。って
武士を引退してたから、
石田さん自体も「葉隠」に
書いてあった過激な事を
する人ではないんだ。
ナゾの男
ビビ
実際に
「戦国武士同士の喧嘩で
人がポンポン死んじゃってさ。
大変だったよ……」
みたいな戦国武士の世間話を
色んな人から聞いていて、
学者石田さんの所に勉強しに行った
葉隠の語り手山本さんが
そういう話を石田さんから世間話的に聞いて
自分なりにまとめたのかな……?
とか思うよ。
ちなみに海外では
武士道ではなく、
騎士道として同じ様な
「男らしさ」の形が
広がっています。
武士道は
「主の為に命を捨てるのは名誉である」
という考えがあり、
騎士道は
「自分の名誉の為に、弱いものを守り抜く。
その為に誰かの主になるなら全力で生き抜く」
という感じで多少方向性が違えど、
「男はこうあるべし」が浸透する
考えとしては充分な内容です。
当時の武士は自分の上司が死んだら、
その上司の死に続いて
10人、20人と集団で自ら切腹を選び、
命を捨てる事が名誉とされていて、
「もうそんな無駄な事は止めろ!」
と国から禁止令が出る程でした。
禁止令が出た後も、
しばらくその流行は続いており、
リーダー的な立ち位置の人が
あの世へ行くと、その部下たちが
謎の人
という感じですぐに命を捨てていた。
ここで全力で生き抜く方向に走るのが
騎士道である。
戦国武士の間では、後を追って切腹する事が
当時の流行になるぐらいなので
どれだけ同調圧力が酷かったのか分かる。
現代のサラリーマンも同じではないだろうか。
上司の失敗を部下の責任にされ、
上司の名誉を守る。
自分の手柄を上司に横取りされて、
上司が名誉を守る。
現代においても、
不要な文化である事は変わりありません。
そもそも武士道の
バイブルとされる「葉隠」も、
その「葉隠」を書いた人の師匠である
「石田一鼎」も、
それら過去の先人達を真似て
どうにか無理やり日本の謎ルールに
強引な解釈をつけた「新渡戸稲造」の
「武士道」も、
ここに登場する人物
全ての人がそもそも
書かれている武士像とは
全く真逆の人生を送っており、
私達が大昔から必死で守ってきた
「男らしさ」というのは
虚像でしかありません。
過去の学者が「武士道」を解説している
本を読んでみてください。
多くの人が「葉隠」か
新渡戸稲造の「武士道」を
大きく取り上げ、
これこそが武士道である!!
日本人が学ぶべき考えだ!
と力強く謳っています。
事実としては、
武士と正反対の性質を持つ
一般ピーポーが無理やり書いた
人生バイブル書、であって、
そこまで神々しいものでも無ければ、
全国民が守るべき宗教の様なものでも無いです。
繰り返しますが、
私は武士を否定していませんし、
宮本武蔵などを代表する
様々な剣豪の生き方も否定していません。
彼らのストーリーや実在する武士の生き方、
生き様、それらは全力で生きる人の姿であり、
それらの人々から学べるものもあります。
ただ、それらを現実世界に落とし込み、
男だから武士を見習って
泣き言を言うのは止めよう!
男は泣いたらダメなんだ!!
武士を尊敬しているので、
仕事の失敗は、自分が悪くても
絶対に謝罪してはならない。
名誉を守る事こそ武士だから。
という様に、様々に都合よく解釈し、
盲目的に取り入れていくと、
それらの「男らしさ」や
「謎ルール」で多くの人が
苦しむ事になります。
現代に蔓延る男らしさの強要。
男はこうあるべし。という価値観。
リスクある行動を取らないと
1人前じゃない。という風潮。
全てが武士の呪いであり、
男を生きづらくさせる男による
同調圧力。
それらは現代には不要です。
海外の男らしさはビジネスと創作で広まった
先程、日本は武士道で海外は
騎士道という形で「男らしさ」が
広がったと書きましたが、
他にも海外には色々な形で
男らしさの型が広がっています。
ヨーロッパなどで騎士道→ジェントルマン
という形で変形していった男らしさもありますが、
スペインでは闘牛士として
男らしさが維持温存されていました。
カナダ、メキシコ、アメリカなどでは
カウボーイなどの形が現代の男らしさに
繋がっていた所もあります。
顧客を説得する7つの秘密という書籍によると、
当時マルボロというタバコは
1950年代には女性用として売り出されていましたが、
売れ行きが思わしくなかった。
そこで1955年に大手タバコ会社
フィリップ・モリスによって
「自立した男の味わい深いタバコ」
として売出し、カウボーイや軍曹などが
タトゥーを入れた手でマルボロを持っている
姿を描き出した。
また、西部の雄大な景色の中、
カウボーイに合わせた広告を作って以後、
世界一の売上を誇るタバコブランドになった。
参考:顧客を説得する7つの秘密
著者: ジェームズ・C・クリミンス
という様な事が書いてあります。
少し前のところでも書きましたが、
1908年代には女性差別によって、
街でタバコを吸った女性が警察に捕まるという
事件が起きたりしていて、
それらの法律は1927年にやっと
廃止されたぐらいなので、
そりゃあタバコに興味が向かない女性も
多いでしょう。
カウボーイなどの男らしさは
この様に、金儲けする人達の手によって、
都合よく商品と結び付けられ、
それらが広まってきた歴史があります。
他にも販路を拡大しようとした
ビールメーカーが男らしさのイメージと
ビールを結びつけ、カウボーイのロゴ、
荒々しい山のイラストとセットで
商品を発売する事で、
タバコ、ビールなどの商品に
男らしいイメージが結びついた
過去もあります。
カウボーイ自体は映画などの創作でも
広がりましたが、同時にガンマンなどの
イメージも主に映画などの創作で広がり、
「男らしさ」のイメージとして、
浸透しています。
イギリスでは1982年まで女性は
バーなどの酒場に入る事を
禁止されていました。
当時の新聞には、
【酒場は「戦士の場所」というイメージが
ある、なので女性は立ち入り禁止】としている。
という様に言われたりもしてましたが、
その裏にはこういった
「男らしさ」のイメージが
大きく影響していると言えるでしょう。
他にも海賊、山賊、軍隊、カンフー、
映画ならランボーなどの荒々しいものなど、
世界のあらゆる場所で、
男らしさのイメージが作られています。
勘違いしてほしくないのは、
男らしさを強く押し出す作品を作るのは
悪い事ではないですが、
それらのバランスを取らなければ、
それらは市民のイメージとして
定着してしまいます。
ランボーなどの荒々しいイメージの
映画主人公のイメージに
女性はほとんど出てきません。
こういった男らしさのイメージによって、
多くの男性が気付かない内に、
被害に遭っているので、
女性の主人公を採用した作品を作るとか、
バランスを取って、
「男らしくないといけない」なんて、
そんな事ないよ!と示さないといけません。
ちなみに、騎士道そのものの
元になった原案は「騎士道物語」
という詩ですが、大道芸人が歌った事から
はじまっていると言われています。
その詩自体は、作者不明の歌も多く、
騎士道ど真ん中でガッツリ戦っていた人が
書いたかどうかも不明です。
ナゾの男
男らしさを語る流れやな……。
男性が感情を表現しない事で起きる弊害
ここまで以下の内容を
解説してきました。
- ①男性対する強い
ステレオタイプな価値観が
世の中に蔓延していた事、 - ②それらは大昔からあった価値観であり、
- ③武士道の名誉を守るという習慣から
現代まで続いてきた(武士道の呪い) - ④それらが日本の謎ルールへ変貌し
- ⑤ホモソーシャルはさらに強化されていった
などなど。
ざっくりと話をしました。
「男は泣いたらダメ」という様な価値観は、
子供の頃から既に洗脳に近い形で
植え付けられていきます。
その多くは、メディアと
男性同士の手によるものです。
弱気な姿を見せると同じ男性同士で
バカにされます。また、
男は強い!と間接的にも
表現された作品などが世の中には
多いため、それらを見て
「男は強くなくちゃいけないよな」
と自ら感情に蓋をする
ケースもあるでしょう。
ここまででお伝えした通り、
多くの女性は男が泣く姿に対して
ネガティブなイメージを持っていません。
「男が目の前で泣くのはアリ」という人
82%というアンケート結果の通りです。
これまでにも充分説明した通り、
男性同士の手によって
「武士道の呪い」が
現代に蔓延っているので、
男性の多くは感情表現がものすごく苦手です。
男性同士で感情封じ合いバトルをして来たので、
中々100%の感情を味わう事ができません。
そうして感情をスルーし続けていくと、
自分自身の「苦しい」という感覚や、
「辛い」という限界に気づかなくなります。
どんどん鈍化してしまうのです。
味の濃いものを沢山食べた後に、
味の薄いものを食べても
味を感じなくなる事と同じです。
武士道の呪いにかけられた、
現代の「武士リーマン」は、
常に消化不良の感情が鬱積している
状態になっています。
適切に自分の感情を発散したり、
消化しないと消化不良になります。
消化不良になると、
▼以下の様な状態になります。
- ①1つの感情に紐づく感覚を捉えられなくなる
→物事を見る時の解像度が下がる - ②内圧が高まっているので、攻撃的になる
1つ1つ解説していきます。
①感情を表現しないで無視すると、
「物事の目立つポイント」しか見なくなる
適切に自分の感情を発散したり、
消化せずに無視し続けると、
「適切に消化しなかった感情」
に紐づく感覚を捉えられなくなります。
「苦しいという感情」をきちんと
消化できない事が慢性化すると、
「苦しい」、「不快」、「不自然」、「切ない」
と言った「苦しいに紐づく」感覚を
捉えられなくなるのです。
先程、味の濃いものを食べると
味覚がおかしくなると言いましたが、
それと同じです。
こうして自分の感情に鈍くなっていくと、
相手の感情に関しても鈍くなります。
人の変化に気付けなくなります。
自分が疲れているのか?疲れていないのか?
その判断すらできなくなります。
自分がどれだけ苦しいのか?
それが分からない人に、
相手がどれだけ苦しいのか?
なんて把握する能力はありません。
夫婦間でもこういった
空気の読めなさ
みたいなものが喧嘩の原因にもなります。
自分の内側を捉えるスキルというのは、
そのまま自分の外側を捉えるスキルと
同じです。
語彙力があり言葉の引き出しが多い人は、
アウトプットする時(誰かと会話する時)のみならず、
自分が迷った時や悩んだ時、頭の中で
どれにしようかな。どうしようかな?
と「自分と会話する時」の選択肢も増えます。
なので、それと同様に
自分の「感情の変化」に気付かない人は、
細かい感覚に対する着眼点が雑なので、
例えば、映画や絵画などを見ても、
鑑賞するポイントが大雑把です。
「ここのシーン感動したよね」と言っても
「そんなのあったっけ?」となります。
日頃、自分の感情を無視し続ける。
という些細に思える事がきっかけで、
実は多くの日常生活に影響を及ぼします。
それが繰り返されると
「物事の目立つポイント」しか
見ない様になります。
「相手が怒っている」、
「目の前の人が悲しんでいる」
という細かな変化に気付けず、
目の前の相手が激怒して
壁を殴った瞬間に、
怒っている事に気付く。
と言った具合に、目立つポイントでしか
物事を判別できなくなります。
「実はずっと怒っていたのに……。」
という細かな変化に気付きません。
例えば、
食べログで誰かが評価してたから
味が分からないけど美味しい!
→自分の舌(感覚)を使わない
有名な画家が描いたからスゴイ!
→自分の感覚を使わない
という物の捉え方は、
まさにその様な状態です。
本当に自分で味わった結果、
おいしかった。
自分で味わった結果、
食べログでは★3.5の高評価だったけど、
自分は★2だと思う。
という様に自分の感覚を主体的に
使うのであれば問題ありません。
画家の例えも同様です。
作品見て色んな角度から考えても、
作品の意味や内容を調べても、
自分はこころに来ない。
というのは、
「誰かが100点と言っていたから!」
という他人軸の答えではなく、
ちゃんと自分の感覚を
使った結果の答えです。
目立つポイントしか捉えない人は、
自分の正解ではなく、
誰かの正解を引用して、
味わった感覚に陥る人がとても多いです。
それらを繰り返しても、
実際には「自分の感情や感覚」というものは
味わい尽くしてない訳ですから、
何をやっても虚無感が残るようになり、
その虚無感に苛まれるのが嫌なので、
休日は落ち着きがなく、どこかに行き、
何かを消費しては消費しきれない。
モヤモヤを抱えてしまいます。
そのモヤモヤさえも言語化できないので、
いつも心がぐるぐるしています。
これらは感情をきちんと
消化できない大人に物凄く多いです。
②心の疲れが分からない人は、体の疲れも分からない
先程も少し触れましたが、
こうして自分の感情を無視し続けると、
日頃の生活や、仕事で
「自分がどれだけ苦しいのか?」
キツイのか分からなくなります。
自分はやる気がある!
元気だ!
と思っていても、
空元気なだけなので、
- ①「物事の目立つポイントしか見ない」
という状態に加えて、 - ②「心に余裕がなくなり」、
次第に
- ③「体に悪影響」や「人間関係に悪影響」
を及ぼします。
常に心に余裕が無い状態では、
目の前の物事を噛み砕き、
深く考えて、適切に処理する為の
リソースがないので、さらに
自分の感情を適切に消化できなくなり、
目立つポイントだけを見て相手と
コミュニケーションし、
ざっくりと物事を見て
その良し悪しを判断しがちです。
なので、仕事にも影響が出てきます。
モノを見る時の解像度が高ければ高いほど、
(モノを見る時の視点が多ければ多いほど)
異変を察知したり、気付いたり、
変化を見逃さない事ができるので、
大雑把にしか見れない状況では、
仕事上でも危険な状況や
ミスを連発するなどの状態に陥りやすく、
体を張った力技で残業し、カバーするか、
毎日仕事の事を考えて
プライベートを犠牲にして浪費していく。
という不健康な状態が続きがちです。
体の変化にも気付かないので、
病気になりやすいです。
1972年にハーバード大学の精神科医、
シフネオス教授によって提唱された
「失感情症」という状態に
非常に近いです。
心の葛藤を言葉で表現することが
困難であったり、自分の感情に対する
「気づき」が失われた状態を
「失感情症」としており、
シフネオス教授の提唱した
「失感情症」について書かれた本によると、
▼「失感情症」を以下の様に書いています。
人間は疾病の苦痛やストレスの多い環境から
自分を守るために、
二次的に失感情症になることがある
出典:失感情症の時代を生きる「熊井三治、藤井真一」著
感情や情動を抑圧せざるを得ないような状況、
あるいは生活環境の中で、習慣的に
感情を殺して自己を守る生活をつづけるうちに、
二次的に失感情症になってしまうことが
認められてきている。
出典:失感情症の時代を生きる「熊井三治、藤井真一」著
ナゾの男
そのまんまじゃん……。
ビビ
「感情を表現していない人」って、
何故かみんな共通点あるな……。
と思って、調べたら
「失感情症」というものを見付けたよ。
ピッタリ過ぎてびっくりした。
現代人は「武士の呪い」にかかり、
大なり小なり失感情症になっている
と言えるでしょう。
シフネオス教授がとなえた「失感情症」の
▼特徴は以下になっています。
- 感情を表現するよりも事柄を細かくどくどのべる。
- 適切な言葉で情動を表現することが困難である。
- 豊かな空想力や想像力が欠けている。
- 言葉よりもむしろ行動によって情動を表現しようとする。
- 行動化することにより心理的葛藤に陥ることを回避する。
- ある出来事についてその状況を詳しくのべることは出来るが、
感情をともなった表現が出来ない。 - 人と気持ちを通じ合わせることが困難である。
- 考える内容が外的な出来事に関連するものが多く、
想像や感情に関するものが少ない出典:失感情症の時代を生きる「熊井三治、藤井真一」著
ビビ
って感じだね。
休日、あちこち出掛けて
「自分と向き合うのを避ける」
という人も多い感じがする。
と思ってたら、
それと似たようなものも上に書いてあるね。
感情をきちんと消化する方法「解像度を上げる」
ここではそんな「武士の呪い」によって、
感情を上手く表現しきれなくなった
人に有効な「感情を消化する」方法を
書いていきます。
と言っても師匠は身近に居るものです。
「感情を適切に消化する名人」は
子供だという事を頭に入れておいて
おきましょう。
子供の様に感情が湧き上がった
瞬間に泣いたり、怒ったりすると
感情がベストなタイミングで消化されて
次の瞬間には、引きずる事もなく
ケロッと立ち直って次へ進めます。
これが最も理想的な感情の消化方法です。
子供が喧嘩したり、トラブルに遭って、
大きな声で泣き叫ぶ様に、
大人だって本当は子供と同じく、
大きな声で泣き叫ぶぐらいの
「感情の発散」が必要なんです。
大人だから泣かなくていい。
というのは社会が決めた固定観念に過ぎず、
大人であってもそれぐらい、
泣いたり叫んだりする事は、
心にとって必要です。
けど、そうやって
感情を消化していない時間が
長くなれば長くなるほど
「モヤモヤが残っていく」と
思っててください。
誰も見てない所であれば、
思い切って泣き叫んでしまった方が
一番はやい解決方法です。
けど、多くの人はこう思う筈です。
恥ずかしいな……w
それは無理でしょw
その様な固定観念こそ、
我々の持っている呪いに
過ぎません。
ナゾの男
「恥ずかしい」という感情は確かに
変だよね。誰も見てないのだから。
自分が普段、どんな価値観によって
「本当の自分」が抑えられているのか?
それらを知る為の
良い機会にもなると思います。
- 感情を無視する。
- 無かったことにする。
というのは、ただ心の奥深くに
重りを付けて沈める行為に過ぎません。
水の中にボールを沈めて手を離すと、
勢いよく水面上に跳ね上がるように、
ふとした時に沈めた感情は
言語化できないモヤモヤとして
何らかの形で噴き出し、
再体験する事になります。
感情は消化しない限り、
残り続けます。
とは言え、大人になると常識や
仕事のタイミングなどが邪魔して
適切に消化、発散できない人が
多いと思います。
適切に消化するスキルを上げる方法
として以下のゲームが有効です。
レストランに行ってご飯を食べる時に
どんな食材が使われているのだろう?
と最低でも5種類の食材を当ててみる
ゲームをしてみます。
これを何度も繰り返す事で、
物事を捉えるための解像度が上がります。
ビビ
以前2ちゃんねるのひろゆき氏が
こういうゲームをすると、
思考力が上がるみたいな話を
何かの動画でしていた気がするのですが
(うろ覚えですまん)
それとちょっと被っているかもですが、
感情を味わうスキルとしては有効なので、
感情を味わうスキルの向上として、
紹介します。
また、アート作品や展示などを観て
素通りするのではなく、
作者はどんな思いでこの絵を描いたのだろう。
作者が伝えたかったメッセージは
なんなのだろう?
という自分なりの答えを、
必ず1つの作品に対して考え、
答えを出してから次のアート作品に移る。
という感じのことをしても効果的です。
こうして普段、大雑把に目立つ
ポイントを見る事に使っていた脳みそを、
細かいポイントを見る様にして
使っていくと、
モヤモヤの言語化に役立ったり、
細かいポイントを捉えて
物事を精査する事ができます。
脳のトレーニングの様なものです。
普段、マンガやアニメを観ない人は
そういった作品に触れるのも効果的です。
最低でも1ヶ月は続けるといいです。
それと同時並行してカラオケなどに行き、
恥ずかしいとか一旦忘れて、
全力を出して声を出して叫ぶ
のもいいです。
(これはモヤモヤで押しつぶされそうになっている
状態をガス抜きし、モヤモヤと向き合う為の
余力を作ってくれます。)
感情というものは、多くの場合、
「モヤモヤした名前の分からないモノ」なので、
それらを細かく捉えて、これは怒りなのか?
悲しみなのか?悔しいのか?これは本当に
必要なのか?
などなど、
細かく物事を見れる分だけ、
感じ取れる分だけ
感情の整理整頓ができます。
食べ物を細かく感じるスキルと、
アート作品を細かく読み取るスキルと
心の中を細かく感じるスキルは、
似ているのです。
そのスキルを応用して、
感情の森をかき分けていく感じです。
作品を観る時は、
最初から誰かの評価やコメントを見るのではなく、
見終わった後に、みんなはどんな視点で
物事を捉えたのか?
答え合わせの感覚で
自分の視野を広げていく
練習をします。
繰り返していくと、
アート作品なども
深いところで楽しめる様になります。
続けていくと、
自分の視野が広がる感覚が分かるでしょう。
すると、当然物事を細かく捉えるスキル。
が上がっている訳ですから、
人とのコミュニケーションも
以前よりは上手く行きますし、
細かな変化を捉えられているので、
相手が怒っているのかも
以前よりは分かる様になります。
異常事態も以前よりすぐに
察知できるようになるでしょう。
その様に感覚値を上げていくと、
自然と
自分自身の感情を細かく
捉えられる様になり、
ロボットの様に誰かに何かを言われて
条件反射的に怒ってしまう!
みたいな感じも減ります。
③慢性的なストレス状態なので攻撃的である
感情を消化できずに
モヤモヤしている状態というのは、
思考がグルグル巡りやすいです。
あの時誰かに酷い事言われた!
あの時誰かにこんな事言われた。
私はこんなに頑張ったのに!
報われない!
そういった感情が消化されずに、
グルグルと頭を巡っている訳ですから、
心に葛藤を抱えやすいし、
不眠症にもなりやすいです。
子供はその瞬間に全てを消化してる
訳なのでそうはなりません。
だからこそ過去の後悔や、
未来の不安を考えずに
ストレスフリーなので
とてもエネルギッシュです。
モヤモヤが常にあるというのは、
風船の中にパンパン状態で
空気が入っているのと同じです。
お酒を飲んで一時的に忘れても、
空気が抜ける訳ではありません。
空気がパンパンに入った風船と
同じ心理状態である事と同時に、
そもそも「男らしさ」の呪縛
がきっかけでそうなっているので、
この様な人達は、
「男とはこうあるべし」
という価値観をその
苦しい状態になっても、
大切に握りしめている場合が多いです。
そうなると、プライドだけはやけに高いのに、
失敗を認めず、名誉を守るために
相手を攻撃してくる。
という人になってしまいます。
感情表現が苦手とはいいますが、
怒る事に関してだけは上手いのです。
先程の、ハーバード大学教授の内容にもありましたが、
感情を行動で解決しようとするので、
怒った状態が態度に出がちです。
また、自身の内側でパンパンに膨れ上がった
風船が破裂している事にも気付かずに、
心の声が漏れ出ている人も居ます。
ナゾの男
ブツブツ独り言話している人……。
居るね……。
こうなってしまうと、
周りからは面倒な人
として扱われるのですが、
大人になると、さすがに個人の
心の問題に関してはしっかりと
指摘してくれる優しい人なんて
そうそういません。
周りはそんな人に合わせて
どうにか苦笑いしながら対応しているのですが、
その対応されている事にすら気付かないので、
悲しい事にどんな人と話をしても、
なんとなく淋しい感じや虚無感を
感じやすいのです。
相手は苦笑いしながら
対応しているのですから
心が通じ合えるはずはありません。
けど、それにすら感情を読み取る
スキルが乏しい為に気付いていないので
自分は間違っていない
なぜなら、誰も何も言わないし。
という感じになってしまい、
最終的に周りから誰も居なくなった時に、
みんなが構ってくれない事に
どうして誰も構ってくれないんだ??!!
っと怒り出して、
相手を攻撃したり、嫌がらせをしたり、
過去の武勇伝を永遠と語る大人に
成長してしまいます。
愛情を求めているのに、
相手を攻撃するというのは、
成長途中の赤子が母乳を飲む時に、
強く噛むという状態と
とても似ています。
ナゾの男
その様な状況に現状なっている人でも、
きちんと自分自身と向き合う事で
生き辛さというものは変えていく
事ができます。
自分の心のモヤモヤに
向き合わないで放置し、
感情を無視し続けると
どちらにせよ自分自身がその
消化できなかった感情に
押し潰されて苦しくなってしまいます。
ナゾの男
どうやって消化するんだ?
さっきの食事する時に食材を当てるゲームと、
アート作品のメッセージを考える、
マンガやアニメに触れる。
感情を歌で発散する。
というのをやればいいのか?
先程ザックリと書いてきましたが、
どれもとても有効です。
とても有効な方法ですが、
風船がパンパンに膨れ上がっている
状態の人は、
まず順番的に
- ①感情を発散して空気を抜く
- ②解像度を上げて感情の整理整頓をする
という順番が必要です。
先程、述べた「思い切り泣き叫ぶ」
という方法は①のガス抜き効果があります。
なのでそれが出来るならした方がいいですが、
できないなら、
新しい趣味を見つけましょう。
スポーツでもいいですし、
ボウリングでも
ダーツでもいいです。
A:集中できるものか、
B:リラックスできるもの、
C:体を動かすもの。
のいずれかがいいですね。
集中している時は思考が止むので、
その時、心の葛藤も消えています。
思考が騒がしい時=ストレス多め。
思考が穏やかな時=ストレス無し
という状態であるので、
「なにかに集中できるもの」は
ガス抜き効果があります。
料理を全力で作る。
掃除を全力でやる。
という時も同じ様に集中しているので、
思考が少なくなり、スッキリします。
体を動かすものに関しては、
例えば筋トレの場合だと
例外なくうつ病の症状を軽減する。
という論文も出ているぐらい、
メンタルにとっては効果的です。
強いトレーニングは必要なく、
有酸素運動でも効果があるそうなので、
いずれにせよガス抜き効果になります。
ビビ
ホモソーシャルの共通言語とは?
ここまで以下の内容を
解説してきました。
- 男性対する強い
ステレオタイプな価値観が
世の中に蔓延していた事 - それらは大昔からあった価値観であり、
- 武士道の名誉を守るという習慣から
現代まで続いてきた事 - それらが日本の謎ルールへ変貌し
- ホモソーシャルは益々強化されていった
- 「武士の呪い」によって感情表現できない人は
- 失感情症と同じような状態になり
- 目立つポイントだけを見て物事を判断する様になる
- 感情を表現する方法とは?
などなど。
この項目では、さらに掘り下げて
男性間のホモソーシャルにおける
コミュニケーション方法について
解説していきます。
ここで解説する
「目立つポイント」で会話をする行為が
「セクハラ問題」などに繋がっていきます。
下ネタは男性間のコミュニケーションツール
「男性は感情を抑え込むべし」という
価値観があるが故に、
目立つポイントを見て物事を判断
する様になります。
それは子供時代でも同じです。
また、これまで説明してきた様に
男性がリスクある行動を取って
「他の男性に名誉を誇示する性質」
がある事も伝えてきました。
そうした名誉が現代では
「リスクある下ネタ」になっている
部分があります。
女性が知ると大変驚くと思うのですが
「下ネタは男性の間では
コミュニケーションツール」
になっています。
は?
っと思って怒る女性も居ると思います。
これまで書いてきた様に
女性にとって下ネタというのは
遊ぶ為のものではなく、これまで
何度も男性から加害されてきたり、
下ネタによって恐怖や不安を
抱えてきた経験の多い女性にとっては
笑えないぐらい脅威になる事が多いからです。
しかし、
この記事で書いている様に
「女性の性犯罪被害の実態」
などは普通の男性は全く知りません。
性犯罪から守るために誕生した
女性専用車両など、社会に女性差別が
組み込まれているような、大規模な
存在ですら慣れすぎていて
普段意識すらしていません。
被害が多くて作られたのにも関わらず、
その被害に気付かない方が変なので、
性犯罪被害の実態を知らないというより、
自分とは関係無いものとして、
スルーしていると言った方が適切かもしれません。
女性でセクハラされる人なんて、
そんな多くないだろう?
痴漢なんて滅多に起きないでしょ?
と言ってる人、本気で存在しますし、
「痴漢冤罪」という映画や創作では
かなり取り上げられますが、実態として
1%ほどのデータも無いものと
同列に語る人も存在します。
なので、それらの実態が分からないので、
下ネタをオモチャの様に使って
相手とコミュニケーションを取る。
なんて事も悪意なくやります。
「オ◯ン◯ン」や「マ◯コ」
と言ったNGワードというのは、
子供から大人まで
共通して人気があるワードです。
なぜ人気が出るのか?と言えば、
一般的にそれらがダメなものとして
扱われているので、
学校の様な決まりやルールが
存在する窮屈な場所では
下ネタを使うだけで、
簡単にリスクのある行動が
取れてしまいます。
例えば、
イタズラをした男性3人が校長室に呼ばれ、
校長先生に怒られているとしましょう。
怒られている時に頭を下げるタイミングや
咳き込みながらのタイミングで
校長先生にバレない様に
「すみませんでした。
ゴホッゴホッマ◯コ」
と口に出したとします。
校長先生は気付かず、
仲間の3人は気付いており、
笑いをこらえています。
そうすると、この3人の中で
下ネタを言った1人は、
「危険な場面で下ネタを言った」
として名誉あるヒーローになります。
ナゾの男
下ネタ言っちゃダメな場面で
下ネタを言って笑いを取るみたいな
似たような経験あると思う。
これ、女性からすれば
「は??全然意味分からん」
となりそうですが、
男性の間ではこういった
「タブーな場所でタブーを破る。
そしてそれらを楽しむ」
というのは普通によくある話です。
また、久々に会う友達や
昔からの友達など、
挨拶代わりに下ネタを織り交ぜて
会話する人も居ます。
Twitterなんかでもよく
ネタとして「◯っぱい」と
ツイートする男性を
見た事があると思います。
そうしたツイートに
「◯っぱいこそ正義だ」
というリプやネタ画像を
投稿したりします。
下ネタは男性同士で会話をする
ツールになっています。
女性にドン引かれたりする事も
分からずに気軽に
「女性を買う夜のサービス」に行った、
行かないなどの話を平気で
オープンな場所でしている人も居ます。
悲しい事に性犯罪の実態を知らない
男性達の間では下ネタは
コミュニケーションツールとして
名刺代わりにもなれば、
共通の話題にもなっています。
社長や部長など、身分の高い人が
自ら下ネタを言ったら
部下は親近感を持ち、
「一肌脱いでくれた」とか
「心の仮面を取ってくれた」
という認識で仲良くなれたりします。
当時、Twitter名を「チ◯ポコ太郎」という
名前にしてたのですが、
その後、女友達から「本気で止めてくれ」
「タイムラインを見て朝から嫌な気分になる。
そのままの名前で居るならブロックする」
と言われ、
ナゾの男
ビビ
ワイの自由やないかい!!
っと思っていたのですが、
性犯罪の実態を調べれば調べるほど、
なるほど……。
そんなギャグでさえも、
苦しく感じてしまう程、
これまでセクハラ被害に
遭ってきたのかもしれない。
実際のデータを見れば
その可能性も充分あるし、
それ程、この社会に性犯罪が蔓延していて
社会そのものが歪んでいるんだなと
改めて自分の視野の狭さと、
下ネタをギャグとして気軽に使っても
何の被害も起きない
「社会的強者の立場の男性」である事を
自覚しました。
私は名刺代わりに女性の性的な部分を
コミュニケーションツールにした事は
ないのですが、
よく考えてみれば、
そういった女性の体の一部分を
ギャグやネタとして名刺代わりに使う。
という事自体がとても差別的です。
男性は日頃性犯罪に
巻き込まれる事もなかなか無いので、
知らずに女性の尊厳を踏んでいる。
という感覚は女性でないと分かりづらい
かもしれません。
なので、女性が「◯んこ!」とツイート
してたからと言っても、
男性と女性ではセクハラや
性犯罪の被害などの社会背景が違う為、
その苦しさというのが伝わりません。
「男の大事な部分に綿棒を入れて拡張するw」
とか、「男の首を絞めて泡を吹くまで●●してみた!」
とか、「男の大事な部分がちぎれるまで
性的暴行を加えてみたw」
みたいなコンテンツが当たり前に
広がっている世の中で、
男性の70〜80%が性的暴行被害に遭い、
仕事をしたらアソコの大きさが大きいか小さいかで
面接が不採用になったりして、
実際にそういったコンテンツと
同じ様な事をされて苦しい思いをしている
人が多い中で
女性が「◯んこw」と
ツイートしており、リプにはそれらを
「称賛するコメント」が沢山付いている状況を
イメージして貰えたら
少しは「不快に思う感覚」を
想像しやすいかもしれません。
それでも、まだ女性と同じ社会背景の条件を
正しく表現できていません。
この記事を読んだ人なら、
これまで書いてきた様な医学部入試問題や
それ以外の実際に起きている差別の現状を
見れば何となくは掴めると思います。
※今回は例として「おっ◯いツイート」として
分かりやすく示しています。
多くの女性は不快には思うか、
あまりにも慣れすぎてしまって
何とも思わないか、
軽く不快に思うけど言語化できないか
どちらかといった所です。
なので、男性は女性が被害を受けている
社会背景を知らないので
「別に性的な部分をギャグにして遊んでも
いいじゃん!俺が女で、
◯んこってギャグで言っても
別に嫌じゃないよ?」
っと平気で言う訳です。
社会背景を理解しているのか?
理解していないのか?
という違いで見える世界が
全く別になってきます。
ナゾの男
女性がチ◯ポコ太郎みたいな名前にしてたら、
変態野郎からメッセージ沢山来たり、
ストーカーされたり、
粘着されたりする可能性高いよな。
女性で下ネタが大丈夫な人や好きな人は
性的に消費される事や女性差別に
慣れてしまっているケースが多いです。
そういう人達からもよく人生相談を
受けたりするのですが、
相談内容を聞いたら
男性差別が根本にある問題
だったりして、本人達もあまりに
女性差別のある現状に慣れすぎて
何が原因で息苦しくなっているのか、
気付いていない人も多いです。
男性にとってはなんの危険もなく
使える下ネタですが。
女性にとっては多くの場合
危険が伴うものです。
また、男子学生同士の間では
男性ならではのリスクある行動のケースとして、
ギャグをやらされる。
みたいなシーンもよくあります。
そういう場面でも、
「下ネタはピンチを乗り切る便利なツール」
として利用されてきました。
私自身下ネタは好きな方ですが、
時と場合を選ばないといつの間にか
世の中の「女性を消費する雰囲気」や
「女性を軽視する雰囲気」を形成する
1人に加わってしまう。という話です。
ロッカールームの様な
男同士しか居ない場所で
「飛天御剣流奥義!!天翔龍閃
(あまかける龍のひらめき!)」
と叫びながらチ◯ポコで乱闘してもいいし、
「玖ノ型 水流飛沫・乱!!」と叫びながら、
股間から放水して攻撃しても、
身内ノリでお互い楽しむ分には良い訳です。
ナゾの男
目立つポイント(記号化された要素)で会話をする
先程は、男性間のホモソーシャルで
下ネタはコミュニケーションツールに
なっているという話をしましたが、
これまで話してきた内容を踏まえると、
- ①武士の呪いが発動
- ②感情を表現できない
- ③目立つポイントを見る様になる
という流れを書きました。
実はこの目立つポイントで
物事を捉えるようになる事からも
下ネタへの慣れはスタートしています。
先ほど、感情を表現できない事から
「目立つポイントで物事を見てしまう」
という話をしました。
そういった事から
「男同士本音で語る」というのが
苦手な人も多いです。
武士の呪いによって、本音で話したり、
深い内容を話したりすると、
なんか臭いなw(照れるよな) と
なりがちです。
- ①感情を表現できない→
- ②目立つポイントを見るようになる→
- ③感情を表現できない上に、
武士の呪いにより
本音で語るのも苦手
という流れが出来てしまい、
目立つポイントを共有して
なんとかお互いの会話の
きっかけにしがちです。
こういった流れが下ネタの慣れに
つながっています。
男性に比べて女性の体は
目立つ部分が多いです。
例えば、一般的に
物質が布に覆われている
面積や量を考えても
男性の股間は面積が小さく
女性の胸は面積が大きい
という事実があります。
スポーツなどでも
男性の股間に目が行く
事は少なくても、
スポーツ中に女性の胸に
目が行く事は誰でも
あると思います。
体の上部にあるので
目に入りやすいのもあります。
通常であれば性的な目線ではなく、
1人の人間として見るところですが、
思春期の学生で、男性であれば尚更そういった
目立つポイント(記号化したもの)を
見て会話のネタにします。
この様に、男性は記号化されたものを
通してコミュニケーションするのに
慣れているので、
例えば「高校の近くに住んでいる。」
と言えば、
「毎日ウハウハで羨ましいなー!」
みたいなことを言う訳です。
(※ネット上で見かけた男性同士のやり取りです)
要するに女子高生が見れて
羨ましいという意味合いですが、
本気で思っている訳ではなく、
その様に記号化した要素を
会話に入れる事で、
学生時代同様にスムーズに
コミュニケーションが
取れると思っているので、
それらを活用し続けるという傾向があります。
それに対して「犯罪だぞー!」とか
「気持ち悪いw」みたいに返信が来る事で
コミュニケーションが成立していると
思っている訳です。
(※本来は大人が女子高生と出会う事は犯罪なので
ネタでも好ましくないです)
例えば、友達が居ない。仲間が欲しい。
など何らかの心のつながりを求めている時に、
それらの記号化したコミュニケーションを
使用する事で「簡単に他者と繋がれる」ので、
心の癒やし的な側面もあるでしょう。
ネットではよくゲイのセクシービデオに出演した
男性の画像をネタ的に使って
コミュニケーションを取っている人を
よく見かけます。
本人が嫌がっているのかどうか不明なので、
あまり名前は出したくないのですが、
「●●先輩」という名称でネットでネタにされています。
これらも目立つポイント(記号)を通した
コミュニケーションと言えます。
目立つポイント(記号)を通して
コミュニケーションをしたり、
記号を通して喜怒哀楽を
感じたりしています。
また、
記号化したコミュニケーションを好む人達は、
例外なく「こうあるべき」という価値観を
強く持っています。
なぜなら「こうあるべき」というものが
適応されるいわゆる常識と呼ばれるものや、
ルールや風習、一般的な価値観、
社会通念、ステレオタイプというものは、
それ自体が強烈な
共通記号になるからです。
例えば、実際に起きた話ですが
男女が複数人集まる友達グループで、
1人の女性が最年長でした。
男性の1人がその最年長の女性に対して
「おばさん」と呼んだりしてからかう
場面がありました。
その男性は終始、世間一般的な
「男性はこうあるべし」という
男性のステレオタイプ像に合わせて
強い口調を使ったり、相手をバカにする事で
自尊心を保っている状態でした。
男性の場合、コミュニケーションが苦手な人でも、
自分の感情と向き合わない人でも
ひとまずは世間一般的なステレオタイプに
乗っかっておけば形だけは
受け入れてもらえる(会話が成立する)
土壌がそこにはあります。
※そういう日常の部分も、
男性が下駄を履かされていると
言われるポイントです。
実際は、会話なんて成立していないし、
女性は心底傷ついている中で、
パニックになり空気を壊さないように
「おばさんって言わないでよ!!」
と言ってネタ化してるだけで、
こういった経験が積み重なり、
何年も自分の容姿で悩んだり、傷ついたり、
自尊心が回復せず、鬱になる人も居ます。
男性は、冗談が成立していると思っており、
それに気付かないのです。
こういった相手をバカにしたり、
見下すコミュニケーションをする男性の
報告事例はいくらでも見つけられます。
仕事でマニュアル人間と言われる人も、
夫婦間でコミュニケーションが
上手く行かない人もこのケースが多く、
友達にも上司にも言わない様な酷いセリフを
妻や恋人になら平気で言う。
という人がとても多いです。
目の前の相手を見るのではなく、
あくまでも世間一般的な
「こうあるべし」という価値観を見て、
その「こうあるべし」という価値観に
沿った行動をします。
なので、自分自身が「こうあるべし」
という価値観に沿っている以上、
相手が「こうあるべし」の価値観に
沿った行動をしていなければ、
怒りが出てきたり、気持ちをないがしろにされた
と勘違いしてしまうケースも多いです。
人間は人それぞれであり、
マニュアル化できないので、
本来であれば
「こうあるべし」の価値観に沿って
会話をするのではなく、
目の前の人間がどの様な事を好きで、
どの様な価値観を持っているのか?
をきちんと見極めて会話するのが正解です。
記号化したコミュニケーションに慣れると、
「男はこうあるべし」の様な記号だけを見て
相手そのものを見ない。
という事が多々起こります。
某テレビ番組で、恋愛が下手で
モテない男性芸能人が居ました。
相手がAというテーマで話をしてきたら、
Bという返事をする。という感じで
恋愛する時にあらかじめ台本を作り
シュミレーションするそうです。
女性の方から誘ってきた場合でも、
という台本しか用意していなかったし、
想定していなかったので、
断ってしまった
という経験があるのだそう。
某有名番組で実際に話してた
俳優さんのガチな恋愛体験です。
(番組名は伏せます)
まさに目の前の相手ではなく、
「こうあるべし」という価値観を
盲目的に信じてそれらを記号化して
日々の生活を送っているのが伺えます。
この人の場合は「程度が強い」というだけで、
大なり小なり同じ様な考えを持つ男性が多いです。
「女ってこういうものでしょ?」
と言ってテンプレ行動をする人も多く、
人それぞれ違う1人の人間だという事を
忘れてしまっています。
マニュアル化なんてできません。
ちゃんと自身と向き合って
感情を精査したりすれば、
相手の嫌がっている感情や
この人は何が好きなんだろう?など
相手の事をしっかりと見て
行動する事もできます。
実はこういった記号を用いて
コミュニケーションするのは
男性だけではありません。
男性に多いというだけで、
女性にも居ます。
女性間のホモソーシャル
ホモソーシャルという言葉は
男性のみの言葉としてよく使われている印象ですが、
実は「同性間の繋がり」という意味合いがあるので、
女性間のホモソーシャルという
使い方もできます。
女性間のホモソーシャルとして
まず挙げられるのは、
ヤマンバギャル、
ガングロギャル
と言われる女性達です。
画像出典:HikakinTV
ナゾの男
彼女達のインタビュー動画や
ドキュメンタリーなどを見ていると、
学校で友達の輪に馴染めない人や
家出をしている女性、
学校が嫌になった女性など、
何かしらの疎外感を感じている人が多く、
ヤマンバギャルになる事で、
メンバー全員に共通する強烈な記号を作り、
それらを無理やり身にまとう事で、
「疎外感の回避」や「心の安心」を得て
その記号を通して仲間と繋がる
コミュニケーションを
体験しようとしています。
最初に、男性は「武士の呪い」によって
感情を封じており、その為
目立つ記号でコミュニケーションを
取る様になったと書きましたが、
そういった部分とも繋がります。
記号でコミュニケーションする人達の
特徴として、消化できなかった感情や
大きなモヤモヤした感情、
繋がりが欲しい。友人が欲しい。
寂しさなど、疎外感や埋まらない
心の隙間などがあります。
社会に馴染めなかった人達が
社会の外側に自分たちだけの城を作る。
そうして身を守ろうとしています。
社会に馴染めなかったヤンキーの
様な人達の服装が似てくるのも
その様な記号化したコミュニケーションで
心理的につながろうとする側面が
あると言えます。
記号を作って人とつながるホモソーシャル
「こうあるべし」という価値観を強く持ち、
それに沿って行動したり、
会話をする「記号化したコミュニケーション」
の他に、ヤマンバギャルの例でも分かる通り、
自ら新しい記号を作ってコミュニケーション
ツールにする事も可能です。
一般的にオタクと呼ばれる人達は、
(※先程の例でも分かる通り、オタクに限らず
社会に馴染めない人全てに当てはまりますが、
分かりやすくオタクに限定して話しています)
自らの仲間だけに通じる記号を作り、
それらを共有する事でコミュニケーションを
楽しんだり、幸せを実感する事が多いです。
ゲイのセクシービデオに出る男性を
ネタにする話も出しましたが、
その他には
- 太ももの絶対領域が好き。
- 猫耳が好き。
- メイドコスプレ衣装集めが好き。
- 妹っぽい人に「お兄ちゃん」と言って欲しい。
- 女子高生が好き。(制服という記号が好き)
などなど、
これらは実際の秋葉オタク自身が
テレビで自ら語った「好きなもの」ですが、
どれも、相手そのものがどうか?
という人間の部分よりも、
太ももの絶対領域という
記号があればひとまずOK
→とはこうあるべし+
仲間同士で会話のきっかけが掴める
妹らしさがあり、お兄ちゃんと
言って貰えて「記号を受け取れたら」ひとまずOK
→妹とはこうあるべし+頼られたい
メイドコスプレ衣装集めが好きという方は、
「将来メイドを雇う事は、
全男のロマン」と語っていました。
→男とはこうあるべし+受け入れてもらいたい
そういった形で記号そのものを
重視しているのが分かります。
また、先程説明した様に、
記号をコミュニケーションとして使う
人達の心理状態としてそれぞれに
心の隙間やモヤモヤした状態がある
(疎外感などもある)とも説明しました。
秋葉オタク同士の会話で
「(;´Д`)ハァハァ」
動画なども実際にあり、
独自の言語を使う事や、
地下アイドルなどのイベントで
称賛を送る踊りも、
彼ら独自の記号です。
先程、攻撃的であるという事も
書きましたが、
リア充爆発しろ!!
という言葉もまさに
記号化したコミュニケーションでの
繫がりと攻撃性(モヤモヤを発散したい欲を持つ)
の両面を持ち合わせています。
先ほど説明した通り、
リア充に対して怒りが湧いてしまう人は
「恋人が居ない人は不幸である」
という「こうあるべし」の価値観を
握りしめているからこそ怒るのです。
私がどう在るかで幸せかどうかが決まるから、
恋人が居ても居なくても私の幸せは
私が決める」
という柔軟な価値観を持っている人なら、
リア充を見ても感情が動きませんよね。
これまで書いてきた通りです。
少し脱線しましたが、この様に
「太ももの絶対領域が最高!」
「JKいいよな」「リア充爆破!」
などなど記号を通して同性同士の
コミュニケーションのきっかけや
ツールとして活用しているのが分かります。
もっとも女性からすれば、
1人の人間として見てくれているのではなく、
1つの性的な記号として見ている
というのが分かってしまうので、
当然、性犯罪が蔓延している現代では
それらを口にして相手に伝えたりすれば、
不快に思われたり、
セクハラに該当する事も多いです。
以前、とある大物女性声優が
ツイッターにて日常風景の画像を
投稿したところ、
セクハラコメントが相次ぎ、
声優はインスタグラムに逃げ、
活動の場を奪われる事になった
件がありました。
インスタグラムに逃げても、
Twitterに画像を持ってきて
執拗にセクハラコメントを
繰り返す人も居ました。
オタクの話の流れで書いているので、
勘違いされては欲しくないのですが、
これは「オタクがそう実行した」
という話ではありません。
主語を大きくして話したい訳ではなく、
現代では、記号化した
コミュニケーションがあまりにも多く
みんなが慣れてしまっているので、
オタクがそうしたのではなく、
知らずしらずのうちに記号化した
コミュニケーションを使用している
一部の人がその様なことを
してしまったのでしょう。
記号化したコミュニケーションに慣れた人は、
相手がどの様な人なのか?
知ろうとしなくても簡単に人と繋がり、
淋しさを埋められるかもしれませんが、
勝手に1人の人間を記号化して
性的に消費してもよい。
という事にはなりません。
男性は「武士の呪い」により、
リスクを好んで犯す事で、
名誉を競い合う性質があると
これまで話してきましたが、
記号化したコミュニケーションに
慣れた人達が、自ら非日常的な
使い方をする記号を作り上げ、
それをしばしば現実世界に持ち込む事で、
男性特有のリスクある行動の代わりに
しようとする事が多いです。
武士の名誉ある行動、
リスクある行動やその性質が、
現代ではスマホから親指1つで
リスクある行動をかんたんに
取れてしまいます。また、
リスクある行動をした場合、
記号化したコミュニケーションを
取る人同士でカンタンに褒め称えたりする事ができ、
承認欲求と淋しさが一時的に満たされます。
そうして「いいね」や「RT」
などのポイント稼ぎもまた、
愛情や応援などの記号化した
要素といえるでしょう。
文章が読めない人が増えている。
という話もよく見かけますが、
こういった記号と記号の
コミュニケーションが
簡単に出来てしまう現状も
確実に影響があるでしょう。
コミュニケーションは
相手を1人の人間としてその時々、
適切な反応をする事で成り立ちます。
自分中心ではなく、相手中心で
話を聞く事からコミュニケーションは
はじまりますよね。
最初から記号として相手を見ているのでれば、
目の前の人を1人の人間として
見ている訳ではないので、
相手の反応が分からず、
コミュニケーションは成立しません。
そうして、会話に失敗し、
人と心と心が通じ合わない状況が
経験として増えていくという事は、
さらに心のモヤモヤや
心の隙間を大きくする要因になります。
SNSで簡単に繋がれる現代だからこそ、
記号と記号を使った会話ではなく、
それらを省いたリアルでの
コミュニケーションから
得られるものは多い様に思います。
うちの兄はフィギュアを
数千体所持しているコレクターですが、
彼は記号化されたフィギュアを通して
人と会話をしようとします。
会話の90%が以下の内容になっています。
レアだから高値で売れる。
見てみて!このフィギュアが
カッコイイ。
面白い話なども沢山できる兄で、
話術にも長けているのですが、
目の前の人の反応を見ていないので、
相手がつまらなさそうにしてても
お構いなしです。
フィギュアを通しての会話が
ほとんどになっています。
相手の反応を見ずに一方的に喋るのは、
コミュニケーションとはいいません。
目の前の人がどんな反応をしているのか、
相手にとって嬉しい事はなんだろうか?
自分が傷つくのを恐れずに、
1つ1つ実践していく事で
本音で語り合う手応えがつかめます。
そういった体験を重ねて
本音で語れる様になる事で
心のモヤモヤは晴れていくので、
どちらにせよ一歩踏み込む勇気が
必要だと言えます。
少し補足ですが、
記号化するコミュニケーションには
2通りあります。
という様な心の内側の感情に作用する記号。
(人との心の繋がりや、心を満たす働き、感情を動かすもの)
B:2つ目は「女子高生」→「JK」という様に
単語を省略する事で文字入力の手間が省けて
チャットなどのやり取りがしやすい
という様な心の外側の会話で便利に
作用する記号化。
(心の外側のやり取りを円滑にする目的のもの)
ネットやチャットの普及により、
「ウケる」という表現は
「笑う」→「笑」→「w」などに
省略されてきました。
メールの時代ならまだ「面白い」とか
「笑う」でも間に合っていたのです。
チャットなら「w」と打たないと
やり取りが間に合いません。
その様にAとBで違う役割を持つ
2種類の記号化がありますが、
「女子高生=JK」の様な単語は、
AとBの両方の側面を持つ言葉に
なっています。なので、
痴漢の被害者のデータを見ても、
私服の女性より、制服姿の女性の方が
約20%ほど被害に遭う確率が高いです。
これはAの側面がないと説明できません。
Aの心の内側に作用する記号を使う人達や、
人との繫がりを求めたり、
心の拠り所を探している人達が、
新しく生み出した独自の記号を
使い続ける事によって
純粋にBの目的のみで使おうとしていた
多くの人にまで普及しはじめている点が
ややこしい点ではありますが、
こういった状況が若者の識字率を
招いていると言っても
大げさではないでしょう。
「FF外から失礼します」という様な言葉も
元々はAの記号を求めた人達が
内輪ノリで盛り上げたものが
Bを使う一般の人達にまで
完全にではないですが、
徐々に普及して来ています。
また、1つ重要なポイントがあります。
記号化したコミュニケーションの中に
どっぷり浸かっていて、
男性向けの性的なサービスを
よく利用している人の場合、
目の前の女性が仕事でやっている事を
しばしば忘れます。
先ほどリアルのコミュニケーションが大事で、
一歩踏み込む事が必要だと書きましたが、
そういったサービスの女性は
あくまでも仕事としてやっているので、
現実で女友達と会話するのと同じ様に、
対等な関係での会話はできません。
というかプライベートな内容を聞くのは
マナー的にNGとされています。
仕事でやっている人に対して、
プライベートの質問は失礼に値します。
にも関わらずそういう
サービスを利用すると、
仕事で接客している女性達に
リアルの心の繫がりを求めようとします。
1人の女性として尊重するからこそ、
失礼な事はしない。嫌がる事はしない。
という事が重要です。
男女限らず、
レストランの店員さんに
だから、俺と友達になれ!
親密な関係を築け!
と迫るのはおかしな話ですが、
記号化したコミュニケーションに
慣れているとそのおかしさに気付けません。
プライベートな関係を築きたいのであれば、
最初からマッチングアプリを使う、
交流会に行く、合コンパーティーなどに行ってみる、
料理教室などで相手に失礼の無い様に
友達から少しずつ信頼関係を築いていく。
など、せめて仕事の場所ではなく、
「プライベートで人と人とが繋がる前提の場所」
を最初から選ぶ必要があります。
この記事を書くにあたって、
秋葉原オタクが出演している動画なども
色々調べましたが、
メイドカフェに居る女性に恋をして
何度もしつこくアタックしている男性が居ました。
それは、一歩踏み込むのとは違います。
可能性はゼロではないにしても、
仕事なので断られる確率が高いし、
失礼にあたるケースもあります。
そういう場所は会話したりはできるので、
相手のプライベートを掘り下げる様な
(彼氏いるの?)など失礼な会話ではなく、
純粋に失礼のない会話をする練習とか
コンセプトバーなどでは
「悩み相談を受け付ける場所」などもあるので、
そういう所を活用して
スキルアップする分には
いいかもしれません。
ただ心休まる場所や癒やしの場所として
好きな人もいるでしょう。
仕事で接客している人にアタックするのが
100%悪い事ではないですが、
とてもむずかしいと言えます。
当たり前の事ではありますが、
相手に失礼な事をしないのであれば、
目的はそれぞれ自由です。
目立つポイントだけを見て判断したり、
記号化したコミュニケーションに
慣れすぎている現代だからこそ、
相手の反応をきちんと見て
相手に対して自分が何ができるのか?
考えられるコミュニケーションが
重要視されています。
本来の敵は?メディアに騙される若者達
ここで重要なのが、
そういった所に目を付けて
メディアやビジネスに利用したり、
彼らを揶揄して攻撃してくる人達です。
例えば、
オタクと呼ばれる内向的な人達や、
記号に依存する若者たち。
その多くはこれまで内向的な性質から
女性に迫害されてきた。
と言う人が多いですが、
敵を見誤ったらいけません。
事実を調べるとそれらは
勘違いというのが分かります。
前述してきた通り、
男性の多くは男性同士の
同調圧力によって不当に扱われています。
「武士道の呪い」によって、
名誉や男らしさを重視している男性は、
内向的なオタクと呼ばれる人達を
かんたんにバカにしてしまいます。
2000年初期にオタク狩りという
オタクに対して強盗したり恐喝したりと
した事件が問題となりましたが、
その加害者となって来たのは
どれも男性であり、
オタクをバカにする
ミニドラマなどを制作し、
放送してきたのも権力を持つ男性です。
2011年に国際女性メディア
財団により公開された、
「メディアにおける女性の地位に関する
世界レポート」によると、
日本のメディア企業の上級管理職における
女性比率は1.4%と世界平均の27.3%と
比べると際立って低い数字となっています。
2014年の数字を見ても、メディアで働く女性は
民間放送各社で20.9%、NHK15.2%、
新聞・通信社等15.8%、
とどの数字も低くなっています。
参考資料:https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/22/8/22_8_74/_pdf/-char/ja
管理職における女性の割合も突出して低いです。
現状では、メディアをコントロールしているのは
事実として男性である事がわかります。
また、2008年〜2009年にかけて流行語になった
「草食系男子」という言葉も、
2008年に発売された女性雑誌にて
某大学教授の深澤真紀氏が使用した
「草食男子」という言葉が
特集された事がきっかけなので、
女性発信で生まれた言葉です。
バカにする
と一部の男性は言いますが、
事実は逆で、
おとなしい男子をどうやって
落とすのか?
という形で最初に紹介していました。
バカにするニュアンスとは反対です。
その後「草食系男子」という形で
某大学教授の森岡正博氏が
頻繁に使う様になり、
「草食男子」と同時に「草食系男子」
という言葉が使われました。
この時もバカにするニュアンスは無く、
恋愛に悩んでいる「優しい男性たち」
という表現や
男らしくマッチョでなくとも、
女性と恋愛はできるし、
むしろマッチョな姿勢を捨てて
優しい関係をていねいに作っていく
ことの方を女性は好む
という形で使われていました。
「武士の呪い」で息苦しくなっている
そんな状態を止めようじゃないか。
と問いかける様な内容で使っています。
ナゾの男
①草食男子を生み出して流行らせた女性、
②流行の後押しをした男性。
という図ですね。
どちらもネガティブな意味合いでは
使われていなかったのですが、
その後に、「草食系男子」という言葉は、
テレビやメディアによってどんどん意味が
塗り替えられ、歪んだ形で広がっていきました。
森岡正博氏は自身のホームページにて
▼その時の様子を以下の様に語ります。
「男の風上にもおけない軟弱な男」という
蔑視の意味もこめられるようになった。
テレビで年長の男性たちが、
最近の若い男性たちは草食化が進んで、
何事に対しても積極性を持たなくなった、
これでは日本経済の将来が心配だ、
というふうにコメントするようになったのである。
テレビでは、タレント女性や
一般女性を登場させて、
草食系男子を揶揄するミニドラマなどが
何度か放映された。
「やっぱり男性は積極的じゃないと魅力がない」
と女性に言わせるシーンが多く流された。
出典:森岡正博公式サイトの資料
http://www.lifestudies.org/press/rls0103.pdf
また、当時の女性の反応なども
書いています。
草食系男子を異性としてどう思うかについては、
いろいろな意見がメディアで乱れ飛んだ。
女性誌の記事には、草食系男子に対して
好意的な女性の意見と、
否定的な女性の意見の双方が掲載された。
私の本を読んだ女性読者からの反応を見ていると、
意外なほど、草食系男子に対する
好意的な意見が多く存在した。
すぐに身体を求めてくる男性はイヤ、
押しの強い男性は怖い、
恋愛をゆっくり進められるのが良い、
DVになりにくそう、
などの意見が多かった。
出典:森岡正博公式サイトの資料
http://www.lifestudies.org/press/rls0103.pdf
上記の女性のコメントは
草食系男子に対してプラスな印象を
持っているのが分かります。
先程書いたように、
メディアを仕切っているのは男性です。
10年以上も前の事なので、
今よりも女性社員は少ない状況なので、
ここでも
男はこうあるべし!!
という「武士の呪い」にかけられた
男性がわざわざ女性に
「積極的じゃないと嫌!」と
言わせてまでも印象操作するのです。
オタクが事件を起こした時も、
アニメやマンガを所持していた事
などを強調しますよね。
本来の敵を見失ってはいけません。
ただ踊らされる事になってしまいます。
本来の敵は以下の3つです。
①劣等感を植え付ける
テレビや雑誌等のメディア
②武士の呪いによって
男性を攻撃する男性
③「こうするべき」という
古い価値観
オタク関係ない普通のニュースでも
情報操作などは行われているので、
普段からそのままの内容を鵜呑みにして
信じてしまうといつの間にか
味方を攻撃していた。
なんていうケースはあるでしょう。
また、例えば上記で紹介した様に
武士の呪いにかけられた男性が、
ミニドラマなどで女性に過激発言をさせて、
男らしい男性じゃないとモテない。
という印象操作をし、
その印象操作に男女両方が騙されて
テレビと同じ言動を言う女性も一部居ますが、
どれも、最初に男性による
「男らしさの呪い」を維持したり、
強化して来なければ起きない事です。
先ほど、リア充爆発しろの例も出しましたが、
それらは「こうあるべし」を維持した結果です。
コロナ真っ最中でマスクが足りない状況で、
「マスクの色は白じゃないとダメ!!」と
言っている謎ルールが作られた学校がありました。
こういった謎ルールも全て地続きに
つながっています。
多くの人を不幸にする価値観を、
私達は率先して手放す必要があります。
記号でコミュニケーションを取る人が陥りやすい傾向
記号化したコミュニケーションをする人が
陥りやすい傾向として、
目立つポイントしか見ないので、
抽象化した概念を噛み砕くのが
苦手という点が上げられます。
例えば、音楽のジャンルでアーティストの
声が入っていないインストゥルメンタル
というジャンルや、
アンビエントというジャンルがあります。
あらゆるお店などでもBGMとして
使われているジャンルですね。
記号でコミュニケーションを取る人は、
目立つポイントがない音楽に対して、
じっくりと味わって聞けないという
傾向があります。
実際は、人の声が入っていなくても、
音楽そのものの流れや
細かい音の重なりや移り変わりで
充分楽しめるのですが、
人の声が入っていない音楽なんて、
音楽じゃないでしょ。
と自分の世界に無い価値観は
おかしな物として拒絶してしまいます。
また「有名なアーティストかどうか?」
「音楽的なスキルはどんなものか?」
といった感じで、音楽そのものを味わう事よりも、
その音楽にまつわる記号的な部分を見付けて
実感を得ようとする人も居ます。
細かいニュアンスや雰囲気を
感じ取とったり、
抽象化した概念を噛み砕くのが
苦手なのです。
人間関係は基本的に細かい雰囲気を
感じ取る事で成り立つので、
人間関係ですれ違いが生じやすいです。
いい意味で言うととても真面目で
ピュアな側面があるといえるでしょう。
ナゾの男
感じようとするって事ね。
また、抽象化した概念を噛み砕くのが
苦手なので以下の様な質問が
とても苦手です。
自分自身を知る上でとても
効果的な質問なので、
答えてみると新たな発見が
あるかもしれません。
ここで1つ
質問があります。
答えの裏を読んだりすると、
本当に自分の中に浮かんできた
答えが見えづらくなってしまうので
純粋にパッと心に浮かんだ答えを
無理に変更しない様に
直感で答えて下さい。
あなたに質問です
お付き合いしている女性との
記念日にプレゼントを渡す場合、
何をあげたら一番に喜ばれるでしょうか?
※お金や金券の類は省きます
ナゾの男
・
・
・
・
・
・
ナゾの男
・
・
・
・正解は……
・
・
・
・
・
・
・
ズバリ君
ハート型のネックレスでしょう!
ナゾの男
いや待てよ……。
香水でもいいかもしれない……。
解説します。
ここで、ハート型のリング?とか
香水とか、ぬいぐるみとか、
いろんな事を考えた人は
ガチで要注意
だと思っていいです。
正解は……。
正解はお付き合いしている人により
異なるのでよくよく相手を観察しないと
分からないという事です。
これ、引掛け問題でもなんでもなくて、
記念日なのですから、
初対面ではないプレゼントです。
そして、「一番喜ぶ」と書いています。
相手を1人の人間として
尊重している人であれば
「相手次第だから分からないよな……」
と思います。大体が正解する内容です。
記念日と書いてあるのに、そこを見逃して
相手と親密な関係でない場合を想像して、
長く使えるものとか、相手を思いやった上で
実用的なものをプレゼントする。等と
考えていた方は思いやる気持ちはあるので、
多少は問題ないでしょう。
基本的に本当に相手が求めているもの
じゃないとピッタンコな正解に
ならないんです。
人により無印のエコバッグが欲しかった〜!
という人もいれば、
カイジの全巻セット欲しかった〜!
って女性も居ますし、
陶芸が趣味の女性であれば、
めちゃめちゃ質のいい「陶芸用の土」
でもプレゼントになるでしょう。
プレゼントの形は人それぞれです。
記号化したコミュニケーションを取る人は
- ①女性が好きなものとは?
- ②女性が好きなものの定義は?
- ③リサーチする
という感じで変に女性全体を一般化した
データと向き合ってしまい、
「目の前の女性が何を好きなのか?」
という視点が抜け、目の前の人と
向き合おうとしません。
ターゲットとなるべき女性の好みを
探すのではなく、ターゲットとは関係ない
一般化された女性のイメージの中から
正解を探しに行こうとします。
一般化された「女性とはこうあるべき」
というイメージなんて、
本当のターゲットではないのだから、
そこを探しても恋人の
「本当に欲しかったもの」を
ピッタリ当てられる訳ではありません。
そうして、失敗すると、
自分はやれる事はやった
(世間一般的な正解は抑えた)
と思い込んでしまい
「俺はちゃんと女性が好むものをあげた」
と主張します。むしろ、
逆ギレする人すら居ます。
そうして女性は思います。
「1人の人間として見ていない」
考えれば当たり前の話ですよね。
プレゼントしよう!男って
こういうの好きでしょ?違うの?」
とか言われても、うわぁーコイツ、
俺を一人の人間として見てねぇw
って誰でも思うでしょう。
ナゾの男
記号化した目立つポイントしか見ないので、
「彼女が喜ぶもの」と言われても
感情を表現するのも苦手なので
何がなんだか分からず、
抽象的な概念を理解できないんです。
そこで、どうにか具体的なものに
落とし込もうとして攻略本を探すのです。
データや統計を見ても、当たり前そこに
答えなんてありません。
また、自分の主観で正解を選んだ事が
極端に少ないので、
自分の選ぶ選択肢に自信がありません。
なので、世間の雰囲気や空気が
正解だと信じてそこに合わせてしまうのです。
「男ってこうあるべきでしょ」という
価値観(世間一般的な正解とされるもの)を
信じ切ってしまっているので、
メディアが広めただけの
「男は競争に打ち勝つべし」
という世界観を信じてしまい、
その通りに行動します。
そして、努力をして競争社会に入り込み、
そこそこにいい感じの仕事に就く人も居ます。
けど、そこで気付くのです。
ここまで頑張ってきた!
だが一向にご褒美にありつけない!
どうして俺には恋人が居ないんだ!!
そして、ここまで来るともう
これまで頑張ってきた事が、
報われないと感じているので、
自分が被害者だと
思い込んでしまいます。
自分の人生の歴史で
「俺はここまでやってきた」
という自負があるので、
どんなに間違った行動をしていても、
「男はこうあるべき」という世界観が
正しいと思い込んでしまいます。
これは社会心理学や認知心理学の世界では
「確証バイアス」と言います。
確証バイアスとは、自分がもともと持っている
世界観と一致する視点や、
それを裏づける意見だけを探して、
それだけに時間を費やしてしまう傾向を指します。
確証バイアスが作用すると、
他人の経験から学ぶ機会を失い、
自分の世界観を狭めてしまいます。
「自分は正しい」と信じられる
居心地の良い場所に閉じこもり、
真実から目をそらしてしまうのです。
この様に確証バイアスな状態に
なってしまい、
現実を無視してしまいます。
なぜなら、新しい価値観を受け入れたら
これまでの自分を否定した気持ちになるからです。
けど、考えても見て下さい。
本当にその「男はこうあるべき」
という世界観が正しいのであれば、
真面目に頑張ってきたあなた達は
もう恋人も手に入れ、
あらゆる承認を得ているはずです。
今まで何年も同じ行動をし続けて
今現在、理想の状態でないのであれば、
今の行動が間違っている事にほかなりません。
こういうタイプはとても真面目な性格で、
記号を示したらまっすぐに突き進むので
ビジネスをする大手の会社や
テレビや雑誌などに騙されやすいです。
新しい記号を作り、テレビや雑誌を使って
それが正しいものだと思い込ませれば、
何年もその価値観を信じて一直線に
行動し続けます。
だからこそ、
言いたいんです。
本当の敵は誰なんだと。
みんなから言われてきたであろう、
「それ違うんじゃね?」
という言葉を素直に受け入れて
再検討していれば、
そもそもいくらでも
方向転換できた筈ですし、
もし女性を求めているのであれば、
女性自身の話をもっと
理解しようとしていれば、
確実に行動は変わった筈ですが、
他でもない自分自身が
「こうあるべし」という価値観を
握りしめているのです。
だから、繰り返し言います。
▼本来の敵は以下の3つです。
①劣等感を植え付ける
テレビや雑誌等のメディア
②武士の呪いによって
男性を攻撃する男性
③「こうするべき」という
古い価値観
それらはもう時代遅れであり、
手放すべき価値観です。
抽象的な概念を具体化しようとして
攻略本を見つけようとしてはダメです。
攻略本がターゲットではありません。
目の前の人がターゲットです。
自分が傷つくのを恐れては何も変化しません。
そして、正しい知識を手に入れるべきです。
デートは奢るべしという価値観は、
男らしさではなく、
単に賃金格差によるもの。
また、
とか言う女性は、
「男はこうあるべし」という
メディアに洗脳された
古い価値観を持っているやべぇやつか、
②単にその人自身が「男はこうあるべし」
という価値観とは関係なく
色んな人と付き合ってて
自分はそういうタイプが性に合ってる。
という感じのものです。
主語を大きくして一般化したら、
本質が分かりづらくなります。
前者なら無視すればいいし、
後者で自分が強いタイプじゃなければ、
どちらにせよ「相性が合わない」と思うので、
ご縁が無かったんだな。という、
ただそれだけの話です。
また、感情を表現しない事が原因で
目立つポイントだけを見てしまい、
抽象的な概念を噛み砕くのが苦手なので、
これまで書いてきたように
データに頼らず、自分の頭の中だけで
答えを出してみる。自分の中で答えを出し、
制作者はどんな気持ちや想いをこの作品に
込めたのだろう?と考えてみて、
答えが出たら資料を見て答え合わせをする。
というトレーニングがとても有効なんです。
これ繰り返していると、
正解率がどんどん上がります。
私は元々デザインの仕事をやっていたので
癖でやっていたのですが、続けてると
ガチで正解率が上がってくるのが分かります。
この記事を読んだ後に、改めて
「感情をきちんと消化する方法「解像度を上げる」」
という項目を読み直してみて下さい。
どれも、とても有効です。
ミソジニーな男性はなぜ女性を攻撃するのか?
よくフェミズムで目にするのは、
ミソジニーに染まった男性による、
女性への加害行為です。
ミソジニーとは、女性や
女性らしさに対して嫌悪する事、
蔑視の感情を持つ事を言います。
男性による女性に対しての
暴言やイジメなどの行為が
フェミニズムでは多く見られます。
これは本当に多いです。
ミソジニーに染まった男性複数人が
自ら暴露していたその本音を見ると、
皆共通して「女性と繋がりたかった」
「女性にモテたかった」という
気持ちをそれぞれ話していました。
中には「自分がマズイ事をやっているのは
薄々分かっている。けれど、なぜかムカつく」
という人が居て、ここでも自身の感情を
言語化できない「武士の呪い」が垣間見えます。
ミソジニーの中でもこういった
女性との関係を望んでいる
のにも関わらず、
恋愛や性的経験がなくモテない為に
「不本意な禁欲主義者(involuntary celibate)」と
なった人は英語を略して
一般的に「インセル(incel)」と
呼ばれています。
女性に嫌われることをやってたら、
普通に考えたらモテない筈ですが、
なぜその様な行動に出るのでしょうか。
2014年にカリフォルニア州で銃を乱射し、
男女6名をして自らも命を絶った22歳の
エリオットロジャーは掲示板などへの投稿で
以下の内容を投稿していた事が分かりました。
「体がでかくて、見た目もふるまいも
獣みたいな男じゃないと女が手に入らない。
女はいまだに動物的な強さを優先するという
事実が、女の頭脳が進化していないことを
証明している」
出典:ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか
レイチェル・ギーザ (著) 冨田直子 (翻訳)
自分を恋愛対象として拒否した女性や、
自分よりもモテている男性に対しての
憎しみのメッセージが
あちこちに書かれていました。
こちらは海外なので、
「騎士道の呪い」
というべきでしょうか。
ここでも「男らしさ」の呪いが原因で
悲劇を招いています。
先ほど書いた様に「草食系男子」
という言葉を広めてまで
「男らしさなんて捨てて、
等身大のあなたで恋愛していこうぜ」
というメッセージを発信していた訳ですが、
それらのメッセージさえも
強引に歪められたのは
「武士道の呪い」にかけられた
メディア側の男性の手によってです。
これら嫉妬心からの恨み感情は、
黒子のバスケ脅迫事件の
犯行動機ととても似ています。
たまたまこのタイミングで
Twitterで話題になっていたので、
黒子のバスケ事件を引用して書いてみます。
以下の様な事件です。
2012年に黒子のバスケという
少年漫画の作者やイベント会場、
作品を陳列してるTSUTAYA、コンビニ、
お菓子製造会社などに
合計400通以上もの脅迫文章を送り、
該当作品のお菓子シリーズに毒物を混入して設置、
作者が在籍していた大学キャンパスでは
致死量を上回る硫化水素の入った液体が
発見され、容器には作者を中傷する
文章が貼り付けられていました。
犯人の渡邊被告は意見陳述にて
日本は努力教である事、
(努力教=この世のあらゆる出来事と結果は
すべて本人の努力の総量のみに帰する
という考えを宗教的に信じている事、と本人は書いている)
と述べ、
「努力すれば報われる可能性がある」
という世界観を持っていない人間も存在する。
最初から報われる可能性がないと思い込んでいるから、
努力することを思いつきすらしない。
それが、生きる屍であり
埒外の民(枠外の人)であり、
浮遊霊である。として、
その価値観が育まれた理由を
▼以下の様に書いていた。
ーー
いじめや虐待によって、
両親やそれに相当する養育者に適切な
世話をされない事により、安心感が無くなり、
例えば子供が泣いてる時に、
「痛い痛いの飛んでけ」と言って慰めると、
不快感が「痛い」と
表現するものだと理解できる。
それが、「感情の共有」であり、
その感情の共有があるから、
両親の言葉の意味を理解でき、
「転んだら痛いから走らないように」と
言われたら注意を守ろうと
考えるようになる。これが「規範の共有」。
感情の共有が上手くいくと安心感が芽生える。
子供が泣いても知らん顔をしていると、
不快感が「痛い」と表現するものだと
理解できず、痛いという言葉の意味や理解が
曖昧になり「感情の共有」ができなくなる、
それは安心感を得られない事につながる。
参考資料:黒子のバスケ脅迫事件 被告人の
最終意見陳述全文公開
ーー
という内容を話しています。
かなり長い文章なので、
だいぶコンパクトにまとめています。
全文読みたい方は上記リンクを
参考に、この記事を読んだ後に
覗いて見ると何か発見があるかもです。
また、具体的にどのような心理状態なのか?
も犯人は以下の様に自己分析していました。
▼以下の内容です。
こうして「生ける屍」は
・自分の存在感が希薄なので、自分の感情や意志や
希望を持てず、自分の人生に関心が持てない。
・対価のない義務感に追われ
疲れ果てている
・親の保護を経て自立ができない。
代わりに生まれた時から孤立している。
・常に虚しさを抱え、
心から喜んだり楽しんだりできない。
・根拠のない自責の念や
自罰感情を強く持っている。
という心性の人間となります。
出典:黒子のバスケ脅迫事件 被告人の
最終意見陳述全文公開
「ダメな自分は努力しても無駄だ」という
世界観を持つに至ります。
この思い込みは簡単には改善しません。
また意識的にか無意識かに関わらず
「不幸にはなりたくない!」としか
発想できなくなります。
すると普通の人が前向きな努力に使える
エネルギーを人や社会からの
逃走に使ってしまいます。
いじめられっ子にとって、
人や社会とつながることは
不幸の始まりだからです。
出典:黒子のバスケ脅迫事件 被告人の
最終意見陳述全文公開
まとめると認知が狂って
「自分には可能性がない
努力しても決して報われない」という
世界観を持ってしまった人間が
「埒外の民」です。
「競争に参加する資格がない」と思い込み、
自分の立ち位置を埒外と
規定しているからです。
出典:黒子のバスケ脅迫事件 被告人の
最終意見陳述全文公開
どうでしょうか。
心当たりのある方は、
自身のモヤモヤした感情が
言語化されていくのが
分かると思います。
これまでずっと「武士の呪い」という
表現で「感情を表現しない事の弊害」
を語って来ましたが、
ここでも「感情を適切に表現できない」
事の弊害のようなものが
加害者本人の口から語られています。
嫉妬や憎しみというのは、
本来勘違いから来ています。
本当は、自分自身に力があるのに、
本当は、幸せを受け取る価値があるのに、
自分には価値が無いと
本気で信じた時に、
受け取る価値が無いことを
思い出させた相手に対して
嫉妬や恨みが湧きます。
誰かが酷い言葉を投げかけたとして、
それを自分自身が「そうだよな」と
信じなければそれらは
自分にとっての真実になりません。
例えば、
幼稚園児に「あなた頭わるいね」
と言われても図星だと自分で思っていたり、
そう信じていなければ、
「なんか面白い事言ってるね(^^)笑」
「子供が何言ってんのw」
「ふーん」
と受け流せるはずですよね。
幼稚園児に「あなた頭わるいね」
と言われて本気で怒る人は、
自分が頭わるいと本気で信じ込んでいる人です。
もしくは、自身の頭の悪さを引け目に
感じている人です。
なので、相手に憎しみを持つ人というのは、
自分に力がない事を自分で
本気で信じているが故に、
隠していた自分の痛いところを
表に出した人に対して攻撃するのです。
「武士の呪い」によって、
感情を表現しない事が
自身の心にモヤモヤとした
大きなストレスや心の隙間を作り、
感情を表現しない事で
自身の心で起きている葛藤に
いつまでも気付けず、
本当は向き合わないといけなかった
自分の本音や感情と向き合う機会を
作らず蓋をしてしまい、
それらを見せてくれた相手に対して
「俺の見たくなかった部分を
見せるな!!」と攻撃したり、
加害してしまう。
全てが地続きです。
よくよく目を凝らして
「世間に蔓延る常識」や「当たり前」を
疑っていく必要があります。
黒子のバスケの犯人が語る
この「努力教」というものも、
- 努力した人が優秀
- 勝ち負けを決めるレース
という性質があり、犯人自身も
「埒外の民(枠外の民)」と
暴露している様に、
枠というものは社会規範、社会性、
社会そのものと言ったものです。
そもそもそれらのルールに
乗っからないといけない。
と焦らせる様な状況、
勝ち負けのレース、
努力した人が優秀の様な
価値観は
本質的には
「武士の呪い」による
ホモソーシャルの同調圧力
そのものです。
ビビ
共感能力が低下するという
研究結果もあるよ
努力はポジティブという勘違い
先ほど、努力教という話が出て来ましたが、
男性間のホモソーシャルにおける
同調圧力の見える場面では
よく「気合い」とか「努力」
という言葉が出てきます。
真実を言ってしまえば、
努力というものは本来
ネガティブな性質を持つものです。
大きな結果を残すスーパースター達は、
努力している様に見えますが、
本人にとっては「夢中」になって
やっているに過ぎません。
子供の頃に一生懸命ボール遊びを
した経験のある人は多いと思います。
それらのボール遊びは
努力していたでしょうか?
いいえ、努力ではありません。
夢中になってリフティングする。
夢中になって壁当てをする。
夢中になってシュートする。
これらは傍から見れば、
とても努力している様に見えますが、
夢中になって楽しんでいるだけです。
ボールをシュートする事に
夢中になっているだけです。
ふと急に掃除したくなって
夢中で部屋を掃除する。
これって努力でしょうか?
あなたは気分が乗って
隅々まで掃除しています。
その時のことを思い出して下さい。
掃除はやらされていますか?
自らあそこも掃除したい!
せっかくだからここも掃除したい!
そうやって夢中になって
掃除しているのではありませんか?
これらは傍から見れば、
とても努力している様に見えますが、
夢中になって楽しんでいるだけです。
「やらないといけない」という、
強迫観念のあるネガティブな性質ではなく、
「あれもこれもやりたい」という、
自主的でポジティブな気持ちが
そこにはあります。
努力はポジティブなものである。
ここが大きな勘違いで、
楽しんで物事をやれる様に
行動する事を「工夫する」と言います。
努力はネガティブなものです。
これは断言出来ますが、事実です。
これは、当たり前を疑わないと
気付けません。
なので、一生懸命やったらダメです。
夢中になってやらないと
ただ自身が削られていくだけです。
夢中になっている時は、
楽しんでいる状態なので
心は常に健康です。
また、夢中になっている時は
いわゆるゾーンに入っている時で
体全体に余白があります。
一生懸命やっている状態は、
体全体に余白が無く、
緊張しています。
これではパフォーマンスに
違いが出て当然です。
「一生懸命」という言葉も、
元々は武士が所領(領有している土地=「一所」)を
命を懸けて守った事に由来しています。
ナゾの男
まじで呪いやんけ
努力しなければいけない。
そう思って息苦しさを
感じている人が
このトリックに気付けていたのなら
「そんな嘘に乗らなくてもいい」
と思えたかもしれません。
やりたい事がない、個性が見つからない人
こういった事もよく
男性間のホモソーシャルでは
語られる事が多いです。
ここにも大きな勘違いがあります。
人は誰一人例外なく、
本来の自分100%である時に
パフォーマンスが発揮されます。
俺はキムタクになれないが、
キムタクは俺になれない。
というユニークな名言がありましたが、
本当にその通りで
自分は自分にしかなれません。
にも関わらず、
世間一般が求めている理想の男、女像
こそが正解だと信じてしまい、
多くの人が自分にならずに、
他人になろうとします。
「他人になろうとする」というのは、
そのままで100%の自分を
否定する行為なので、
そりゃあパフォーマンスなんて出ません。
焦りや緊張からも90%、80%と
自身のパフォーマンスはどんどん減ります。
周りを見渡してみて下さい。
個性を100%表現し続けている人ほど、
みんなから応援されています。
これはマジです。例外はありません。
個性というのは他の誰でもなく、
自分にしか出せません。
それだけで差別化できているのです。
“何もしない”を徹底してやり続けて
滲み出てくるものが個性です。
中途半端に
「やっぱ何かしないといけないよな」
「何かしないとマズイよな」
と思って中途半端な事やると、
本来の自分のやりたくない事を
やっている事になるので、
自分のやりたい事や、個性が
分からなくなってきます。
先ほどの「努力」についての
項目で書いた通り、
自らアレをやりたい!
これをやりたい!
と思う状態が重要です。
本気で何もしないを実践した上で
今10億円持っていると仮定して、
「もし好きな仕事を何でもできるとすれば、
何をしますか?」
っと自分に尋ねた後に、
ようやく自分の内側から
あっ!そういえば、前からアレ
やりたかったんだよな。
みたいな気持ちが出てきます。
何もしないで居ると、
体がウズウズしてきて、
何かをやりたくなります。
本気で何もしないを選んだ結果、
自分に残るものこそがあなたの個性です。
ここで
「でもそんなんじゃお金稼げないしな」
と思って踏みとどまるか、
そのまま突っ走って
えーい!もうどうでもいい!
このまま10年20年、
自分を封じ込めて一体何になるんだ!??
と思いつつ一歩踏み込むか、
そのまま今と同じ生活を続けるか?
の違いです。
個性を発揮している人は
皆後者を選んでいる人が多いです。
ちなみに今書いているこの記事は、
テーマ的にお金が稼げる内容でもないですし、
むしろGoogleなどの利用規約に
照らし合わせると内容的に
NGなワードが多用されているので、
Googleには嫌われる内容です。
自分にとってはマイナスでしかありません。
しかし、今の世の中を見て
どうにかして書きたいと思い、
まるまる4ヶ月半図書館を
10何往復して、何十冊も本に目を通して
貯金を切り崩し、ガチで
朝から晩まで引きこもって
無収入の中書いています。
コロナのだいぶ前から外出禁止令です笑。
メインの稼ぎになるものを
全て捨ててこの記事に専念しました。
この世の中から苦しい思いをする人が
1人でも多く減って欲しい。
この記事を見てたった1人でも
何かしら気持ちが動けばそれでいい。
そういう気持ちです。
そんな自分みたいなバカもいます。
収入が無くなって命を捨てる事になれば、
その時はそのときでいいと思っています。
自分を押し殺して生きる生活が
100日あるよりも、
自分の本音で生きる生活が
1日あれば私はそれを選びます。
こういう話の流れで書きましたが、
自分みたいなバカも居ます。
ですが、後悔はしていません。
世界でこのクオリティの記事を
ここまで書けるのは嘘無しで
自分だけだと思っています。
キムタクにはなれませんが、
世界で1人しか居ない今の自分の
100%は出しています。
それが個性です。
自分にしか出せない個性を
出し続けるとみんなから
天才だと言われます。
世界で1つしかない個性を
出し続けているのだから、
何であれ「お前にしかできない」
というものが生まれます。
話が脱線してしまいすみません笑
世間一般の空気に合わせる
必要は全くありません。
芸能人も、有名人も、全て
「個性を出し続けている人」が
応援されています。
出すだけではダメで、
個性を出し「続ける」というのが
重要です。
一般人でも素人でも同じです。
何言ってんだと思う人は、
ツイキャスで素人100人ぐらいの
生配信を見てみましょう。
世間一般の価値観で言うと、
明らかに枠外な人達が沢山います。
しかし、どの人も配信を続けている人には
大なり小なりファンが居て
人気があります。顔のかっこよさ、
男らしさ、可愛いさ、全て一切関係ありません。
「個性」というのは、人類の可能性なので
「個性」を発揮している人が居たら、
無意識にでも私達は新しい可能性を見たと
感じて嬉しくなります。
それは多くの人に対しての貢献です。
ここまで読んできた人なら
分かると思いますが、
「男らしさ」の根源をたどれば
武士道な訳で、武士道や葉隠は
男らしさからかけ離れた人が
書いた作品です。
それが世間一般の理想のイメージ
として崇められること自体が
幻想なのです。
世間一般の常識やイメージ、
価値観こそが正解であれば、
ブサイクとして有名なお笑い芸人達が
人気なのが説明つきません。
ブサイクと言われていた
南海キャンディーズの山ちゃんも
今はカッコイイと言われています。
誰かと付き合ったからカッコイイと
評価が変化したのではありません。
元々山ちゃんには根強い女性ファンが居ました。
そんな山ちゃんをブサイクと呼んで
ランキングにして顔面に点数を付けたレースを
走らせたのは最初っからテレビなどの
メディアな訳です。
ずっとブサイクだの人を下に見て
イジったりだの、人間性が最悪だの、
そんな事を取り上げて
ネガティブキャンペーンをやってたのは
テレビなんです。
そう言われまくっていると、
芸人という立場上、その流れに乗って
売り出そうとしたりします。
こういう人を下に見る笑いも
これまで書いてきた様な
ホモソーシャルの同調圧力です。
少し話が脱線してしまいすみません笑。
個性を出し続けていると
必ずファンが付くという話です。
多くのお笑い芸人は
彼らは彼らにしか出せない
個性を表現しています。
個性を充分に発揮している人は、
その人本来のちからを100%出し切っているので、
とてもパワフルなんです。
目に入れても痛くないです。
愛着がわきます。
HIKAKINもそうです。
自身を顔芸キャラで売っていますが、
HIKAKINは多くの人に自分らしい姿を
発信して元気を与えています。
だからこそ、多くの人から愛されるし、
HIKAKINはみんなの頭の中でも、
憎めないキャラクターになっているはずです。
また、お笑い芸人などは、
そのままの姿でも充分なのに、
さらにお笑いという形で、
多くの人にポジティブな気持ちを与えます。
そういった積み重ねで
イメージが出来ていくので
外見はあまり問題にならないのです。
最初に自分が与えたものが、
自分に返ってくるだけです。
銃乱射事件などの悲劇を見て、
一部の女性を加害していたインセルは、
「インセルを離れる理由」という
タイトルで、とある動画を投稿しました。
その後、記者からインタビューを
▼受けてこんな事を語っています。
「ただ、生産的になって、忙しくし、
街中に出かけていって、旅行をし、
たくさんのいろんな人と出会う」とジャックさん。
「CNNやBBC、ザ・サン(英紙)の記者と話したことで、
自分の毎日が単調でつまらないと気が付いた」。
「一日中掲示板に参加して、
自分がいかに惨めか語るような生活には戻れないと気付かされた。
これについてポッドキャストを作ろうとしている。
変わらなくちゃいけない」
「母親と同居して、自分がどんなに負け犬か動画を作っているような、
どこにでもいるようなやつだったとしても、
ささやかな変化を世界にもたらすことはできる。
(インタビュー体験で)自信が出た」
インセル自身がこの様な動画を
投稿する事に対して、
▼以下の様な反応が来ています。
「周りに愛情を示したら、愛情を返してもらえる。
女性に対して否定的な態度だったら、
仲良くなりたいと思う女性は絶対現れない。
だからたくさん内省することが必要。
世界は憎しみばっかりじゃない。
人はフレンドリーで、あなたは醜くない。
あなたには価値がある」
子供の頃にハマった事、
好きになった遊びなど
あると思います。
子供の頃というのは
「武士の呪い」にかけられては居ますが、
まだまだ染まりきっていません。
なので、
子供の頃に好きだったモノや
ハマった事というのは、
あなた本来の個性である可能性が高いです。
それらはサイズの合った洋服の様に
あなたにピッタリと合うモノです。
それらをまた思い出して
やってみるといいのではないでしょうか。
子供の頃から絵を描くのが好きな人は
大人になっても好きなものは変わりません。
子供の頃、よく人の世話ばかりする人は
看護士になったりしています。
何かを組み合わせる事が好きな人なら、
AとBを組み合わせて新しいものを作る、
広告プランナーの様なアイデアを出す
仕事も向いてるでしょう。
何かを整理整頓する事が好きなのであれば、
要素を整えていくDTPオペレーターや
書類の整理整頓ができる事務、
データの管理などができる仕事、
なども向いています。
自分の性質に合えば、
「自分らしさ(個性)」を
発揮できる仕事は1つではないのです。
昔からその人が持つ本質(個性)は
変わらないものです。
青い鳥の童話にあるように
外に探しに行く限り見つからないのは当然で、
既に手に持っているからこそ
探せないのです。
私達はもっと怒っていい
よく怒る事はダメな事とされがちですが、
日本は男女限らずNOと言ったり、
怒ったりしなさすぎです。
政治関連の話を見ても、
政治家に税金をガンガン使われて、
酷い事されてるのに、政治家に怒らず、
「政治家をきちんと批判する人」に
対して怒ったりしています。
「武士道の呪い」によって、
名誉を守る文化や自己卑下する文化、
目上の人には絶対に従う、
形式だけの礼儀を重んじて
謎のルールを重要視する。
という雰囲気が形成され、
みんなが思う「普通」から
ハミ出すとこれでもか!
という程に叩かれます。
まるで国民同士が
「本来の自分」にならないように
監視し合っている様な空気で、
まさにライムスターの「The Choice Is Yours 」
という曲の歌詞そのまんまの状態です。
※知らない人は時間ある時に聞いてみて下さい
武士の呪いによって、
感情を出している人は
ことごとくバカにされます。
男性を生きづらくさせる
メディアの印象操作、
同性同士の同調圧力。
女性を生きづらくさせる
あらゆる男性からの加害や
性犯罪。
みんなもっと
怒っていいんです。
NOと言って
いいんです。
もっと本音で生きて
いいんです。
以前、痴漢なのかどうか?
微妙な動きをしていて
とても分かりづらい人を見かけて
判断に迷ってしまい、
「どうする事もできなかった」
という記事を書いた事がありますが、
(最後のあとがきで伝えたい事があるので、
▼今じゃなくて時間ある時読んでね)
この時、私が女性差別について
色々な情報を知っており、
それに対してムカムカしていれば、
すぐに行動に移せたはずです。
怒りは困難を突破する為の
エネルギーなので、
それらの
ムカムカした
エネルギーはそのまま
目の前の問題を解決する時の
エネルギーとして使えます。
社会問題に対して当事者意識を持って
しっかり怒っている人しか
緊急時にスムーズに行動に移せません。
多くの場合は、それほど自分事として
ムカムカ怒る様な状況って
自分の大切な人、もしくは
自分が被害に遭った。
というケースが多いです。
普段、あらゆる事件を見ていて
どうして警察は被害者が出てからしか
動かないんだよ!!チクショウ!
と思った事がある方、
警察の事をバカになんてできません。
普段からそういう問題について
きちんと怒っている人しか
スムーズに動けないからです。
きちんと怒っている人というのは、
自分の家族や友人、大切な人達が
被害に遭って欲しくない。
自分と同じ様な苦しい思いをさせたくない。
っと少なくとも「当事者意識」を
持っている人達です。
最悪の悲劇が起きない前に、
しっかりとNOと言う。
しっかりと怒っていく。
そうして怒りを溜めて、
行動を重ねていく事でしか
問題は解決しません。
「武士道の呪い」
の結果が今の現状の日本なので、
それらを続けても、幸福にはなれません。
同じ行動をしたら、同じ結果になります。
今の選択が間違いなのであれば、
別の道をいくしかないんです。
呪いというのは、その事に気付き、
自ら「もう必要ありません」と
手放す事で消えていきます。
しっかりとNOと言う。伝える。
そうして、表現していく事で
自分をさらに知る事ができます。
後編について
ナゾの男
言ってる事はすごく分かった。
ナゾの男
真っ当な事言ってるのに、
なぜフェミストは嫌われてるの?
嫌う理由なくない?
きっとここまで読まれた方には
何かしらの発見があったと思います。
けどあなたは少しだけ疑問が浮かびます。
「なぜフェミニストを嫌う人が居るのか?」
という事。
フェミニストって女性差別に
反対したり、生きづらさを減らそうぜと
言ったり、選択肢を広げていこうぜ!
と声を上げ続けた人ですよね。
きっとそれらに反対する理由は無いはずです。
多くの場合は、ポスターや広告における
表現批判についての誤解が起きている点です。
- ①理由や根拠がありポスターを批判するフェミニスト
- ②記号化された表現に慣れた人達が、①の文脈まで
理解できずに「一方的に攻撃された!」と思い、
怒った②の手によってフェミニストへのデマや
言っていない事まで拡散される。 - ③2番目で拡散されたデマや読み間違えた内容によって、
他の多くの人達に誤解が巻き起こる。 - ④結果的に、内容を知らない人達が
フェミニストってイチャモンを付ける
クレーマーだよね。という印象になる。
ここまで書いてきた通り、
記号化した目立つポイントに
慣れている人達にとっては
目立つポイント以外の事を
見れなくなっているので、
「細かい違い」の判別が難しいのです。
実は、ニューヨーク州立大学の
北イリノイ大学らによる調査で、
女性を性的対象物として記号化して
表現した広告を見ると、
女性は理想としている体型よりも、
スリムな体を好むようになり、
男性は理想としている体型よりも、
より体格のよい大きな体を
好むようになり、
それにより双方に、
摂食障害などが増加する。
という結果が出ています。
実は、男性の「武士道の呪い」に繋がる
悪い要因はこんなところにもある訳です。
女性が性的対象物として記号化されてると、
「自分もカッコよくならないと……」と
思って強迫観念にかられるのでしょう。
別の研究でも、
性的対象物として記号化した
女性の広告を見ると
「性暴力を強く容認してしまう」
という結果が出ています。
実は細かい違いの様に思っているだけで、
事実と照らし合わせると
大きな違いであり、
大きな結果を生む表現なんですが、
目立つポイントでコミュニケーションを
取っている人からすれば、
大したことがないと思ってしまいます。
これは割とまずくて、
「コミュニケーションのやり方が雑」
という事なので、リアルで誰かと
会話する時にも「自分は大丈夫だ」
と思っている事でも、知らない間に
相手を傷つけたりしてしまいます。
ネットで誰かと話す時の脳の使い方と
リアルで会話する時の脳の使い方、
その脳の使い方の癖は同じなのです。
なので、フェミニストが何に対して
問題視しているのか?しっかりと把握する。
というのは、リアルのコミュニケーション
スキルを上げる事にも繋がるんです。
▼以下の記事で解説記事を作っています。
差別とは?差別が起こる仕組みやその心理、
差別表現で炎上など差別問題を超まとめた
また、ポスターを作る側の人も、
クソフェミ!とか言ってる人も、
広告のムダな作り直しや、
ムダな争いを避ける為に、
また、自分自身に課せている呪いを
さらに深く知る為にも
上の記事1つ読めば、
「あーなるほど!そういう事か!!
ちょっと誤解してたわw」
みたいな感覚になると思います。
どちらかの味方になる、ならないの話ではなく、
あくまでも私は真実が何か?を
知りたいので、真実を追求してみました。
フェミニズムがメインの記事というよりも、
差別問題に言及して真実を明らかに
しようとしているので、
国内どこを探してもなかった
海外の炎上広告の事例をまとめつつ、
フェミニストは献血ポスターのどこを
見ているのか?、
しまくってるけどなぜツッコまないの?」
炎上とかしてたけど、
黒人が白塗りパフォーマンスしたら、
差別になるの?ならんだろ?実際どうなの?」
などなど、
表現と差別問題についてふれる際に
誰しも1度は疑問に持つ様な内容も含めて
まるっと総まとめしつつ図解も入れてます。
なので、この記事は前編なんです。
ズバリ君
ビビ
けど、めちゃめちゃ調べてまとめたから
今回の前編記事と併せて
後編記事を読めば、
今後の人生で色々調べる時間を省けるので
総合的にお得だしいいと思うよ……。
※後半の「差別とは?」を
解説した差別問題記事は
全ての差別問題を網羅するだけだと、
読むのが大変だと思うので、
要所要所で絞って「差別とは何か」が
分かる様に解説しています。
覚えていますか?この記事は
「前編」と言えども、
飛ばした項目もいくつかあった筈です。
そう、閉じられていた項目です笑。
- ①「前編」である「本記事」を読んだ後に、
- ②「後編」である「差別記事」を読み、
- ③またこの「前編記事」に戻ってきて
改めて最後まで読んでみるとさらにさらに
発見があると思います。
ナゾの男
ビビ
正直、両方の記事に書いてある内容を
把握しないで議論すると前提条件や、
ここまで書いてきたような記号化した
目立つポイントでしか判断しない人がいる
事も含めて、マジのマジで
議論自体が成り立たないのよ……。
あとがき
ここまで読んで頂き、
ありがとうございます。
もしあなたが自分自身のことを
「なんらかの敗北者」だと感じているとすれば、
それは間違いなくテレビや雑誌などが
植え付けた価値観です。
何に負けたのでしょう。
本当に自分で自分のことを
「敗北者」だと決めていいのでしょうか。
普通に生きてる人が
不当に扱われる事があってはなりません。
どんな人でもです。
どうかそんな価値観を信じて
運用しないでください。
幼稚園児の例でも出しましたが、
幼稚園児に頭悪いと言われても、
それらの言葉を図星に思っていたり、
信じていなければ、感情は動きません。
「敗北者」だと自分で信じる事でしか、
「敗北者」になれないんです。
テレビや雑誌が勝ち負けのレースを
作ろうとしたらそれらには
NOと言うべきです。
私達は他人に自分の価値や値段を
決められるほど、
価値の低い存在ではありません。
自分の価値や自分の幸せは
自分自身で定義するんです。
誰かの価値を勝手に決めて
「お前はこれをしないから0点だ」
「これを持っていないから0点だ」
そんな事を言ったりする、
点数を決めるレースに
自ら乗っかる事で自分の価値を
他人に明け渡す事になります。
武士の呪いも、
女性差別も、
男性を男性が攻撃する事も
もう終わりにしませんか。
日本は少子高齢化社会です。
潰れかけている船です。
みんなで争っていてもしょうがないし、
女性であっても、気弱な男性であっても、
それぞれ等しく重要な乗組員なはずです。
女だからと言って船のスタッフから外したり、
気弱な男性に対して
「男だったら俺を超えてみろ!
その大きなサメを釣ってみろw」
みたいにホモソーシャル発揮しても、
そのノリについていけない人は
みんな不幸になります。
そういう寒いノリにはNOと
言ってもいいんです。
人の容姿をバカにする笑いにも
NOと言っていいんです。
仕事場でそのような企画が立ち上がってきたら、
構わずNOと言っていいです。もし、
1人の人間を
男らしさや、女らしさで
ジャッジする様な企業があれば、
それらに対してNOといっていいです。
これを読んでる企業の方が居たら、
言いたいです。そのような空気、
もう終わりにしましょう。
生き辛い全ての人達へ。
一緒に声をあげていきましょう。
私は中学校の時、
ものすごく酷いイジメを受けていました。
冗談抜きで学校の階段下にある
物置で1年間を過ごしました。
休み時間に教室で休んでいても、
男性のクラスメイトが集団で
私の周りを取り囲んで言葉の暴力を言ったり、
殴ったりという事もありました。
なので、階段の下が僕の居場所でした。
日本で育っており、
英語も喋れませんが
ハーフというだけで
差別されたり、バカにされてきました。
加えてXジェンダー(男女両方の性別を持つ人)です。
加えて、吃音症でした。(喋る時にどもる病気)
そして、「こうあるべし」の
価値観にずっと疑問を覚えていたので
ホモソーシャルなノリにも馴染めず、
息苦しい事ばかりだった事を覚えています。
イジメから脱する為に、色々と行動して
ホモソーシャルなノリの頂点の方まで
登りつめた事もありますが、
その当時は、ここで書いてある様な
「男はこうあるべし」
という価値観が正しいものだと、
本気で信じ込んでいたので
小学生の頃は好きだったはずの
「女性アーティストの曲
(女らしさを感じさせるもの)」
も全然聞けなかったし、
むしろ、なぜか聞いたらダメだと
思ってたし、
耳に入るとイライラしてました。
(子供の頃は大好きだった癖に……。
社会の価値観を信じ込む事の弊害って
恐ろしいですね……)
まさにホモソーシャルの中に
首まで浸かっていたゆえに、
記号化したコミュニケーションを
実際に使っている側の人間でした。
友人達との男らしさの勝ち負けに勝とうと、
電信柱にのぼるみたいな
リスクある行動もとってました……。
いじめられっ子の経験と
ホモソーシャルノリが正しいと思って
本気で乗っかっていた経験があります。
また当時、「女と喋る人はイジメられる」
とされていた出身校独自の
ホモソルールの中で
「本当は女と話したいけど、
それができない男友達への嫉妬から
女と話した男性をイジメている」
という事は分かっていたので、
イジメられて物置生活を送っていた
中学時代から、高校に入学する時に、
あえて勇気を出して自ら
女友達に話しかけまくり、
「女友達と誰よりも強く繋がる事」で、
女と仲良くなるならアイツと仲良くなっておけ。
というホモソーシャルの雰囲気を逆に味方に付けて
イジメを脱した。という事がありました。
当時はイジメられてて何度も
自ら命を絶とうとしてたけど
ヘタレだったからこそ失敗してたので、
それしか道がなかったんですよね。
その結果、本気で仲のいい女友達も
できたので、結果的に良かったのですが。
その後も、しばらくホモソーシャルに
巻き込まれて記号と記号で会話をする。
という生活だったので、
物事を見る時の解像度がとても低く、
自分の正解に全く自信が持てなかったです。
元デザイナーなので、
デザインの仕事をするにあたって、
目立つポイントだけを見ていたら
正直、仕事にはなりません。
その後、何年もかけて解像度を上げていく
練習を繰り返していました。
そうして一生懸命やってましたが、
今はホモソーシャルなノリや
社会の雰囲気そのものが
おかしいのだと気付き、
あらゆる「こうあるべし」という
「武士の呪い」を解いていく事で、
より視界がスッキリした感じがして、
とても生きやすい毎日を送っています。
何かに恵まれている訳ではないですが、
あまりストレスがなく、
快適といった感じです。
自分の事を書くと、長くなりそうなので
この辺で締めますが、
そういった息苦しかった経験も
この記事を書くきっかけに
なっているのかもしれません。
まるまる1年間の物置き生活を
強いられていた自分でさえ、
電信柱をのぼっていたバカみたいな
自分でさえも、視野は広がるので、
「武士の呪い」は絶対に解けます。
そして、女性の皆さんも男性の皆さんも
その他あらゆるトランスジェンダーの皆さんも
それぞれに生き辛さを抱えていると思います。
生き辛い全ての人達へ。
一緒に声をあげていきましょう。
最後に、
人権問題について活動している
落合恵子さんという方が紹介していた、
海外のあらゆる児童保護施設の壁に
書いてあったと言われる詩を
ご紹介して終わります。
▼私も同じ様な気持ちでこの記事を書いています。
Don’t walk behind me,
私の後を歩かないでください。
I may not lead.
私はあなたをリードすることが
できないから
Don’t walk in front of me,
私の前を歩かないでください。
I may not follow.
私はあなたに従うことはできないから
Just walk beside me
横を並んで歩いてよ
and be my friend.
友達でいてください。
アルベール・カミュの詩
上の詩は、You Tubeにアップされていた
人権啓発ビデオという動画の、
審査員コメントにて、
落合恵子さんが語っていたものです。
You Tubeでしか再生出来ないように
設定されているらしく、
動画をここには載せられないですが、
とても素晴らしい動画が沢山あるので、
ぜひ「人権啓発ビデオ」と
検索してみて下さい。
全国の中学生人権作文コンテストで
優勝した作品がアニメ化されています。
どれも素晴らしい作品ばかりです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
後編を読んでいない人は、
差別問題や献血ポスターの表現について、
などなど色々書いてあるので
▼以下の記事を読んでみてね。
差別とは?差別が起こる仕組みやその心理、
差別表現で炎上など差別問題を超まとめた
今回のこのフェミニストの記事と
上記差別問題の記事を書くにあたり、
4ヶ月半の間、あらゆる人の議論、書籍、
講演会、動画、様々なものを見て
自分なりに分からない所は
そのたびに図書館に行き、
勉強して噛み砕きました。
また、フェミニストとアンチフェミニストの方々
多くの人に実際にDMで確認し、
分からない所など、
色んな事を教えてもらいました。
ご協力頂いた方感謝しております。
まだまだ自分自身、
分からない事や女性に対して
配慮が足りないところも
きっとあると思います。
その都度、柔軟に自分を
アップデートしていけたら
いいなと思っています。
多くの人の気持ちが
バトンの様につながり、
世界の多くの人の想いが積み重なって
この記事ができました。
全ての発信をしている方へ
感謝を申し上げます。
ここまでお付き合い頂いたあなたにも
感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
凄い長文でしたけど、読ませて頂いた感想としては
結局、貴方はミサンドリストと何が違うのでしょうか?
という疑問を持ちました。
あと『武士道の呪い』には大爆笑しました。
これからは『茶道の呪い』、『華道の呪い』、『書道の呪い』、『香道の呪い』、『柔道の呪い』、『剣道の呪い』、『弓道の呪い』、『合気道の呪い』等、これらにも気を付けないといけませんね(笑)。
>>匿名さんコメントありがとうございます!
この文章を読んでミサンドリストと感じるのは
読解力という点で疑問です。
私は体的に男ですし、
男の悪い文化や体質をどうにか変えていこうぜ!
と声を上げる事が「男性嫌悪」になるのであれば、
何も変わらないですよ。
政治について言及したら、日本嫌いにはならないでしょう。
あなたの発言は、今の政治の悪い所について指摘したら、
「あなたは日本嫌いと何が違うのでしょうか?」
と言っている様なもので、
素っ頓狂な意見だなと感じます。
意見というか、質問としても微妙です。
突き詰めていくとガチで武士道の呪いとしか言えない様な
内容が日本にはあるし、その証拠も示しているので、
茶道の呪いや華道の呪い〜なんて言う内容にも
該当しません。
感情論で嫌味をコメントするのは
この記事で示している同調圧力と近いものがありますよ。
ビビさんご返信ありがとうございます!名無しでございます。
せっかくコメントに返信して頂けたので、僕も具体的に補足をしますね。
まずそうですね……ビビさんの『答え』とその答えに至る『過程』がミサンドリストの『それ』と変わらないと感じたからです。
例えば
日本に『しか』ない事(習慣や文化等)が批判されることもあるでしょう。逆に、その日本に『しか』ない事が発展の礎石になることもあるでしょう。
清濁相合わせてあらゆるものは形を成す。清のみを、濁のみを見て量るは未熟なり。
ビビさんの記事はこういった姿勢が決定的に欠けています。
そして、多くのフェミニストやミサンドリストの主張も同様に思います。公平性が全く無い。だからTwitterとかでは毎日不毛な争いが起こっていますよね。
ここを具体的に説明しますね
ビビさんはキャシー・ジェイ女史をご存じでしょうか?
アメリカで映画等を撮っている権威のある元フェミニストの方です。
何故、『元』なのかというと弱者男性のドキュメンタリー映画『the red pill』を撮り、実際に男性の問題に触れた結果、「もうフェミニストは名乗れない」と悟った女性です。
ビビさんの記事にも関連されていることが書かれているので、キャシー女史のスピーチを引用します。ビビさんに欠けている『公平性』を見事に補完した名スピーチです。
男性人権活動家が「世界中の自殺の約78%は男性によるものだ」と言う。
私はこう反論した「自殺未遂は女性の方が多いわ。そうでしょ、どう?」と。
どう?これは競争なんかじゃない。
なのに自分で競争に仕立て上げていたのです。
女性こそが真の被害者なのだと必死に主張せずに、どうしてただ男性の問題を理解して、共感することが出来なかったのでしょう?
その後、何年も男性人権活動家が私に語ったことについて、調査したり事実確認をしたのですが、男性に偏って影響する男性固有の人権問題が数多く存在することを認めざるを得ませんでした。
他人の子を自分の子と偽られるのは男性だけです。
米国で選抜徴兵制度に登録しなければならないのも、男性だけです。
職場での死亡者数は男性が大多数。
戦死者数は圧倒的に男性。
自殺は圧倒的に男性。
裁判判決の男女差、平均寿命、子供の親権、養育費、虚偽のレイプ告発、刑事裁判での不公平な扱い、男性憎悪、引き籠り、学校で落ちこぼれる事、ホームレス化、退役軍人の健康問題、新生児の割札、妊娠させた後は父親になるかどうか選択肢がない事、男性DV 被害者への支援がない事、多くの心を痛める問題があるのです。
男性特有の問題が存在するのに、一つも挙げられない人がほとんどです。
なぜならそんな人は「男性は既に全ての権利、権力や特権に恵まれている」と思っているからです。
しかし、これらの問題も認知されるべきです。
配慮、関心、そして対策へのきっかけになるべきです。
もし私が『the red pill』を作っていなければ、男性人権活動家をモンスターの如く描写しないドキュメンタリーが上映されると聞けば、私だって上映に反対したでしょう。少なくとも上映中止の請願書に署名したでしょう。
なぜなら私も彼らが敵だと言われてきたのですから。男性人権活動家は男女平等に反対なのだと。
ところが、私が会った男性人権活動家は皆、女性の権利を支持していました。
その上で単に問いかけているだけなのです。
「なぜ我々の社会は男性の人権に無関心なのか」と。
もしジェンダー平等を誠実に議論したいのなら、全ての意見を俎上に上げる必要があると信じています。
ところが、そうなっていないのです。
男性の団体は中傷され続け、不当にヘイトグループとみなされています。
そして彼らの主張は社会的にかき消されるのです。
どちらかの運動が問題全ての答えを持ってるでしょうか?
答えはノーです。
男性人権活動家に欠点が無い訳ではありません。
フェミニストについても同様です。
しかし、片方の声がかき消されるとしたら、それは社会全体の問題といえます。
とまぁ長くなりましたが、キャシー・ジェイ女史のスピーチを一部引用しました。読んで頂ければ幸いです(文字起こしが下手で申し訳ないです)。
ビビさんの記事を思い出してみると
『男性問題なら男性が
声を上げるべきでしょw』
ですからね………。女史のスピーチとの差に書いてて涙が出そうになりましたよw
ビビさんはキャシー女史のスピーチをどう受け止めますか?
貴方がミサンドリストなら、このスピーチを取るに足らないと切り捨てるはずです。そして僕は、ビビさんが取るに足らないと切り捨てるとブログを読んだ上でそう予想しています。
スピーチの中で、男性が抱える問題を女史は列挙しています。日本とアメリカの違いがあり、単純に比較はできません。
ですが、日本とアメリカでも共通する問題もありますよね?
日本男性が抱える問題は本当に『武士道の呪い』が原因でしょうか?
少なくともアメリカには武士道も騎士道もありません。けど日本とアメリカで共通する問題がありますよ。
最後に
女史のスピーチの中に「なぜ我々の社会は男性の人権に無関心なのか」という問いがあります。
ビビさんならどう返答しますか?
まず誠実に耳を傾けることが出来ますか?
>>匿名さん引き続きコメントありがとうございます。
キャシー女史の映画「The Red Pill」を色々調べてみましたが、
どれもネットでは動画のレンタルが出来ず、
手こずっています。
レビューを観ているとAmazon関連の場所では、
高評価が付いており、「女性解放論の不合理」などが言われており、
海外の映画サイト等では
「男性についての偏った映画」だとして低評価が付いています。
(フラットな目で見ると今のところこんな感じです)
この辺は私自身観てないので、
今のところは何とも判断はできません。
私は真実が知りたいので、
TSUTAYAオンライン辺りで取り寄せして
どうにか動画を観てみますね。
紹介ありがとうございます。
引用したスピーチを読んでとても驚いたのですが、
1つずつ気になった箇所を挙げていきます。
★米国での徴兵制度については
既にこの記事内で女性が裁判をしてでも
参加させてくれ!と言った証拠付きで
掲載しています。
★職場での死亡者数もリスクを取る行動と
輪投げの実験における名誉を取る行動で
ある程度説明できますよね。
★自殺が圧倒的に男性というものも、
証拠付きでなぜそうなるのか?
載せています。
★戦死者数が男性なのは、女性がいくら
参加させてくれ!と言っても
男性しか参加させないと
してるから当たり前ですよね……
★裁判判決の男女差や刑事裁判での不公平な扱い
に関しては個別事例によりけりなので、
断定はできません。
★平均寿命についても載せてますし、
子供の親権は男性が原因である
暴力やDVなどが実際に多いからですよね。
★新生児の割礼については、
実は私も受けていますが、
特に問題として挙げる事例ではないです。
単純に衛生面や病気の予防でやってるだけなので。
★男性憎悪についての理由も
本記事内で男性が起こす犯罪率と共に示しています。
★引きこもりは男性問題ではないでしょう……
★学校で落ちこぼれることは
男性同士の同調圧力として
この記事内で「そんな空気作るの止めようぜ」
と声を上げています。
★退役軍人の健康問題については、
詳細は今のところ不明ですが、
訳あって軍人関係の知り合いが多く、
内部事情は詳しいのですが、
男性が軍人として在籍しているだけで
多額のお金が入ってくるので、
その辺のメリットもセットで語らないと公平ではないかなと
思います。
★妊娠させた後は父親になるかどうか選択肢がない事
については詳細不明です。ちょっと調べてみますね。
★男性DV被害者への支援がない事。
これは問題ですね。男性だからと言って
そういった男性の被害者をないがしろにしてはいけないです。
ここら辺は本気で考えないといけませんね。
★ホームレス化についても
この記事内でも触れています。
という感じで、とても驚いたのが
そのキャシージェイ女史の語る内容で、
男性問題分かってないやん!!
と言ってる内容の約9割ほど、
既にこの記事内で散々調べ尽くして
証拠資料と共に言及している内容ですよね。。
匿名さんは記事は読んだのでしょうか?
飛ばし読みしてませんか?
ここまでスピーチの引用を書いて、
「そういえば記事内に書いてあったな」
と読んだ人ならなると思うのですが。
逆にちょっと疑問が浮かんだのです。
私は真実が知りたいです。
なぜキャシージェイ女史は、
①徴兵制度や戦死者についてスピーチしたのでしょうか?
②なぜ新生児の割礼を入れたのでしょうか?
→調べてみてください。女性器切除も「割礼」と呼ばれる事はありますが、
女性は深刻な健康被害になるのに対して、
男性は単に「将来包茎にならないように赤ちゃんの頃に皮をチョッキンしておきましょうね!」
というだけの内容で、同列には絶対にできない内容です。
私自身も割礼を受けていますが、単に皮がチョッキンされただけで、
健康被害も出ておらず、むしろあらゆる病気にならない為の予防になっています。
③なぜ引きこもり問題を男性問題としているのか?
他にも色々ありますが、
私は単純に真実がどうなのかを真剣に知りたいと
おもっています。
匿名さんも私自身が割礼を受けているとは思わなかったと思いますが、
海外で生まれたら当たり前に男性はやります。
むしろ、日本で包茎になり健康被害が出たり、不衛生だったりして、
やった方が良いないようです。
ちなみに、痛みは赤ちゃんの頃なので一切ありません。
なので、この記事で書いてる様な
女性器切除の様な女性器を糸で縫ったり、
切り取ったりして感染症になったりする。
みたいな話と明らかに同列に出来ない内容なんです。
そこが疑問なんです。
なぜ公平な目線で語ろうとしている人が
既に大きく事実と異なる内容を
あたかも男性問題であるかの様に語ったのか?
①〜③の内容もそうですが、
他にもこの記事内で説明した通り、
証拠もしっかりとあるので、
自殺率に関しても言い訳が出来ない状態なんです。
それぐらいこちらも真剣に真実は何か?を知ろうとして、
調べましたから。
男性嫌悪とかではなく、
単純に真実が知れないと改善ができないし、
真実を調べた結果、フェミニストの言う事が間違っていれば、
私は「それ間違ってますよ!」と証拠資料付きで書いたでしょう。
真実を調べた結果、男性問題に原因があれば、
私はそれをしっかりと伝えます。
ただ単にそれだけの話なんです。
なので、このキャシー女史に関しては疑問です。
専門家の間でも散々議論されてきて、
既に結果も証拠も出ている様な内容を語らずに、
なぜ男性問題を語るその中に、不確実な内容を
盛り込んだのでしょうか?
映画の中にそれなりの根拠があるのでしょうか?
とりあえず、映画は観てみますが、
現時点でだいぶ公平でない情報が混じっているし、
なぜ匿名さんは記事に書いてある内容を
読んでいるはずなのに、ここに重複して書いているのか?
うーん。色々と疑問が浮かびます。
真実を調べる上で、学者にもバイアスがそれぞれにある
事が分かったので、なるべく色んな角度から見る様にはしています。
だからこそ、数ヶ月の時間がかかっているんです。
この記事……。
男性問題と女性問題どちらが正しいのか?
真実はなにか?当時の新聞は?
何が書いてあった?科学者が言う内容は正しいのか?
生物学的にはどうなってる?心理学的にはどう?
脳科学的にはどうなってる?
などなど、
色んな角度から検証しました。
とりあえず疑問が多々浮かびましたが、
映画見てみますね。取り寄せになり
時間がかかりますが、観たらまたこちらのコメント欄にでも
感想書いておきます。
また、日本が抱える男性問題は武士道の呪いが原因でしょうか?
という内容ですが、そこについても
海外のカウボーイなども合わせて日本と海外の違いも
それぞれ書いてますよね……。
記事読んでないですよね……(T_T)???
記事を読んでいないのに、
公平だったりフェアだったりの話はできないと思うんです。
色々と矛盾点があり不自然だなと感じます。
そして、ふと思ったのですが、以下の部分。
ーーーー
ビビさんの記事を思い出してみると
『男性問題なら男性が
声を上げるべきでしょw』
ですからね………。女史のスピーチとの差に書いてて涙が出そうになりましたよw
ーーーー
これむしろ、男性の問題を女性が解決しろ!!
ってもし言ってたらだいぶフラットじゃ無くないですか?
例えば、
コンビニの労働問題があったとします。労働問題に目を向けさせるのは
とても重要ですよね。けど、その問題に目を向けさせるのは
当事者が声をあげたからこそですよね。逆に言えば、声をあげないと
問題に目を向けさせる事ができないとも言えます。
最近はスポーツジムのスタッフが声を上げて
給料の保障を勝ち取ってましたが、
スポーツジムのスタッフが、
自分達の不遇を「なぜコンビニ店員は俺らのジムの事について
声あげてくれないんだ!それはおかしいぞ!」と
言ったりするのは不自然ですよね。
ディズニーの不遇をスポーツジムの人が声を上げる
訳でもないですし……。
女性はフェミニズムという運動にまで発展して
何百年も声を上げ続けて行動してますが、
もしキャシー女史が「男性問題は女性が解決しろ!」
と言ってるとしたら、かなりフラットではないですよね……。
映画では実際にどう言ってるのでしょうか?
映画の取り寄せ期間や少し観るまでに間があくので、
すぐに見れないので気になりますw
なぜ以下の様な発言が出てくるのでしょう。
ーーーー
ビビさんの記事を思い出してみると
『男性問題なら男性が
声を上げるべきでしょw』
ですからね………。女史のスピーチとの差に書いてて涙が出そうになりましたよw
ーーーー
私は問題を放置しろと言っている訳ではなくて、
むしろちゃんと向き合おうとずっと言っているんです。
なので、当然男性側が声をあげるのは重要です。
苦しい思いをする男性に対して、
しっかりと問題と向き合い、少しずつ改善していこうぜ!
と思って私も声をあげる為にこの記事書いてます。
その他気になった部分がありました。
女史のスピーチの内容に問いがあると言いますが、
その前に、まずその問の大前提の部分で
キャシー女史自身が女性器切除(割礼)と男性の割礼を
同列に語ってしまっている大きな間違いについて指摘しなければ、
真実は見えてきません。辞典や辞書でも調べてみてください。
男性の割礼は「衛生的意味合いがある」と書いてあります。
wikipediaの様なものでもいいです。
(世界宗教用語大辞典やエイズ関連用語集、
などの各辞書や辞典と内容比べたらほぼ同じだったので)
何より私自身が異国の血が入っており、
生まれた時に割礼してるのも証拠です。
子供の頃は友達に大人のアソコという風に
馬鹿にされましたが、
真性包茎などの人が大人になり、
苦しい思いをしているという話を聞いたり、
有名なクリニックなどが勧誘してる様な
そんな包茎手術でムダなお金使わなくて済むし、
何より清潔でいられるので、
マイナスな点はほぼ無いです。赤ちゃんの頃なので痛くもないし。
女性の割礼とは根本から違っています
上記であげた様な矛盾や、
根本的に事実が異なる点について列挙しながら
男性問題だ!と十把一絡げにしてしまうのは、
フラットなのでしょうか?とても疑問です。
何より、改めてこの記事がキャシー女史が挙げている様な
内容の9割ほどを網羅できていた事が逆に
ハッキリと浮き彫りになった事、そこに、
個人的には
「がんばったな……ワイ。そりゃ数ヶ月も寝ずに調べてたしな……」
という別の意味で
涙がこみ上げてきています。
とにもかくにも、フラットでいようと思うなら、
匿名さん自身も上記の矛盾や根本的に事実と異なる点について、
真剣に向き合って考えないと
逆に男性問題とされるものが放置されたり、
曖昧になってしまいます。
真実と真剣に向き合ってこそ、
本当に苦しんでいる男性に注意の目がいき、
対策が出来るのではないでしょうか?
男性の苦しみを放置してはいけないとも思うので、
だからこそ真実をしっかり見極めようと個人的には思っていますよ。
ご返信ありがとうございます。名無しじゃなくて匿名でございます。
★「男の問題は、男が声を上げるべきでしょw」について
個人の問題は、個人の力が及ぶ範囲で解決すべきです。
社会の問題は、社会全体(国家と国民)で解決すべきです。
国家に男も女もありません。国家は法人格的な存在です。
そして、男も女も等しく国民です。
『社会問題』が存在するならば、男女の区別なく、国家と国民が一丸となって解決に取り組むべきだと主張しているだけですよ。
ビビさんは、『個人の問題』と『社会問題』の区別がついていないように感じます。個人と国民の区別も同様かと。まずそこを理解して頂きたいです。
ところで、日本では今、『女性の貧困問題』がかなり深刻な状況になっているそうです。
極端な例ではありますが、母と子供二人がネカフェに二年半泊まり生活している家族がいるそうです。
この現代の日本でそこまで追い詰められている人が居るのかと、驚愕しました。そんな生活していたら、日々、絶望感に苛まれていることでしょう。
ここまで追い詰められていたら、個人の努力ではもう解決できないと思います。自力で貧困から抜け出せるとは思えない。
僕は『女性の貧困問題』を非常に重い『社会問題』と捉えています。国の危機と言っていい。
ビビさんはそんな境遇にある人達に
「女性の貧困問題は、女性が声を上げるべきでしょw」と言えますか?
もし僕の周りでそんな事を言う人間が居たら軽蔑しますよ。余りにも軽薄で傲慢な発言です。だから涙が出そうになったんです。
確かに、当事者が声を上げるのが一番良いとは思う。
ですが、声を上げられない状況もある事、上げた声があまりに小さく誰にも届かないこともあるでしょう。
イジメの問題もそうですよね?
そう簡単には告発は出来ないと思いますよ。相当、追い詰められている子だっていますよね。
そんな子に「イジメの問題は、いじめられっ子が声を上げるべきw」と言っても、さらに追い詰められるだけです。対処してくれない先生だっているでしょうから。
当事者同士で連帯することは大事だけど、女性の貧困者やいじめられっ子だけが集まっても解決には至らない事が多いでしょう。深刻な問題は第三者や社会の助けが必要になるからです。
だから、社会全体で解決すべき深刻な問題に関しては、男だとか女だとか、コンビニ店員だろうがスポーツジムのスタッフだろうが、当事者であろうがなかろうが、全く関係ありません。認知して不当だと思うなら国民として意思表示するべきです。
そして、国民の『一般意思』が正当なら、国家が権力を行使して問題を是正すれば良いだけの話しです。
これがあるべき『社会問題』の解決の方法ではないかと主張しています。
まぁ、どうせ『女性の賃金格差』とか女性差別の歴史がどうとか反論してくるんだろうな、と予想しています。
もしそう思うなら、それは的外れな反論です。
女性の貧困問題の責任を追及するのはそこではないです。
① 自殺について
そもそも健康問題が原因と言われても具体例が一つもないんですよ。
ガンに掛かって絶望したからとか
糖尿病になって透析や食事制限で日々の生活に疲れたとか
また『退役軍人の健康問題』の様な戦場で受けるPTSDの問題とか
貧しくて健康を維持できないとか(経済?健康?)
孤独とかの心の問題はどうなんだろう
健康問題といっても幅が広いですよね。
表を見ただけだと分からない事が多いです。
具体例はどんなものがあるんですか?
あとは他の問題に関して言及がないし、それについては?
家庭問題も経済・生活問題も勤務問題も原因は全部共通してると解釈して良いのかな?
明らかに家庭問題と勤務問題に不摂生が関係あるとは思えないんですが。
それに自殺するとき普通酒を飲むでしょう(飲めるなら)。酔っぱらって死にたいですけどね僕は。
銃があるなら僕も使うし、何も問題を抱えてなくて衝動的に命を絶ったのかどうかは、銃の有無では判断できない。
まぁ、全部を書く余裕がないので端折ったならそれは構いません。長いですから事情は理解できます。僕も同じですw
ただ、読者側だとやはり分からない部分が多いので、そこはご了承下さい。
あとは自殺した人は全員メンタルヘルスケアを受けていなかったんですかね?
全員は極端ですが、精神科医に治療を受けても効果がどれぐらいあるのか、その辺りの事情も確認したいです。
せっかく『男らしさの呪い』を克服しても、医療が未熟なら問題は別ですし、診療所が足りているのかという問題も出てきます。
ちょっと判断するには情報が少なくて、現段階ではビビさんの言ってる事を根拠にするのは無理です。全く納得できないです。
② 米国での徴兵制度/戦死者問題について
これビビさんは勘違いしてるんですよね。
ビビさんの記事で書いてあることは、単なる『男女の口喧嘩』。
キャシー女史のスピーチは『男性問題』に於ける男性の権利主張。
女性が戦争に参加したいという意思は立派です。
ただ、兵士適性ってありますよね?
五輪じゃないんだから参加することに意義はありません。
任務を達成しなくてはならないんです。
戦争には勝たなくてはならないんです。
国民と財産を守らなくてはならないんです。
これが軍隊の主な役目ですよ。
当時の日本にちゃんと軍事訓練を受けさせる余裕があったのか疑問だし、戦況が悪化している戦争末期に素人を戦地に送り込んでも本人も自軍も迷惑になるだけです。しかもあれ、本土決戦に備えて、ですよ。降伏直前じゃないですか。
そういう状況とか目的とかちゃんと分かって書いてます?
それに、そのフェミニストの意思は女性の総意なのか?
どれぐらいの人数が志願したのか?
現在の自衛隊は条件はありますが女性でも自由に入れますよね。
にも関わらず、自衛隊の男女比は圧倒的に男が多いのは事実です。
依然として、軍事における戦力の中心を担っているのは男だという事です。訓練でも命を落とすかもしれない危険な仕事を担っているんです。
『戦争は女の顔をしていない』という作品をご存じでしょうか?
実際に第二次世界大戦に参加した女性の証言を元に従軍の様子が描かれている作品です。
作中でこんなシーンがありました。
その当時、戦地では物資も生理用品もないから、女性は生理中でも何十キロの装備を担いで行軍するんですね。もう股から血が溢れんばかりに出るから、ズボンからポタポタポタポタ血が垂れながらも歩くんです。周りの男の兵士もそれを見ない振りをしてくれて……。
あのね、やはり女子供を戦場に行かせるのは正しい事と思えない。
女性にこんな屈辱や羞恥を味わせていけない。女性には過酷過ぎる。
ビビさん、もう少し女性が戦地に行くことについて想像力を働かせて貰えませんかね。戦争は旅行やゲームではないのだから、単純に「男が戦争に行かせなかったからだ』ではすまない過酷な現実があるんですよ。
だから、軍隊に於ける男女比の偏りは致し方ないと思うんです。女性が絶対に無理とは言いません。後方勤務ならともかく、少なくとも前線にはなるべく行かせないようにしたいものです。
あとこれは男女平等の限界でもありますね。あらゆることに男女平等を導入すると機能不全に陥ってしまうことが多々あります。男女平等はイデオロギーにするべきではないです。
③ 職場での死亡者数について
まずこの問題は、仕事のお話しです。
自分の生活の為に、家族のために、
国の発展やみんなの生活のためにはどうしても必要だから、
それが危険でも誰かがやらなければいけないから、
国や社会や国民からの要望や義務があってそれに応えるために、
命の危険すらある仕事をしている男性たちがいるんです。
必然性があるんです。
仮に、女性に今まで男性がやってきた危険な仕事を任せたら、職場の死亡者数が跳ね上がるんじゃないですかね。そう思いませんか?輪投げの理論なんか全く関係ありません。プライベートの時と仕事の時は全然違いますよね。
で、そうなったら、明らかに適材適所ではない。
だからこそ男がそのリスクを負うんです。
軍隊に於いても同じです。
その結果、男性が命を落とすことが多くなるんです。
そりゃ男だってやらなくて済むのならやりませんよ。当たり前ですよね。例えばですけど、誰も恋人と別れてまで兵役に就きたい人は居ないでしょ?でも行かなきゃ行けない。女性に押し付ける訳にもいかん。
ビビさんは一度、インフラも何もない無人島で生活したらどうです?
如何に的外れな事を言っていたのかがよく分かると思いますよ。
ちなみに水、電気、ガスのなかで、個人的に電気がないのが一番辛かったです(笑)。
もうあまりに無茶苦茶な根拠(なの?)で、どうしてここまで自信満々になれるのか不思議で仕方なかったです。
はっきり言って、危機を負って責任を持って仕事をしている全ての男性への侮辱です。侮辱はとても重いことだからね。
④ ②と③を踏まえての男女問題について
独立した別人格の『他者』の権利を制限し得るときに、自己の権利主張が100%正しく100%権利行使できることなんてできませんよね。
どちらの側からも、権利行使の『節度』が求められます。
性被害だとか女性差別だとか男性の悪いところばかりを(確かに悪い部分があるのは事実です)ヒステリーに叫ぶのではなく、②③で男性が果たしてきた責任も考慮し、お互いに『節度』を保って男女問題を解決していかないと、差別や争いを生み、分断してしまうことになる。
でもビビさんは
「女性はこれまで書いた様に普通に生きる事すら権利を奪われているから~(長いので略します)」と主張してきます。
そうやって女性を絶対視して、男の声を不当にかき消そうとする態度は誠実ではない。
だってそんな事言うなら、男とて同じですよね。
それを②、③で示しました。男が男というだけで特権を貪って生きてきただけでは無いことが分かるはずです。
男の尊い犠牲の恩恵はビビさんだって、女性だって与ってますよね?
女性が生み出す様々な恩恵を、男性だって与ってますよね?
それを何故無視するんですか?
それを何故尊重できないんですか?
その姿勢を公平性に欠けると指摘してるんです。
歴史的に男女ともに理不尽な仕打ちは受けてるんです。
それなのに貴方は一方的過ぎるんですよ。非常に差別的です。
多分、ビビさんは根拠を示しているつもりでしょうが、全く根拠になっていない。いくらでも反論できます。うんざりするほど数が多すぎて扱えないんですよ。いくらでもありますよほんとに……。
なんかここまでくると、男にろくな目にあわされなかったという個人的な恨みを、『社会が悪い』とか『武士道が悪い』という飛躍した論理で、自己慰撫しようとしている気がします。あるいは女性からの支持や人気取りの為か。
ちなみにビビさんの不遇に自身の人格や能力は全く関係ないんですか?
記事を読んだり、書いてあるスペックや、コメント欄で軽く対話してみて……失礼ですが、ビビさん自身に原因があるんじゃないかと疑っています。
>>匿名さん引き続きありがとうございます。
文章本当に読まれてますかね……。
名無しなんて一言も書いてないですよ……。
★「男の問題は、男が声を上げるべきでしょw」について
ですが、
これ、たぶん根本の問題を把握してない様なので
絶対に言ってくるだろうなと思ってました……。
私はずっと「すべての男性に関係する話だ」と書いています。
当事者ではない男性なんて存在しないんです。
★男性のホモソーシャルの問題に触れない男性なんて居ないので、
すべての男性は当事者ですよね。
★性犯罪や性被害、女性差別によって女性が被害を受けたら
結果的に、自分の恋人や妻、女ともだち。あらゆる自分の大切な人に
被害が及ぶ事になります。こちらもすべての男性が当事者です。
私は一貫して苦しんでいる人だけが声を上げろとは言っていません。
すべての男性が当事者なんだから、
問題に気付いた人が声を上げていきましょう。
それが、みんなが平和に暮らせる世界につながりますよ。
という意味合いです。
なので、
イジメられている被害者が声をあげろ。
ではなくて、
イジメに気付いた人ならば声を上げられるでしょう。
イジメを放置せずに、見てみぬフリをせずに、
しっかりとイジメはダメだよって声をあげようね。
という話です。
なので、
前半部分、根本から認識が違っていますよ……。
私は決してヒステリーに声をあげている訳でもなく、
淡々と事実を記しているだけなので、
それを見て「ヒステリーに怒っている!」と感じるのであれば、
自身の内側の投影に過ぎないのです。
個人問題と社会問題と仰ってますが、
女性がネカフェに泊まり込む程の貧困問題が起きているのは、
賃金格差も事実としてありますよ。証拠もしっかりと示しているので、
「どうせ賃金格差で〜」と言っているのがまず変なのです。
事実としてある訳ですから、それも間違いなく
様々にある理由の中の1つですよ。
(賃金格差だけが問題なのではなく、あらゆる要素の1つなのは
間違いないです。)
だから女性はフェミニズムとして、
それに気付いた人達やその当事者達が声をあげて
運動にしているのですよ。
あと男性が声をあげるってのは、
個人が出来る範囲から沢山できる事があるんです。
女性が政治を語ったら猛烈に叩かれるのに、
男性が政治を語ったら全然叩かれません。
ベッキーが不倫をしたら猛烈に叩くのに、
男性が不倫をしたりしても叩かれず、
干されないどころか、普通にテレビにも出てますよね。
平等ではないんです。
なので、そういう過剰な女叩きなどがあれば、
「そういうの止めなよ」って言う男性も必要ですし、
逆に過剰な男叩きがあったら、男女関係なく「止めなよ」
と言うべきです。
当たり前の事ですよね。
イジメを見過ごさないでね。
って言ってるだけなんです。
何もおかしい事ではないですよ。
これは社会問題ですか?
個人がちゃんとダメだよねって言い合っていたら、
ホモソーシャルも解体できますよ。
男は戦うべし!男は苦しくても頑張れ!
という事をあなたは維持したいですか?
それによって苦しむ男性を私はどうにかしたいです。
会議で誰かがそう言ってたら、
「それダサいですよ」「もうそんな価値観古いですよ。
男も弱い人は弱いし、男だからってのは関係ないですよ」
って、そうやってちゃんと伝える。ってのも、
声をあげる一つですよ。
なぜそこまで男はこうあるべしの価値観を
保とうとするのでしょうか?
私はそこが分かりません。
男だって自由です。男だって弱音を吐いてもいいんですよ。
そういう雰囲気は壊さないと犠牲者が出るだけです。
貧困問題は社会問題だし、それらを気付いた人が
声をあげるのは大事ですし、
目の前でイジメられている人が居たら、
そこに声を上げるのも大事です。
どちらも声をあげるのは大事なので、
あえて社会問題と個人問題を分ける必要はそもそも無いんです。
グラデーションなので。
社会ってなんだと思いますか?社会って姿かたちのあるものは
ありませんよね。そもそも社会って、個人が集団になった時に、
各々の頭の中で形成される概念なので、
個人がそれぞれダメな事はダメだよって言う事で、
その人達が増えれば増えるほど、
社会につながるんです。
それはあなたも分かっているはずです。
だから、以下の様に書いてますよね。
ーー
個人の問題は、個人の力が及ぶ範囲で解決すべきです。
社会の問題は、社会全体(国家と国民)で解決すべきです。
ーー
個人の力が及ぶ範囲で〜と言っているのに、
社会問題にも「国民」と入っています
この記事では、女性運動の歴史も書いてきましたが、
フェミニズムって法律上人間扱いすらされてなかった女性が
声をあげて勝ち取ってきた権利ですよね。
色々と主張に歴史や事実と違う矛盾した解釈が
入りすぎている様に思えます。
ーー
① 自殺について
そもそも健康問題が原因と言われても具体例が一つもないんですよ。
ガンに掛かって絶望したからとか
糖尿病になって透析や食事制限で日々の生活に疲れたとか
また『退役軍人の健康問題』の様な戦場で受けるPTSDの問題とか
貧しくて健康を維持できないとか(経済?健康?)
孤独とかの心の問題はどうなんだろう
ーー
そこは流石に言いがかりでは?と思いますよ。
だって、データで自ら命を絶った人達は、
その理由として健康問題が常に上位です。
孤独とかはどうなんだろ?
って、専門機関がちゃんと調査をして
「健康問題が原因だよね」という結果が出ているのに、
孤独だからでは?心の問題では?
って言ってたら、それこそ根拠も何もない
反論にすらなっていないですよ……。
そんなん言えたら、
どのデータにも結果と違う自分の解釈で
反論が成り立つならデータそのものがこの世に不要になります。
ーー
家庭問題も経済・生活問題も勤務問題も原因は全部共通してると解釈して良いのかな?
ーー
ちょっと意味が分からないです。
家庭問題は家庭問題でグラフに別軸で書いてありますよね。
それぞれ別に書いてあるのに、
そんな事言ってたらデータも調査も
あなたの中ではあなた独自の解釈に照らし合わせて
不問にできてしまう。これって根拠でもなんでもないですよね。
ーー
それに自殺するとき普通酒を飲むでしょう(飲めるなら)。酔っぱらって死にたいですけどね僕は。
ーー
それはあなたの場合であって、
私は自ら命を絶とうとした事はあり、
未遂に終わった事がありますが、
酒を飲みたいなんてこれっぽっちも
思わなかったです。とても苦しかったので
そんな余裕なかったです。
あくまでもあなた独自の感想が、
根拠にはならないですよ……。
ーー
せっかく『男らしさの呪い』を克服しても、医療が未熟なら問題は別ですし、診療所が足りているのかという問題も出てきます。
ちょっと判断するには情報が少なくて、現段階ではビビさんの言ってる事を根拠にするのは無理です。全く納得できないです。
ーー
ちょっと意味が分からないのですが、
男らしさの呪いが克服できれば、
多くの男性はメンタル・カウンセリングに足を運びますよね。
そうなると、これまで酒飲んでごまかしてた人達は、
自分ときちんと向き合って心の悩みなど含めて
あらゆる悩みが解決される可能性が非常に高いです。
当たり前ですよね。心の悩みを専門としている
専門機関に行く訳だから普通に考えたら
ポジティブな状況に少しでも近づきますよ。
この話について反論する所って、
無理やりひねらないと出てこないです。
あなたの話は、「足を運んでも医療が未熟かも?」
「足を運んでも診療所が足りるのか?」という、
今ある現状ベースでの自然な考えではなく、
今存在しない未来の不安ベースの不自然な考えです。
先程の「私だったら酒飲んで命絶ちたいですけどね〜」
もそうですが、
今のところ、単にあなた自身の感想であって、
根拠が何ひとつないですよ……。
にも関わらず、あなたは何の根拠も示さずに
「情報が少なくて根拠にするのは無理です」と断言しています。
これご自身で気付いてないと思いますが、
日本の会社によくありがちな「社内の人間の言う事は信用できない!」
と言いつつ、コンサル雇って社内の人間と同じ事言わせたら
途端に「それイイネ!採用!」となるような
日本の悪習的な雰囲気とかなり似ていますよ……。
上記の文章をよく読んでみてください。
自身がなぜ感想で脊髄反射的に反応してしまったのか?
なぜ未来の不安ベースで断定してしまったのか?
これらは、事実ベースで根拠も示して話しているので
元々反論が難しいはずです。
もう一度いいますが、
にもかかわらず、自身の感想を根拠としてしまった
その自分の行動や葛藤、内面と向き合うべきだと思います。
それこそが、この記事で書いてる
記号化したコミュニケーションを使うようになる。
という事そのものでしょう。
あなたは、恐らく自身の内面の葛藤やモヤモヤを
言語化しづらいはずです。
男性ホモソーシャルに浸っている人はそれが
分からなくなります。
これは、男性であっても女性であっても同じで、
男性ホモソーシャルのノリに慣れていた女性は
記号化したコミュニケーションで話す様になるし、
自身の感覚に鈍感になっていきます。
自身のモヤモヤと向き合わずに酒を飲んで
その場その場の感情を有耶無耶にしているのであれば、
尚更です。
あなたがそうとはいいませんが、
限りなく自身の内側の感覚に鈍感になっていると思われます。
そうでなければ、自身の感想を根拠として断定なんて
普通はできません。
この辺はじっくりと考えるべきだと思います。
考えた結果、自身の葛藤と向き合う事になると思いますが、
それは必ずポジティブな形で生活に反映されますよ。
ーー
② 米国での徴兵制度/戦死者問題について
これビビさんは勘違いしてるんですよね。
ビビさんの記事で書いてあることは、単なる『男女の口喧嘩』。
キャシー女史のスピーチは『男性問題』に於ける男性の権利主張。
ーー
こちらなぜ国に対して裁判まで起こしている
内容(海外)や女性たちが集会を開き声を上げてまで
運動を起こした内容が単なる「口喧嘩」までに
格下げされてるのでしょうか?
こういう事実と異なる自身の印象で
解釈を違う様に書くやり方は誠実だとはちょっと思えません。
少なくともこうして丁寧にやり取りしてくださっているのだから、
印象操作にならないようにして頂けたらと思います。
そうした女性運動の甲斐もあり、
女性を国民義勇戦闘隊へ編入させる
義勇兵役法が成立した話も記事に書いてますよね。
結果的に終戦によって、行けなかったようですが。
そうした内容をスルーして語れないと思いますよ。
ちなみにご存知無いかと思いますが、
1994年に米連邦議会が130件近い研究を対象に
調査した結果によると、
女性の骨が男性よりも丈夫であり、
厳しい訓練に耐えられるとの評価が出ていますよ。
https://www.liebertpub.com/doi/pdf/10.1089/jwh.2005.14.764
あと戦争下の中での激しい運動により
生理は止まるそうです。勿論、最初の段階では
指摘の様にズボンから血が垂れる様な事はあるでしょう。
けど、
女性たちの「参加したい」という声を無視して、
女性は適さないよね〜!きっと恥ずかしいだろうね〜!
と勝手に決めつけてその権利を奪い、
参加できないようにしてはいけないのです。
それこそ差別ですよ。
ーー
ただ、兵士適性ってありますよね?
五輪じゃないんだから参加することに意義はありません。
任務を達成しなくてはならないんです。
戦争には勝たなくてはならないんです。
国民と財産を守らなくてはならないんです。
これが軍隊の主な役目ですよ。
ーー
ここで書いてある様に、
どうしても勝たなくてはいけないのであれば、
それこそ女性であれ何であれ戦力が必要ですよ。
男性であれ女性であれ、その人の
適性に合わせて配置すればいいだけで、
絶対に勝たないといけないと言うのに、
女性を参加させないと決めつけてしまうのは疑問です。
平等という点では、フェミニストの意思なのか
総意なのかは特に関係ないですよ。
ーー
現在の自衛隊は条件はありますが女性でも自由に入れますよね。
にも関わらず、自衛隊の男女比は圧倒的に男が多いのは事実です。
ーー
こちらももっと調べた方がいいと思います。
1954年〜2017年まで女性自衛官の配置制限があったんですよ。
もし、女性で「絶対に特定ジャンルの女性自衛官になりたい」という夢が
あった場合、この配置制限があるせいで夢が叶わない事になります。
また、育児制度についても充実していませんでした。
現状が色々とおかしいのです。
そういった事実としての制限や問題をさしおいて、
「女性でも自由に入れるでしょ!けど入ってないよね!
戦力の中心はやっぱり男じゃないか!男は危険を背負っている!」
という内容はそれそのものが女性差別発言ですよ……。
こうした事実を知らずに女性に加害する発言をする人が居るので、
わざわざ淡々と事実を書き連ねる作業が必要なのです。
まず事実をしっかりと知って、
それで問題があればみんなで改善していこうね。
というのが重要なはずなので。
少なくとも女性自身の主体的な選択や希望を無視して、
女性だから〜と勝手に決めつけるのは良くないですよ。
力の必要な場面で、力持ちな女性は前線に行けばいいし、
頭が必要な場面で、頭のいい女性は援護にまわればいい。
それだけの話です。
この様に決めつける価値観によって、
男性も苦しむのが分かりませんか?
お前はトークができなさそうだからと、
勝手に人を決めつけて営業から外されたり、
そんな価値観につながります。
ーー
③ 職場での死亡者数について
まずこの問題は、仕事のお話しです。
自分の生活の為に、家族のために、
国の発展やみんなの生活のためにはどうしても必要だから、
それが危険でも誰かがやらなければいけないから、
国や社会や国民からの要望や義務があってそれに応えるために、
命の危険すらある仕事をしている男性たちがいるんです。
必然性があるんです。
〜〜中略〜〜
だからこそ男がそのリスクを負うんです。
軍隊に於いても同じです。
その結果、男性が命を落とすことが多くなるんです。
そりゃ男だってやらなくて済むのならやりませんよ。当たり前ですよね。例えばですけど、誰も恋人と別れてまで兵役に就きたい人は居ないでしょ?
ーー
仕事の話に急に軍隊の話を入れたり、
ちょっと話がゴチャゴチャですよ……。
仕事って別に命に関わる危険な仕事だけじゃないですよね。
それなのに、なぜか命に関わる危険な仕事に限定して
話を進めてたりちょっと視点が固定化されすぎています。
家族のために男は働く必要がある!
男は危険な仕事をやらないといけない!
国や社会からの要望があって応えるためにやるんだ!
そこの仕事は女性でも出来ますよ。
危険な仕事を夢見て訓練を重ねた女性が
女性だからという理由で入れなかったりするのが
今の現状ですよね。
あなたみたいに「これは男の仕事だ!」という人が居るからですよ。
そうして夢諦めた人達の事を考えた事ありますか。
女大工も増えてきているし、能力は非常に高いです。
決めつけてはいけません。
繰り返しますが、その様な固定化された古い価値観が
まさに武士の呪いであって、
その様な価値観は、例えば、筋力の弱い、
「これまでの男らしさ像からかけ離れた男性達」を
苦しめてきてるんです。
きっとこれを見てる人は分かるはずです。
そうした男性達はどうしてイジメられたり、
「男らしくないな」とからかわれて攻撃されてきたのでしょうか?
それは、あなたの様に「男の仕事だ!」「男は危険な仕事をやってきた」
と強く主張して「従来の男らしさ像」を維持してきた
そんな人達がその男らしさで他者を判定するからです。
それをこの記事で「武士道の呪い」と呼んでいます。
まさにピッタリ問題に当てはまる概念ですよ。
だから、あなたは男性の権利を主張している様に見えて、
その価値観を持ったり、維持したりするだけで、
多くの弱いとされてきた男性たちを苦しめているんです。
きっと自覚がないですよね。
それが問題なんですよ。
もう時代は変わってます。
古い価値観のままだと男性も女性も両方苦しむんです。
だから、この記事では偏る事なく
両方の問題を取り上げています。
ーー
ビビさんは一度、インフラも何もない無人島で生活したらどうです?
如何に的外れな事を言っていたのかがよく分かると思いますよ。
ーー
こういう発言も男性ホモソーシャルなノリの発言ですよ。
過酷な環境を見てみろ!という論は、
パワハラなどの常套句です。
辛いと言っても、「もっと厳しい職場はある」と言い返します。
そうやってブラック企業は長々と居座り続けています。
あなたはホモソーシャルにどっぷりと浸かっている状態なので、
自身の無自覚な発言にも気付かないのです。
ご自分のコメントをよくよく読み返してみてください。
この様な論は多くの人を苦しめるだけです。
ホモソーシャルでマッチョなノリはもう止めましょう。
あなたがもしどこかの上司であれば、
気付かないうちに部下にパワハラしてると思いますよ。
ーー
性被害だとか女性差別だとか
男性の悪いところばかりを(確かに悪い部分があるのは事実です)
ヒステリーに叫ぶのではなく、②③で男性が果たしてきた責任も考慮し、
お互いに『節度』を保って男女問題を解決していかないと、
差別や争いを生み、分断してしまうことになる。
でもビビさんは
「女性はこれまで書いた様に普通に生きる事すら
権利を奪われているから~(長いので略します)」と主張してきます。
そうやって女性を絶対視して、
男の声を不当にかき消そうとする態度は誠実ではない。
ーー
繰り返しになりますが、事実は事実なので、
そこを受け止める以外にないです。
事実を書いてるだけなのでヒステリーも何もありません。
歴史を見ると、事実を訴えてきた女性や黒人たちは
ヒステリーだ!って叫ばれて口を塞がれ
不当に差別されてきました。
それと同じ発想ですよ。
性犯罪の割合を見ても、女性が普通に生きる権利を
男性による加害によって奪われているのは
間違いないですよ。そこも否定できる根拠はありません。
なので、
できる事はそうした問題があるのだな。
じゃあどうやって解決していけばいいだろうか?
という前向きな話し合いだけです。
ウソでも妄想でもなく、事実なので、
私も男性ですが、残念な気持ちになるのも
分かりますよ。けど、受け止めるしかないでしょう。
これは女性を絶対視している訳でもないですよね。
それこそがあなたの中に差別的な思想が入っている。
という証拠だと思います。
例えばですよ。
街中で募金の箱を持って大声で叫んでる人って
居るじゃないですか。
「動物虐待への支援をお願いいたしまぁーす!!」
って若い兄ちゃんや大学生達がよく叫んでるでしょ。
あれを見て、
動物を絶対視している!なんて思いますか?
「熊本地震の支援をお願いいたしまぁーす!!」
って声をあげてたとして、
熊本県を絶対視しやがって!!!
って思いますか??
思いませんよね。
あくまでもみんな事実を主張していますよね。
女性に関する内容も単に事実を述べているだけです。
「女性の現実としてこんな事が今起きています」
と坦々と根拠やデータを込みで書いています。
私は何とかできないかなー
としか思いませんよ。
それに対して
「男の声を不当にかき消そうとする態度は誠実ではない」
と思ってしまう事自体が、
もうホモソーシャルなノリに慣れてしまっている証拠ですよ。
募金を訴えかけている人見ても思わないですよ。普通は。
こういった謎の加害性を持っているからこそ、
男性の犯罪率が80%以上なんでしょう。
だからこそ、しっかりと自分が何を考えているのか?
しっかりと点検する必要があるんです。
そして、私がこの記事を書いた理由は、
女性も何とかしたいけど、
まず男性も何とかしたいという気持ちです。
どこを見ても、
「男の声を不当にかき消そうとする」
内容は入っていませんよ。
あなたの様な男らしさを維持しようとする精神が、
一般的な男らしさ像からかけ離れた男性たちを
とても強く苦しめるんです。
なので、むしろ男性への加害をどうにか減らしたい。
という意味合いも働いている記事です。
自分で気付いていない加害が、
日本に多すぎるのです。
それが本当に多くの人を苦しめます。
だからこそ、日本の男らしさ像を暴く必要があったんです。
事実として男らしさ像は記事に書いている様な流れで
広がっており、それこそが虚像なので、
別に維持する必要ないですよ。
それにより男の権利がなくなる訳でもないです。
苦しみは半分になるだけですよ。
手放さない意味が分かりません。
そこを、あなたは記号化したコミュニケーションによって、
何故か男性を尊重していないと見ている。
これこそが大きな問題です。
上に書いた様に、男性を尊重する内容を
記号化したコミュニケーションに慣れすぎていて
読み取れていないからです。
自身の感想で根拠もないのに、
差別的やら色々書いてる加害性を意識してください。
それが武士の呪いですから。
最後に、
私自身の人格や能力のなさにまで追求しているのは、
間違いなく失礼な発言であり、加害性ありますよね。
そこですよそこ!!!!
っといいたいのです。
武士道の呪いは根が深いです。
私自身も自分の中にある
こうあるべしという固定観念や
武士道の呪いを破壊するのに、
かなり時間かかりましたから……。
自分と向き合うという事を
ずっとずっと根気よく続けました。
今はこうして自分と向き合うためには?
という様な自身を俯瞰できる記事も
沢山出てきているので、
自分と向き合う覚悟があれば、
スムーズに向き合えるでしょう。
最初は苦しいと思いますが、
まず騙されたと思って、
この記事の内容が受け入れられなくても、
すべてが正しいと仮定した場合を想像して、
頭の中のおしゃべりをすべて紙やパソコンのメモ帳でもいいです。
すべて書き出して見てください。
それを続けてください。
正しいと仮定した場合で一旦世の中を見てみるというのを
やってみてください。
その後で否定しても別に何かが減る訳でもないです。
これまでと同じ行動をしている限り、
同じ考え方、同じ人生になるのは目に見えています。
それだと広がりません。
とりあえず自身のコメントも何度も読み直してみる事を
おすすめします。
何言ってんだ!っと思って無視するなら、
それでも結構です。その場合は、
このままさらにやり取りしても不毛だと思うので、
その後の返信は、
コメントを許可しないか、
もしくは返信しないと思います。
よろしくお願いします。
とは言え、あなたの内容も1つの意見として
とても興味深かったです。丁寧にありがとうございます。
お互いにより良い方向に進めたらいいですね。
方向は違えどあなたの事は心から応援しております。
考え方が違ってもいつか乾杯でも出来たらいいですね。
それではまた。
初めまして。匿名で申し訳ありませんが、コメントさせていただきます。
まだ前編だけ読んでいる身ですが、心に打たれるような気持ちになりました。
非常に熱の籠った、ですが気持ちを落ち着かせてくれるような、焚き火みたいな暖かい記事だと感じました。
また後編も引き続き読もうと思います。励みになりました。ありがとうございました。
>>匿名ですみません。さんコメントありがとうございます!
ありがとうございます。本当にありがとうございます。
あなたの様なコメントが、とても励みなります。
よかったら後半も読んでみて頂けたら嬉しいです。
きっと色んな視点が手に入ると思います。
たった1人の心を動かすことができたらいい。
そう本気で思って書いた記事です。
読んで頂けて感謝いたしますm(_ _)m
読まさせもらったけど長文すぎる、反論するにしても長文で返して論破した気になってるようだけどなw
ところでお母さん食堂に関してはどう思ってるのかな?恵方巻きが男性器に見えるとかもあったな。
それ隠すなよ なんだかんだで自分達の都合いいようにしか言ってるのばればれやん
否定するならフェミには男を貶したいだけの害悪フェミ(ミサンドリスト)も混ざってますよね? はいで答えれるはずですけど
ちなみに俺ぐらいの文字数で返せよ^^
あ〜女に奢られるのきもちぇ〜
>>Anonymousさんコメントありがとうございます!
「恵方巻きが男性器に見える」って
あれってアンチフェミニストがフェミニストになりすました投稿ですよね……。
それをむしろ、本物のフェミニストに指摘されてフェミニスト側が
通報してアカウント削除になったアカウントですよ。
まとめサイトの情報に安易に騙されたり、誘導されない方がいいです(・・;)
フェミニストには男を貶したいだけの一部過激なフェミニストも混ざってる時もありますが、
それは一部であって全体ではないし、そもそもそういう人達は男性からの被害を受け続けてたり、
性暴力被害に何度も遭ってそうなってるので別にそういう人達に対しても
特に何も思わないです。明らかに過激な行動してる人達大体フェミニスト側からも
批判されているので、自浄作用も働いているかと思いますよ。
それを出した所で「だから何?」という感じだし、
記事への批判にも根拠あるコメントにもなっていません。
なので何を言いたいのか分かりません……
文字数に拘っているのも謎です。
世の中に不満があるなら、人を貶す方向ではなくて
政治や社会に対して声をあげた方が良いです。
他のコメントも名前を変えて投稿されていますが、
IPアドレスでバレバレです……。
特定の属性の方に対する誹謗中傷に関する内容などは承認しません。
コメントするならせめて感情論ではなくて根拠ありきでコメントすると返信しやすいです。
よろしくお願いいたしますm(_ _)m
男性がご飯代を奢るのは男女で収入の差が〜ってのは無理あるな。
>>匿名さんコメントありがとうございます!
男女の賃金格差は根拠になりますが、
「無理あるな」ってだけのコメントは根拠にもならず、
ただの感情論なのでせめて根拠があるといいかなと思います。
じゃあ付き合ってる彼女が自分より年収高かったら、その女に奢らせるってことでいいんですよね?
>>Anonymousさんコメントありがとうございます!
今Anonymousさんは個人間の話をしてますよね。
個人間の話であればそれでいいんじゃないですか?お互いに負担のない様に
無理のないお付き合いすればいいと思いますよ。
賃金格差で女性の方が年収低いデータの根拠があっても、
そこから外れる人は当然居ますよね。
外れたデータの人までくくる必要はないですよね。
話の主軸は主に個人間の話ではなく、
社会全体での話だったので
何が言いたいのか謎です
きついっすわ、、主さんお疲れ様です。。
貴方の女子に話かけたらいじめられるってなに?あなたがそう勝手に思い込んでただけじゃないですか
ミサンドリスト先輩かっけぇす^^
>>ミサンドリストスキン(Anonymous)さん
コメントありがとうございます!
あなた、文章を飛ばし読みしてますよね?
「女子に話しかけられたらイジメられる」って
文章、及びその内容はどこの文章ですか?
抜粋して話してください。
話していない事が勝手に話された事になっていて、
その妄想を軸に話が進んでいるので
全く意味が分かりません。
お話以前の問題なので、
次回の内容からは抜粋して根拠ありきで話してください。
①書いてない事を勝手に書いた扱いされてて話が進んでいる
②根拠もなく単に自分が納得できないからというお気持ちの表明になってる
③そもそも文章を読んでいない
の状態であれば、
話ができないですよ。
既にまとめサイトに掲載されていた
ウソ情報を信じ込んで話してきていたのもあるので
ちょっと色々と心配です。
次回の返信で根拠ありきの内容や
きちんと抜粋して話していない場合は
あなたの心の健康のためにもこんな所で
謎の話を繰り広げるのはあまり良くないでしょう。
という事でブロックしますね。
ちゃんと抜粋して話す。
具体的に根拠ありきで話す
の2点があればブロックはしません。
よろしくお願いいたします
現代では女性進出社会が進んでいる一方で、男性の進出が進んでいない状況のように思います。女性が活躍する時代になっているものの男性を取らない企業が多いからです。例えば、「事務職は女性を弊社は採用する」と言われていて、その一方で、男性の働き方に対しても、営業職に回されるのが女性のほとんどで、男性が貢献できる社会の実現が少なくなってきていると思うからです。なので、フェミニストも歴史を改めるための良い運動であると思いますが、正しい答えにはなってないと思います。「女性」をターゲットとした社会実現よりも、男女共生が大事なのではないかと思います。
>>匿名さんコメントありがとうございます!
女性の社会進出が全然進んでいない事は
記事に書いたデータでも明らかなので
まず記事を読んでからコメントして欲しいです。
女性の社会進出が進んでいたら
女性専用車両も存在してないし、
医学部入試時に女性だけ減点される事もないし、
政治家の比率が男性だけ多い事もないし、
結婚して名字を変えるのが女性だけに偏る事もなければ
男性と全く同じ時間、同じ条件でデータを合わせても
賃金が女性だけ25%低いみたいな世の中になっていないんです。
その現状を見ても「女性の方が社会進出していて、男性の社会進出が出来ていない」
様に感じるのであれば、それは単に世の中をあまりにも見ておらず、
ご自身の都合の良い様に見ているだけなので
まず匿名さんが男性の社会進出が出来ていないと感じるに至った
男性の不遇的な不満はじゃあどこから来ているのか?
とたどると記事に書いてる通り、それは男性から男性に向けられた
男性同士の対立や圧力、権力争い、メディアの煽りによる不均衡なので
ご自身が何に不満を感じているのか?何の被害者なのか?を
しっかりと自覚された方がよろしいかと思います……
出ないとご自身が不遇な状況に置かれるきっかけを作ったのが
実際はAという対象であるのに
勘違いしてBを憎むみたいな事になりかねないです。
それはあまりにもあんまりな筋違いでの
徒労が生まれてしまうので
この記事を時間かかってもいいから
読み尽くす事をオススメします。