いやー!すごいですね。
すごいよ、これ。
漫画ARMS(アームズ)は、
21年も前に発売された漫画です。
けど、今読んでも全然色あせない。
絵も古過ぎないし、何より話も、
絵の構成もハンパない。
今なら無料で1〜3巻まで読めるので、
この機会にぜひ読んでみてください。
それじゃあ、漫画ARMS(アームズ)の感想と
いいところなど紹介していくよ!
ネタバレを含んでいます。途中で、
2巻の漫画のコマやオススメカットなど
ちょいちょい紹介しています。
完全にまっさらな状態で読みたい人はご注意ください。
目次(この記事で分かること)
ARMS(アームズ)のあらすじ
高校二年生の主人公、高槻涼(たかつき りょう)
始業式に転校生として現れた新宮隼人は、
憎しみをあらわに、悪魔のような奇妙な左腕を振りかざして
突然、高槻涼に襲いかかった。
身に覚えのない主人公、高槻涼と新宮隼人に
新たに襲いかかるナゾの男。
高槻涼の右腕は、新宮隼人と共鳴していた。
幼馴染のカツミにも攻撃が加えられようとした時、
高槻涼の右腕は動き出した。
その腕が掴むものは、神の未来か、
悪魔の過去か……。
ビビ
それにしても、あらすじ書きづらい漫画だな。とりあえず読んでくれ
ARMS(アームズ)の見どころその1:中二病要素満載ストーリーが最高で最強
ARMS(アームズ)の魅力はなんと言っても、
中二病要素満載のストーリーでしょう。
まず冒頭から、中二病感満載です。
「力が欲しいか……。力が欲しいか!力が欲しいのならくれてやろう!!」
引用:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
ちょっとワンピースっぽいですが、こっちの方が、
ずいぶんと先です。きっと色んなマンガ家さんに
影響を与えたと思います。亜人という漫画もこの作者に、
確実に、というか、モロに影響受けているだろうなと。
あらゆる漫画に影響を与えたこのARMS(アームズ)。
公式のあらすじでも、「腕が動いた」とかあるから
もう言っていい?
言っていいよね?
一応、注意書きかいとく。
ストーリーに特に大きな影響はありませんが、念のためw
ここまで書いたらOKだよね。
主人公の右腕が怪獣のような感じになります。
特殊能力のような感じです。
悪魔の右腕とも思えるその腕を使って、
敵を倒していきます。
ど定番な王道ストーリーをなぞりつつ、
中二病が大好きな、圧倒的な力を手に入れた主人公。
決して幸せとは言えないのですが、
主人公を襲ってくるナゾの組織や、
設定や表現の仕方がとても絶妙なので、
幅広い世代に楽しめる作品だと思います。
特殊能力系というのは、なぜこんなにもグッと来るのでしょうか。
学生時代、自由を制限され、いじめられ、
親からは蔑まされ、苦しい思いをしながら
理不尽な学校という場に通っているその苦しい状態でこの
漫画を読んだら、手に入れたかった力や自由を
主人公が悪戦苦闘しながら表現している様に
共感せざるを得ないでしょう。
中二病ストーリーではあるものの、
普通に作品としてのクオリティが高く、
キャラもいい感じで最近のマンガが好きな人でも
きっと面白いと思えるはず。
ARMS(アームズ)の見どころその2:画力がハンパない
画像出典:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
先程から、致命的なネタバレは避けながら書いているので、
他の画像を多めに載せられないのが残念なのですが、
めちゃめちゃ画力がすごいです。
絵は、今見てもそこまで古すぎる感じもなく、
スラスラ読めると思います。
最近の漫画しか読んでなかったので、全然気付かなかったのですが、
画力がハンパないですよ、ほんと。
昔の人はここまで丁寧に描いていたんだ!
ってちょっとびっくりしました。
コマの隅々までじっくり見てみてください。
普通に感動します笑
ARMS(アームズ)の見どころその3:ムダの無いコマ割りが天才的
こちらも、ほんと感動しました。
ムダのないコマ割りと、表現力、
どれもあらゆる漫画のお手本と言えるぐらいでしょう。
これ見てください。とあるキャラクターの回想シーンです。
画像出典:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
画力もそうだけど、表現力がヤバイですね笑
一般的な漫画の回想シーンは、
ページ外側のフチが黒くなり、
「このページは回想シーンですよ〜〜」
って感じで分かりやすく区別されていますが、
このARMS(アームズ)の場合は、違います。
回想する人の目をコマに大きく配置し、
目からグイグイとカメラが吸い込まれていく感じで
スムーズに回想シーンに入っています。
わざわざページごとに黒フチで
区別をつける必要なく、
すっごく分かりやすく
表現されているんですよね。
ほんとヤバイです。職人技ですな……。
これが、ベテランのやり方なのか!って感動。
そして、これを見てください。
このコマ割り。これは、2巻のシーンなのですが、
とくにストーリー上の大きなネタバレではないです。
▼大型バスが急ブレーキするシーンです。
画像出典:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
臨場感!!!笑
めっちゃすごくない??!
急ブレーキした後の車内の様子や、外の様子、
どのような状況なのか?ってのが、
一発で分かる。極限までムダなコマがない。
この作者はもうホントベテランなので、
熟練のワザがひかりに光っています。
魅せ方が巧みすぎる。
駆け出しのマンガ家にとっては、
バイブルになるのでは?
というぐらい。
次にこのシーンを見てみましょう。
これも2巻です。
上記2点の画像出典:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
いやー、これ、これこれ。
すごいよ!??!?
これ、普通じゃんって思う人、
他のマンガのコマ割りをもうちょっと
ちゃんとじっくり見てみて。
そして、比べてみて?
マジでこの作者のコマ割り、ムダが一つもない。
あらゆる要素を、3コマ程度で完ぺきにまとめる能力。
このコマを最小限に抑える技法。
下手すると、描写やコマを少なく抜きすぎて、
流れが掴めなくなったりするし、
2番目の最後の2人が同じコマに写っている描写。
これ、下手な人がやると、片方のビックリした顔だけ、
とか、横顔のカットが入ってきたりとか、
構成って考えるのすっごく難しいんですよ。
約20年前でこのクオリティの高さ。
ベテランの職人技を見た気がします。ほんとにコマ割りや魅せ方の部分で、
ムダが一つもなく、よくここまとめたなって思うような
部分が多々でてきて、ほんと感動しかありません。
ビビ
画像出典:ARMS(皆川亮二/ 七月鏡一著:発行小学館)
いやー、ほんとヤバ過ぎるでしょww
臨場感かよ!すごすぎだろw
神かよ笑
このコマ割りがまじですごい。魅せ方がうますぎて、
アニメを読んでいるような感覚になります。
このコマの途中に挟まっている器具みたいなのが
落ちる描写も、ここに入れることで、ありありと
その現場の音まで想像できますよね。
マジすごい。新しい作品描いてくれ!笑。読みたい。
ほんと、20年前の漫画だと思ってバカにしてはいけません。
職人技の宝庫です。
マンガ家目指す人は、必読ですよ。
まとめ
いやー、もっと紹介したいんですが、
ここからは、ワイのネタバレストッパーが作動して、
書けません笑。
読んでいると、一般的なマンガ家さんなら
5ページほどで表現する内容も、この作者さん。
およそ3コマでキレイに1ページに収めています。
3コマで収めるというのを、トコトン意識しているようで、
自分なりのルールがあるような感覚を受けます。
デザインもコピーライティングも、カメラも、
熟練であればあるほど、足し算や掛け算よりも、
引き算を意識して構成されます。
無印の広告を思い出してください。
徹底的にシンプルですよね。
大御所のベテランデザイナーさんの手によるものです。
そのシンプルがどんなに難しいか。
この漫画は、駆け出しマンガ家の教科書です。
王道ストーリーも読者を飽きさせないように進みます。
これほどの巨匠、見逃すわけにはいかない。
今なら、Amazonで
1〜3巻まで無料配信されています!!
通勤途中や、電車の何気ない時間を利用して
読んでみてください。
もうそろそろ配信終わるぞ!急げぇええ!!
※追記※
現在は、無料配信終了してるみたいですが、
年に1度か2度ほど、無料配信してるみたいです。
ビビ
どこがワンピースぽいのか全く分からん。まさか「腕が武器」とかいいたいの?
おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…この世の何たらっていうロジャーの言葉から始まるのと
力が欲しいか……。力が欲しいか!力が欲しいのならくれてやろう!!のARMSの言葉から始まる所のセリフと構成じゃないかな?
大友克洋に影響受けてるのがよくわかる構図だね
学生の頃読んだ、一話まるまる台詞なし、作画だけで表現されていたのが衝撃的で今でも覚えています。